頭文字D プリティーステージ   作:サラダ味

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第三十四話 一日の終わり

「何とか着いた…。」

 

入り組んだ校舎から何とか脱出して栗東寮に帰ってくること出来た。校舎出る瞬間、ナナとご飯を食べたカフェテリアで異様なレベルのご飯を見たけど見なかったことにした。

 

「えーっと、あれ?私の下駄箱どこだっけ?」

 

さっき使っていいと言われた下駄箱が無い。おかしいな。

 

「おや?アンタ、今日からだったのかい?おかしいね、美浦寮に入るって話は来て無かったけどね…。」

 

「美浦寮?ここ、栗東寮じゃないんですか?」

 

「ああ、栗東寮はあっちだね。それと、アタシはヒシアマゾン。美浦寮の寮長だよ。よろしくな!」

 

「トレノスプリンターです。よろしくお願いします。失礼しました。」

 

まさか違う寮だったとは。普通に間違えた。次から気を付けよう。…そういえば何か視線を感じたような。気のせいかな。

 

 

 

あのウマ娘……確かタキオンさんが熱中しているトレノさん……。彼女にも……私と同じような……お友だち?

 

でも、あの姿はまるで……。そういえば、同じようなものを見た気が……。確か、黄色い髪のウマ娘。

 

ドギャ  ヒャァオアアア

 

「……今のは。」

 

トレノさんのお友だちを見ていたら……そんな音が聞こえた。人の事は言えないけど……不思議なウマ娘。

 

 

 

「今度こそ着いた。」

 

下駄箱もあったし、ちゃんと部屋の前まで来られた。ノックは…いらないかな?

 

「ただいまでーす。」

 

ドアを開けてみるとイエローロータリーさんはいなかった。私のベットは右だから右の家具は使っていいって事かな。

 

机の横のクローゼットに衣類を仕舞っていこう。キャリーケースから配達着…もとい普段着等々を出してクローゼットに仕舞おうとする。

 

「…うーん、困ったな。」

 

思いっきり使われている。人のものだと独断と偏見で好き勝手出来ない。待つしかないかぁ。

 

「ふぁあぁ~。」

 

少し眠くなってきた。午後四時か。今日はいろいろあって疲れたし昼寝で二十分くらい寝よう。

 

 

 

「今日も走ったなぁ。」

 

リギルでのトレーニングは毎日実りあるものだ。少しずつだが日に日に速くなっていることを実感する。

 

さて、今日は何食うかな。ラーメンかステーキか。…腹減ってるから両方食うか。せっかくだしトレノでも誘うか。

 

「トレノーいるかー。…!?寝てる…。」

 

いつから寝てるのかは分からねえが凄い爆睡っぷりだ。割と大声で入ったのに起きなかったんだからな。起こすか。

 

「起きろーメシにするぞー。…起きろー。」

 

「うぇえ!?ごめん直ぐ準備…そうだった、配達無いんだった。…あ、お帰りです。」

 

中々起きなかったのでゆすってみたら俺が驚く勢いで飛び起きた。配達ってなんだ?

 

「お、おう。起きてすぐでなんだけどメシいかねえか?」

 

「あれ、もうそんな時間ですか?まだ早いような気もしますけど。」

 

「お前普段何時にメシ食ってんだ?六時は普通にメシ時だろ。」

 

「六時?二十分くらいのつもりだったけどそんなに寝てたのか私。起こしてくれてありがとうございます。」

 

仮眠のつもりでそこまで寝るとは相当に疲れているらしい。

 

「いや、悪いな。起こしちまって。メシは食えそうか?」

 

「はい、せっかく誘ってもらったので頂きます。」

 

「そうか、じゃあ行こうぜ。」

 

 

 

「食べますね…。」

 

「ん?これくらい普通だろ?むしろお前こそ少なすぎねえか?」

 

「私はこれでいつも通りです。ステーキとラーメン一緒に食べる人なんて見たこと無いです。」

 

オグリキャップさん程とはいかないけどそれでも十分な食事量だ。それぞれの量も多いし。

 

「それよりお前に聞きたいことがあるんだが。お前さ、タマモさんとオグリさんに勝ったあのトレノだよな?」

 

「はい、一応はそうですけど。オグリキャップさんとは同着ですけど。」

 

「やっぱりな。なあ、俺とレースしてくれよ。トレセンに来たばっかりだ。お前の都合が付くときでいい。」

 

