ミシリス社長の兄ですが、何故か戦場スタッフです 作:シロクロ団子
(とはいっても周りと比べてレベルの差がありすぎるんだよな・・・)
「なんでこうなっ」
再度2人に視線を移すといつの間にか、2人とも寝袋で寝ていた。
「・・・」
あ・・・ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
俺は数秒間だけ目を逸らしていただけだがいつの間にか2人が寝袋に入っていた。
な・・・何を言ってるのか わからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった・・・ 頭がどうにかなりそうだった・・・
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ・・・
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・
「って!目の前で事件があるというのに!!熟睡してるのはどういうことだ!!」
俺は大声を出し、2人の寝袋を引っ剥がした。
「す、すみません!」
「なんだか、かれこれ・・・10ヶ月ぐらい立っていたような気がして・・・つい眠くなりましてぇ」
「うわぁ、いきなりメタイこと言わないで」
とりあえず2人の眠気覚ましにコーヒーを買いに・・・いやデリバリーで済ますか。
「それで社員からの情報によりますと、三日前にミシリスのCEOが業務時間変更を決定したらしく、その次の日に・・・」
「反対派に制圧されたと。でもさ、それでも社員から苦情は来たでしょ」
「実は・・・それがA.C.P.U.が突入できない理由でして」
「そうなんです!。今、ミシリスを運営してるのはウルフドックだけではなく、それを支持する多数の社員なので、私達もなかなか動けない状態なんです!」
「なのにシュエンCEOはウルフドックの目を盗みながら、頻繁に通報してきますし・・・だからと言って、実戦のエキスパートであるウルフドック相手に私達が敵うわけがないため、助ける素振りを見せてないといけない状態なんですよん・・・」
「なんか・・・ごめん」
3人して警察車両のシートに座り、コーヒーを飲みながら話をしていた。
ウルフドッグの指導を請け負い、長い間接してきたのは言わずとも俺だ。おまけにあいつらには労働者としての心構えと自らの権利を勝ち取る術を教えてある。
だからこそ人一倍、労働者の権利が踏みにじられる事があれば一部業務を放棄し、その会社を襲い、会社を正そうとする。他企業も先代達も襲われないよう、ハラハラしなら会社を運営してたものだ。
今回標的になった妹もこれで彼女達の恐ろしさを身にしみただろう。
「とりあえず、説得はしてみるよ。だからさ、今日はもう撤収してくれない?」
「え、いいんですか!?」
「だってこれ、身内の問題だし。それに、これ以上騒ぎになると別の問題が浮かび上がるからさ」
ウルフドッグがただの量産部隊じゃないことを市民が勘づいたら面倒事になること間違いなし。
そうなるとミシリスの業績が悪化するし、人手とニケの人材の確保も厳しくなる。ここは元教官の顔を立てて、事態を縮小してもらうしかない。
空になったコーヒーをミランダに渡して外に出る。
さて妹がどんな状態か見に行きますか
「シュエン?生きてるかー?」
「ほ~ら見ろ。この・・・
を」
オフィスに入ったとたん、目の前でコントをやらされている妹がいた。
「ちょっ!湯気の時点で熱い!」
「ふふふっ・・・。まずは、この大根からや!」
「ほーら、口を大きく開け・・・開けろつーの」
「あがっ」
「動くなや~、ゆっくり行くで~。ゆっくり、ゆっくり~。あっ」
「熱ぅ!!」
・・・うーん、平和だな〜
「ふははは!いい出汁でしょ。この間、任務の合間に海に潜って取ってきたんだ~。本物の昆布と運良く釣れた鰹で作った鰹節だよ~」
なんだと!!贅沢に贅沢を重ねたものを食わされているのか。羨ましいぞ!それを食わせろ!
「本物の昆布に鰹!?その贅沢おでん、俺にも分けてくれ!」
「あっ、ブラックさん!」
「やっと帰還したのか。遅いぞ、将軍(ジェネラル)」
「エレベーターの誤作動なんて予測できるか。おでんの具はどれだけ入ってる?もちろん材料費は奮発したんだろうな?」
「もちろんですぜ、兄貴!」
「よし。俺も地上で、猪を狩ったんだ。今日は全員で鍋パーティーだ!」
「「「やったー!(お~!)」」」
「ちょっ、兄貴!私を助けなさいよ!」
助けを求める妹だが、そんなことより贅沢品を食わねばならぬ。構ってられるか
「えー・・・なんで捕まってるのか。よーく考えて待っるように。ほら、追加の鍋と調味料、あと野菜も切ってこーい」
「「「イエッサー!」」」
「兄貴ぃいいい!」
あー聞こえない聞こえない。