異種族(強)とニンゲン(弱)と学園もの。   作:naoki810

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183ループに陥ったため、初投稿です。


教室にて

 

「結果はっぴょーーー!!!」

 

「わーわー」

 

「やんややんや」

 

「パチパチパチ~」

 

 おお、結構集まりましたねぇ!ひいふうみ……。登校中にちょっと収支報告会呼びかけただけなんだがね。集まったのはハグメンツ四人以外に十人ぐらいか、やっぱり活動内容気になるんすねぇ。そういえば、イケメン枠でチャラニキにもハグ参加持ちかけたけどMalinの既読が付かなかったな。こ↑こ↓にも来てないみたいだし。

 まま、ええわ(寛容)

 

「皆さん、御集まり有り難うナス!」

 

 教壇に立つってのは怖えなぁ。全員こっち向いてんじゃん。なんか真剣そうに見てるし、そんなに異種族とハグしたかったのかな?まま、次も開催するって異種族姉貴兄貴には周知しておいたし楽しみにしててくれよな~。

 ん?集計が終わったみたいっすね。

 

「はい、キョウジ先生の手腕によりパパパっと集計が終わりました」

 

「ただ整理してグラフにしただけですがね」

 

「協力ありがとなす!では、グラフをご覧ください」

 

 タブレットと教室の巨大スクリーンをリンクさせ資料を表示する。

 いや~、朝の短い時間だけだったけど登校時間に合わせて実施したのが良かったかな。色んな異種族姉貴兄貴たちと触れ合うことができて気持ちが良かったわぁん!種族によってハグの方法も多種多様、肌触りも千差万別って感じで。

 

「鼻の下伸ばしてないで早く報告してどうぞ」

 

 チッ、思い出に浸る風流の分からん筋肉達磨め。一番最初に根を挙げて前かがみになってたのはお前だろうに。次はおむつ装着でトイレ休憩なしだからな、お覚悟を……。

 

「しょうがねぇなぁ……。え~では、これが今日の売り上げとなります」

 

「売上云うなぁ!」

 

 売り上げは売上だろぉ!なんでお金くんは使うと財布から旅立ってしまうのだろうか。あと残り八十円……。

  しかし、キョウジ先生凄いわ。ハグメン四人個別のハグ回数、チェキ売り上げ。種族割、オスメス割合等細かくグラフにしていらっしゃる。

 

「うーん、こうしてグラフで見ると。四人で一番人気っていうのは無い感じだよな」

 

「そうだな、ほぼ同数で並んでいる」

 

 サスガ兄弟、目の付け所がFWVですねぇ。ワイは先生が一番人気になるかな~。って予想したんだが。実際の所は余りに数が集まりすぎて「もう並べる所にならんでおこう」って感じで四人ともクッソ長い行列ができたんだわ。

 鬼人・淫魔・スライム・機械・獣人・触手・亜人種等々もうごちゃごちゃでめちゃくちゃや!ってなって流れ作業的にハグと撮影したのだが、それでも捌ききれないから一時間で強制終了にしたのが悔やまれた。最後の姉貴の喜び様と、その後ろの兄貴の絶望の表情は今でもはっきりと思い出せる。守りたい笑顔がそこにある。

 

「もう最後は流れ作業になってたからねぇ。次は誘導人員とか必要かもよぉ?」

 

「いやはや、この枯れた身とお若い三人で人気は分かれると私も思いましたが」

 

「羞恥心は消えるんだなって」

 

 肉に溺れかけて意識が消えそうになってたんだよなぁ、この軟弱ものぉ!

 モチヤ姉貴の指示で待ち列の整理、ハグ時間とかチェキポーズの指示が出て多少スムーズに捌けたけど、それでも焼け石に水て感じでマジ怖かったゾ~。溺れるぅ、溺れる!

 時間で切ったのは姉貴の慧眼あってこそだってはっきりわかんだね。壁とか場外でのご経験があったりなさるので?

