頭文字D プリティーステージ   作:サラダ味

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「ようお前ら!今回は試しに前置きをジャックしてやったぜ!今頃作者大慌てだろうな!今回の内容はだな…。」

てめぇ!余計なことをするんじゃぁねえぜッ!

「もう気付いたのかよ!サラダバー―!」

畜生、面倒なことにしないといった次でこれかよ。早くとッ捕まえないと。

いやー騒がせてごめんなさいね。それでは本編どうぞ!

…?あれ、出られねぇ。


第四十話 ライバル

トレセン学園に来て1週間、多少戸惑う事はあるけどそこそこは慣れてきた。

 

「どうだ?ここに来て一週間経ったが慣れた?」

 

「はい、まだ少し不安なところもありますけどもう大丈夫そうです。」

 

「菊花賞を答えられなかった時はどうなることやらと思ったが良かった良かった。」

 

そこまでの心配をされていたのかと思っていると後ろから声を掛けられる。

 

「あ、トレノさん!今からトレーニングですか?」

 

「あ、キタちゃん。そうだけど、そっちもそう?」

 

最初はキタさんって呼んでたけどもっと気さくにしてくれていいと言われて今ではキタちゃんと呼んでいる。

 

「はい!トレーナーさん曰くこのままいけばデビューは六月位なので、一層頑張らないとなって!」

 

「じゃあ私と同じくらいなのかな。渋川さんも六月って言ってたな。」

 

トレーニングを脇目で見たことあるけど凄い速かった覚えがある。最初から一筋縄では行かなさそう。

 

「うへぇ、デビュー戦から厳しくなりそうだなぁ。でも負けませんから!」

 

「私だって。所で隣の子は?」

 

「そうでした!あたしの幼馴染のダイヤちゃんです!」

 

幼馴染って事はキタちゃんと同い年って事だよね。…やっぱりおかしい気がする。

 

「初めまして。サトノダイヤモンドです。タマモさんとオグリさんのレース、凄かったです!」

 

「初めまして。よろしくね、ダイヤちゃん。」

 

「お前らがキタサンにダイヤか。遠目で見たことはあったけど話す機会は無かったからな。俺はイエローロータリー、よろしくな。」

 

「「よろしくお願いします。」」

 

こうやって4人が集まると私の体格だけが小さく見えそうのは気のせいかな。背が高いし体の各所もしっかりと成長してる。

 

「これが格差社会なのかな。」

 

「何か言ったか?」

 

「いや何も。」

 

ロータリさんはまだしもキタちゃんとダイヤちゃんに負けてるのがなぁ。

 

「もちろんだと思うが、クラシック三冠目指すんだろ?」

 

「もちろんです。一度しか出走できないレースですから。」

 

「相手がキタちゃんでも負けられないから!」

 

「あたしだって!負けないから!」

 

 

 

「坂はやっぱり疲れますね。」

 

「見ててもかなり辛そうだったよ。はいお水。」

 

今日は坂路を走ってもらったけどタイムが芳しくない。元々加速に課題があるとは思ってたけど上りではそれが顕著に表れた。かと言って戦えないレベルではない。

 

だけど、このままクラシック三冠で戦おうと思うと厳しいものがある。

 

「前からそうだったんですよ。上り坂は昔から苦手で、下り坂や平らな所よりも力がいるし思ったように登ってかないんですよね。」

 

「でも下りは凄かったよ。勢い任せって感じなのに危ないって感じも無かった。怖くなかったの?」

 

「まあ、下りなら重力に任せて走ってれば勝手にスピードが出ますから。下りが怖くなくなったのは配達初めて半年くらいですかね。」

 

半年で下りの恐怖がなくなるとは。免許取って夜な夜な毎日秋名を攻めて、1年経ってようやく怖くなくなったのに。

 

「どうしたの、トレノちゃん。」

 

「いえ。キタちゃん頑張ってるなぁって。」

 

「ホントだ、あのペースで走り続けるなんて凄いね。」

 

「キタちゃんから聞いたんですけど、デビューは6月位じゃないかって沖野さん言ってたみたいです。」

 

「ホントに?そうなるとデビュー戦でいきなりぶつかるかもしれないね。」

 

トレノちゃんなら心配いらないと思うけどキタちゃんのあの走り、多分逃げの脚質かな。序盤から一気に離されるのは結構きついんだよね。

 

「厳しくなりそうですね。渋川さん、私たちも負けてられませんね。」

 

「よし、じゃあ再開と行こうか。坂路、まだまだ行ける?」

 

「もちろんです。あれでへこたれてるようじゃ、ナナ達に顔向けできませんから。」

 

 

 

 

 

初めてのダンスレッスンから2週間後…。トレーニングとダンスレッスンを一日ごとにやって今日はダンススタジオでライブ練習の日。

 

「~♪」

 

振り付けがそれなりになった所で歌いながら踊ってもらったけど、結構の完成度になって来たと思う。

 

「フゥ…どうでした?」

 

「中々いいと思うよ。後は細かいところを直していければいいと思う。映像見返して確認しようか。」

 

「はい。…どうしても自分のダンスを見るのは慣れないなぁ。」

 

スマホに顔を寄せてさっきのダンスを確認する。

 

「…細かいところってどこだろう。」

 

「自分で言っておいてそれは無いんじゃ…。」

 

こうやって見てるとリズムにも乗れているし、振付に不安がある感じじゃない。

 

「ダンスは素人だしなぁ。トレノちゃん、自分で見てどう?」

 

「私に言われても…。うーん、指先まで意識しながらダンスしてみるっていうのはどうでしょう。」

 

「ヨシ!(ダンスなんか分からないので思考放棄)」

 

