ヒロアカ×黒森峰女学院   作:島田愛里寿

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筆が乗ったので日本帝国×現代日本の話も投稿しました!↓
https://syosetu.org/novel/312562/


ちなみに初期に書いた小説のいくつかを休止させていただきました…。

あと感想欄でいくつかご指摘があった令状ですが一応着陸の際に見せてはいましたがヘリの爆音で聞こえないわ、周辺に責任者もいなかったので実質見せてない状況なのは同じです。


三つ巴

さて、ここでまほの視点に移そう。

 

 

「…パンツァーフォー!!」

 

まほの指示によりティーガーⅠとティーガーⅡ、そしてⅤ号パンター中戦車F型を先頭にした戦車隊は警官隊を押し返し始めた。

 

「た、隊長が先頭に立って行ってしまいました!!」

 

「隊長に続けぇ!!」

 

なんとまほはティーガーⅠのキューポラに上半身を出したまま進撃していったのだ。これは下手すればヒーローに確保されかねないのだが、指揮官陣頭指揮をまほはモットーにしているためにそのような危険を顧みなかったのだ。

 

「あ、あれは西住まほか…?確保しろぉ!」

 

「い、いや無理です!!あいつら一気に押し返してきます!!」

 

 

そう。さすがにまほを見捨てられないとばかりに膠着状態から一気に装甲擲弾兵部隊が反撃を開始したのだ。

 

そして同時刻…

 

「た、大変です!救出した学生たちが攻撃してきました!」

 

「なにぃ!?」

 

そう。ヒーローや警察が救出した(当人たちはそう思っている)収容所の学生たちが攻撃してきたのだ。

 

それもそのはず、元々収容されていた面々は本土での差別を受けていた面子なのだ。

 

それに収容されていた罪も万引きや傷害等の軽犯罪。不満はあってもまほへの恩は忘れていないのだ。

 

 

「撃て撃て!!まほの姐さんへの恩を返す時だぞー-!!」

 

「それに事が終わった後にどんな折版されるか…!!」

 

 

そう。実は軽犯罪者用の収容所と言えども何度か脱走する者がいたのだが、その者は即刻拘束されて江戸時代に囚人たちの間で横行していた『ごちそう』という拷問をもじった激辛料理を口を固定されて食わされてショック状態になって救急搬送される事態に陥った前例があったので以降収容者は脱走した時のお仕置に震え上がっているのだ。

 

 

この二か所からの同時攻勢にて警察とヒーローは撤退を余儀なくされそうになっていた。

 

 

一方、艦後部の戦線も動き始めていた。

 

 

ヤークトパンター隊、前へ!!」

 

 

ヤウズⅠ隊前へ!!踏みつぶせぇ!!」

 

 

ラストバタリオンの増援を受けた機甲科予備部隊は一気に反転攻勢に転じていた。

 

・ヤークトパンター

 

Ⅴ号中戦車パンターを基に開発された駆逐戦車。

 

71口径88 mm Pak 43/3を搭載しており攻撃力は抜群であり、正面装甲は30度の傾斜角をしている80㎜の鋼板であるので直撃弾を弾きやすくしており実質装甲厚は160㎜に達する。

 

機動力もパンター譲りで優秀であったが平均35㎞走ったら変速機が故障するという欠陥を持っていた。(なお1944年に減速装置が改修されて改善され、400から500㎞走ることができるようになっていた)

 

ちなみにこのヤークトパンターの生産工場を戦後にイギリス軍が接収してテストした所その性能にイギリス高官が絶賛したという話がある。

 

 

 

特型重戦車ヤウズⅠ(元ネタ『重機甲乙女 豆だけど』のオスマン軍主力戦車ヤウズⅠ)

 

ドイツの旧戦車生産企業とイタリアの旧オートメラーラ社元職員、黒森峰女学院学園艦技術部・整備部の共同開発で開発された試作重戦車。

 

ドイツ企業側に戦車開発のノウハウが完全に消滅していたために世界最初の戦車であるイギリスのマーク1戦車(俗にいう菱形戦車)を参考にして車体を制作し、砲塔はパンターF型の小型砲塔(シュマールトゥルム)を参考に設計され、砲はオートメラーラ社製の新式88㎜戦車砲を搭載している。

 

最大装甲厚は101㎜にも及ぶが最高速度は36㎞/hしか出ないのでティーガーⅡより遅い。しかもティーガーⅡ並みかそれ以上に大食らいなので燃費も悪い。ちなみにティーガーⅡよりは軽い50.5tである。(ティーガーⅡは69.8 t)

 

 

この二つの戦車部隊は試験中であったのだが試験場までヴィラン連合の脳無が侵攻してきたので応戦し始めたのだ。

 

 

そもそも黒森峰女学院ではヤークトパンターとヤークトティーガーは性能・重量の関係からあまり使用されておらず、訓練場にてアグレッサー部隊として運用されていたのだ。

 

なので試作生産されたばかりのヤウズⅠの試験に付き合っていたところ脳無が飛び込んだのが運の尽き…。

 

 

88㎜砲の集中射撃でハチの巣にされ、戦力差が反転。ラストバタリオンの人工吸血鬼部隊も同時刻に到着したのも相まって、侵入してきた脳無の八割方は全滅。

 

 

トガヒミコは吸血鬼部隊に追い回され、トゥワイスは個性で増えて振り切ろうとしたが重戦車軍団に追い回されるわSd Kfz 232部隊に追撃されるわで散々な状態である。

 

 

そもそももしも演習場を抜けられても壊理のいる孤児院までの道には寺の女性僧侶である『聖 白蓮』がいるので脳無ならすぐに艦の外…すなわち海に叩き込まれるし、教会に来たらあの狂信者たちが待ち構えている。

 

ならば学園の機密情報をと思ってもヘルシングとその所属部隊のワイルドギースが警備しているので侵入すら難しい。

 

 

つまり双方の作戦はともに失敗していた。

 

 

結局ヴィラン連合はトガヒミコとトゥワイスは点検中だった快速ゴムボートで逃走。

 

ヒーローや警察は撤収。

 

これにて事案は収束した。

 

この結果からまほは治安維持部隊の即時撤収と元生徒の収容を急がせるとともに学園艦の日本領海からの退去準備を行わせることになり結果。政府は大事な安全地帯のひとつを失うことになってしまうことに…。

 

 

ただ一つの省を除いて…




次回 やんごとなきお方

ヒロアカ×知波単の話を書くとしたらどんな展開を望みますか???

  • 原作通りの展開
  • 2.26事件モドキを起こして内戦へ…
  • 維新を完遂して新体制へ移行
  • 千葉県を独立!

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