笑ってはいけないウマ娘 有馬記念前夜祭   作:いつか帰るところ

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 本日は夕方からお仕事、お仕事。
 それまではまったり更新してます。


笑ってはいけない 高松宮記念Ⅱその6

笑ってはいけないウマ娘 高松宮記念Ⅱその6

 

 

 

 シンボリルドルフ、エアグルーヴ、ブリッジコンプが降り、スペシャルウィーク達を乗せたバスは走り始める。

 

 

エル「カイチョー、すごかったデース」

 

グラス「あれって、会長のイメージ的にどうなんですか?マイナスしかなかったですよね」

 

スズカ「あの娘・・・ブリッジコンプさん?マジギレしてたわよね?」

 

スペ「はい、あれは演技とかじゃ無いと思います、ガチなやつです」

 

キング「最初っからあんなのだと先が思いやられるわ・・・」

 

 

 

 

スペ「・・・そう言えばキングちゃん」

 

キング「ん?」

 

スペ「これが始まるときに、なんか、笑わない必勝法があるとかなんとか言ってなかったっけ?」

 

エル「オー、言ってマシタ!」

 

キング「・・・ええ、あるわ、一流ウマ娘の笑わない必勝法が!」

 

グラス「へぇ」

 

スズカ「どんな必勝法なの、キングさん」

 

キング「え、今教えるの?」

 

スペ「教えて教えて」

 

キング「えー・・・でもみんなに真似されると番組にならなくなったり、禁止にされたりしても困るわ!」

 

エル「いやいや、いやいや、先ずは、エル達に見せて、ジャッジしておくべきデース」

 

スズカ「そうね・・・卑怯な方法だと後から問題になるわ・・・例えば目を閉じるとか」

 

キング「キングがそんな卑怯なことしないわ!」

 

グラス「それは分かっていますが、やはり先に確認しておくべきでは?あとから問題になって揉めるのも嫌じゃないですか」

 

スペ「うんうん」

 

キング「・・・えー・・・、まぁ、そう、なのかしら・・・」

 

エル「どーせ、つまらない必勝法なのですから、さっさと見せてクダサーイ」

 

キング「はあぁ?!」

 

グラス「エール?」

 

スペ「まぁまぁ、キングちゃん、エルちゃんも酷いこと言わないで、・・・ね、キングちゃん、番組的にセーフかどうかも確認しとかなきゃだし」

 

キング「んー・・・分かったわ、でも真似っこするのは無しだからね!」

 

スペ「うん、しないよ」

 

キング「えーと、この必勝法は笑ったと判定される笑顔にならない為の方法なの、いい?まず、笑顔を考えたときに、口が開く、口が緩む、吹き出すとか、笑い声が漏れる、目が垂れる、涙目になる、とか、その判定材料は色々あるじゃない?けど、キングは考えて気が付いたの、この判定材料はほとんどが顔に集約されているって!じゃあそこ、つまりは顔ね、そこを鉄壁にすれば笑ったって判定はされないのよ!」

 

スズカ「・・・・・・(バカが講釈垂れ始めた)」

 

スペ「・・・・・・(あ、スズカさん少しイラッてしてる?)」

 

グラス「・・・・・・(先が見えたような気がします)」

 

エル「キング?長々と話すのはけっこーデスガ、オチはダイジョーブデスカ?」

 

キング「ふん、黙って聞いてなさいなキングの必勝法を!・・・えっと、つまり、顔を一番力が入れやすくて、それ以上パーツが動かない位置に頑張って固定して、ずっとその表情をしておけば、どんなに笑ったとしても笑顔にはならないのよ!」

 

スペ「ぺ?」

 

スズカ「?」

 

エル「?」

 

グラス「・・・・・・キング、賢さFになってますよ?」

 

キング「っ!?・・・っ、ふひっ!・・・っ、っ、ぶははっ!あはははっ!だっ、誰が、賢さFよっ!!」

 

 

デデーン!

キング、アウトー

 

 

キング「もう!茶化さないでちゃんと聞いて!必勝法なのよ!っだぁ!」スパーン!

