地味な作品が、ここまでになるとは……これからも、キチンと更新していきます。今後ともよろしく──(SICARIO・DAYofTHESOLDADO)を観ながら。
Ψ(`∀´)Ψ サンキュー
ジャンさん達。“
「よし……と。ご苦労さん。これは、むこうさんの感謝状と、追加報酬だ」
ダルガンデスが、金貨の入った袋をジャンベールに渡す。なかなかの重さに、ジャンが目を見張る。
「感謝状にも、一応目を通しておけ」
「……感謝状なんて、初めてですよ」
ダルガンから渡された感謝状に目を通しながら、ジャンがいう。
「ま、正しく感謝の気持ちだからな。紙切れなんて馬鹿にゃできねえよ」
目を通し終えたジャンが、ふう、とため息をつき、ダルガンに感謝状を返す。
「これは飾って置くぞ。“
「まあ、そうなりますか。謹んで受けますよ」
「おう、そうしな……そういや、クレイドルだがな、野郎今、“
「碧水の翼……魔導卿の妹、レンディア嬢がリーダーのパーティーでしたか」
「そうだ……碧水の翼も、感謝状貰ってるぞ。ウォーキンス子爵とギルラド子爵からだ」
ダルガンは、よっ、と立ち上がり、茶の準備に取りかかる。
「馴染んでいる感じでしたか?」
「野郎の性格だからな。馴染むのは、早かっただろうよ」
早くも茶の薫りが漂って来た。
「トロル討伐に加え、ねぐらから、ギルラド子爵がウォーキンス子爵に贈ったものの、行方知れずになってた、黒銀の短剣が見つかったらしくてな、それを返したそうだ……ま、飲め」
カップに、茶を注ぐ。 頂きます、とカップに口を付ける。
「初級のBに、昇格させたよ。Aランクになるのも、時間の問題だな」
美味そうに茶を啜る、ダルガン。
「そうですか……鍛えた甲斐がありましたよ」
ジャンは、目を細めて、嬉しそうに茶を啜る。
喫茶室でお茶を飲みながら、おしゃべりをしていると、レンケインさんがやって来た。
「リーネ達、何か久し振りだね」
いつもの深緑色のローブ姿ではなく、珍しく、普段着だ。淡い緑色の長袖のシャツ。
「レンケインさんの普段着姿、初めて見たかも」
シェリナがいう。レンケインさんは苦笑しながら言った。
「今回の依頼は、ちょっと疲れたんでね。しばらく僕らは、休暇だよ」
「確か、結構遠くにある、遺跡の調査と聞きましたけど?」
ジョシュが、焼き菓子を摘まむ。うん、と頷くレンケインさん。
「遺跡自体には、危険は無かったんだけどね。その道程が、少し危険だった。僕らの任務は調査隊の護衛だったんだ……すいません、注文お願いします」
レンケインさんが、店員さん呼ぶ。
それからしばらく話をしていると、ジャンさんとミルデアさんが来た。そして、皆で昼食を取る事となった。場所は宿舎。マーカスさんの料理だ。
「……これって、どういう料理何ですか?」
ジョシュが、呟く様にいう。私も、初めて見る料理……大きめのお茶碗。どんぶり、というらしい。そのどんぶりの上に、揚げた衣で覆われた肉と、野菜。玉葱に白菜。それらが、半熟ぽい煮玉子?で包まれている──「肉は、豚肉を揚げたやつだ。それに、炒めた玉葱と白菜を、半熟に煮た玉子で覆った物だ。肉と野菜の下は米だ。まあ、食べてみろ」
揚げた豚肉と、炒めた玉葱と白菜。それを半熟玉子で覆った? 想像つかない……でも、この匂いは、たまらない……付け合わせは、酢漬け野菜──キャベツだ。
とても、美味しかった。少しばかりがっつき過ぎたと思うけれど、一口、揚げた豚肉を口にした瞬間、揚げと野菜の歯触りに、甘めの味──皆、夢中になって、平らげた。
食後、マーカスさんが出してくれた温めのお茶が、口に残る油を洗い流してくれた……ふう。美味しかった……他所で、食べられるかな?
