異種族(強)とニンゲン(弱)と学園もの。   作:naoki810

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やめなさい!で右手が異様に悴むので、初投稿です。


ニンゲン用ガイダンス

<<只今、全入学生の身体測定が終了しました。ご協力ありがとうございます>>

 

<<種族別ガイダンスへ移りますので、配布されたタブレットの案内に従い>>

 

<<押さない、駆けない、仕込まないを守り迅速に移動してください>>

 

 あっ、移動か。異種族さんたちも移動するみたい。……仕込むってなんだよ???ここは違法醸造でもしてんのかな?蜂っぽい種族の人はミードとか作りそうだけど……。まぁ、いいや。

 仕込むなら横にいる悪友の脳内ほうがよほど涌いている。年中発酵し過ぎて糖分が足りないと常在筋が常に騒ぎ立てるほどに。

 そういや、朝シャワーもできないぐらい駆けてきたって言ってたな……?

 

「でんk」

 

「それはやめろって言ってるだろォォン!やっちゃいますか!?やっちゃいましょうよ?」

 

 あっ……。目が逝っていらっしゃる。糖分過剰の怠怠モードじゃ無くて飢餓状態のビーストモードですねこれは。これでは、あちらにいる牛角ばいんばいん異種族さんに「おっぱいいっぱいくーださい♡」とか言い出しかねない。さすがにヒト種族の存亡に関わる。

 

「焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ……」

 

「朝抜いてよくあんなにふざけられましたね」

 

「朝は抜いてないから、夜は5回ぐらい」

 

「誰も蛋白質生産した話はしてねーよ!」

 

 今日、尿検査とかあったらどうするつもりだったんですかね?あっ、最近は蛋白検出じゃなくて、キチンと精液って出るらしいよ?

 

「今、豚×パイナップルの話した?」

 

 してねーわ、だれもプロテイン×プロテアーゼ6人衆ガン掘り合戦の話はしてないですから。藻女はスケベなうま味珍味しか感じられないのか(侮蔑)

 

「この辺にぃ、旨い蛋白質の屋台。来てるらしいっすよ。じゃけん今行きましょうねー」

「屋台は出ていませんねぇ。このガイダンスで昼食の時間ですから、我慢出来そうですかな?」

 

「またまたぁ!大行列、重そうな軒を揺らしながらの激戦区じゃないですかぁ~」

 

 鬚教授(勝手に命名)の説得も聞き入れずに足を溜めて突乳準備するのはやめなさい。ほらぁ~、周りの異種族さんが驚いているじゃないか。でかい、でかい、でかい!の三点盛はちょっと胃もたれしちゃうかな。

 

「やめろぉ!」

 

「オボッ!ソボボッ!んほぉ~この濃厚なあまあまもっとちょうだいね!すぐでいいよ!」

 

「有害饅頭は潰すって決まってるからそれでもいい?(鬼威惨)」

 

「かこうじょはいやだぁ~(黒おはぎ)」

 

 じゃぁすぐに歩こうね!ゆっくりでいいよ!「あっ、まちがった~」とか言って横のスライムさんたちに突っ込むような真似したらお仕置きだからね?

 

「今日の所はこのくらいで勘弁してやるゾ~、あと2つぐらいない?」

 

「ガイダンス中にコロコロしそうだからダメです」

 

「そんなぁ~」

 

 いくら大切な存在だからっていくつも上げてたら甘やかしになっちゃうからね。えっと移動先はBe南棟カ号室でヒト用のガイダンスだったかな。

 

「あっいいな~わたしにはないのぉ?」

 

 モッチャマに不思議な飴はLEVEL UP(加 齢)しちゃうけどいいのかなぁ?

 

「はい、どうぞ。ガイダンス中はやめてくださいね?」

 

「わかってる、ヘーキヘーキ、安心しろょ~」

 

 ホントかな……?

 

「あっ、お鬚教授もいります?」

 

「何でも、敬称を付ければいいものではないですよ?……ありがとうございます」

 

 あっ、受け取ってくれるんだ。胸ポケットにしまうのは溶けちゃいそうで心配だなぁ。あと、なんだか周りからも視線を感じる。大声出し過ぎたか?

 大量の異種族さんに流されない内に早く教室行こうっと。

 

 

---

 

「はい、では是よりヒト種族生徒用のガイダンスを始めます」

 

「おっすお願いしまーす!」

 

「お願いします」

 

 よく通る声、ツンツンヘアーに鋭い目、キリっと上がった羽角、淡い茶色と白の縞模様の体毛?羽?をコートの様に纏っている。正直埋まりたい。木菟に類する種族だろうか。

 

「えーでは、まず最初に名札を配布します」

 

 名札……?最近の小学校では登校時はおろか学校内でもしないっていう名札……?なぜ?教室にいる数十人も驚きを隠せてないな。というかヒト種族の入学生少ない、少なくない……?