 

「ふむ、男女……。オスメス比は分かれたように見えるの」

 

「やっぱり異性の方が引かれやすいのかな……?」

 

「ああ、補足なのですが。性別分けの収集に使ったYP支払情報のプロフィール入力が自己申告制なのもありまして……」

 

 そうなのだ、異種族姉貴兄貴には両性具有の種族がいたり。そもそも性別ってなんだよっていう種族がいたりして。登録情報に両性・オスメス・nullと情報に出ることがあり先生が混乱してしまっていた。

 耳長森人の凛々しい兄貴だと思っていたのに情報見たら姉貴だったりとか。抱き着いてきた天使姉貴の双丘の出っ張りを眺めてたら、下にご立派ぁ!の盛り上がりが確認できたり。

 

「不定形種族だとオスメス分からないんだよね、大体女性の形だったけど」

 

 筋肉が横抱きされてたメス型だったスライムさん、執拗に尻を保持してたし多少(の恐怖)はね?触手持ちの種族さんもケツをガン見してたし怖えなぁ。

 

「後、写真撮影は全員してるってのが意外だな」

 

「希少動物扱いで撮影?」

 

「あれでしょ、可愛いものは撮っとこうみたいな」

 

「YP使ってまでするかのぉ?」

 

 ワイたち四人も疑問にしてたけど、外野の方々もやっぱ疑問すよね。ちょっとお小遣い稼げるかな~?と思って書いてみたチェキは大好評でハグした全員が希望したんだよな。 結果は三十分で五万!ぐらい稼げましたねぇ!あと数回やればバッグ分取り返せてしまうかもしれん。

 某、身売りは初めてじゃ。武者震いがするのぉ!

 

「取り敢えずハグとチェキは大成功、ってことでいいかと思うわけ」

 

「悔しいけど、実際結果見ると何も言えねぇ」

 

 自分の才能が怖いぜ、崇めてもいいのよ?ん?なんか情報開示の方向性が違う?さぁ、何のことやら……(すっとぼけ)。

 

「この結果だけ見ると異種族さん達がヒト種であったら何でも買ってくれるチョロチョロさんってことになってしまうのでは……?」

 

「そうなってしまいますね、やはりサンプルが足りなすぎます」

 

「そうだよ」

 

 そこに気が付くとは天才か……。やはりデータ収集は数が命、十のよりも百、百よりも千、千よりも万の数を集めるのだ!。あと、このまま四人固定でやっても飽きられたり対抗派閥ができたりでめんどくさいと思うんだよね(本音)

 

「というわけで、集まっていただいた皆さんもフリーハグ運動に参加しませんか?しましょうよ?っていうご相談なんだけど、どう?」

 

 十数人の後方腕組み一般人をしていらっしゃる方々に御誘いをかけてみる。

 

「OK、俺も埋まりたい」

 

「流石欲望に忠実だなアニジャ」

 

「オトジャは棄権するのか?」

 

「いや俺もやるよ」

 

「「流石だな俺達」」

 

 肩を組んで此方にbサインを出すなかよしな兄弟が参加表明。高身長でイケメンのヒトオス二名、GETだぜ!

 

「あ、アタシも参加で」

 

 おっ、参加はしないだろうな~。って思ってたけど地雷系女子のネリス姉貴も参加か。以外に好戦的なのかもしれないすね。

 

「儂も参加しよう、サンプルは多いほうがいいしの」

 

「某も」

 

「おもしろそうだし、あーしも!」

 

「します、します!」

 

「ナオキです」

 

 次々と参加表明、アリナス!老若男女問わず参加してもらえればデータが集まりやすいからね(建前)。ヒトは異種族に忌避感持ってないって表明にもなるし。

 お賃金はさぁ、ご褒美なんだよ(本音)

 

 

 

----

 

Q,これ、一種の売春では?

 

A,ヒト種は全てに優先される、イイネ?

 

Q,アッハイ

 

----

 

 予鈴が鳴り多種族が各々席へと座った後、魔族の教師が教壇へ立つ。

 うーん、魔技術の先生はエルフ族か~。女性かな?胸もケツもでっかいなぁ。スーツ虐待の現行犯でしょっ引かれるってはっきりわかるんだね。シルバーロングで赤メガネとか狙いすぎィ!こっちは朝のハグから着替えてないジャージ姿だよぉ!

