異種族(強)とニンゲン(弱)と学園もの。 作:naoki810
前途多難
ニンゲン対策会議から異種族世界では激動ともいえる出来事が多々起こりました。。
激動の要因として、会議で決まったニンゲンとなかよし(意味浅)になるための施策への対応がありました。
長たちはまず、ニンゲン対策の大目標を定めました。
主目標: ニンゲンとなかよしになる。
なお目標としてはクッソガバガバの様子でありました。案の定、もうなかよしやろがい!との意見も多数出ました。
しかし、会議の中で多少なりとも叡智を得た派閥からは別の意見が上がったのです。
「今までしてきたのは、なかよし。ではなく、自己発電に過ぎないという事でしょう」
機の一派よりの言葉でした。かの一派の思想理念は、ニンゲンへの奉仕・保護。
ニンゲンを主人とし仕え、奉仕し愛をもって一生保護するというのが生きがいの種族です。
なお、主人に奉仕するところあらば例え、食事の中、トイレの中、風呂の中、布団の中、パンツの中まで保護(意味深)してしまいます。
着替え、箸の上げ下げ、歯ブラシの動かし方、パンツの上げ下げ等も奉仕し管理してしまうのが機の一派の奉仕・保護形態です。
かの一派から奉仕・保護を受けたご主人様はだんだんと奉仕される快楽に溺れ、奉仕により生命を維持する。
そして、従者の奉仕の儘に愛(ほんとぉ?)を放出する。まるで、蚕のような生態になってしまいます。
「性快を貪るだけ、角の長の言っていた通り。ただの消費であったのですね」
なお、奉仕・保護下におかれたニンゲンの体調管理は完璧であり何時までも何時でも愛を放出することができる様子。
糸を吐き出し終わったら素揚げにして食べられる蚕はいなかったんだよ!
「こんなにすきすき、よしよしして、体も喜んでるのにニンゲンってワガママだねぇ~」
「何事も過ぎれば毒、そういう事じゃの」
鬼の一派と妖の一派が頷きしたり顔にて機の一派の思案に割り込みます。
そこには、背の丈が10寸(3m強)程あり、岩壁のような筋肉に頭の角よりひと際目を引く布の面積に悲鳴をあげさせているたわわな双丘を携えた鬼族。
鬼ほどではない背丈だが、透けるような白髪と敷さやかな三角耳、羽織を押し上げるお餅とモフモフな9本の尻尾が揺れていました。
「もっと愛を感じていただけるようこれから機能改善しないといけませんね」
「なんか違うような気がするけどヨシ!」
「はよアップデートしてもろうて」
「先日の大型アプデで愛の受容率が5%アップしましたが何か?」
「「そう……(無関心)」」
等と和気愛愛とした会話が織りなされているのは、魔源研究所に新設された全種合同研究所。
先の会議で率先して建てられた種の特性を弱化または封じ込め、ニンゲンへの影響を少なくする技術の研究を行う施設です。
淫魔族の自動催淫、樹族の催眠香質、目族の瞬間催眠等があります。これらは異種族同士ではほぼ効果を認めません。
なので、異界に住む異種族たちはこれらの特性を垂れ流しにして生活を今まで行っていました。その結果、異界へ番として
連れてこられたニンゲンは始めはいやいや期に入ることはあるがすぐに大人しくなるというのは前々から分かっていました。
ですが、大人しくなる=異種族の強大な能力に当てられ自我発情で塗りつぶされ一撫でオホ堕ち状態となっていたことが、極最近の研究で分かりました。
「うーん、肉体が弱いってのは知ってたけどねぇ。魔にも弱いのは考えてないじゃん?」
「そうですね、魔とは源から溢れ異界中に存在するモノですから」
「まぁ魔を恐れるのは分かっていたがの、抑えでもせんと直ぐにやれ討伐だ天災だと崇め恐れてくるでな」
「流石、ニンゲン界に造詣だけは深い妖の一派の重鎮。経験が違いますわ」
「あーしたちだってニンゲンと住んだり戦ったりはしたんですけどぉ?!」
「貧魔派はだまってもろうてて」
「は?」
