ラブライブ!STAR PEACE   作:la55

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函館編 第5話 その8

 そして、ついにクリスマスイブ・・・。ラブライブ!北海道最終予選・・・、もとい、紅奈のお見合いの日を迎えた。この日は紅奈は苦しみから目覚めた、こんな風に思いながら・・・。

(これで私の人生が決まる。私の知らない男と結婚させられてしまう。とてもいやだよ~)今日の見合いにより紅奈の人生が決まろうとしていた。だって、自分の親によって自分が愛していないただの男の人と結婚しないといけないのだから。そう考えると紅奈が悲観しても仕方がなかったことだった。

 その後、身支度をすますと紅奈は親と一緒に自分の家を出発した、親はこう言いながら・・・。

「これで船見家は安泰だ!!なんだってあの小原財閥の総帥の息子と結婚できるのだから!!」

 そんななか、一人の女性が紅奈とその両親に近づいてきた。その女性は紅奈の両親にこんな挨拶をした。

「船見家の皆さん、ハロー!!」

これには、紅奈の父親、こう言い返す。

「あっ、これはこれは、小原財閥の総帥、小原鞠莉さん、ではありませんか。こんにちはです」

そう、紅奈の父親に近づいてきたのは小原財閥の総帥であり、あのAqoursのメンバーの一人であった小原鞠莉だったのである。鞠莉は自分の息子の見合いのためにわざわざ函館に来ていたのである。その鞠莉は小原財閥の総帥として紅奈の父親にこんなことを話した。

「わざわざ私の息子にお見合いをセッティングするなんて凄いじゃありませんか」

これには、紅奈の父親、こう応える。

「いやいや。それもこれもわが船見家と小原家の将来のため。これで両家ともに安泰ですな~」

紅奈の父親からすればそれが本心だったのかもしれない。まぁ、小原家、というよりかは船見家率いるホテルチェーンの将来のため、というのがオチなのですがね・・・。

 だが、紅奈からすればそれは悲しすぎる現実ともいえた。その紅奈の父親の言葉を聞いてか、こんなことを紅奈は小声で言ってきたのである。

「もう私の人生は終わったのも同然だね・・・」

 ところが、そんな紅奈の小声が聞こえたのか、鞠莉が紅奈のそばに近づくと、これには、紅奈、

「な、なんですか、鞠莉さん・・・」

とちょっと警戒そうに言うと鞠莉は紅奈の耳元に近づいてはこんなことを小声で言ってきたのである。

「あともう少しで紅奈の王子様が助けにきてくれるからね」

これには、紅奈、

「えっ、それって・・・」

と言い換えそうになるもすぐに鞠莉は紅奈の父親のところに言ってはこんなことを言ってきたのである。

「それではお見合い会場である五島軒に行くので~す!!」

これには紅奈の父親も、

「はい、わかりました!!」

と元気そうに応えたのである。ただ、紅奈にいたっては鞠莉の小声について、

「それってどういうことなの・・・」

と首をかしげてしまうものであった・・・。

 

 そして、五島軒の駐車場に到着した紅奈とその両親は車を降りた。その瞬間、

「おりゃ~」

という掛け声とともに紅奈の両親のもとに一つの車椅子が突進してきた。これには、紅奈の父親、

「うわっ!!」

とどこかに逃げようとする。むろん、紅奈の母親も同じように逃げようとしていた。その瞬間を見過ごさなかった。突然、一人の高校生が紅奈のもとに駆け寄った。その高校生はこう言った。

「紅奈、助けにきたぞ!!」

その声を聞いて紅奈はこう叫んだ。

「智!!」

そう、紅奈に駆け寄ってきたのは智だった。むろん、紅奈の両親に車椅子をぶつけようとしていた女子高生を見て紅奈はこう叫んだ。

「乃亜!!」

これでもうお分かりだろう。乃亜と智は紅奈を連れ出そうとしていたのである。智は紅奈に対しこう叫んだ。

「紅奈、ここから逃げよう!!」

 すると、紅奈、

「えっ、それって私のことを・・・」

と驚くとともに、

(あの智が私のことを助けにきたってわけ!!)

とこの状況を素早く理解した。そのためか、紅奈、智に向かって、

「わかったわ。ここから逃げましょう」

と言っては逃げる体勢をとろうとしていた。

 ただ、それで転ばないのが紅奈の両親。もう車椅子がぶつかることがないことを確認するとすぐに、

「ここから逃がさないぞ!!」

と言っては乃亜たちを捕まえようとしていた。これには、智、

「はやく逃げないと!!」

と紅奈を連れて逃げようとする。だが、乃亜は車椅子を一生懸命動かしつつも、

「ちょっと待って!!」

と言っては智と紅奈を追いかけようとする。が、智と紅奈に追いつくのがやっとのことだった。そのため、

「捕まえたぞ!!」

と紅奈の父親が乃亜を捕まえようとしていた。

 だが、ここで意外な助け人が入ってきた。突然、鞠莉が、

「そうはさせないので~す!!」

と言っては乃亜と紅奈の父親の間に入っては紅奈の父親をとうせんぼする。これには、紅奈の父親、

「鞠莉さん、そこをどいてください」

と言っても鞠莉はただたんに、

「どくのはいやなので~す!!」

と言ってはどかなかった。

 そんな2人を見て乃亜はあることに気づく。

「もしかして、あのときの・・・」

すると、鞠莉は乃亜に向かってこう言ったのである。

「今はラブライブ!最終予選に向かうのが先で~す!!応援しているので~す!!」

この話を聞いて乃亜はすぐに、

「うん、わかりました」

と言ってはすぐに逃げようとしていた。

 と、ここで智と紅奈が、

「ご、ごめん。乃亜のことを忘れていた」(智)