 しかし、エルフ族でも色々いるんゴねぇ。朝の催しでワタシの所に来てくれたエルフさん、金髪ポニテで中性的な顔立ちのイケメンだと思ったんだけどなぁ。まさか同性だとは、モッチャマも想定外でしたわよ。ほかのエルフさん教壇の先生同様に、もうバインバインでムチムチだったからなぁ。

 

「はい、では是から魔技術の授業となるわけですが。最初にヒト種の皆さんには発動具を選んでいただきたいと思います。スタッフゥー!」

 

 おおっと、授業に集中しなくちゃ。三十路を過ぎると集中力がなくなってしまうのが辛い所さん。して発動具とは……?

 スタッフー↑!と呼ばれて出てきたのは何やら高そうなものが乗った台車を押す獣人族さん。青い体毛と割れた腹筋が目にまぶしい、三角耳とキリっとしたマズル、そこから覗く牙ががセクシー、狼種の方かな?でもなんで上半身が裸なのだよ?いや眼福だけどね。 

 

「はぇ~、すっごい高そう」

 

「全部希少物っぽい、ぽくない?」

 

「爪や鱗ですかな、あれは。見たことがない形ですねぇ」

 

「男子ってああいうの好きですよね、ワタシもちゅき」

 

 おお、一目でわかるニンゲンの世には存在しない物品の数々。宝石とか装飾品とか全く興味ない藻の目が釘付けになってしまうほどの輝きだねぇ。ほかの人たちも自然と声が出てるぐらいだしなぁ。

 でも、後ろのほうに座ってる異種族の人は騒いでないな。向こうの世界ではありふれたものなのかな?しかし、異種族さん達が藻達より四列ぐらい後ろに座っているのは怖がらせないための配慮なんだろうか?まぁ、前に座られても圧倒的身長差で前が見えなくなっちゃうから困るかな。

  

「質問を」

 

 えーっと、あのおじいちゃんはブジンさんかな。なんだか怖い顔してるけど……。

 

「はい、どうぞ」

 

「では、発動具?というものは神具や奉納器の様なものでありましょうや?魔や神気を手繰る際に使用するといわれていますが」

 

「ええ、魔技術を実行する際に使用するものになっています。魔に慣れていないニンゲンさん用の補助輪とお考え下さい」

 

 おお、ファンタジーでは定番の杖とか指輪かな?月に代わってお仕置きしたり、愛と勇気と希望を元に変身できたりするのかな(三十路大興奮)

 

「そちらの技術では補助輪扱いなのですか、何時か見た将軍も一振りの神器をもって化外を打払われていました。しかし、無手の際にも神気を振われていた時もありましたぞ?」

 

「そうですね、あの方ほどの加護や魔力があれば無手でも放出だけである程度の威力は出るでしょう」

 

 大討伐の記録はよくテレビで流れるからねぇ。将軍の一薙ぎで平野ができる所とかやばすぎだもの。山林が木も化外も岩も全部吹き飛ばされて真っ新な平地になるとか流石の神の加護。

 

「それと神具は相性や使う者の格が備わっていないと使えないと聞いたことがありますが……?」

 

「あっ、それに関しては問題ないですね。オーダーメイドで作りますから」

 

 おお、専用装備!これはワクワクする。杖の形もいいけど箒型もいいな。いや此処はあえて銀玉発射機能のあるコンパクト型っていうのも捨てがたい。

 

 

「なるほど、神具の中には生気や魂を吸い取る物もあると聞きますから安心ですな」

 

「相性がいいとどうしてもそこは仕方ないですね」

 

「えっ……?」

 

 えっ……?今聞き捨てならないワードが????

 

「え~では、先ほど運んでいただいたのが発動具の素材となります。さぁ、前に出てきて素材を選んでください!」

 

「ほら、いくどー」

 

「えっ、ちょっと?」

 

「あっ待ってくださいよ~」

 

「ふふふ、オーダーメイドと言うのは心惹かれますなぁ」

 

 えっ?みんな聞こえてない?ああ、教授も浮かれすぎてもう前行ってるぅ!おいてかないでぇ!

 

「近くで見ると神々しいやら禍々しいやらすごいっすね、クォレワ」

 

「あの拳ぐらいの紅い丸い宝石とかヤバイ、やばそうじゃない?」

 

「いえ、遠慮なさらずに触ってください。相性確認のためにも推奨ですよ?」

 

 とは言われても素手で触るのはなかなか勇気がいるなぁ。指紋とか付いたらどうしよ。爪みたいなのもえげつない位に鋭い感じがするし。

 

「じゃ、失礼して手づかみで」

 

 うん、やっぱり君が一番だよねイトハ君。お姉さん(強弁)にも、その勇気を分けてほしいのだよ。目の前にある凄い高そうな紅い宝石?にするんだね。割るなよ、絶対に割るなよ?

