頭文字D プリティーステージ   作:サラダ味

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本編
第一話 誘い


キーンコーンカーンコーン

 

 

一日の終わりを告げるように終業のチャイムがなる。

それと同時に生徒たちは思い思いに行動する。

そんな中帰宅部である私はゆったりとした足取りで下駄箱に向かい靴を履き替える。

 

「ふぁあ~」

 

「眠そうな顔してるねー何時ものことだけど」

 

「一言余計だよ。ナナ。」

 

私の名前はトレノスプリンター。群馬県某中学校の中学三年生

いま話しかけてきたのは友達の武内ナナ。

小学校の頃からいつも一緒に登下校している幼馴染である。

 

「ねートレちゃん。私たちもはれて三年生じゃん。」

 

「そうだね。…それでどうしたの」

 

「それでって…三年生になったんだから進学先決めないとじゃん?トレちゃん決まったのかなーって。」

 

「進学先っていってもねー。特に何やりたいって事がある訳じゃないし。まだ時間あるしまだ大丈夫じゃない?」

 

「そんなこと言ってどんどん先送りするつもりでしょ!駄目だよー私たちの青春がここで決まるといっても過言じゃないんだから!ほらもっと真剣に考えよ?」

 

「そんなお母さんみたいな…と言うかそこまで言うならナナは決まってるってこと?」

 

「…」

 

「あれ?ナナー?」

 

返事が無くなったナナの顔を覗き込むと目が泳いでいる。

さては決まってもないのに話振ったな。

 

「そんなことより今週の土曜って暇かな?」

 

「進学先の話は?」

 

「最終目標はトレーナーになるって決まってるからいーの!それよりも今週の土曜は!?」

 

逃げたな。

 

「まあ特にやることもないけど。」

 

「よし決まりだ!」

 

おっと、私の知らない間に会話が2,3段階先に進んでいたようだ。

 

「ごめん、何が決まったの?」

 

「何って土曜日の予定だよ!」

 

「行先も何も聞いてないし。そもそもどこに行くの?」

 

「トレセン学園の感謝祭!私にとっては毎年の恒例行事!私たちウマ娘好きにとっては正にカーニバル!行かないわけにはいかないじゃん!」

 

「うん。少なくとも私にとっては初耳かな。」

 

「まあまあまあそんなこと言わずに行こうよー!というか来て!来てくれる!?やったー!」

 

出た。ナナの悪いところ。ナナはウマ娘好きらしい。それだけだったら良いんだけどウマ娘が絡むとどうにも強引というか人の話を聞かない節がある。

 

「まあ行くのはいいんだけどさあ。まず色々と質問させて?」

 

「うん?」

 

「来てってどういう事?」

 

「あー私実はトレセン学園に同志がいてさー」

 

同志って

 

「それでね、その同志にトレちゃんのこと話したんだよ」

 

「うん、それで?」

 

「是非会わせてほしいって言ってたから今度の感謝祭に強引にでも連れてくるって言っちゃってさ。」

 

「それで来てほしいと」

 

「そう!ただトレちゃんにも悪くない話だと思うよ?トレセン学園って編入制度があるから進学先の候補にもなると思うんだ。」

 

「ふーん。それでさ。」

 

「何?」

 

「トレセン学園ってそもそも何?」

 

「ガッ」

 

ナナがズッコケた。私そんなに変なこと言ったかな?

 

「まさかトレセン学園を知らないとは…ここまでくると尊敬するなぁトレちゃんの天然ボケは。」

 

「そんなに有名なの?そのトレセン学園って。」

 

「有名ってもんじゃないよ!ウマ娘なら誰もが知ってる名前だよ!?」

 

「へ、へー…」

 

私が困ったような顔をしているとナナも困った顔をしていた。

 

「どこから説明すればいいのやら…。いい?トレセン学園っていうのはザックリいえばウマ娘の養成学校なの。ウマ娘たちはそこで様々なトレーニングをしてレースに出るの。特に土曜日に行くトレセン学園、正式名称日本ウマ娘トレーニングセンター学園は国内最高峰なの。」

 

「へー」

 

「へーってトレちゃん。まさかレース見たこともないとか言わないよね?」

 

「うん。あんまり興味ないし。」

 

「興味ないって…それはウマ娘としてどうなの?」

 

「どうなのって言われてもね。それに興味がないっていうより飽きたって感じかな。」

 

私がそういうとナナが怪訝な顔でこう言った。

 

「飽きた?それってどういう事?」

 

「とにかく、レースに出ないといけないなら進学先としては無しかな。」

 

「ふーん。まあトレちゃんがそういうなら深入りしないけどさ。」

 

「うん。なんかごめんね。」

 

「気にしないで。さ!それよりもさ!土曜日8時何時もの駅集合でもいいかな?」

 

「切り替えはや、分かったそれでいいよ。」

 

「オッケー!あー当日が待ち遠しいなー!フジキセキさん、待っててくださいね!」

 

そんなこんなで話は進み私の家が見えてきたのでナナとはそこで解散した。

私はカバンをベットに放り投げ、勉強机に腰かけた。

そういえば電車で行くとなると当然電車賃がいる。

 

「いくらくらいするんだろ。」

 

何気なくそのトレセン学園の最寄り駅の電車賃を調べてみることに。

 

「え゛っ」

 

うーんこれはお小遣いを前借する必要がありそうだ。

お父さんがそう簡単に出してくれるとも思えないけど。

 

 




第一話、読んでいただきありがとうございます。
自己満足を得たいがために書き始めた二次創作ですが、出来る限り続けていきたいと思います。
見切り発車的に始めたので本筋等々ゴチャつくかもしれませんがご愛好のほどよろしくお願いします。
また、誤字、脱字等ありましたらご指摘くださるとうれしいです。
それではまた次回。
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