それではどうぞ!
ある日の夜、1人の少女がスマホを眺めていた。内容は、先日行われた地区大会でのLiellaの様子だった。
「凄いな~きな子は……」
見ていたのはきな子が、ダンスしている様子を見てそうつぶやく。どうやらきな子の友人のようだ。
「きな子がこんなに頑張ってるんだから、私も頑張らないと」
そう言って机と向き合う。どうやらネットで小説を上げているようだ。評判は悪くはない様子だった。しかし本人は自身は納得している様子はない。
「何かいいネタないかな~~」
すると窓の外が突然赤く光出す。
「え?何?何!?きゃあ!?」
果たしてその赤い光の正体は……
《OP:
『桜小路きな子』
地区大会を無事突破したLiellaは次の東京大会に向けてある試みをするそれは……
きな子「きな子が作詞!?」
かのん「次の曲でチャレンジしてみない?ずっと歌詞を書き溜めているきな子ちゃんにお願いしたいんだ」
夏美「きな子が作った歌詞、見てみたいですの」
メイ「私も私も!」
かのんの提案にみんな賛成のようだが、きな子は難色を示す。
きな子「で、でも次のステージは大事な東京大会っすよ!そんな大舞台にきな子が……」
かのん「これからはきな子ちゃんの世代が中心になって来るでしょ」
すみれ「いつまでも私達に頼られるのも困っちゃうもんね」
メイ「やってみろよ」
きな子「メイちゃん……」
かのん「どうかな?」
きな子「うん……やってみるっす」
こうしてきな子が作詞する事になったのだが……
きな子「とは言ったものの……うぅ、東京大会で歌う歌詞…東京大会で歌う歌詞……」
プレッシャーを感じてなかなか歌詞を進めれずにいた。そして考えながら歩いていると……
ななみ「ダメだよ!いい加減決めないと!」
きな子「ん?」
どうやらいつの間にか生徒会室に来ていた。中を覗くと恋とななみが何やら話し合っていた。
恋「分かっています」
ななみ「もう2学期だよ!卒業するんだよ私達!」
きな子「うわぁぁぁぁぁ!?」
ななみが机を叩く音にビックリしてようやくきな子の存在に気付く恋とななみ。
きな子「すみませんっす!2人の声が聞こえたもので……」
ななみ「きな子ちゃんからも言ってよ。恋ちゃんに早く次の生徒会長を決めようって」
きな子「生徒会長?」
普通生徒会は2学期の辺りから3年生は後輩に席を譲るものなのだが、発展途上の学校の生徒会長をそう簡単に引き受けてくれる後輩もなく再び1人で抱え込んでしまっていた。ななみはみんな恋の事を心配している。そのことは分かっている。ななみが部屋を退出した後、きな子が恋に声を掛ける。
きな子「いないんっすか?次期生徒会長候補」
恋「生徒会を手伝うと言ってくれる人は沢山いるのですが、生徒会長となると」
恋は2年生に声を掛けているのだが、みんな遠慮しがちに言うしまつ、挙句の果て恋の仕事を引き継ぐのに難色を示す。それを聞いて、恋はショックを受けていた。
恋「まさか私、嫌われているのではないでしょうか?!」
と全く見当違いな事を言い始める始末だった。
きな子「何いってるんっすか!?」
恋「不器用な私を苦手とする人が大勢いる……」
きな子「じゃないっす!…………多分」
恋「多分?」
きな子「っ!?多分、恋先輩が頑張り過ぎているかもしれないっすよ」
そうなのだ。今までの恋の頑張りを考えれば、その後を継ぐと考えればプレッシャーを感じて恐縮してしまい。生徒会長を遠慮してしまうのだ。
そこできな子は引き出しからペンを取り出す。
きな子「きな子、協力するっす」
そう言って掲示板に生徒会長の応募のポスターを張り、応募箱を設置する。
きな子「このポスターを明日みんな見るっすから、きな子のクラスメイトにも興味ある人がいないか聞いてみるっすよ」
恋「ありがとうございます」
きな子「まずは何でもトライっす!」
そう言ってきな子がリュックを開けると歌詞ノートに目をやって固まる。それを見た恋は家に招待して……
恋「参考になるかどうかは分かりませんが」
差し出したアルバムにはフランス語で『詩』と書かれたものだった。
きな子「かたじけないっす………」
恋「歌詞、悩んでいるのですね」
きな子「かのん先輩達はきな子に期待してくれてるんっすけど……」
恋は悩んでいるきな子にアドバイスを送る。
きな子「自分から伝えたい事ってなんだろう……自分がメッセージを発信するということを考えれば考えるほど、どうしたらいいか分からなくなって」
恋「ではいっそ、今のその迷ってる気持ちをそのまま詩にしてみては?」
きな子「それはいやっす。せっかく任せてもらえたのに、暗い詩は書きたくない。きな子は曲を聞いてくれたみんなが笑顔の時が一番幸せな瞬間なんっす。だから、きな子がくよくよ悩んでいるようじゃダメ。自分でもダメなのは分かっていて、書いてしまうわけにはいかないっす」
恋「きな子さん……」
