笑ってはいけないウマ娘 有馬記念前夜祭   作:いつか帰るところ

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有馬記念後夜祭3

笑ってはいけない有馬記念後夜祭3

 

 

スペシャルウィーク逹は今年の有馬記念を堪能

コンビニおにぎりをモソモソと食べゆっくりと待機部屋で過ごしていた

 

キング「このままゆっくり出来る」

 

扉 ガラガラ

タマ「ボインわぁ~お父ちゃんの為にあるんや無いんやでぇ~」

 

キング「わけありませんよね・・・はぁ」

 

タマ「なんやキング、人の顔見てタメ息なんぞつきくさって失礼なやっちゃな」

 

スズカ「歓迎される要素があるとでも?」

 

スペ「そう考えていたら頭ピンクのお花畑ですよ?タマモクロスさん」

 

タマ「お前らホンマに失礼な奴らやな!なんやねん、当たりがえろぉ強なっとるやないかい」

 

キング「いい加減疲れてきたのと、先程の有馬記念で血が騒いだので・・・」

 

エル「なんだかウズウズしてマァス!」

 

タマ「ほーん、分からんでもないけど難儀なやっちゃ、まぁええわ、そんなお前らに丁度ええイベントや、体育館の方に行くで」

 

キング「体育館?!ひっ?!カレンチャンさんは嫌っ!」

 

タマ「あー・・・心配すんな、あのボスウマ娘はもうおらんて、・・・めっちゃビビっとんやん」

 

グラス「キングにとってはトラウマ級の記憶なのですね・・・」

 

スペ「もう夜なのになかなか休ませて貰えませんねぇ・・・」

 

エル「今度は何があるのデスカ?」

 

タマ「行ったら分かるわ、まぁウチらウマ娘らしいイベントってやつや」

 

 

こうしてスペシャルウィーク一行はタマモクロスに連れられて体育館へと向かっていく

果たしてタマモクロスの言うウマ娘らしいイベントとは?

 

 

トレセン待機宿舎別館の体育館棟

広大なトレセン待機宿舎別館には待機宿舎棟を始めウマ娘達がトレーニングを行える各種施設も備えられている

スペシャルウィーク逹が連れてこられた体育館棟は体育館、トレーニングルーム、クラブハウスなどが集まる施設となっている

 

 

タマ「この体育館棟が決められたエリアや」

 

スズカ「エリア?」

 

タマ「おう、ほな説明始めるで」

 

怪訝な顔のスペシャルウィーク逹に向かってタマモクロスの説明が始まる

 

 

タマ「笑ってはいけない有馬記念後夜祭、走って走って逃げましょねーっ」ワーパフパフドンドン

 

エル「どうした急に」

 

タマ「はい、始まりました!走って走って逃げましょね、ルールは簡単や、今から出てくる鬼から逃げるだけ、捕まったら罰ゲームや」

 

スペ「鬼ごっこですか?」

 

タマ「まさにそれや、ちなみにゲームのエリアはこの体育館棟内だけ、ロープで仕切られとるから分かるハズや、あ、今からは笑ってもペナルティ無しや!笑てもエエで」

 

スズカ「部屋とかに入ってもいいの?」

 

タマ「ええで?けど鬼に見つかったら逃げ場ないで?」

 

キング「罰ゲームってなんなの?」

 

タマ「それは捕まってからのお楽しみやな」

 

グラス「隠れててもいいのですか?」

 

タマ「好きにし」

 

エル「鬼に捕まらなければ良いのですか?倒して逃げればセーフ?」

 

タマ「鬼ごっこって言うたよな?タッチされたらアウトや」

 

スペ「かくれんぼ的に隠れてても問題ないのですか?」

 

タマ「あれ?ウチさっき隠れててもええって言わんかった?」

 

スズカ「つまり・・・鬼ごっこということですね」

 

タマ「そう言っとるよな?」

 

キング「捕まるとどうなるのかしら」

 

タマ「罰ゲームや」

 

エル「罰ゲームなのデスカ?」

 

タマ「鬼に捕まったらな」

 

グラス「振り払って逃げればセーフなんですね?」

 

タマ「お前らぁ!ええ加減にしとけっ!なんやねんこのくだらんやり取りは!」

 

スズカ「ちゃんと説明して、チビ助」

 

タマ「おーおー、そーかそーか、スズカとは後でゆっくり話さんとあかんみたいやなぁ!」

 

エル「チビ助なのデスカ?」

 

タマ「えー加減にせぇ!はぁはぁ・・・」

 

スペ「タマモチビクロ助さん、落ち着いて下さい」

 

タマ「スペ、混ぜんなや」

 

グラス「タマモビーチクマックロスケベさん?」

 

タマ「お前大和撫子キャラちゃうの?!もうええ!あーもうっ!もう充分やっちゅーねん、おらぁっ!鬼共出て来いやっ!!」

 

ババーン!

