笑ってはいけないウマ娘 有馬記念前夜祭 作:いつか帰るところ
悩ましいなぁ・・・
笑ってはいけないウマ娘 高松宮記念Ⅱその12
秋川やよい理事長と秘書駿川たづなの歓迎を受けたスペシャルウィーク一行はタマモクロスの案内で待機部屋としてあてがわれた教室へと向かう。
スペ「・・・いやぁ、理事長、たづなさんにやられてましたねぇ」
グラス「何か思うところがあったのでしょうか」
キング「ここぞとばかりにやられていたわ」
スズカ「争いからは何も生まれないのに・・・」
エル「特急呪物は黙っていてくだサーイ」
タマ「よっしゃ、ここが今回の待機部屋やで、お前らみたいなヨゴレウマ娘でもいっちょまえに疲れるらしいな、休んどいてエエで」
スペ「タマ先輩って、わたし達をディスらなければいけない決まりとかあるんですか?」
キング「やっと休めるのよー」
スペシャルウィーク達はタマモクロスの案内した待機部屋へと入っていく、L字にに並べられた机にそれぞれ座っていく、スペシャルウィーク、サイレンススズカ、エルコンドルパサーの順に横一列、曲がってグラスワンダー、キングヘイローが並ぶ。
エル「あー・・・疲れたぁ・・・デース」
グラス「ポットとコップに、お茶ですね、皆さん飲みますか?」
スペ「あ、グラスちゃん手伝うよ」
キング「お茶受けは・・・大福?苺大福ね」
スズカ「スペちゃん、独り占めしてはだめよ?」
スペ「・・・・・・」
待機部屋に用意されたお茶を飲んで一息入れる一行であった。
グラス「さて・・・問題は・・・」
エル「引き出しデース」
スズカ「きっとまた引き出しネタが用意されてるのね」
キング「・・・見ないという手は?」
スペ「いやぁ、スタッフさんのタイミングで勝手にやられるよりは、先に何があるのか覚悟していた方が良くない?」
スズカ「それもそうね・・・じゃあスペちゃんから見てく?」
スペ「そうですね・・・では」
スペシャルウィークは警戒しつつゆっくりと自分の机の引き出しを確認していく・・・
スペ「・・・・・・」
スペシャルウィーク、無言で机の上にDVDを1枚置く。
グラス「出た」
エル「最悪・・・」
スズカ「次は私だけど、どうする?」
スペ「いきなりDVDはキツいですよ、スズカさんの机、見てください」
グラス「そうですね」
スズカ「そうね、じゃあ・・・ん?」
サイレンススズカの机の中に裏向きに入れられているパネル発見、裏向きのまま机の上に置く。
スズカ「パネルね・・・3枚ね、見てみる?」
キング「うぅ・・・」
エル「よし、バッチこーい」
スズカ「・・・いくわよ」
ジャン!
サイレンススズカのプロマイド写真、目に画鋲が刺さっているもの
スペ「・・・ふうぅー・・・」
キング「ん・・・ふぅ」
エル「・・・・・・ふひ、んん」
スズカ「悪意があるわ、これ」
グラス「悪意しか無いですねぇ」
サイレンススズカ、2枚目のパネルを裏返す
ジャン!
ニシノフラワーの勝負服プロマイド、顔だけサイレンススズカの写真が貼られたもの
スペ「ふひー・・・ふひー」
グラス「何でしょう、この違和感・・・」
スズカ「歪んだ何かを感じるわ」
エル「狂気デース」
キング「・・・これは、大丈夫・・・」
スズカ「・・・じゃあ、最後ね」
サイレンススズカ、3枚目のパネルを裏返す
ジャン!
エイシンフラッシュの片膝を着いたお辞儀写真、そして書かれた【サイレンススズカタイキック】の文字
スズカ「え?」
デデーン!
スズカ、タイキックー
スペ、グラス、エル、キング「「あはははっ!あははははーっ!」」
デデーン!
スペ、グラス、エル、キング、アウトー
勝負服エイシンフラッシュ、ドイツ国家と共に登場!
スズカ「待って、待って!せめて笑わせてよっ!パネルに書いているだけって、こんなの雑すぎるっ!」
スペ「あははは、いきなりタイキックになってる、あははは、んぐっ!」スパーン!
グラス「早い登場ですねー、んんっ!」スパーン!
エル「くくくくっ、スズカが、タイキック、くくく、ぎっ!」スパーン!
キング「早過ぎない?!んたぁっ!」スパーン!
