ナザリックに愛された社会不適合者   作:社会不適合者

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暇だったから続きを書いたんだぜ。


2話目

 

 

 

『おま、この量の武器お前一人で作ったのかよ…』

 

俺の作った武器やら防具やらを見てみんな驚いていた。

 

『伝説級…?いや甘く見積もれば神器級クラスの…』

『アイテムも作れんのか』

『属性武器か……』

『装飾まで拘ってますねぇ』

 

各々が手に取り眺める俺の作った品の数々。

ギルメンたちのそんな言葉と笑顔に満たされる自分がいた。

 

『さすがギルド長』

『よ!日本一!』

『我がギルド長は世界一ィィィイ!』

 

……ギルド長呼びはやめて欲しかったけど。

 

『こんなに武器作れるならあれだよな。あの魔法使えば"あの戦い方"出来るかもしれないな』

『……あぁ、あれ?確かにやれる可能性はあるな』

『あのキャラの?無理ではないでしょうね』

『うちのギルド長は魔法もスキルもステータスも貧弱貧弱だからそれはアリかもしれねぇな』

 

そうして何かを話し合うみんなの姿は活き活きとしていて、眩しい光景だった。

この中に自分も入れてることに喜びもあった。

 

『それならやっぱり、あの武器作らね?』

『あれを?さすがにそれは無理じゃ…』

『世界級アイテムをいくつか使えば可能ではあると思いますよ?』

『それじゃ探しに行くか』

 

……ノリノリですね。

 

楽しそうに話すそんな大人たちに少し呆れ気味にそう言ったのを今でも覚えてる。

そういう時の答えは決まっていた。

 

『『『『やっぱりロマンは大事だろ(でしょう)』』』』

 

そうと決まればほかのギルメンにも声かけよう。そうして始まったギルド長(俺)育成計画。

これのおかげで俺も戦闘に参加できることが可能になった。

 

『……ナナシ君のその戦い方やっぱりずっこいよな』

 

なんで!?

なんてそんな言葉が思わず飛び出たなぁ。

 

『波紋の色が繋げた場所の背景に依存するなら武器庫は金ピカにしよう』

『アイテム利用すれば他キャラの武器を擬似的に作れるのでは?』

『武器だけじゃなくて防具も大事だよな』

『空を移動できるものも作りましょう』

 

あれやこれやと話が進みみんなが色んなアイテムを持ってきてくれた。

下は遺産級から上は神器級まで、果てには世界級を持ってきてくれた人もいた。

 

お返しにみんなにもいくつか武具を作ったりみんなの作ったNPCにも適当なものを見繕ったり。ものづくりは趣味だったからそんな日々が幸せだった。

 

そんな中作り上げた歴代NO.1のバグチート武器。

試し打ちに行ってみたみんなの反応は、

 

『『『『『『『これは封印だな』』』』』』』

 

満場一致だった。

みんな悪ノリが過ぎると思う。大人だよね?と何度思ったことか。

 

やっぱりみんなからは可愛がられてたんだなって今になって思う。困らせて反応を面白がるっていうか。別に嫌ではなかったけど。

 

ただ、俺がこのギルドに所属するにあたってなぜ人間の俺が所属OKでギルド長をやってるのか。

それはみんなの悪ノリから始まったものだけど何故かそれのカバーストーリーをこと細やかに作るし、特にタブラさん。

 

【同族に虐げられ人間社会で生きるのが苦痛と感じたナナシは同じく迫害されていた異形種と手を取り合いギルドを設立した。ちなみに臆病な性格のように見えるが怒らせると世界が滅ぶほどの実力者。故に怒らせてはいけない。仲間に手を出したらいかんぜよ】

 

的な設定作って、てかそんなに俺怖くないでしょ。

証拠にこれを見たほかのギルメン達は全員大爆笑してたし。

 

なんて言うか宴会してる大人たちって感じのノリでついていけなかったし呆れたけどそんな空気感は俺は好きだった。

 