 

「はい、お静かに。驚きでしょう、しかし大切なことなのです」

 

 うーん?

 

「えーっと、名札は回りましたね。ではそこに、ニックネームを書いていただきます」

 

 ファッ!?ここはイノベーションがサティスファクションしたアットホームなカンパニーかな???本名じゃなくてニックネーム???

 

「チョリッス」

 

「はい、なんでしょうか?」

 

 いかにも女食ってますよっていう茶髪の若いアンちゃん(二十代・予想)が挙手をしている。チャラそうなのにそこは律儀なのか……。

 

「なんで本名じゃないんすか?」

 

 そうだよ(便乗)

 

「はい、やはり疑問ですよね。それでは説明いたします。」

 

 ドッキ☆ドッキ☆

 

「では皆さん。詛法や呪い、まじないと言うものは知っていますか?」

 

「人に悪いことを起こす魔法みたいなものですよね?」

 

「秋津州では狐が得意とする、悪しき業と聞く」

 

「はい、ことヒト種では悪いものとして扱われますね」

 

 同年代の女生徒、黒のボブヘアーだけど紫青緑とメッシュがあちこちに入っててメイクもダウナー地雷系だな。その次はお鬚教授より年上で厳つめの顔と額傷、ビシッとした座り方とガシッとした体つき、軍人さんかな?

 

「例えば、紙で形代を作り対象を設定する。そして形代を害すると設定された対象が傷つくとか、その形代を流すと対象にされた穢れが一緒に流れるとか。こう云った技術が呪い、まじないと言います。そしてそこで使われる対象の設定に必要な物がいくつかあります」

 

 あっ、ふーん……(察し)、自分以外の人も察したようだ。

 

「お察しの方もいるでしょうが、名前や体の一部、比較的入手し易いですね」

 

「だから不用意に名前をひけらかしてはいけなかったんですね」

 

 なるほど名前を言った途端に呪いがメガトンコインしてくる場合があるのか。怖いなー、お口チャックしておこ。

 

「共学では対策とか、していらっしゃらないのですか……?タブレット越しでも呪う技術とかあるのでは?」

 

「もちろん攻撃的なものに対しては全力を挙げて対策をしていますが、万一がありますので。自主防衛に努めていただきたくこの名札を作るわけです。」

 

「OK、ブラクラGET」

 

「流石だよな俺ら。」

 

 長身で色白の双子が古代叙事詩の一場面を即興で演じている。ブラクラってなんだよ、長期休載の悪党万葉集か何か?

 

「ニックネームや通称・愛称で呪われる可能性はないのですか?」

 

「良い質問ですね、大いにありますよ」

 

 ぇええ……?質問したお鬚教授、微妙顔してるじゃないか……。

 

「ですが、そのニックネームを設定した名札が身代わりとなるので安心してください」

 

「あっそういう、姦計だったのか……」

 

 成程、名札を身代わり人形にして防ぐのか。すごい技術だなぁ(小学生並の感想)

 

「ですので安心して記入してくださいね。」

 

 じゃ、本名モジって <かd

 

「あっ、本名に近いと呪いが貫通しやすくなるので注意してくださいね?」

 

 サッサと言えよぉ!(絶叫)これもう罠ですよね?あぶねーあぶねー。

 

「やんほぬ……っと」

 

 紙はバラバラになった!残骸をゴミ箱ヘしゅーと!超エキサイティグ!(ガン切れ)

 

「間違えちゃったんで、新しい名札くださーい!」

 

「あっ……(届かぬ思い)」

 

 うっせ、グヌヌフェイスしても無駄じゃい!お前、在籍中「やんほぬ」で呼ばれたいんか!?もし表彰とか呼び出しの時に使われるんだとしたら笑いもんやぞ?!

 

「あーめんどくせ、もうこんなんでいいやろ」

 

「はい、確認」

 

 <イトハ>、うん……普通!一〇〇点!やればできるじゃない!さすがは殿下だな!