フラッシュ「それではスズカさん、後ろを向いて下さい」
スズカ「無理無理、こんなのでタイキックとか無理だから!納得できないから!」
フラッシュ「決まりですから」
スズカ「むーりーっ!」
キング「ス、スズカさん、あきらめて」
グラス「フラッシュさんが困ってますよ?」
スペ「そうですよスズカさん、覚悟を決めて下さいよー」 ピリピリ
スペシャルウィーク、タイキックにごねるサイレンススズカを横目に苺大福に手を伸ばし包装をピリピリと破り始める。
スズカ「え?スペちゃん、今この状況で苺大福食べようとしてる?なんで?」
スペ「・・・・・・ん?」 ・・・ピリ
グラス、エル、キング「「ぶはははっ!ぶふふふふふっ!」」
デデーン!
グラス、エル、キング、アウトー
グラス「ス、スペちゃん、今、スズカ先輩が、が、くふふっ、んんっ!」スパーン!
エル「ナンで食べようと思った?ナンで思った?アウチッ!」スパーン!
キング「どうして先輩のタイキックの最中に食べようとするのよーっ、んたぁっ!」スパーン!
スペ「・・・まぁ、誰が苺大福食べたとか、食べてないとか、ちっさなことを言っても仕方ないと思うんですよ」
スズカ「違うのスペちゃん、そう言うことじゃないの」
スペ「・・・・・・そうなんですか?」 ピリピリ
スズカ「いったん、その苺大福から手を離してよ!」
グラス、エル、キング「「あははははーっ!」」
デデーン!
グラス、エル、キング、アウトー
グラス「スペちゃん!あはは、そ、その苺大福、置いて、んんんっ!」スパーン!
エル「スペェッ!もう、ヤメ、あはははっ!んぎぃ!」スパーン!
キング「はぁー・・・はぁ・・・痛いのぉ、んんだっ!」スパーン!
スペ「・・・・・・」
スペシャルウィーク、綺麗に包装から出された苺大福を手にする
スズカ「なんで苺大福を食べようとしてるの?!」
グラス「んぐ・・・スペちゃん・・・」
エル「前の時も、こんなことありマシタ」
キング「・・・そうよ!メロンパンよ!」
スペ「そんな細かい昔のことをですね・・・え?キングちゃん?!」
突如スペシャルウィークの手首を掴むキングヘイロー、苺大福を奪い取ると一口で口の中に放り込み頬いっぱいに膨らませる、正に電撃の差し脚!
スペ「あーっ!キングちゃんがっ!」
キング「もむもむもむ、ふぐ、もぐもぐもぐもぐ」
スペ「・・・まだ、大福はあるんだから!」
スペシャルウィーク、再び苺大福に手を伸ばすと素早く包装をビリビリと破く、しかし再びキングヘイローがその苺大福を奪い取り口へと放り込む!
キング「もぐん!もぐん!もぐん、もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」
スペ「え?何やってるの?キングちゃん?」
涙目になりながら口いっぱいに入る苺大福を根性で食べるキングヘイロー!
グラス、エル「「ぶふっ!ぶはははははっ!!」」
デデーン!
グラス、エル、アウトー
グラス「あははは、な、なんで、なんでキングが食べるんですかー、あはは、んんくっ!」スパーン!
エル「くくくく、スペが、逆襲されてマース、あははは、んぐっ!」スパーン!
スズカ「・・・ねぇ、フラッシュさん、この流れタイキックって雰囲気じゃないしキャンセル出来ませんか?」
フラッシュ「無理です」
グラス「しれっとタイキックから逃れようとしてる・・・」
涙目で頬いっぱいに膨らませたキングヘイローがもっちゃもっちゃと苺大福を頑張って食べていく。
スペ「・・・・・・」
スペシャルウィーク、再び苺大福に手を伸ばすと苺大福を取り出してピリピリと包装を剥いていき、それをキングヘイローが奪い取ると口いっぱいに苺大福が入っている口内に自ら苺大福を更に押し込む!
キング「んもももももももももも」
スペ、グラス、エル「「あははははははっ!!」」
デデーン!
スペ、グラス、エル、アウトー
スペ「あはは、あはははっ!キングちゃんがっ、キングちゃんがーっ!あいたぁっ!」スパーン!
グラス「復讐です!前回のメロンパンの復讐ですね!んたぁっ!」スパーン!
エル「キングが、くふふふ、キングが、苦しそうに、んぎぃっ!」スパーン!
キング「んもぉ、んもぐうぅ、んもぐうぅ」
3つの苺大福を口に放り込んだキングヘイロー、涙をボロボロ溢しながら頬を膨らまさせて苺大福を根性で咀嚼していく!
スペ「いいよ!キングちゃんがその気ならまだ苺大福はいっぱいあるんだから!」
新しい苺大福に手を伸ばそうとするスペシャルウィーク!