「それはいいんですけど何時でもいいんですか?」

 

「ああ、それに俺だってお前と一か月しか変わらないんだ。学園には慣れたが、本格的なトレーニングは始まったばかりだ。」

 

このウマ娘、私と一か月しか違わないのか。貫禄みたいなものがあるから学園に入ってかなり経っていると思ってしまった。

 

「ということは、イエローロータリーさんもC組なんですか?」

 

「そうだが、その言い方だとお前もC組か?」

 

「はい、いやー良かったです。教室までの道のりフワフワしてたので。」

 

「いや学校の中で迷子になる奴そうそういないだろ…。」

 

「敷地内で迷子になった奴がここにいるんですよ…ハハ。」

 

そう返すと何故か憐れむような眼で見られた。屈辱。

 

「まあそういう訳だ、待ってるぜ。」

 

「はい、気長に待っててください。」

 

「おう、そうするさ。」

 

話がひと段落し、夜ご飯を食べ終えたので食器を片付けようとした時。

 

「おや?おやおや?その白い髪…。」

 

悪寒が走った。何かヤバい。

 

「やあやあ!やあやあやあ!君はトレノ君ではないかな!?」

 

「ち、違います…。」

 

本能で否定した。この人はあのUMAとは違うベクトルでヤバい気がする。

 

「違わないとも!この二回のレースで素晴らしいデータを提供してくれたあのトレノ君だとも!編入するとは聞いていたが今日からだとは!」

 

「そこまで断定するなら聞かないでください…。」

 

「おいトレノ、気を付けろよ。そいつ、悪いウマ娘じゃないとは思うがあまりいい噂を聞かない。」

 

「随分な言い草だねぇ。君はイエローロータリー君だろう?入学してからの注目度はキタサンブラック、サトノダイヤモンドに並んでいたからね。時々観察させてもらっているよ。」

 

「俺も目ぇ付けられてるのかよ…。」

 

分かりやすく落ち込んでいる。私も落ち込みたい。とは言えUMAと違って初対面だから少し話してみよう。意外とまともな人かもしれない。

 

「それで、何か御用ですか?」

 

「よくぞ聞いてくれた!ではさっそくこのサプリメントをだね!」

 

「イエローロータリーさん、そういえばクローゼットなんですけど。」

 

「クローゼット?あぁワリィ。そういや占領してた。すぐ片付ける。それと、ロータリーだけでいいぜ。」

 

食器を片付けて部屋に戻ろう。まだやることもあるし。

 

「うえぇ!?聞いておいてそれは無いだろう!?待ちたまえ!」

 

後ろから何か聞こえるけど気にしない。

 

 

 

 

 

「……うー…んー。」

 

ぐっすり眠って自然に目が覚めた。外を見るとまだ暗い。

 

「二時半…配達無いのになぁ。」

 

隣を見るとロータリーさんはぐうすかと寝ている。二度寝としゃれこもう。

 

「…なんでか落ち着かないな。走ってこよ。」

 

いつものジャージに着替え部屋を出る。三十分くらい走って帰ってこよ。

 

 

 

「うん…。ふぁあ…。」

 

不意に目が覚めた。4時か…。二度寝だな。

 

「どうせ寝て…!?」

 

いねぇ!トレノがいねぇ!?どこ行っちまったんだ!?

 

「思った以上に走ってきちゃった。4時になっちゃったよ。」

 

「トレノ!?いつ起きたんだ?それにそんな恰好で、走って来たのか?」

 

「あ、おはようございます。そうですね、2時半くらいに起きちゃって二度寝しようとしたんですけど落ち着かなくて。」

 

マジかよ。そんな早くに起きて走りこむ奴なんて聞いたことねえよ。

 

「まあ良かった。お前が夢遊病患者かと心配したぜ。さあ二度寝だ。」

 

「良いですね二度寝、私も。」

 

着替えるトレノをよそに寝ることに。明日…いや今日もトレーニングがあるからな。目一杯走るとするさ。

 




どうしましょうかね~今日のスぺゲスさんは誰がいいですかね~。

うーん、この人だ!カフェさんかも~ん!

シーン

あれ~おかしいですね。僕の召喚式で呼ばれないとは呼符だったのがいけなかったかな。

「ア ソ ボ ?」

やべぇ、カフェさん呼んだつもりがヤバいものを引き寄せてしまったみたいです。

次回までに祓っておかないと。またじ
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