またこんな風に過ごせる日は来るのかな。

あの日々が恋しい──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………んが、……夢か」

 

窓から差し込む陽射しに顔を顰めた。

もうこんな時間か。

 

宿屋で部屋を一部屋借りて生活を続けること数日。

未だに俺はナザリックへ帰っていなかった。

だって怖いし。

 

ギルメンの誰かと連絡を取れれば良かったんだけど誰に連絡すればいいか分からないし。

てかそもそも伝言用の魔法俺覚えてないんだよなぁ。いつもアイテム使って連絡取ってたし。そのアイテムも最近は全然使う機会なかったから自室に置いたままだったし。

 

「……はぁぁぁあ、どうすっかなぁ」

 

思わずその場にしゃがみ込み頭を抱えた。

 

もう覚悟決めて戻るか?いやでも望まぬ結果だったら死ぬし。

 

「……とりあえず外出よう」

 

目覚ましがてら歩いてたらいい案が浮かぶかもしれん。

あぁ、そうさ。そうだとも。

 

 

 

 

 

てなわけで外に出てきたわけだけど。

 

「やっぱり人間にしか見えないな」

 

街ゆくNPC、いや、元NPCたち。

動きも表情も人間と変わらない自然なもの。やっぱりここは異世界だということを強く実感させられた。

 

さて、そんなことよりだ。これからどうしていくか。

そんなことを思いながら歩いていたらふと目に映ったとある人物の後ろ姿。

あれは、

 

「……ナーベ?」

 

ナザリックのメイドNPCとして何度も見かけたことがある女性の姿。

彼女のレベリングも俺がやった。忘れるわけが無い。

 

隣にいる黒い鎧の男?あれは、たしか……そうだ!モモさんにあげた鎧のはずだ。つまり、つまりはそう!

 

「モモさんとナーベだ…!」

 

俺は感激のあまり涙が流れそうになった。そしてそのまま彼らの元まで走り寄る。

そして、やがて2人の話し声が聞こえてくると──

 

「──質問なのだが、人間を下等生物だと思うか?」

 

──ピタッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさにその通りです。何の価値も無いゴミです」

 

 

 

マワレミギー

 

「っ!」

 

なーんてこったい!やっぱり嫌われてるやんけ!

あの、あのナーベから嫌われてるとか、お兄さん泣きそうだぜバッキャロー!

 

あぁ〜、マジでどうしよ。胃が痛い。あと目から汗が止まらんぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ん?」

「…?どうしたナーベ?」

「あ、いえ!なんでもありません。気の所為のようでした」

「そうか。……して、先の話の続きだが…」

「はい、人間はゴミです。価値は無いです。ただ……当然"初代様"は違いますとも。あの方は私たちに道を示してくださった尊きお方です。常に私たちを見護り続けてくださった方をどうして嫌いになれましょう」

「……ふむ、そうか」

 

モモンガは深くうなづいた。

やはりこう見てみると初代ギルド長、ナナシに対しての守護者たちの好感度が天元突破してるように見える。

 

それこそ各々が創造主に向けるほどの好感度。好感度と言うよりも親愛度と言うべきレベル。

 

確かに彼女らと最も長く過ごしてるのは誰あろう彼、ナナシである。

別に彼女らがナナシが人間だということを知らない訳では無い。ただ、ここで発揮されるのはタブラの作りだした設定、そして誰よりもログインしていた、し続けていたナナシ自身の行動によるものであった。

 

モモンガがこの世界にナナシがいるかもしれないと守護者達に話したところ今すぐ探しましょうと一瞬にして全員が捜索準備を済ませる程にはナナシは慕われているのだ。

……まあ、そんなことは本人は知る由もないのだが。

 

 

 

 

 

「もう少し仲良くなっとけばよかったのかなー。もっと話しかけて……NPCに?……こういう気持ちが良くないのかもしれんのか?もう少し色んなものを大事にした方がいいのか?……へ、ヘイ俺の服、ち、調子はどう…?」




主人公の戦い方分かった人は多分意外といるんだろうなぁ。
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