「実戦…ですか?」
「そう、変身するだけじゃ分かんないだろ?だから俺と戦うんだ。」
そう言って荒野は備え付けられている戦闘シミュレーションルームへと案内される。そこに自分も通されたかと思えば、そんな話をされてしまう。
て言うか、そもそも戦う必要性あるのかな?
「てか、何で俺たち戦うことに?」
「あのビルドもどきは、完全にお前を狙ってた。俺の助手を勤める次いでにお前を鍛えてやるって言ってんだ。
ほら、始めるぞ。」
「は、はい!」
二人は変身を開始。ビルドはラビットタンクとなり、一誠もジオウに姿を変えると戦いが始まった。
最初に攻めるのはビルドからだ。タンクの精密起動性を生かして、ジオウを翻弄。ジオウも拳や蹴りなどで応戦するがビルドにはあっさりと避けられる。
そもそも荒野と一誠でははっきり言って強さの次元が違うのだ。
「ハッ!」
「ぐっ!」
ビルドはドリルを剣にしたような武器、ドリルクラッシャーを持ちジオウの装甲に傷を付ける。完全に攻めあぐねているジオウだが、それでもビルドは容赦なく攻め続ける。
「どうした!動きが遅いぞ!」
「貴方が早いだけですよ…!」
「それもそうだな!じゃあ、次は遅くしてみるか!」
そう言うとビルドは二つのフルボトルを取り出してドライバーへと装填する。
【ゴリラ!ダイヤモンド!ベストマッチ!】
「へ?」
ジオウの間抜けな声と共にドライバーを操作することで成分を活性化。前と後ろに活性化された成分がボディを形成して現れた。
「ビルドアップ!」
【輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!イェイ!】
野生のパワーファイターと硬い鉱物。ミスマッチなようで、ベストマッチな形態ゴリラモンドへと変身した。
「ゴ、ゴリラ…?ダイヤモンド…?」
「ボケッとしてる暇は無いぜ!」
ビルドは右腕、サドンデストロイヤーで殴りかかってくる。ゴリラ由来のパワー。当然喰らえばひとたまりもない。
「アブなっ!?」
「避けなきゃ痛いぜ!」
確かに先程よりは遅くなった…なったが、その分パワーと防御力が上がっており余計に近付けない。
と言うかあの右こぶしで殴られたら痛いじゃすまない。
「ちょっと!それじゃあ危ないですよ!」
「……注文が多いなぁ全く。」
やれやれと言った仕草に少しだけ苛立ちを覚えた。だがそれで攻めをやめる気は無いらしい。
ジオウも隙を見つけては攻撃を繰り返してるが…
「硬っ!?」
「ダイヤのボディは傷つかないってね!」
あまりの硬さに驚いた隙を狙われてサドンデストロイヤーの強烈な一撃を受けてしまう。受け身なんぞ取れる訳がなく、ジオウは地面に無様に倒れてしまう。
「ぶべっ!」
「……今日はここまでかな?」
前途多難。今のジオウには初期形態でさえも満足に攻撃を当てることさえ出来ないのだ。
このまま続けるよりかは休ませたほうが良いだろう。果たして一誠の体は持つのか…そこが心配である。