 (猫を拾った不良を褒めるおばちゃん)

 

「お前のも見せるんだよ、あくしろよ」

 

「はいはい」

 

 うーん、鬼役でお付きが長いから。付帯するものって感じで<ベルト>で

 

「普通!三点!」

 

「物に回避するのはいい手段ですから、これはよいですね」

 

 ニックネーム、ヨシ!先生にも褒められてマンモスうれP-!(古代言語)

 

「若者の思い切りは良いですね。では、教授からとって<キョウジ>にしましょう」

 

「じゃ、わたしは<モチヤ>で」

 

 ノリと勢いでガンガン決まっていくニックネーム、<チャラ><ブジン><ネリス><アニジャ><オトジャ>等を書き出し次々に胸に装備している。みんな即決ですねぇ。

 

 

---

 

 しかし、会社の命令で、も一回、学生になってこいとはねぇ。周りの同族は軍人やら博士やら一般人と入り乱れてんなぁ。おーおー、若い子もいるのか、大変だねぇ。

 

「はい、では全員名札の書き出しが終わりましたね?では次の説明です」

 

 履修登録を期間中に実施。へぇ、必修はこんだけか。そんなきつくはないか?サークル活動を応援しています?ああ、文化交流ね。ん?なんかコマ割りおかしい……?九時から一三時で九〇分一コマを五コマも入れる?えっ、どうやんの?

 

「五時間(各コマ休憩十分)で七.五時間分の勉学を!?」

 

「できらぁ!」

 

「多重影分身でも使うのかな?」

 

「ふえぇ、頭がパンパンになっちゃうよぉ」

 

「こんなスケジュールはあかんしぬぅ!」

 

 老若男女問わず阿鼻叫喚である。まぁ流石に何かしらの対策というか技術はあるんだろうが。あるよな?

 

「はい、魔力適応の一環として知覚加速した空間で勉学に励んでいただきます」

 

「もうちょっと優し目にお願いしますぅ」

 

「パパパっと学んであとは自由にしてヨシ!と学長の言です」

 

「端折りスギィ!身体に影響はないんですね?!」

 

「(ほぼ)ないです、適応の影響でカロリーは減ります」

 

「あんた程の教員が言うならまぁ……」

 

 よくわからないけど自由時間が増えるなら良し!(学生並みの感想)

 

「自己学習用のスペースも同じ仕様で用意していますので自由使ってください」

 

 パンフレットでは完全防音・鍵付き個室・飲食可・空間拡張機能付き?ただネット無し。全日開放で至れり尽くせり。ここが住処でいい……?あ、でもネットがなぁ。

 

「オトジャよ鉄道の野望 九九九九年耐久とかできそうじゃないか?」

 

「食料持ち込まないとなアニジャのおごりで、……OKOKアニジャ時に落ち着け、俺も出すから。だが、二人でやるのは結構きつくないか?」

 

「完全防音、空間拡張、つまり?」

 

「どんちゃん騒ぎの多人数プレイ推奨……ってこと!?サークルを至急集めないとな」

 

 なるほど、集団学習の場としても使えると。おっ、屋外型もあるのか。森、公園、岩山、海、島、渓谷と結構な種類だな。魔力行使も可ってあるから戦闘とかサバイバル訓練やらに使うのか?

 

「こちら、怒火ポンになっております」

 

「若者よ、それはいけない」

 

「アニジャの言う通りだ、戦争はいけない」

 

 国家間のリアルファイトは流石にダメだろ。あ?空間拡張は有料の場合がある?一.十.百.千……。たっけぇ!うっそだろ、おい!

 

「チョリッス、空間拡張料金のYPって何すかね?」

 

「それは貢献ポイントですね。毎月タブレットに支給され、学内で通貨として使えます」

 

 毎月一定額が支給されて現金でチャージもできるのか。うえっ、変換率渋すぎ。とんでもないチャージ通貨だな。しかし学内限定か。支給額は小遣い程度だな。

 

「共学設立に当たり、ヒト種族のトップより生活への自立と身を立てる方法の学習を。との希望があり毎月の支給となったようです。」

 

 支給以外にも生徒間の取引で増やす、ボランティア活動で付与される場合もありか。あとは交流会への参加とか勉強会への参加でも付与される。稼ぐのは案外チョロいかもしれないな。

 

「但し、学内で購入したものの学外への持ち出しは厳禁となっています。学内の使用で問題ないものでも学外だと惨事になる可能性があるからです。厳罰に処します」

 

 まぁそこらへんは制限あるか。とりま、物価とか調べますかねぇ。これ終われば昼休憩だし。いろいろ回るか。楽市コーナーってのが売買可のゾーンだな。

 せっかく先進技術の宝庫に来たんだ、おいしい思いをさせてもらおうか。企業戦士として、朝も夜も昼も女食って情報も食ってきたチャラ様の華麗な技を見せてやるよ。

 

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ねーもうむりやだねーもうほんとむり、チャラ君はいったいどうなってしまうのか。
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