戦艦三笠、海賊世界であろうとも勝利を手にする! 作:島田愛里寿
世紀末海賊団を第三艦隊と第二艦隊が殲滅した後、三笠は艦隊増強を命じた。
二つの艦隊各艦の整備が終了するまで仮装巡洋艦や砲艦を近海に派遣して海図の作成を急がせたが、今後も海賊が殴りこんでこないとも限らない。
そこで三笠はある国の艦隊を建造した。
東洋一の堅艦と言われた艦を擁する艦隊。
通称 北洋水師
「你好!(こんにちは)装甲艦 鎮遠ネ!三笠、よろしくネ!」
「相似地(同じく)装甲艦 定遠ネ。很高兴见到你(よろしく)」
そう。かつて清国海軍がドイツに発注し、日本が松島型を建造することになった鎮遠と定遠である。この二隻のうち鎮遠は日本海軍に所属していたので三笠はその装甲と火力の高さを認めていたのだ。
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。あなた達北洋水師には近海防衛を頼みたいのです。うちの各艦は快速艦が多いのですが拠点防衛には宝の持ち腐れになってしまうので…」
「了解ネ!さ、定遠行くネ!!」
「ちょ、待って!!」
そうして鎮遠は定遠を引っ張って早速出航すべく北洋水師全員を集めに行った。
「さてさて…次の問題はこれですね…」
そういう三笠の手元には世界経済新聞があり、そこには写真付きでとある見出しが出ていた
『新世界の脅威!?海賊船団を攻撃する謎の鋼鉄船の艦隊!!』
どうも上空に偶々記者が飛んでいて艦隊戦を目撃して記事にしたようだ。
「参りましたね…おかげで最近世界政府の海軍艦艇が出没していると赤城さんから報告が来ています。なんとか威嚇射撃で追い返してますが…」
実はこの記事が出て以降、近海に存在していた海軍の基地から調査目的で軍艦が来ていたのだが、展開していた砲艦赤城が威嚇射撃を行って追い返していたのだ。
・砲艦赤城 艦娘モデル…空母赤城
摩耶型砲艦の四番艦として1890年に就役し、日清戦争に参加した砲艦にして軍艦としては初代赤城でもある。黄海海戦にて初陣を飾り、活躍したが初陣で艦長が戦死し各所に大損害を負った。その後1911年まで活動して除籍となったが1912年に民間船『赤城丸』となり1945年に台風で一度沈没し浮揚されたものの1946年に触雷でまたもや沈没したが再び浮揚されて運用。1953年に老朽化でようやく解体された。
この間、商船として活動した期間を含めると63年も活躍したことになり、実は空母赤城よりも長生きである。
「赤城さんには結構負担をかけてしまってますからね…ただ変に諸島内に入れてトラブルになるよりかはましですが…」
「あら?私は別に負担と思ってませんでしたよ?」
「赤城さん…」
そう三笠が砲艦赤城の気遣いをしていたその時に艦娘赤城が入って来た。
「私としては帆船相手に被弾を気にせずにストレス発散…じゃなくて、仕事ができるので楽しかったのですが?」
「赤城さん…本音が駄々洩れですよ?」
「あら、でもさん付けはよしてくれませんか?あなたは連合艦隊旗艦。一介の砲艦にさん付けは示しがつきませんよ?」
実は三笠は先輩艦らに敬意を表してさん付けしていたがかりにも連合艦隊旗艦は三笠なので、示しがつかないのでやめてくれと言われていて鼬ごっこ状態であったのだ。
「しかしですね…自分は戦艦と言えども先輩方をないがしろにするのは…」
「ですからその気遣いが余計なんですよ!あなたは総旗艦なのです!もっとどっしりと構えてください!だいたい…」
世界政府の海軍への対応を考えていた三笠だったが赤城に説教されることになった。
次回は数年後になって三笠の性格も少々変わります!