異種族(強)とニンゲン(弱)と学園もの。   作:naoki810

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 世界的にはニンゲン種と異種族は不可侵ってわけじゃなく。ニンゲンからしたら、たまに見るよね程度で混じってる。
 異種族は異種族同士での繁殖が難しくて、数百年ぐらい人間サラってレ(共有有り)で繁殖してたけれど、ニンゲンがここ数年で激減(お前らのせいじゃい!)してまった。
 繁殖的に考えてこりゃヤバイ(ニンゲンは気が付いてないやん!)ってなった異種族の長たちが協定組んで合意の上でしか繁殖できないを強制(なんやかんやの力)。
とりあえず強制はできたけど、合意ってのがあやふやで目があったら合意とか手つないだら合意とか種族によってぐちゃぐちゃの模様、ニンゲンもぐちょぐちょ(ダブルピース)。
 強制力なくて草。こんなんじゃニンゲン絶滅しちゃうよ~!って困った異種族の長たちは一生懸命に考えました。
そしてひらめいた、いや鑑みたのです。
 我らは古来より学習し叡智を獲てハッテン・繁殖(重要)し続けてきた。これからはニンゲンを可愛がる(貪る)だけでなく、ニンゲンを学んでいく時期が来たのではないかと。
 そして一計案じました、起死回生、一発逆転の大企画。
そう!異種族とニンゲンが共に生き学べる学校を設立し、ニンゲンと過ごすことで異種族にニンゲンの普通を叩き込めばいい!そうすれば無駄繁殖は減り合意繁殖でのにんっしんっ!が増えるのではないか?いや増える(確信)
(なおニンゲンのアドバイザーはいない模様)
 なんという恐ろしい発想、よわよわでかわかわなニンゲンと一緒に過ごし学ぶ施設とは、たまげたなぁ……。


ニンゲン対策会議 開催!!

時は---歴 4E FF FF 0X年  5F月 6F日   ニンゲン対策会議 開催!!

 

X1006 Y6820 Z68000  異種族中央局 巨大段会議場

 

 

 

 異種族の長たちはまず学校の設立にあたり最大の難問題を解決せねばなりませんでした。

 それは、異種族は強い、ニンゲンは弱いということ。

常日頃、異種族が無自覚(狙う場合もあり)で振りまいている魔力や香素、そもそもの立ち振る舞い等でニンゲンはいともたやすく催淫・催眠状態となってしまう。

これではニンゲンの意志はあるにはあるが、今までの合意繁殖(レ)と変わらない。それはいかがなものかと、異種族たちの会議は喧々囂々。

 ある魔の一派からは「もうよわよわなのはしょうがないんだから入学前に一筆、合意繁殖OKと契約させれば問題ない」や「入学したら自己責任だよね♡」のような、もう学校を繁殖の場としてしか見てないような発言があったり。

とある獣の一派は「やはり力を見せ圧倒したら番となるのが定めよ」「然り、汗をかいた後の繁殖ほど猛るものはない」と学ぶも叡智もへったくれもないような脳筋志向が言語野より飛び出しました。

 それからといもの、各派閥から出てくるわ出てくるわ、言葉返せば繁殖!にんっしんっ!しか考えてないような言葉・解決策の数々。

 

ダァン!!

 

会議場全体の空気が揺れるほど蹄の音が、飛び交う言葉達を静まらせました。

 

「申し訳ないが、催眠ものはNG」

 

 四足種、角の一派を纏める長が言い放ちました。彼は異種族でも名の知れた、純愛いちゃラブ嗜好の持ち主でした。

 

「やはり純愛、そこからのいちゃ甘は最高や。寿命が延びる。貪る性感しか知らず、この快楽を知らないなんて哀れが過ぎる」

 

 角の長は節くれ立った角を震わせ遠い目で言い放ちます。

 

「ウチのニンゲン達だって毎日しゅきしゅき、きもちいいって言ってくれてるし!」

 

 机や座っていた椅子を押し飛ばすように立ち上がり、淫を司る魔の一派の長は胸を揺らして角の長へ言い返します。

 便乗し他の魔の一派や声・菌・光等の催眠・催淫を得意とする派閥から同意の声も多数上がります。また、反撃するように角の長への批判の声が次々に湧き出ていました。

 

しかし、次の角の長の声により会議場は、再度、凍り付いたのです。

 

「それ、気持ちいいのが好きなだけでは……?」

 

 止まったのは何分?何秒?……わかりません。

 誰から声の堰が切られたか会議場はざわつきます。困惑・猜疑・悲嘆いろいろな声が各種族から漏れています。仁王立ちであった淫魔の長の目は泳ぎ、何かを言おうとした口は開いたままとなってしまいました。

 

「キモチイイ=貴殿が好きってことだったらのもっと、にんっしんっ!の数増えてもいいと思うんだけどどう?」

 

