まだ一応、暗黒期ではありますからね…
楽しんで貰えると嬉しいです。
オラリオ…それは数多の英雄が産み出された場所。
僕が憧れてやまない場所だ。
だが、時として思いがけないことも起きるのである。
◇ ◆ ◇ ◆
僕は気づいた時にはお祖父ちゃんと一緒に暮らしていた。お祖父ちゃんは沢山のことを教えてくれた。そのなかでも僕は英雄譚が大好きだった。恐れず強敵と戦う英雄に僕もなりたいとずっと
そんなことを考えて育ったある日急に環境が変わった。
「ベル坊大変だ!おめぇんとこの爺さん崖から落ちよったぞ!」
「…えっ?」
お祖父ちゃんが死んだのだ。僕が8歳になったばかりの時に呆気なく逝ってしまった。その日は1日ずっと心だけがここにないようなそんな感覚だった。
(ううぅ…お祖父ちゃん…もっとお話聞きたかったよ…)
ふとその時、お祖父ちゃんからよく言われていた事を思い出した。
『ベルや、英雄は好きか?英雄になりたければオラリオに行くんじゃ。あそこにはなんでも揃っている。そうなんでもな!』
思い立ったが吉日、僕は住んでいた村を飛び出してオラリオに行くことを決意した。
……早すぎる
◆ ◇ ◆ ◇
そう思い立ちオラリオに旅立ったのが先月の事。
「お腹空いたなぁ~」
絶賛空腹に襲われていたのだ。ただの8歳児か村を飛び出してオラリオに着いたのはいいがなにぶん世間を知らない。
この時ベルは物陰からずっと狙われていたのであった…
「なぁ坊や、こんなところで何してるんだ?」
自分のすぐ真後ろから声が聞こえたのにビックリしてベルはその場で悲鳴のような声をあげてしまう。
「ヒュエッ!えっ!えっ!だっ誰ですか!?」
振り返ってみれば其処には全身が黒い服で少し大柄な男がしゃがみこんでこちらをこちらを見ていた。
「いやなぁ、腹すかせた音がずっと聞こえてくるんだわ。お前さんからな、どうだこれを食わんか?」
そういって差し出されたのは美味しそうなパンと少量の干し肉。それからミルクなど空腹と疲労で倒れそうだったベルにとってはご馳走が目の前に差し出された。
「えっ…えっ!いいんですか!?たっ食べても、ほっ本当に?」
「ああぁ、じゃないと困るんだよ…ほら」
そうして差し出されたパンと少量の干し肉をベルはすぐさま口にいれた。ここ2、3日まともな食事にありつけていなかったのも相まって涙が出るほどに美味しい食事になった。急いで食べたために喉に詰まりそうになるのをミルクで流して一息をついたところでベルはやっと話しかけてきた男の顔を見た。
満面の笑みの男の顔を。
「いやぁ~よかったなぁ。腹一杯になったみたいで、どうだ旨かったか?不味くなかったか?」
「ハッ…はい!とっても美味しかったです!」
「そりゃ良かった、成功だ。」
「…へっ?」
荷馬車にのせて貰いオラリオに来てから、持ってきた食料も底をつき飲まず食わずで正常な判断が出来ない程にまでベルは空腹感や疲労感に苛まれていたのだ。それゆえ簡単に騙されてしまったのだろう。ベルは目の前がゆっくりゆっくり回るように歪んでいくような感覚に陥った。そう、一服盛られたのである。
「アッ…あっ…あ、なぁんで?」
「良かった良かったちゃんと効いたみたいだな。そして味覚的にも以上を感じられないぐらい無味無臭か。成功したか。」
その男はベルを担ぎ上げて南西…第3区の方向に足を進める。
「いやはや何も知らない上玉がその辺をうろついてるなんざ運がいいとしか言えんな」
男の一人言はベルにはもう届いていなかった。
いやはや書き直すつってから何ヵ月もたちました。よしこっから崩壊させるぞ原作を!メンタル今ヤバヤバなので自分の大好きな展開頑張って書きますね(^ー^)