タマモクロスの掛け声と共に登場する鬼の刺客逹

 

ジャン!

鬼1 サクラバクシンオー

「バクシンバクシンバクシーン!」

 

ジャン!

鬼2 ロードカナロア

「ロードカナロアです!」

 

ジャン!

鬼3 ニシノフラワー

「はい、ニシノフラワーです」

 

ジャン!

鬼4 ニホンピロウイナー

「ピロピロピロピロピロ!」

 

ジャン!

鬼5 デュランダル

「纏めて撫で切るっ!」

 

ジャン!

鬼6 グランアレグリア

「若輩者ですがよろしくー・・・」

 

 

 

スペ「・・・・・・」

 

グラス「・・・・・・」

 

エル「こ、これは・・・」

 

キング「どスプリンターばかり集めてんじゃないわよーっ!」

 

スズカ「恥ずかしくないのですか?タマモクロス先輩?」

 

タマ「知らん知らん知らん!ウチが選んだんちゃうわ!ウチは単なる司会進行のお姉さんや!」

 

スズカ「・・・お姉さん(笑)」

 

タマ「まぁええわ、とにかくケガだけはすんなや?・・・ほんなら走って走って逃げましょねーっ、スターーートッ!!」

 

タマモクロスのスタートの合図と共に体育館棟内を駆け始めるスペシャルウィーク逹、今ここにスプリンターズとスペシャルウィーク逹の勝負の幕が跳ね上がる!

 

スペ「なんなんですかあの面子」

 

グラス「容赦ないメンバーでしたね」

 

エル「あいつらから逃げるのは大変デェス」

 

スズカ「近くで見付かるとあっという間に捕まってしまいそうね」

 

グラス「一気にトップスピードまで出せる方逹ばかりでした」

 

スペ「うぅ・・・なんか怖くなってきましたぁ」

 

エル「あのクラブ棟に入りましょう!先ずは隠れるのデス」

 

スペシャルウィーク一行はエリア内にあるクラブ棟へと入る、クラブ棟内はエントランスから始まり長い廊下に各部屋が連なっている、二階もあるようだった

 

グラス「静かね・・・」

 

キング「あまり音を立てない方がいいんじゃないかしら」

 

スズカ「そうね、こちらが先に見つけれると良いのだけれど」

 

スペ「うぅ・・・あっ!」

 

スペシャルウィーク逹の進む廊下の曲がり角からひょっこり現れるのはサクラバクシンオー

 

バクシン「おや?早速ですね、ハッハハ」

 

スペ「うわぁっ!出たーっ!」ダダダダダッ!

 

スペ「スペちゃん?!」タタタ

 

蜘蛛の子を散らすようにその場からてんでバラバラに逃げ出すスペシャルウィーク逹、いち早く気が付き逆方向に駆け出すスペシャルウィーク、後を追うサイレンススズカ、アワアワするその他、駆け出したサクラバクシンオーが追撃するのは・・・

 

キング「なんでわたくしなのよーっ!」

 

キングヘイロー!

バクシンバクシンと叫びながら後を追い駆けてくるバクシンオーから必死に逃れようと走るが最速スプリンターに敵うはずもなく

 

バクシン「バクシーン!」タッチ!

 

キング「いやよーっ!!」

 

サクラバクシンオーは【ハリセン】と書かれたゼッケンを着用していた!

 

デデーン!

キング、ハリセンー

 

キング「ハリセン?え、何?」

 

ハリセンコールと共に奥からハリセンを持った地方競馬ウマ娘がキングヘイローに近付く

サクラバクシンオーが下げさせたキングヘイローの頭にハリセンを打ち下ろす!

 

ズパーーン!!

キング「あふぅ・・・」ヨタヨタ

 

バクシン「頑張って下さい」 肩ポンポン

 

去っていくサクラバクシンオーとハリセンウマ娘、脳天衝撃にフラフラとヨタつくキングヘイロー

 

 

安全圏に逃げて、捕まったキングヘイローの末路を眺めていたグラスワンダーとエルコンドルパサーが青ざめる

 

グラス「見て、キングがふらついてるわ」

 

エル「どれほど衝撃デスカ!」

 

 

一方、スペシャルウィークと後を追うサイレンススズカは階段を駆け上がり二階へと向かっていた

 

スペ「はぁ、はぁ、はぁ、」

 

スズカ「スペちゃん、飛ばしすぎよ?一息入れないと」

 

スペ「だってバクシンオーさんですよ?!早く離れないとっ!」

 

振り向きながらサイレンススズカに答えるスペシャルウィーク

結果、進行方向の先からダッシュで向かってくるウマ娘に気付かない

 

スズカ「スペちゃん、前、前っ!」クルッ ターン

 

スズカ「へっ?わっ!わーっ!」

 

スペシャルウィークは前から迫るウマ娘に気が付き慌てて180ターンして逃げ出す、迫る相手はデュランダル!あ、無理だ

 

デュラ「カカカ、前見てろよ?」タッチ!