「さぁ、後ろから押してあげるから一緒に逃げましょう」(紅奈)

と言っては乃亜の車椅子を後ろから押していくことにした。それとともにすぐにその場所から去っていく乃亜たち3人。これには、紅奈の父親、

「く、くそっ!!」

と悔し顔になりながら逃げていく3人を見ることしかできなかった・・・。

 

 その後、乃亜たち3人は基坂のところまでダッシュで逃げてきたのである。で、そこは・・・、「ここって、ラブライブ!最終予選の場所・・・」(紅奈)

そう、ここはラブライブ!北海道最終予選の場所だった。そのためか、紅奈、

「もう2人と踊ることができないと思っていたよ・・・。うれしい・・・」

と乃亜たち2人とともに踊ることができることに喜びを感じていた。

 そんななか、智が、一瞬、紅奈の顔を見てこう言ってきたのである。

「ところで、紅奈に話がある・・・」

すると、紅奈、こんなことを言い返してきた。

「それは私にやらせて」

これには、智、

「わ、わかった。そうする」

と言うと、紅奈、

(うん、覚悟は決まった。私の答えはこれしかない!!)

と思ったのかこんなことを智に言ってきたのである。

「智、前にあった質問、お願い!!」

これには、智、

(あの質問だな。わかった)

と思ったのか、まえにやった質問を再び言ってきたのである。

「女の子としての僕が好きなのか?それとも男としての僕が好きなのか?」

 すると、紅奈、きっぱりとこう答えたのである。

 

「私はどんな智が好き。特に男としての智が好き!!」

 

これには、智、

「わかった。愛しているよ、紅奈」

と言っては紅奈のことを抱きしめた。これには、紅奈、

「ありがとう、愛しています、智」

と抱きしめ返していた。これには、乃亜、

「2人ともおめでとうございます!!」

ととても喜んでいた。

 と、そこへ見している2人が現れてはこんなことを言ってきた。

「お熱い中、申し訳ないのだけど、ここは大衆の場所だからね。ほどほどにね」

これを聞いた乃亜がその声の主に言う。

「あっ、花樹先生!!」

そう、そこには来ていたのは花樹と、

「そして、桜花先生!!」

桜花だった。桜花はすぐに乃亜たち3人に対しこう言った。

「私たちのステージは最後だけど、もうそろそろ準備をしないと間に合わなくなるよ」

これには、智、

「たしかにその通りだな」

と言っては乃亜と紅奈を控室に連れていくことにした。

 

 その後、今回のために用意した衣装に着替えた乃亜たち3人はこんな思いをしていた。

(これまで練習してきたけど合わせることができるのかな?)(乃亜)

(これまで3人で合わせたことがない。それでもいきなり合わせることができるのか心配だ)(智)

(一人で練習してきたけど大丈夫かな・・・)(紅奈)

そう、これまで3人で合わせて練習してこなかったのである。それをいきなり合わせることができるのか3人には心配だったのである。

 だが、それは杞憂だった。というのも、一度、3人で合わせて練習すると、

(あっ、まさかここで絡み合うなんて!!)(乃亜)

(パズルのように合うなんて凄い!!)(智)

(一人で練習していたのにここまで合うなんて、驚き!!)(紅奈)

そう、まさか3人ともぶつからずにちゃんと動いていたのである。これは3人ともフォーメーションをしっかり守っていたこととたとえ一人であっても3人で合わせることができるようにきちんと練習していたのが功を奏したのである。これには3人とも驚きの表情を隠せなかった。

 だが、ここで安心する3人ではなかった。

(あっ、ここをこうすればもっとよくなるのでは?)

と乃亜が思ったのか乃亜は智と紅奈に対してこんなことを言ってきたのである。

「あっ、こうすればもっとよくなるんじゃないのかな。え~とね~」

この乃亜の提案に、紅奈、

「そ、それって・・・」

と顔を赤くなるも智も、

「それはそうだけど・・・」

とこちらも顔を赤くなってしまう。

 だが、ここで諦めない乃亜であった。すぐに、乃亜、

「これは2人の覚悟がいるんだよ!!絶対によくなるって・・・」

と言うと、智、紅奈、ともに、

(たしかにこうすればもっとよくなるけど・・・)(智)

(ちょっと恥ずかしい・・・)(紅奈)

とちょっと否定気味。それでも乃亜は、智、紅奈に対し、

「さぁ~、さぁ~」

と悪代官みたいな表情で智と紅奈に迫っていた。これには、智、紅奈、ともに、

(う~、ちょっと恥ずかしいけどやるしかないんだな)(智)

(まさか、智との初めてをここで・・・)(紅奈)

と思ったのか、観念してこう言ってきたのである。

「わかった。わかった。たしかにするから!!」(智)

「練習ではフリだからね!!」(紅奈)

 これには、乃亜、紅奈の言葉に対しこんなことを言ってきた。

「ということは本番ではちゃんとやってくれるんだよね!!」

すると、紅奈は、

「わかった、わかった。ちゃんとやります!!」

と承諾してしまった・・・。

 

 こうして3人はいろいろと工夫しながらパフォーマンスを改良していったのである。こうしてついてに本番を迎えることになってしまったのである・・・。

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