あー、暗い。眠い。充電が足りねぇ。あーあ、せっかくヒロアカ世界に転生して異形型のロボとかいうかっこいい個性に生まれたのに、その結果が差別により放逐されてこのまま死ぬのか。いやだなぁ。波動砲とか撃てるようになれる気がしたんだけどなぁ。死にたくなかったなぁ………。
「おや、欲しい個性があったから出かけた帰りにこんなものを見つけるとはね。弔にもいいお土産が出来た。持って帰ろうか。」
うぇ、なんか揺れる。三半規管なんて無いはずのこの肉体が酔うのは元の体の影響なんかな。なんだ。攫われてる?あー、でもなんか安心する。俺の機械としての本能がここが一番安全って計算出してる気がする。救われたのかぁ、一体誰がこんな優しいことを…
「おや、起きたのかい?」
アイエエエエエ!?オールフォーワン!?ナンデ!?
「もう少しで君の新しい住処に着くから安心するといい。君は今日から弔の部下として働くんだよ。自己紹介は後にしよう。着いたよ」
死ぬんだァ。俺は死ぬんだァ。運良く助かったと思ったらラスボスだよ…個性を取られるのか?改造されんのかな。というか、着いたってどこに…
「ァア、先生。おかえり、なに?そのロボ」
「やぁ、弔。これは君へのお土産。上手に使うといい」
なんか、なんか始まってる…俺の知らないところで俺の命運を分ける何かが始まってる。生きるんだ。この手の中からとびだせ。そして叫べ!
「ぬぉ!お初にお目にかかります、弔様!私の名前は万芯鹵簿(マシンロボ)と言います!どうぞよろしくお願いします!」
土下座だ…土下座なのだ。下手に出て生かしてもらうんだ。立場としては黒霧辺りが理想!お前じゃなきゃ殺してたよ。って言われるんだ。あのポジションに!
「ウザいなぁ、殺すよ?」
あ、シヌンダァ
「まぁまぁ弔、落ち着きな。この子の個性は君の役に立つ。」
「チッ、はぁ、死柄木弔、16。お前みたいなうるさいヤツは嫌いだ。黙って俺に従え」
あ、生きた。神か。神がいらっしゃる。年齢に気になるところがあるけども、生きたんだ。俺。生き残ったんだ…
俺の名前は万芯鹵簿12歳!個性、『機械』体を機械に帰れるぞ!夢は宇宙を股に掛ける宇宙戦艦に俺がなること!生まれ変わって人生満喫するぞ!と思ったらあら大変!家族は気がついたらいなくなり、村のみんなは俺に向かって石を投げてきた!機械の体じゃなきゃ泣いてたぜ!そんな俺に手を差し伸べてくれたのはこの世界のラスボス。一歩間違えれば死ぬこの世界で俺は生き残れるのか!次回『面談』!絶対見てくれよな!」
「殺すか」
「ラスボス、ねぇ」