「バチバチマウント合戦は裏山で炉心が暴走するのでNG」
「「あっはい、スミマセン」」
機の一派に備わる高増殖魔炉の暴走に生命危機を感じ小さくなった鬼・妖の一派から選出された2名ですが、なんと対ニンゲンのアドバイザー。
兼被検体として選出されてきました。選出理由としてはニンゲン界での生活基盤があり平穏(一応)に暮らしている。異界では羨望の目で見られることが多い一派でした。
多くの派閥より、ニンゲンからもアドバイザーを!との希望の声がありました。ですが、連れてきただけでニンゲンはすぐアヘってしまいます、だから使い物にならないんですね。
じゃ、なんで角の一派の異界は平気なんだよオラァん!というのは今後の研究次第で明らかになるでしょう。
「ではまず、お二人には身体測定を行っていただきます」
機の方がボタンを操作し研究室が揺れ床から何かがせり上がってきます。
そこに現れたのは、3Dモデルを作成する時に使うような球状のケースでした。
「ここに入っていただきます。まずは各種身体的な数値の測定、それと合わせて魔の測定も行います」
被験者の2人がニヤニヤし、むち、たゆんと擬音を響かせながら声を上げました。
「えーやだなー、子供産んだら垂れてきたし~」
「あーわかるの。子も夫も好き好きって吸うから大変じゃわ」
「電圧が上がって強電子シャワー状態で入りたくないなら、さっさと入ってどうぞ」
「「うっす!40秒でしたくしまっす!」」
こうして日夜、異種族同士の研究は続けられました。
ニンゲンと接して(セッ!!!ではない)も大丈夫な魔の放出具合の測定を行い。ニンゲンの魔の受容耐久にあった各種筋力や魔力行使の範囲がわかり。その放出具合や力を制限・阻害・弱化する装備・技術の作成、開示がハイスピードで行われました。
なおニンゲンへの魔の行使に当たり受容耐久を測定する際、被検体のニンゲンが必要でありました。そこは各派の番持ちの皆様が快く参加していただけました(大本営発表)
全種族のラブ&(ダブル)ピースのためだからね、しょうがないね。
あれよあれよと月日が流れ、各派閥に多少不安・不満が出るものの。ニンゲンに接するための装備・技術が開発広まりました。
さぁ!これで対ニンゲンは準備万端!学校開設!ニンゲン大量流入!大繁殖!嶺上開花!大マン開!
とはなりませんでした。
334年 10/10 秋津州 出逗母 将軍寝所
今日、神宴の儀式が何事もなく終了したことに安堵し心地よい疲れとともに寝所に入った処である。
昨今、化生化外のモノより隠しや攫い、強奪の報告が少なくなり。人民は喜び、神をあがめているであろう。
そんな穏やかな平穏が続くことを物思いにはせていたところである。
ふと、寝所の襖の先より何者かの気配を感じた。布団より出で掛けより愛用の大刀を手に取る。
「何者であるか」
尋常の、人が出せるハズもない気配が膨れ上がり。決死の思いで大刀を構える。
「はっ、何者であるか?と、生意気になったものよ」
「よしましょう、無礼を行っているのはこちらです」
男女?の声がする。どこかで聞いたような気もする。靄がかかったように聞き取りにくい。だが聞こえる声に棘はあるも敵意はない。
諭すようにも聞こえる、安心してしまう。
襖より目を離さずに思案する、危機感と困惑に体が混乱するが反射の様に右手は刀を頭横まで上げ、左手は震えながら柄に添う。
「安心なさいな」
決死の突貫に力をためていた体が、足が、言葉と襖と共に押し飛ばされる。
「うつけ者め、余の顔を見忘れたか!」
「まぁこわい、そんな玩具しまって仕舞いましょう」
蛙の様に何者かに腹を見せもんどりうっている。右手から大刀が浮き、声のほうへ引き寄せられる。
かろうじて動く目が刀を追う。
そこには、神がいた。
今日も今日とて夜勤だから、ユルシテ……ユルシテ……。
あと1回で学園物に突っ込める想定です(ワイ省発表)