 

スペ「無理です・・・」

 

デュランダル ゼッケン【ユートピア】

 

デデーン!

スペ、ユートピアー

 

スペ「ユートピアってなんだべー?!んぐっ!?」

 

デュラ「大人しくしてろよ?離すなよ?」スペを羽交い締め

 

スペ「んんんーっ!」モガモガ

 

現れたユートピアウマ娘は平べったく長いゴム紐の端をスペシャルウィークに噛ませ、反対側のゴム紐を持ってスペシャルウィークから離れていく

ビョーンと伸びるゴム紐、そして手が放される

 

ビチーンッ!

スペ「ぶぎゃあっ!・・・いたぁーいっ!」

 

デュラ「頑張れよ」 肩ポンポン

 

スズカ「びっくりするほどユートピアね」

 

 

 

 

 

 

 

エル「うぅ、グラス・・・置いてかないでくだサァイ」

 

グラス「そんなにくっつかないで、エル」

 

エル「・・・・・・・・!」

 

エルコンドルパサー、後ろから近付いてくるグランアレグリアに気付く、

 

エル「・・・・・・っ!」ダダダダダ

 

グラアレ「・・・・・・」ダダダダダ

 

グラス「え!?エル?・・・あ」

 

振り返るグラスワンダーの目の前にグランアレグリア、逃げきれる訳もなく

 

グラアレ「ターッチ、です」タッチ!

 

グランアレグリア ゼッケン【乳ビンタ】

 

デデーン!

グラス、乳ビンター

 

グラス「エルーッ!!、え、ちち・・・ビンタ?はぁ?」

 

グラアレ「ごめんなさい」羽交い締め

 

現れる乳ビンタウマ娘、羽交い締めされるグラスワンダーの胸に向かってビンタ!

 

バチーン!

グラス「いたぁっ!」ブルルン

 

グラアレ「・・・」肩ポンポン

 

グラス「く、屈辱の極みっ!・・・エールー・・・」

 

エル「違うのデス!違うのデス!声を掛ける暇が無かったのデス!グラスも気付くと思ったのデス!」

 

グラス「エル、過ぎ去った時は戻せないのですよ?」ギラリ

 

エル「・・・・・・次から気を付けマス」

 

 

 

 

 

 

キング「ちょっとー・・・みんなどこー・・・ひとりは嫌よぉ・・・」

 

ニホンピロウイナー「・・・・あ」前方20メートル先

 

キング「・・・・・・あ」

 

ニホンピロウイナー、直線一気!

ピロ「ピロピロピロピロピローッ!」ダダダダダ

 

キング「いやーぁっ!無理よぉ!」タッチ!

 

ニホンピロウイナー ゼッケン【星一徹】

 

デデーン!

キング、ホシイッテツー

 

ピロ「はい、ここに座るのです」

 

キング「え?ここに?え?」

 

座らせられるキングの前に星一徹ウマ娘がちゃぶ台を置く、ちゃぶ台の上には熱いお茶の入った数個の湯飲み

 

ドガシャーン! ちゃぶ台返し

キング「わあっ!・・・熱っ!熱い熱い熱いーっ!」ジタバタ

 

ピロ「ガンバっ」肩ポンポン

 

キング「なんなのよこれ!!あつぅ・・・」

 

 

ロードカナロア「・・・・・・あ」少し遠く

 

キング「・・・・・・あ」

 

カナロア「・・・・・・」

 

キング「・・・・・・待って、ね、待って、今ちゃぶ台やられたばかりなの・・・」

 

カナロア「・・・・・・にこ」

 

キング「・・・・・・にへら」

 

カナロア「・・・・・・」ダッ!

 

キング「連続はおかしいわーっ!!」ダダダダダ

 

無敵のロードカナロア、スプリントダッシュが世界の扉を突破する!!

 

カナロア「マンボ!マンボーッ!」ダダダダダ!

 

キング「あなたはエルさんの所にいきなさいよーっ!!あぁ・・・」タッチ!

 

ロードカナロア ゼッケン【ひげ】

 

デデーン!

キング、ヒゲー

 

キング「ひげぇ?痛いのは嫌よ!?」

 

登場するひげウマ娘、黒色マジックでキングヘイローの鼻下にちょび髭を書く、ロードカナロアがキングヘイローの肩に手を回しひげウマ娘が記念写真撮影

 

カナロア「ピース」 パシャリ

 

キング「・・・こんな屈辱、初めてだわ・・・!」

 

 

ウマ娘逹の地獄の鬼ごっこは終らない!走って走って逃げましょねは後半に続く!

 




ホープフルステークスどうする?
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