 昨今の淫を司る魔の一派の繁殖率は他の異種族派閥と比べ下がり調子となっていることは今回の対策会議で明らかになっていました。

 

ー閑話ー

 

 異種族との繁殖が困難である原因は魔・オドが関係します。

 根源といわれるモノから湧き出て異種族を形作る元となる魔・オドは大小過少はありますが、全ての異種族が生まれたときより持ち合わせているものです。

もともとの魔やオドといったものが濃い異種族同士では繁殖時に魔やオドを使う際、魔・オドの融合・融和が起きず反発や自壊が起こり、魔・オドの再結合・増殖が起きにくいとの結果が出ています(嬌声省調べ)。

 そこで目を付けられてしまったのがニンゲンです。捕獲しやすく持っている魔・オドが少なく比較的、にんっしんっ!しやすい(させやすい)という特性がわかってしまったのです。

分かってしまえばこっちのものと数百年の間、ニンゲンを捕獲しては繁殖を行うサイクルを繰り返していました。

 

しかし、繁殖は思ったほど好調とはいきませんでした。異種族たち繁殖部屋を作り毎朝毎晩、繁殖を行いました。

ニンゲンたちにも強化魔法や強壮剤、興奮剤等をふんだんに盛り毎朝毎晩、頑張りました。

それでも、にんっしんっ!できるのはたまにできるかな?程度、一族皆腹満員御礼となるほどではありませんでした。

 

なんで?なんで?なんで?こんなにも、こんなにも 頑 張 っ て い る の に。

 

異種族たちは諦めません。ならば数を、百回の発射で当たらないなら、1万回の発射で試すのだ!と気炎を上げました。

しかし、増えません。とある一族では全くにんっしんっ!することもなく時が過ぎるという事例もありました。

絶望、この消費の果てには何もないという空気が異界に漂ったのです。

 

とある種族を除いては。

 

 そのとある種族というのが角の一派でありました。この一派は魔力的な偏食があり選民思考があり積極的に多数と繁殖しないという異種族の中では異例の一派でした。

しかし、妊娠率の対ニンゲン繁殖比では他の一派より抜きん出て多いことが分かったのです。(ニンゲン1に対しにんっしんっ!1、他は1000:1ぐらい)

 

ーここまでー

 

 角の長が続けて淫魔の長に問います。

 

「毎年制限目いっぱいまで合意(催淫)繁殖してる淫魔の一派のにんっしんっ!数はの?」

 

「やめて……、やめよ?」

 

「なんとぉ?!」

 

「ヴォェッ……」

 

「うん……、まぁ頑張ったのでは?(前年+5人)」

 

「エッエッエッ……」

 

ちなみに淫魔の一派の合意繁殖は1000である。一派総数はたくさん。

机の下に体育座りの淫魔の長、涙。

 

「ちなみにうちの新角は全員にんっしんっ!させたりしたりしたわ、調整産もいてほくほくよ」

 

角の長は口角としっぽを振りあげ自信満々の表情で言い放ちます。

 

「ぴえぇぇ……だって、もう数増やすしかって、種があるから畑かなって……」

 

 頭も抱え完全防御の形に入りつつある淫魔の長が情けない声をあげ。それに共鳴して魔の一派他派閥からも絶叫が響き渡ります。

 

「以前より省からも、報告はあったわけであろ?にんっしんっ!にはニンゲンの満足や寛容が大事だと」

 

 哀叫している魔の派閥、完全ガードを固めた淫魔の長を見かね、諭すように語り掛ける情けが角の長にはありました。

 

「だって、あぷろーちとかどうやったらいいかわからないんだもん。近づくとしゅきしゅきアヘアヘになっちゃうし……」

 

 震えた声で淫魔の長が言い放ち、頭のガードを緩め泣き腫らした目を角の長に向けました。

 

「それは力になれそうにない、我らではそれっぽい雰囲気だしてれば寄ってくるのでな」

 

「だめじゃぁぁぁん!!」

 

 ああ無常、聖と性でこれ程に扱いが違うとは。また、完全ガードへ入ってしまった淫魔の長。

そして、哀叫の渦で混沌と化す会議場。

 

「まぁまて、満足感を高める方法ならなんとなくわかるのだ。それでにんっしんっ!率も上がったしの」

 

 一瞬で角の長の知見にを聞こうと静まり返る会議場、コペルニクス先生も驚きの舌の回転率である。

 

「自分ちはニンゲンをニンゲンとして捉えている。これがまずいみたいなのだ」

 

 何を言っているのだろう……、角の一派を抜いた全異種族の心が一つになった瞬間である。

 

「続けるぞ~、まず根本的に我ら異種族というのは個という区別が薄い。大体どこに住んでるとか、傷ありの~ぐらいだ」

 

 それはそう。大本が魔やオドといったものから何かに融合・分化し、それぞれで集まったのが一派や族としているだけである。趣味嗜好もあるが大体似通っている。

 

