ミシリス社長の兄ですが、何故か戦場スタッフです   作:シロクロ団子

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久々に投稿したというのに読者から感想をいただいて、嬉しかった私です。


社員は宝です!とアピールする会社は7割ぐらいまともじゃない

「ありがとねー。次もよろしく〜」

 

そう言いながら手を降ってオフィスから出ていく彼女達を見送る。

 

しかし、後ろ姿が実にシュールだと思う。鍋やらコンロ等が入った風呂敷と残った具材が入った風呂敷をそれぞれ抱えているのがだ。

 

「ああいった庶民的行動が大衆の心を掴んだりするのかね」

 

「しらないわよ。あー、酷い目に遭った」

 

そう言いながら妹は隊員が持ってきていた清潔な布で顔を拭いていた。

 

「これでわかったでしょ。どんなにあくどい事をしようとしても例外は必ず存在するんだよ。まあ、作ったのは2代目と俺だけどね」

 

「たかが就業時間を30分増やしただけでしょ。どいつもこいつも大げさなのよ」

 

「それでもニケと社員に無通知でやったのが不味かったね。社長もほうれん草くらいは守らないと」

 

業務時間を長くするのはいいが、それを無通知でやれば誰だって抗議を起こすに決まってる。

 

変更を撤回させたことで事なきを得たというのに当の本人はこれだ。

 

「はあ?そんなこといちいちやってられないの。それに、反対するやつは辞めればいいのよ」

 

 

あ゛?

 

 

「先代達が築き上げたミシリスの理念はともかく、方針を決めるのは私なの。兄貴が掲げてる方針も古いのよ」

 

「作り出したニケを第一に考える?。ただのニケを作るのにもコストがかかるのに更に大事にしろ?元が取れなきゃ会社は存続できないのわかって言ってるの?」

 

妹の言葉が段々とヒートアップしていき、そして

 

ただの鉄くず(量産型)なんて消耗品にすぎない!特別なニケを作り出していけばもっと!」

 

シュエンが言い切る前に彼女の額に指を押し付け、そのまま無理やり椅子に座らせた。

 

ガシャンと椅子が音を出したが、俺とシュエンの間にはそんなノイズは入ってこなかった。その証拠にシュエンも突然の出来事で口が開いたままだったからだ。

 

「シュエンの理想でどんなミシリスになるのかなんてどうでもいいけど、先代達が築いたイメージでこの会社は成り立ってる。それに共感した市民がこの社に入って社員になったりニケになるんだよ。なのに、急に方向性を変えて皆が興味を失ったらどうすんの」

 

「思想を押し付ける前に育てないと。全てはそこから、焦っちゃ駄目だよ」

 

額に押し付けていた指を離し、彼女の頭を軽く撫でた。

 

「ご・・・ごめんなさい・・・」

 

未だに驚いている妹の喉の奥から出てきたのはそんな言葉だった。

 

「じゃあ、俺はちょっと野暮用があるから3人に挨拶してから帰るよ」

 

「う、うん」

 

「あ、そうだ。あの3人のチーム名ってどんな名前なの?」

 

いつまでも3人ってのもおかしいと思い、聞いてみた。かっこいい名前だったらあいつ、ラプラスが特に喜びそうだし。

 

「メティス。ミシリスが作る戦闘特化の部隊はメティ・・・何よその嫌そうな顔は」

 

「いや、最近ミシリスが『ミサイルス』って呼ばれているからそうしたのかな・・・って!?」

 

悪びれもなくそういうと椅子がものすごい勢いで飛んできた。それを避けると背後にあったガラススタンドが椅子にぶつかった衝撃で粉々に砕けた。

 

「お前、もう一度言ってみなさいよ。もう一度」

 

「だ、だってメティスってどこぞやの国の対戦車ミサイルと同じ名前、っ!!」

 

言い切る前に今度は茶を入れたカップを置く時に使用する皿が割れずに壁に刺さった。やばい、俺が鍛えたせいなのか。投擲物の殺傷能力が格段に上がっている。

 

「ニケって元々は神様の名前なの知ってるわよね・・・だったら、当然メティスも神様の名前に決まってるでしょうが!!」

 

そう言って、次に投げてきたのは・・・ナイフだぁああああ!

 

「そう!わかったから出て行くから、追ってくるなよ!」

 

「うるさい!一発でもいいから当たりなさい!」

 

俺は急いでエレベーターに駆け込み、スイッチを押した。すぐに扉が閉まろうとしたが完全に閉まる直前、エレベーター内の壁にコンバットナイフが突き刺さった。妹の投げた勢いがどれほど強かったのかを物語るように、ナイフの刃は目的の階に着くまで細かい振動を続けていた。

 

「・・・。強化しすぎたか・・・」

 

いずれ妹は銃弾すら超える速さで物を投げたり、昔の漫画にあったキック力上昇シューズ等を使わずに小さい体で高威力のボールを何発も蹴れるようになるだろう。

 

ここまできたら今度は危機察知能力を向上させよう。目標は眉太スナイパーのような狙撃を全弾回避する程度まで鍛えてやろう。

 

妹のためなら俺は鬼教官になっても構わない。そうと決まれば今度、軍事部から四輪駆動車を支給してもらおうかな。

 

そう思いながらメティスが待っているであろう仕事部屋のドアを開けると

 

「ブラック!!」

 

「ぶへっ!?」

 

ラプラスの体が飛んできて、彼女を抱えながら後ろの壁にぶ

 

「順逆自在の術!」

 

「へ?あいたっ!!」

 

つかる前に互いの位置が入れ替わり、ラプラスが壁にぶつかってずるずると床に落ちた。

 

「ハッハッハ!俺から一本とれると「いや、お前のことを心配してただけだぞ」・・・本当に申し訳ない」

 

ドレイクの冷静なツッコミを聞いて、倒れたラプラスにただ謝るしかなかった。




知らぬ間に宝物機能が実施されていて、その対象にラプラスがあって早く解放したいと思いました。

が!なかなか集まらない強化素材で俺の心はボドボドダ!
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