グラス「いやいや、いやいや、スペちゃん無理だから」
エル「キングは無理だから」
スペ「・・・5つ目くらいから、面白くなるかなぁって思ったんですけど・・・」
キング「もぐん!もぐもぐもぐもぐ!もぐん!もぐもぐ!」
グラス「キングさんが凄い急いで食べてる」
エル「喉が詰まりマース」
フラッシュ「あの、そろそろよろしいですか?」
キング「もぐもぐ・・・んん、もぐ、ごくん・・・ごめんなさい、待たせたわ」
エル「あ、キングが食べきった」
スペ「おー・・・スズカさんのタイキックですね!」
スズカ「えー・・・何か色々納得できないわ・・・やるの?」
フラッシュ「いきますよ?動かないで下さい」
グッと腰を落とすエイシンフラッシュ、渋々と後ろ向きになって息を止めタイキックを待ち構えるサイレンススズカ
スズカ「・・・・・・」
サイレンススズカ、実はタイキックに対しては余裕があった。エイシンフラッシュのタイキックは確かに痛い、めちゃくちゃ痛い、しかし深刻なダメージを受けるほどのものでは流石に無い。エイシンフラッシュは頭の良いウマ娘だ、その辺はしっかりと弁えているだろう・・・サイレンススズカはグッと息を詰めてタイキックの衝撃を待つ・・・
その時、校内のスピーカーから流れ始める放送・・・
【2022年ナンバーズ優駿ウマ娘特集号、サイレンススズカ独占インタビューより抜粋・・・】
【え?最近レース以外で楽しめた事ですか・・・?】
【・・・あぁ、そうですねぇ、あのエイシンフラッシュさんっているじゃないですか?あのドイツの・・・ええ、そのエイシンフラッシュさんです】
【彼女、今回のサッカーワールドカップの前に言ってたんですよ・・・日本対ドイツの試合、日本が何点取られるのでしょうかとか、日本はドイツに胸を借りるつもりで経験を積んで欲しいとか、まぁ、ドイツ勝利前提で話していたんですね】
【いえ、別にサッカーの話ですから特に腹が立つとかは無かったんですよ、ただエイシンフラッシュさんって愛国心が強い方なんだなぁって、あと、ドイツサッカーチームのファンで凄い自信を持ってるんだなぁくらいにしか思ってなかったんですよ】
【仕方ないですよね、ドイツと日本の差は歴然でしたから・・・で、トレセンの食堂でみんなでサッカーワールドカップの日本対ドイツ選を見てたんです、蓋を開ければ1ー2で日本の勝利、ドイツ予選敗退、エイシンフラッシュさん、勝負は水物ですからとか言いながら頬がひきつっていましたから・・・最後辺りはドイツ語で何か叫んでましたが・・・え?その後ですか?エイシンフラッシュさん、涙目で早足で部屋に帰っていきましたよ、いやぁ、見事なブーメランが頭に刺さってました・・・】
【それから、日本対ドイツの練習試合ですか?その時もエイシンフラッシュさんは本当のドイツチームの力を見て欲しいとかなんとか言って興奮してたんですよ、私それを聞いて、え、また負けたらどうなるんだろうって思ったりしてたんです。】
【それでエイシンフラッシュさんに言ったんです、私、サッカーの事とか良く分からないけど、今回はドイツチームの本当の力が見れるのねって、エイシンフラッシュさんは、それはそれは良い笑顔でハイッて答えて、チーム戦略がなんたらとか、この選手はこうでああでとか凄い嬉しそうに説明してくれました】
【で、1ー4の日本の勝利、エイシンフラッシュさん途中から無言になって最後は何も言わずに部屋に走って帰っていきましたよ、背中にいっぱいブーメランが刺さってましたねぇ・・・面白かったなぁ】
フラッシュ「ふーん・・・」
スズカ「あ、私死んだわ」
その日、エイシンフラッシュのタイキックは光となってサイレンススズカの薄っぺらい尻に食い込んだ!
ビチーーーンッッ
スズカ「ぷぎーっっっ!!!」
フラッシュ「失礼しますっ!」
スズカ「いたぁーっ!!痛い!痛い!痛い!え、え?!あ、熱いっ!お尻がっ!熱いぃーっ!痛い痛いっ!」
スペ、グラス、エル、キング「「あはははははははっ!!」」
デデーン!
スペ、グラス、エル、キング、アウトー
スペ「あはははっ!ほ、本気だった!フラッシュさん本気だった!いだっ!」スパーン!
グラス「くふふふ、ふふ、自業自得ですね、ふふ、んんっ!」スパーン!
エル「スゴイ音してました、んぎぃっ!」スパーン!
キング「スズカさん、転げ回ってるわ・・・いたぁ!」スパーン!
スズカ「痛い痛い痛い・・・いたいぃ・・・痛い・・・うぅ、いたいー」
ジャンタルマンタル信用して良いのか?