「マーカスさん、さっきの料理って、いつかクレイドルが言っていたやつですよね」
レンケインが、すっかり腹が膨れたリーネ達を見ながら言った。
「うん? ああ、料理名は……何て言ってたかな、ちと忘れた。だが、あの料理は洗い物が楽になるんだよ。一皿減る。次は、汁物を一品増やすかな」
すっかり満足して、だらりと寛いでいるリーネ達を見るマーカス。その顔に、笑みが浮かんでいた。
「聞いたぞ。初級のEランク、正式に冒険者になったらしいな……おめでとう」
ミルデアさんが、嬉しそうに言ってくれる。面と向かって言われると、やはり照れるわね……。
それから、色々話をした──そして、レンケインさんが、ここ城塞都市以外の土地を、知った方がいいんじゃないかと、言ったのだ。
確かに……ここ城塞都市の雰囲気に、充分慣れているのよね──周囲の街は、近い順に港町ハルベルトリバー。林業が盛んな、ミストウッズ。
「城塞都市から、一、二時間で行ける、そこら辺が妥当だろうな。他の街は、半日か一日がかりになる。馬車移動に慣れる意味でも、近場がお勧めだ」
ジャンさんが、砂糖まぶしの炒り豆を摘まむ。 どことなく、優雅なのよね。
ハルベルトリバーに、ミストウッズ……う~ん。まあ、話し合って決めよう。港町、興味あるなあ……淡水と海水が混じった大河。汽水?だっけ? 山村育ちとしては、大河や海は一度は見たいと思っていた。村では、川や小さな湖は何度も見たけど……。
「直に冬だ。今、ハルベルトリバーの大河沿いは、もう冬風吹いてないか?」
ミルデアさんが、お茶を啜りながら言った。
……ジョシュとシェリナが、顔をしかめた。今の時期、寒いんだ……私達の村も、冬はなかなかに冷え込むのよね……行き先は、もう決定かな。
「移動先は、ミストウッズですね。ミストウッズの事を、説明いたしましょうか?」
微笑む、狼族のジェミアさん。灰色の毛並みをした、可愛いお姉さんて感じの受付嬢だ。
この人と、獅子族のリネエラさん、猫族のサイミアさんは、ギルドの看板娘として有名だ。
「少しは聞きましたけど、改めてお願いします」
「では、こちらへ」
ジェミアさんは、他の職員さんに引き継ぎを頼むと、私達を仕切りのある場所に案内する。
今、私達は馬車で移動中。城塞都市からミストウッズまでは、約二時間。一時間移動したなら、三十分の休憩。実質、二時間半ちょっとだ。
(馬車移動の時はね、運賃ケチるのは良くないよ。特に長距離はね)レンケインさんの助言だ。
三人で、銀貨三枚の馬車。中クラスの馬車だそうだ。私達は、武装している。これも、レンケインさんの助言。武装状態での移動に慣れるためとの事だ。
六人乗りの馬車の中には、私達ともう一人。
先輩冒険者の、ええと……ランドさんだ。がっしりとした体格。ジョシュより身長は低いけど、体格は一回りは大きい。ジョシュは、何度か稽古を付けて貰っていたそうだ。
ランドさんはミストウッズの出身で、今回はたまの里帰りだそうだ。実家が、家具屋を経営しているとの事。
「あそこの依頼は、採取と討伐系が基本になるだろうな。採取はともかく、森の影響で魔獣化する獣の討伐の難易度は、ピンキリだ」
ランドさん曰く、年に一度、山の頂上に霧がかかる時期があり、その後に獣が魔獣化する可能性があるそうだ。
「ダンジョンは無いから、俺達冒険者からしたなら、余り美味しくない土地だと思われがちだが、そうでもない」
魔獣化した獣の肉は高く売れるし、毛皮も状態によっては、高く売れるとの事。
「活気のある、いい街だ。それなりに荒くれ連中がいるが、お前達だったら適当にあしらえるだろ。なあ、ジョシュ」
「もちろん」
にやり、と笑うジョシュ。
ミストウッズが──いや、山が見えてきた。頂上に濃い霧がかかった山。神秘的にさえ思える。
シェリナが、はあ、とため息を吐いた。
「青き鱗の竜が、訪ねて来る季節か」
ランドさんが、何か嬉しそうに言った。
続けてみるものですね。コンゴトモヨロシク。
Ψ(`∀´)Ψウィヒヒヒ