戦艦三笠、海賊世界であろうとも勝利を手にする! 作:島田愛里寿
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「や、やりやがったぁ~~!!!」
「女たちが天竜人を殺したぞ~~!!」
周りの野次馬も理解に少し時間を要したが慌てて逃げ出した。
「ちょー!?松島さん!?何しでかしてんですかー!?」
「あんなクズ生きてる価値ないだろう?」
春日は面倒ごとを起こした松島に怒ったが松島は当然のことをしたというスタンスだ。
「で?どうするの三笠、私としてはこの子を連れてさっさと帰るのがいいと思うんだけど?」
「ふぇぇぇぇ」
敷島はさっきの女性店員を担いでそう言った。
「そうですね…」
三笠は悩んだ。ここで彼女をお持ち帰りしてもいいがそれは誘拐と同義ではないか?と、しかし下手に残していくと冤罪をかけてしまう恐れもある。
「‥‥やむを得ませんね。こっちの失態ですし連れて行きましょう、松島帰ったら説教です」
「え!?」
「当たり前でしょう?」
三笠は部下の失態もあるので連れて帰ることにしたのだ。ただ松島は後程説教されるようだが。
「さ、行きましょう。あとあなたの名前は?」
「は、はい。マヤ・ウミノですぅ」
数十分後 洋上
『右舷装甲板に被弾!』
『火災!火災!上甲板にて火災!』
『火災じゃない!蒸気管が割れて蒸気が漏れてる!!毛布で塞げ!急げ!速度が落ちる!!』
「まったくしつこいですね‥‥」
「まぁ相手さんにも面子があるでしょうし」
三笠らは船体をだした春日に乗って帰還の路についたのだが世界政府海軍の帆船数隻がおってきていたのだ。
「トラックからの電文は?」
『はい。現在第二艦隊の巡洋艦部隊が急行中だそうですが大和と武蔵が海底の測量中の為出撃不能。コルベット艦の比叡と金剛は哨戒中に戦闘に突入して時間がかかったために間に合いそうになく、砲艦赤城が近海にいたので急行中だそうです』
『あと北洋水師に関しては‥‥』
「分かってます。足が遅すぎて間に合わないんでしょう?」
『いえ、同じく世界政府海軍の艦艇と交戦していて殲滅に成功したと…』
「わぉ」
なんでこんな事態になっているかというとシャボンディ諸島から春日で撤収した後に海軍大将がシャボンディ諸島についたせいで海軍の面子が丸つぶれになったのと天竜人が怒り狂って『何がなんても殺せ』と命じてきたので近海にいた軍艦を総動員して捜索していた最中に哨戒任務中だったコルベット艦の『比叡』『金剛』を捕捉して攻撃を仕掛けたのだ。
この二艦はこの世界では初実戦だったために撃破に手間取ったのだ。
北洋水師の艦隊は波が穏やかで大和・武蔵が測量した海域で訓練中に遭遇して定遠・鎮遠は持ち前の重装甲をいかんなく発揮し、衝角戦術も生かすことができたので大満足だったようだが…
・葛城型巡洋艦(スループ船)二番艦大和 【同型艦 葛城・武蔵】
艦名の由来は奈良県の旧国名の大和国であり、二代目の戦艦大和とは名前の由来が違う。
1883年2月23日に、小野浜造船所で起工され同年3月に神戸にて大和と命名。1887年11月16日に竣工し、初代艦長に東郷平八郎が就任した。日露戦争には海防艦として第三艦隊に所属し、1902年からはその艦種のまま測量任務に従事し、1922年に測量艦の艦種が作られると武蔵とともに測量艦に類別変更された。
その後、北見大和堆や大和堆(この二つの堆はこの艦が測量したことに由来する)を測量した後に刑務所練習艦となったが姉妹艦は次々に解体されたにも関わらず残り続け第二次世界大戦も生き延び終戦から一か月後の台風で沈没し、1950年に解体された。
「とにかく三笠様!応戦する許可をください!なんで応戦しちゃダメなんですか!?」
「あのですね春日?私たちは帰還を急いで石炭を惜しみなく使ってもらいましたよね?此処で戦闘態勢にさせると帰還までに確実に石炭が足りなくなりますよ?」
「あー!そうだった!!」
そう。実は三笠は戦力拡充を急ぐあまり給炭船の担当を考えておらず、春日は全速航行しっぱなしのせいで石炭が足りなくなってきたのだ。
(ちなみに春日・三笠は艦橋上の最上甲板で指揮をとってますが日進・松島・敷島・マヤは艦橋下の司令塔にいます)
その時…
『前方に艦影多数!』
『第二艦隊臨時旗艦の吉野です!』
『吉野より電文!<コレヨリ撤退ヲ支援ス。追伸:後々ジックリ話ガ出来タラウレシイデス春日サン>だそうですが…』
「う~ん」バタン!
「ちょ!春日!?」
「絶対怒ってますよぅ…」
そんなこんながありつつも海軍艦艇を吉野以下第二艦隊と数分遅れで到着した砲艦赤城が退け春日は無事にトラックに帰還した。
(なお春日は吉野に艦時代の衝突の件でみっちりO・H・A・N・A・S・Iさせられたという)
今回出てきたマヤ・ウミノはインフィニットストラトスに出てくる山田摩耶先生をイメージしてください!