 

 

スペ「あー・・・これは、」

 

エル「賢さFの匂いがプンプンしてマース」

 

 

 

 

スズカ「キングさん続けて」

 

キング「イヤよ!誰が賢さFとか言われて続けるもんですか!」

 

グラス「ご免なさい、つい口から出てしまったの・・・ちゃんと聞くから話してキング」

 

スペ「うんうん、聞きたい」

 

エル「聞きたいデース」

 

キング「・・・・・・つまり、キングが発見した表情を作れば、笑わず耐えることが出来るのよ!もし、笑ったとしても表情が笑顔になってはならないからアウトにならないのよ!」

 

スズカ「・・・・・・その顔見せて貰える?」

 

グラス「先ずはその表情を見てみないことには判断できませんね・・・」

 

キング「いいわ!教えて差し上げるから、しっかり見ておくことね!先ずは眉を寄せるの、思いっきりよ」

 

 グッと形の良い両眉を寄せて眉間に皺を作るキングヘイロー、同時におでこにも多数の皺が刻まれる。

 

キング「次に頬に力を込めるの!」

 

 キングヘイローの頬に力が込められて頬が上に上がり固まる、次いでに両目が半開きになりほぼ白眼になる。

 

キング「それで、最後に・・・口をグッとするの、こうよ」

 

 キングヘイローの整った唇がチューと引き絞られられていき、力のこもった口角が両側上に上がっていく。

 

 

ジャン!

 

 おでこと眉間に皺を寄せて、白眼半開きの頬と口角が上向きになったタコさん唇のキングヘイロー

  ↑

 思いっきり笑顔

 

 

デデーン!

キング、アウトー

 

キング「ぷぴっ?!」

 

スペ、スズカ、エル、グラス「「あはははははっ!」」

 

 

スペ「キングちゃん!それ、思いっきり笑顔じゃん!ったぁ!」スパーン!

 

スズカ「キングさんってバカなの?んくぅ!」スパーン!

 

エル「あはは、キング笑ってマス、あは、っぐうぅ!」スパーン!

 

グラス「やっぱり賢さFでしたねぇ、んんっ!」スパーン!

 

キング「笑ってない!キングは笑ってないわ!待って、ちょ、んんんーっ!」スパーン!

 

 

 

キング「えー?!ちょっと待ってよ!今のは笑っていないわ!どうして叩かれるの?!」

 

スペ「だってキングちゃん、笑顔になってたから・・・」

 

キング「笑ってないのに!表情が笑顔っぽいから叩かれるなんておかしいわ!」

 

グラス「・・・・・・んー、確かに、普通の表情が笑顔に近い方もいますからねぇ」

 

スズカ「・・・これは検証が必要ね」

 

グラス「そうですね・・・」

 

スズカ「キングさん、ちょっといい?」

 

キング「ん?」

 

 サイレンススズカとグラスワンダーは立ち上がってキングヘイローの前に行く、そして二人してキングヘイローの顔を触り始める。

 

キング「え?へ?ちょっと、何?へ?」

 

 サイレンススズカとグラスワンダーの手によってキングヘイローの眉が曲がり、目が垂れ、口が開けられて口角が上げられる。

 ↑

 強制笑顔

 

デデーン!

キング、アウトー!

 

スズカ&グラス「「なるほど」」

 

キング「なんでよーっ?!」

 

スペ、エル「「ぶははははははっ!!」」

 

デデーン!

スペ、エル、アウトー

 

 

キング「おかしいわ!キングは笑ってない!んたぁ!」スパーン!

 

スペ「だから、笑顔が駄目なんだって、いたぁ!」スパーン!

 

エル「あー・・・キングがおもちゃにされてマース、ぎいぃっ!」スパーン!

 

 

スズカ「次は口だけ笑顔にすればどうなるか確かめてみましょう・・・」

 

グラス「そうですね、キング大人しくしてて下さい」

 

キング「もういやよ!」

 

 

 

 キングヘイローのへっぽこ必勝法が検証される中、続いての笑いの刺客が登場する!

 

 

ビ~ッ! ツギ、トマリマス

 

 

スペ「!」

 

スズカ「来たわね」

 

グラス「キングさんで遊んでる場合では無いですね」

 

キング「今、遊んでるって言った!」

 

エル「誰が来るのデスカ?」

 

 

 

 

 深紅のドレスに身を包んだ妙齢のウマ娘と漆黒のスーツ姿の初老のウマ娘がバスへと乗り込んでくる。

 

キング「へ?!」

 

ジャン!