「何ですかそのポーズは。良いって事ですか?」

 

私渾身の現場猫はあえなく不発に終わってしまった。これからは安易に打てないな。

 

「う、うん。なんかごめん…。じゃあもう一回通してやってみようか。」

 

 

 

「ハッハッハッ…。」

 

「よーし、いい感じだぞキタサン!そろそろ休憩だ!」

 

「はい!」

 

ウチに入部してからのキタサンは目覚ましい成長を遂げている。デビュー前で中々に仕上がっているが、逃げを打てるそのタフさにはオレも驚いた。

 

これなら予定通り、六月中にデビュー出来そうだな。

 

 

 

「ンッンッぷはぁ!」

 

「最近頑張ってるねぇキタちゃん。」

 

「テイオーさん!はい、三冠狙うとなると、今からでも頑張らなきゃって思うんです。」

 

「あー確かに、ダイヤちゃんも狙ってるんだっけ。」

 

「それにトレノさんとロータリーさんも狙ってるって聞きました。」

 

ダイヤちゃんもトレノさんも速さを知ってるだけにうかうかしてられない。ロータリーさんも相当に手強いみたい。

 

「ダイヤちゃんは差しでトレノは追込、キタちゃんは逃げだよね?」

 

「はい、ロータリーさんが分からないんですけど先行だって聞いてます。」

 

「じゃあ全部のバ群に注意しながら走らないといけないの!?ちょっと厳しすぎない?」

 

「そうなんです。だから私の武器、タフさを生かしてそんなの気にならなくなる位ぶちかまして、押し切ろうかなって。」

 

「その意気だ。ダイヤやロータリー、特にトレノには正攻法は効果が薄い。だからこそ、お前のタフさを生かして大逃げを打った方が良いだろう。」

 

振り向くとトレーナーさんがいた。何か持っていたので見ると蹄鉄を持っていた。

 

「そのために、明日からこいつを付けてトレーニングだ。」

 

「分かりまし…重っ!?」

 

渡された蹄鉄は他の蹄鉄と比べても明らかに重かった。よく見たら『おも』って書いてある。

 

「まだデビュー前だが、お前なら大丈夫だ。この通り、成長してるからなぁ~。!?うぼあ!」

 

「うわあぁぁ!」

 

足を触られて、反射的に蹴ってしまった。入部の時にも同じようなことやられて、同じようなことをやったけどトレーナーさんはピンピンしていた。

 

「トレーナーのこの癖だけはどうにかならないかぁ。何の前触れもなく触るんだもん。」

 

「テイオーさんもやられたんですか?」

 

「ボクはあんまり無いけど、マックイーンがやられたことあったな~。」

 

「…トレーナーさん、起きませんね。」

 

この前はすんなりと立ち上がったけど今は倒れたまま固まってしまっている。

 

「強く蹴りすぎちゃったかな…!?」

 

「それは無いと思うけど。四人で蹴ったことあるけど、その時だって何事もなかったかのように立ち上がったよ?」

 

戸惑っていると、トレーナーさんが立ち上がった。良かった、生きてて。

 

「キタサン、すぐに病院に行くぞ。」

 

「ぇえ?私は大丈夫ですよ?」

 

「少しだけ違和感があったんだ。俺の思い違いだったらいいが、そうでなければ今後に影響が出るぞ。」

 

珍しく真面目な顔をしている。まさか何か爆弾が?

 

「分かりました。行きましょう!」

 

「よし、正門に来てくれ。車出してくる。」

 

 

 

「ふぅ、どうでした?」

 

「指先だけであんなに変わるものなんだね。ていうか私教えること無くない?ダンス出来るなんて聞いてないよ?」

 

「いや、これでも一杯一杯ですよ。走る時と違って体の細かい部分まで意識しないといけないので。」

 

「専門外でも少しは力になろうと思って私だって少しは練習したんだよ?もう立場逆転するくらいになっちゃったじゃん。」

 

「でも基礎は渋川さんに教えてもらいましたし。振付だって。渋川さんがいなかったらまだ全然だったと思います。」

 

何やら少し落ち込んでしまったので率直に思ったことを慰め代わりに言った。

 

「そぉ~~?良かったなぁ頑張って練習した甲斐があったなぁ~!」

 

「ちょろ…。」

 

年下ながらこの人の将来が不安になった。そんなことを思っているとスタジオのドアが勢いよく開けられた。

 

「トレノさん!大変です!」

 

「ダイヤちゃん?どうしたの?」

 

「さっきキタちゃんから電話があったんです。今病院にいるみたいで。」

 

病院?ケガでもしたのかな。ダイヤちゃんが駆け込んでくるとなると相当な重症なのかな。電話出来てるし。

 

「さっき、屈腱炎と診断されたみたいです…。」

 




「咄嗟の事だったが前書きに結界を張れてよかったぜ。これで心置きなく後書きもジャック出来るってもんよ!」

「折角だからお前らのために次回予告をしてやるよ!屈腱炎と診断されたキタサンだが、諦めない思いが爆発してサイボーグになるんだ!だがそんなキタサンにさらなる試練が降りかかるんだがな?」

何あること無いこと抜かしてやがる。そんな訳あるか。

「おー作者じゃねえか。あの結界を破るとはさてはアンタ両面宿儺か?」

何で呪う側なんだよ。割と苦労したんだぜ?最後は書き換えて出てきてやったけど。

「そりゃあ大変だったな。それじゃあたしはこれで。またな~~。」

フンッ!

「うがぁ!?何だこりゃ!?結界か?」

応用させてもらったよ。しばらくそこに幽閉されてろ。

何とかなりました。こいつには然るべきところで出てもらいたいので。

長くなりそうなのでこの辺で。また次回!

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