「うむ、個の薄さについては共通認識はできたな。で、その薄さに我らは無頓着であり。その無頓着をニンゲンにもしているのだ」

 

 角の長は見渡す、意見を募っているようにも思えた。

 

「ニンゲンはかわいいしよわよわっていうのは個の認識ではないのか?」

 

 羽の一派の長より意見があがる、良く通る声であり催眠での捕獲を得意とする一派である。

 

「うーん。その、よわよわやかわいいという”だけ”の認識で対応をしているのが問題だ。ニンゲンはもっと細かく見てほしいと思っているのだ」

 

 首を傾げ目を下げ考える羽の一派の長。自分の羽を見てパッと答えが浮かんだ様子だ。

 

「なるほど、少しわかった。我らも羽の色や声の音で区別をする。それこそ一羽一羽違うだろう」

 

「うむ、色によって装飾も変えるなりするであろうな。」

 

「ああ、若いのにそういうものもいる。多少意味が分かった」

 

 羽の長は満足のいく回答を得た様子だ、角の長も柔和な表情となる。

 

「なるほど、覚えがある。」

 

「ほう、しきたり重視のお前がか?」

 

「いやなに、うちも若いのが燥いでおったことよ」

 

 牙の一派の長が文字通り牙を剥いて笑って云う。

 

「面白そうな話ではないか?」

 

「なに、若いのがニンゲンの町へ行き肉体美を競う?大会に出たらしいのだよ」

 

「血と肉でもって競う貴殿らにしては奇特だな」

 

「いや、参加する大会を間違えたらしい」

 

「えぇ……?」

 

 牙の一派は異種族の中では武闘派であり、自己の肉体で戦い血と肉を流す事を好む派閥である。

 しかし、古代よりの掟を好む保守派であり対ニンゲン用の文化進歩が遅い派閥でもある。

 

「ニンゲンの良い肉を持つ者が集まる大会と聞いて参加したのだが、でぼでぃーびる?の大会であったようでな」

 

「あー」

 

「あれいいよねー、いいおかず(意味浅)だわ」

 

 机の下より淫魔の長が高速反応する。ちなみに異界でも配信サイトは充実している。

 

「おかずはよくわからんが、大衆の前で型を取り その美しさで勝負を決めることが新鮮であると言っていた」

 

「うむ、ニンゲンの美醜感は多様だからの」

 

「そうなのだ、毛の艶や尻尾の反り、牙の向き等いろいろ評価されたらしいぞ。面映ゆいとゴロゴロしておった」

 

「ハハハ、此方での批評は強弱ぐらいだからの。そうもなろう」

 

 頷きながら笑いあう牙と角の長、そして何かを得た表情をする多数派閥の長も笑っていた。

 

「つまり ニンゲンとして画一的な対応でなく個のニンゲンとして細かい対応で遊ぶなり甘やかすなりとすればいいのだ。

 自己自我のない催眠や催淫はNGだぞ」

 

「うーんつまり、ニンゲンみたいにニンゲンと関われ……ってコト?」

 

 いつの間にか椅子に座り机に胸を預けている淫魔の長が角の長に問う。

 

「ニンゲンみたいに、というのは我はニンゲンの世に慣れてはないが貴殿らが一番詳しいであろうな」

 

「うわぁ、難易度高ーい。そもそも、普通のニンゲンだと私らが横に立った瞬間に催淫されちゃうんだけど?」

 

「うーむ、其れは困ったが技術で何とかならんかの?」

 

「何とかするほかないってことだよね?」

 

「分かっているではないか」

 

節くれ立った角と老獪な目が揺れ、愉快そうな口調で淫魔の長に語り掛ける。

 

「はー!やればいいんでしょうやれば。魔の一派は各派閥と協力して種能力の抑制を研究するわ」

 

「よいよい、気張ってくれ」

 

「種能力だけよ。それ以上はしないし。それより性格の荒いケモ派閥のがやばいんじゃないの?我慢できなくてやっちゃったりして」

 

淫魔の長が牙の長へ言い放つ

 

「年中発情期が言いよるわ、そうだの気質の類は違反への厳罰で何とかするか」

 

「死刑とか?」

 

「流石に重すぎる、退学あたりでどうさな。ニンゲンと別れる重さのほうが身に染みようて」

 

「うーん」

 

巨大な、それこそ巨龍の一派もホイホイと入るような会議室の中で三種族のみが中心に話が進む。進んでしまうのを静観している。

 そんな、焦燥感が漂う中、各所から焦れたような声が上がる。

 

「ちょっとまってくれ!」

「お待ちになっていただけるかしら?」

「またれよ!」

「スタァァァップ!」

 

中心となっている三種族が会話を止め各段、各所を見回す。

これから、まだ会議は長く続きそうである。

 




夜勤前の深夜テンションで書いた、反省はしていない。

夜勤明けの初推敲です(2022/12/25)
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