 

「割ったらヤバいことになるのは目に、見える見える……」

 

「へーきへーき、安心しろよっと!おーすべすべして……えっ!?」

 

「なにっ」

 

「な…なんだあっ」

 

「う あ あ あ あ」

 

 うぁぁぁ、ほ…宝石が指の間を擦り抜けている!いや、溶けた!?え?鉱物じゃなかったの?いや、体温程度で蒸散したり変化する物質はあるけど。いや怖い怖い。台車の上まっかっかだよ真っ赤か!殺人現場並だよこれ。

 

「いいんスか、これ」

 

「せ、先生。ワイは何もやっていないんです!信じてください!」

 

「ウ……ウソやろ。こ……こんなことが、こ……こんなことが許されていいのか」

 

「ハハハ、大丈夫ですよ。零れたものを見てください」

 

 猿語録は授業中は禁止すよね?という突っ込みをしたかった。しかし、真っ赤だぁ。広がり方は血じゃないかな、沁み込んでもないし。うーん?水でもないし。水銀ぽくはあるなぁ。

 

「おおっ!?」

 

「はぇーすっごい……」

 

 おおー。見る見るうちに球体に戻っていくね……。液状した後に球状に戻るとか、こんなの見たことないよ?

 

「ヴォースゲ」

 

「せ、先生。これはいったい……?」

 

「第五の力だよ(したり顔先輩)」

 

「いえ、スライム種の核ですね(無慈悲な宣告)」

 

 イトハ君のボケが黙殺され、紅い宝石はスライムの核と言うらしい。

 

「核ですか?」

 

「はい、魔力を重ねたスライム種はある程度の魔力を蓄積すると自己複製のため元となる核を複製します」

 

「いや、それでは結構貴重なの品では……?」

 

 自己複製のために使う生体臓器?なかなか貴重そうだけど。というか自己複製で増殖できるのかスライム種。

 

「そうですねぇ。自己の複製のみであれば魔力を外し外部タンクとするようなものですので、そこまで貴重というものではないですね」

 

「ニンゲンには考えられないような増え方するんすね」

 

「なんとも、効率的な繁殖法ですねぇ」

 

 魔力があれば複製、増殖し放題とか天下取れちゃうのでは……?ヒトはだいたい一年掛けて繁殖するしかないんだけど。やっぱすごいっすね異種族は。

 

「あーっと、増えると言っても繁殖とは違うのであまり推奨されないんですよ」

 

「そうなのですか?」

 

「魔力タンクとしてや手数の増加としては良い手段なのですがね、種族の繁栄としては認められていないのです」

 

「他の血を入れることに大義があるという事です?」

 

「ええ、自己複製で運営される一族はいつか進歩は詰まります。というか、詰まってしまった例があるんですよ……」

 

 子供はまだか、彼氏はできないのか……。親、老後。将来への不安、貯金。ウッ、頭が。

 

「詰まった例と言うのは……?」

 

「一つの個体が増え、力をにより全てを合一としてしまった例がありまして……」

 

「あっ……(察し)」

 

 オールフォーワン、ワンフォーオール(物理)……ってこと!?

 

「他種族も取り込もうとした事もあってか異種族合同にて、そのスライム国家は解体(物理)されてしまいました」

 

「一人の思考だと煮詰まるってはっきりわかるんだね」

 

「っと、話がそれましたね。今触っていただいたのがスライムの核、御覧のとおり液状化・固形化と加工がしやすく魔力が貯蓄しやすい一品ですね」

 

「うーん、液体金属鎧とか結構憧れる」

 

「某師匠のマフラー的武具とかにもできそう」

 

 自分の数倍あるロボを凪倒す人を基準にしていけない(戒め)

 

「せんせー!この爪っぽいのはー?」

 

 ふわふわの黒髪シャギーに多色インナーと首回りのバンソウコウが意味深ガールのネリスちゃんがサワサワしているのは、緑色の巨大な爪?拡散弾とか合成できそう(ゲーム脳藻女)

 

