そうして日が落ちても黒森峰女学院学園祭は続いていた。
そりゃそうである。本土での不満が昼間で収まるわけがない。むしろ夜の方が無礼講となっていた。
「総員!思いっきり楽しめー!」
「「「「「「おおおおおーーーーーー!!!」」」」
‥‥あのまほですら率先して楽しむように促しているのだ。みんな普段の規律に縛られた状態からハッスルするので手に負えない。
ちなみに今は大講堂にてパーティーを行っており飲めや歌えの大騒ぎ状態である。
昼間のコスプレ会場でコスプレをしていた生徒も何人かそのままの状態で参加していたり、憲兵隊員や風紀委員も、今日は一斉休業と言わんばかりに参加していた。
基本的に飲み物はノンアルコールビールであるが二十歳を超えている者や保護者等にはビールや日本酒が提供され普段の規律に厳しい黒森峰女学院からは考えられないほどカオスな状況であった。
「失礼しますよ」
「ん?おお、挨拶がこれまでできずに申し訳なかった、悠陽閣下」
そこに煌武院悠陽がお忍びで来たのだ。
「いえいえ構いませんよ。私はあくまで名代でしかなかったのですし」
そう言いながらまほが座っている椅子の横に座った彼女は話始めた。
「その…このような祭りの場で聞くような案件ではないのですが組織の上層部にるまほさんにお聞きしたいことがございまして…」
「ん?どうしたんですか??」
「その…陛下から此度の件を大変評価され、征夷大将軍に任ぜられまして」
「‥‥はい?」
征夷大将軍。簡単に言えば幕府を開いたりすることができる要職だ。かの徳川家康もこの職を当時の天皇陛下より賜って幕府を開府した。
「するとなにか?陛下はこの黒森峰女学院学園艦で幕府を開府せよと言っているのか?また争いの火種になりそうな‥‥」
「いえ。私もその意向があられるのかお聞きしたのですが、陛下はあくまでも『自分たちの身を守るのに学生たちにずっと任せるわけにはいかない。それに皇居警察の者達は今は職無しなのだ。今まで朕たちを守ってきた者達まで見捨てるほど朕はおろかではない』と断言されまして…」
「な、なるほど…。要は悠陽閣下を征夷大将軍にとりあえず据えて天皇家を守る軍のような組織を立ち上げた際にトップにしたいというのが陛下のご意向なのか」
「はい。それで組織のトップとしての教示をお教えしていただきたいのです」
「…ん?」
まほは陛下からのご意向は分かったが悠陽はまほに聞きに来た意味がよくわからなかった。
「ちょっと待ってくれ。それなら母…いやしほ学園長に聞いた方が…」
「実質的にはまほさんが実権を握っているとお聞きしておりますからまほさんが適任と思った次第です」
「な、なるほど‥‥」
そうして観念したまほは悠陽に周りの空気を悪くしないように注意しつつアドバイスを始めた。
「まずトップとしての教示とは私は特にないと考えている。ともかく部下を動揺させないように落ち着きを持ちつつ部下を気遣ったりすることだな。それに強権を振るうことは良い時もあるが悪いことの方が多い。とにかくたとえ強権を与えられてもそれに胡坐をかいて傲慢になってはいけない」
「なるほど…」
「しかし他人を思いやる気持ちは大切だ。それは忘れないでいただきたい」
「分かりました」
そうして学園祭夜の部の中、まほは悠陽にトップとしての教鞭をしていたのだが護衛の月詠が駆け込んできてお流れとなった。
こうしていろいろとありつつも学園祭は無事に終了。
次回 近衛軍?結成・男子校開始
任侠モノでヒロアカ世界の妖怪の山外伝を作成していたんですが艦これの第二水雷戦隊で任侠モノっていうネタが思い浮かんで書いたのですが読みたいですか?
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読みたい!
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どちらでも
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別にいい