 グッバイヘイロー 深紅のドレス(キング母) スーツケース所持

 ヘイロー 漆黒のスーツ(キング祖母)

 

スペ、スズカ、エル、グラス「「ぶっ!ぶふふっ!ぶふはははっ!!」」

 

キング「・・・・・・最悪だわ」

 

デデーン!

スペ、スズカ、エル、グラス、アウトー

 

 

スペ「ぶ、ふふ、ふっ、凄いのが出てきた、んだっ!」スパーン!

 

スズカ「こんなの笑うわ、んんっ」スパーン!

 

グラス「この番組、何でも有りなのですか?んくぅ!」スパーン!

 

エル「キングのマムとグランマデース、んぎいぃっ!」スパーン!

 

 

 グッバイヘイローとヘイロー、バスに乗り込むとスペシャルウィーク達の対面の座席に並んで座る、ここに実現するキングヘイロー親子、祖母三代競演!

 

スズカ「え?キングさん家の競演ってこんなクソ番組でやっていいの?」

 

グラス「こんなのあり得ませんって・・・」

 

 

 

 

グッバイ「・・・はぁ」

 

ヘイロー「どうした?グッバイヘイロー、溜め息なんざついちまって」

 

グッバイ「次の新作の勝負服が思い付かないのよ」

 

ヘイロー「はぁ?んなもん、軽くて丈夫で走りやすけりゃ何でもいいだろ」

 

グッバイ「お母様はそれで良いでしょうけど、他のウマ娘はそうもいかないの」

 

ヘイロー「ふーん、そんなもんかねぇ」

 

グッバイ「それで、なん着かサンプルを作ってみたのだけど・・・」

 

ヘイロー「ふーん」

 

 グッバイヘイロー、スーツケースからウマ娘の新作勝負服を取り出す。

 

ジャン!

 逆バニーウマ娘勝負服

 

ヘイロー「ど淫乱じゃねーか」

 

スペ、エル「「あははははっ!あははっ!!」」

 

デデーン!

スペ、エル、アウトー

 

スペ「あ、あははははっ!す、凄い人が、凄いバカなことしてるぅ・・・いだっ!」スパーン!

 

エル「くくくっ!アホ親子デース、アウッ」スパーン!

 

 

 

ヘイロー「おめー、それ着てどこ走れってんだよ、頭まっピンクじゃねーかよ」

 

グッバイ「何?その言い方?お母様知らないの?今はこれが流行ってるのよ!」

 

ヘイロー「知らねーよそんなの、ったく、そんなんだから現役中に子供こさえることになってんだよ!」

 

グッバイ「だって燃え上がっちゃったんだもの!」

 

 

スペ「ふひっ、ひっ、ん」

 

スズカ「ひぐっ、ぐっ」

 

 

ヘイロー&グッバイ キングヘイローをビシッと指差す

 

ヘイロー&グッバイ「「そんでアンタが生まれたって訳」」

 

キング「そんなの親から聞きたくないっ!」

 

スペ、スズカ、エル、グラス「「あははははっ!!」」

 

デデーン!

スペ、スズカ、エル、グラス、アウトー

 

 

スペ「あははあはは、聞きたくないよね、うんうん、あはは、いだっ!」スパーン!

 

スズカ「くすくす、面白い、んん」スパーン!

 

エル「スゲー、キングスゲー、んぐっ!」スパーン!

 

グラス「キングが災難です、くく、んっ!」スパーン!

 

キング「最悪・・・本当に最悪だわ」

 

 

 

 

グッバイ「んー・・・これは駄目かぁ、じゃあ・・・」

 

ヘイロー「まともなモン出せよ?」

 

グッバイ「これはどう!」

 

ジャン!

 キングヘイローの緑地に六つ白釦の勝負服

 

キング「?」

 

ヘイロー「これキングちゃんの勝負服じゃねーか」

 

グッバイ「一見、そう見えるわね、でもねこうして振動を与えると・・・」

 

ジャン!

 透明シースルーに代わるキングヘイローの勝負服

 

グッバイ「じゃーん」

 

ヘイロー「なぁ、お前なんかクスリやってんの?」

 

スペ、スズカ「「あははははーっ!!」」

 

グラス「ぶっ、ぶぅっ、ぶ、ぶぁあはははっ!」

 

エル「ふひ、ひひ、ひ、いひひひひひっ!」

 

デデーン!