「それは龍族の爪ですね。魔力の貯蓄はあまり向きませんが、魔力を放射する際に収束率が上がるの特徴です。」

 

「ふーん、すっごい良く切れそう。」

 

「保護が掛けてありますから大丈夫ですが、不用意に持つと手首位スッパリですよ?」

 

「へぇ……これにしよっかな」

 

 oh……、爪の刃先を見る目が怪しいよぉ。うっとりしながら手首とか首に爪をもっていく姿はセクシーなんだけど危うさが……。闇深系地雷少女は好きだけど、リアルはいやー…。あっ目が。

 

「おねーさんわぁ、何にするの?」

 

 お姉さん呼びをする子は良い子だってはっきりわかるんだね。誰がきついだよ、天使じじゃないか(手首ルストハリケーン)

 

「う、うーん。ワタシはなぁ」

 

 正直あんま見てないからなぁ……。おっこれ杖っぽい、杖っぽくない?

 

「これかな?ほら、映画に出てくる魔法使いのおじいちゃんが持ってそう」

 

「わぁ、すっごい太くて大きい。石の棒?」

 

「石筍ってやつかな?鍾乳洞とかで地面から伸びてるやつ」

 

「あー、社会科見学で見たかも」

 

 ヌッ!社会科見学とかお姉さんにその単語は効くからやめてくれ、カカシ。うう、意外にダメージが来たけど身の丈以上の杖がワタシを支えてくれる、かな?

 

「ああ、岩石族の背棘ですね。魔力の通りが良く初心者向けの素材ですよ。杖として使うのがおすすめですね。遠慮なさらず、持ってみては?」

 

「えっ、これ。500mlボトル位の太さで二mぐらいありますよ?」

 

「ふふっ、持ってみてください」

 

 うーん、美人教師に勧められて拒否するのは藻が廃る。勧めるってことはギリギリ持てる位なんだろう。あー、腰が死なないように気合入れないと……。

 

「よし、じゃぁ行きます……。ふん!」

 

 っとぉ!かるッ!?え?見た目に反して軽すぎる。スマホぐらいの軽さだよこれ?節もあって持ちやすい、立てても振り回しても異様な軽さ。抵抗がない……?

 やだ、これ楽しい……。遠い子供の頃、傘を振り回して下校したあの記憶が……。

 

「うおっ、すげぇ風圧。台風かな?」

 

「モチヤさん、意外に力あるんですねぇ」

 

「なんともパワフルな、一枚良いですか?」

 

 身の丈以上ある棒をぶんぶん振り回して遊んでいると、凸凹三人組が近づいてきた。キョウジさんは入学式のお返しかな???オオン???いやまあ、邪気は無いから素直に感心してるんだろうけどね。

 

「いやこれ凄い軽いんです、持ってみてくださいよぉ」

 

「本当ですかな?」

 

 イソイソと近寄ってきたキョウジさんへお渡しする。あっ、そういえばこういうのってお約束で。

 

「おお、異様に軽いですなぁ!」

 

 なんだ、いきなり重くなって腰にダメージ入る展開は無しかぁ(ゲス顔)。しかし玩具を振り回して喜ぶ壮年男性はいいぞ。あ、一枚良いスカ?

 

「ぼくもしゅる~」

 

「次は俺に回してくださいよぉ」

 

「おお、年甲斐もなく……。どうぞどうぞ」

 

 男子三人、太くて立派な棒に寄って集って節を弄り回している姿はとても良いと思います。

 

「わかる」

 

「えっ?」

 

「あっいえ、なんでもないです。石棘は魔力の通りが異常に良いもので自分の腕と同等に扱えるのですよ」

 

 こいつモッチャマの頭の中を……?と思ったけど流石にないか。しかし、不思議なものがたくさんあるなぁ。双子の兄弟は貝っぽい素材で遊んでる。ブジンさんは鱗かな?あれは。他の人も色んな素材で遊……、試してるし。

 

「どんどん試して頂いて、気に入ったものを選んでくださいね」

 

 ワタシも負けてられない。目一杯迄選ばないと損だしね。

 

 しかし、同じ教室にいる異種族さん達から生暖かい目線で見られているのがちょっと気恥しいなぁ。

 

 




スケベポイントも淫夢要素も詰め込めなかった……-114514点
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