スペ、スズカ、グラス、エル、アウトー

 

 

キング「・・・・・・」 

 

スペ「凄い人の可笑しいの、耐えられないっ!んぐぅ!」スパーン!

 

スズカ「あはは、キングさんが死にそうな顔してるわ、あはは、んんっ!」スパーン!

 

グラス「なんでスケスケになるんですかーっ!んぎ!」スパーン!

 

エル「あははは、はは、あー・・・いぎっ!」スパーン!

 

 

ヘイロー「・・・なぁ、考えろよ、お前少し考えろよ、レース中にウマ娘をスッポンポンにしてどーすんだよ」

 

グッバイ「スッポンポンじゃないわ!シースルーよ、ちゃんと着てるわ!」

 

ヘイロー「スケスケじゃねーかっ!場合によってはスッポンポンよりタチ悪りーわ!・・・ったくよー・・・そんなんだから腹に赤ん坊孕んだままレースに出ることなってんだよ!なんで現役中に赤ん坊こさえてんだよ!」

 

グッバイ「だってあの人が孕●せプ●スが大好きで、私も大しゅき●ールドが大好きだったんだもの!仕方ないじゃない!」

 

ヘイロー「娘と娘婿の性癖なんざ聞きたくねぇよっ!」

 

スズカ「ひぐうぅぅ、ぐっ・・・」

 

スペ「ふひいぃ、ふひー・・・」

 

グラス「ふんん、んっ、んん」

 

グッバイ&ヘイロー キングヘイローをビシッと指差す。

 

グッバイ&ヘイロー「「そんでアンタが生まれたって訳」」

 

キング「もう聞きたくないのー・・・」

 

 

スペ、スズカ、グラス、エル「「どぁっははははははっ!!」」

 

デデーン!

スペ、スズカ、グラス、エル、アウトー

 

 

スペ「あー、駄目だこのパターン、んんっ!」スパーン!

 

スズカ「はぁ、きついわ、んん」スパーン!

 

グラス「もういいでしょ!もう充分ですよね?もうやめましょう!んんぎっ!」スパーン!

 

エル「耐えられマセーン、こんなの、ノーガードでボコボコにしてきてマース、んぎぎ!」スパーン!

 

 

 

グッバイ「はあぁ、もういいわ、帰りましょうお母様」

 

ヘイロー「ったく」

 

 グッバイヘイローとヘイローは座席から立ち上がりバスの乗降ドアの方へと向かう、胸を撫で下ろすスペシャルウィーク一同であったが、二人はグラスワンダーの前で立ち止まる。

 

 

グッバイ「んー・・・ねぇ、あなた」

 

グラス「え?!あ、はいっ!」

 

グッバイ「先程、家の娘が教えて差し上げた必勝法の顔、して頂けるかしら?・・・私よく見ていなくて・・・教えて差し上げたのでしょう?賢さFの家の娘が」

 

グラス「・・・ふへぇ」

 

ヘイロー「おーそうだったそうだった、うちんとこの賢さFのキングちゃんが教えてやっただろ?テメーに、な?やってみ?」

 

グラス「・・・・・・ふわぁ」

 

スペ「・・・こわぁ」

 

 レジェンドウマ娘グッバイヘイローと生ける伝説ウマ娘ヘイローに面前で詰められて半泣きになるグラスワンダー、ゆっくりとキングヘイロー直伝の半目白眼タコさん唇の笑顔になる。それ以外の選択肢はグラスワンダーには無かった。

 

デデーン!

グラス、アウトー!

 

グラス「うぅ・・・いたぁっ!」スパーン!

 

 

グッバイ「うんうん」

 

ヘイロー「よしよし、んじゃあ帰んべ」

 

 グッバイヘイロー、ヘイローはバスを降車、一時ピンと張り詰めた空気が緩和していく。

 

 

スペ「いやー、キングちゃんのお母ちゃんとお婆ちゃん、凄かったねー」

 

スズカ「こんなところで出ていい面子じゃないわ」

 

グラス「怖かったぁ・・・」

 

エル「ああやって、キングが生まれたのデスネー」

 

キング「それやめてよっ!」

 

 

 キングヘイローの心を爆撃で焼け野腹にした後、1輪の花が植えられ、バスはトレセン学園に向けて走り続ける!

 

 

 

 

 




だって公式、こんな感じだったから・・・
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