きな子はきな子なりにせっかく東京大会の詩を作るなら、自分が納得できる詩を作りたい。聞いてくれるみんなが笑顔になる詩を作りたい。だからこそ、迷ってる気持ちを書くわけにはいかない。そんな思いを恋に話す。そんなきな子を見て恋は……
恋「ふふ……きな子さんは少し私と似ているかもしれませんね」
きな子「きな子が!?どこらへんがっすか?」
恋「真面目で…でも不器用で、頑固なところ」
きな子「そ、そうっすかね?自分じゃ全然わかんないっす」
その後、恋の好きな巨大なイチゴパフェを出されて驚いた帰り道。
きな子「うぅ……流石に食べ過ぎたっす」
先程のパフェで満腹中のきな子のスマホが鳴る。
きな子「?……
どうやら北海道にいる友人のようだ。
きな子「もしもし……」
夢葉『あ、きな子?スクールアイドル頑張ってるね』
きな子「いや~そうでもないっすよ……今も詞で悩んでるっすし」
夢葉『詞?』
きな子「実は東京大会で歌う曲の作詞をしていて……」
夢葉『……』
きな子「夢葉ちゃん?」
夢葉『あ、何でもないよ。凄いよ!きな子、頑張ってるじゃん!』
きな子「まだまだっすよ。ところで夢葉ちゃんはどうしたっすか?突然電話なんて」
夢葉『実は、今度東京に遊びに行こうと思ってるんだ』
きな子「え?そうなんっすか?!」
夢葉『うん。東京大会も見る予定だよ!』
きな子「うわぁ~ますます頑張らないと」
夢葉『それと、見せたいものがあるんだ』
きな子「新しい小説っすか?いつも投稿されてる小説見てるっすよ」
夢葉『うん、ありがとう。でもそれだけじゃないんだ。あったら教えるね』
きな子「楽しみっす!」
そして話をそこそこに電話を終えて、きな子は気合いを入れ直す。
電話を終えた夢葉の方では……
夢葉「きな子……凄いな~」
そしてある方向に視線を向けると、ある生物がもぞもぞしていた。
それを見た夢葉は微笑んだ。
夢葉「私の夢咲鳥……」
同じ頃、EGFではあるエネルギーの観測が行われていた。
耀司「あれから状況は?」
アズズ「微弱過ぎて詳しい場所がわからねぇままだな」
宮古「とてつもないエネルギーが突然そんな微弱になるかな?」
クラウディア「考えられることは、地上に来て分散したか、小さくなったか」
どうやら数日前に地球に飛来したあるエネルギーが、地上に降りた瞬間に微弱になり、痕跡が追えなくなってしまったのだった。
峻貴「ストライクイーグルで捜索した時は、地上に被害もなかったからな……」
兼続「地上まで降りた強大なエネルギーが突然微弱になり、地上に被害もない……謎は深まるばかりですね」
美緒「とにかく警戒はすべきかと」
耀司「だな。とりあえず微弱になった場所を中心に観測を続行、変化があり次第行動開始だ」
EGF一員「了解!」
そして迎えた翌日……
きな子が作った応募箱の確認が行われていた。
恋「あわわわわ……」
緊張している恋、代表で四季が中を確認する。
マルガレーテ「どう?」
四季「立候補者……ナッシング」
それを聞いて恋は絶望する。
恋「ひぃぃぃぃぃ!やっぱり私は嫌われている!」
ななみ「恋ちゃ~ん」
ななみの声が聞こえて咄嗟に隠れる恋だが、応募箱に頭を突っ込んでいる状態なので……
ななみ「見えてるよ……」
場所を中庭に変えてななみの提案を聞いてみると……
恋「指名?私がですか?」
ななみ「今まで頑張ってきた恋ちゃんが、託したいって思える人にお願いしてみようよ!みんな納得するよ!」
恋「とは言っても、後輩の方達の事をそこまで存じておらず」
ななみ「だったら…まず恋ちゃんが今、どんな人に生徒会長になってもらいたいのか考えてみたらどう?」
恋「なってもらいたい人……」
そこで恋の頭にはある人物が出てきた。そして恋は放課後、思い当たる人物を探していると音楽室から歌声が聞こえて、扉を開けると……黒板に絵を書きながら歌っているきな子の姿が目に入って、恋に衝撃が走った。
恋「これは……」
きな子「あ~!?ごめんなさい。楽しくなってつい……」
しかし、その後の恋の口から出た言葉はきな子にとって衝撃の言葉だった。
恋「きな子さん!生徒会長…やってみませんか?」
きな子「え?……うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
きな子にとっては思ってもみないことだった。
その帰り道、きな子は恋言われた事を考えていた。恋はきな子がみんなの為に頑張れる優しさと頑固なくらいの強い信念があるそう感じて、きな子を指名しているようだ。そして考える時間をもらったのだが……
きな子「きな子が……生徒会長……」
そこで想像する自分が生徒会長になった姿を……完全に失敗している自分の姿を想像してしまい。
きな子「やっぱりきな子には無理っす!」
そう言って、道の真ん中で頭を抱え込んで座り込んでしまう。そこに……
「なにが?」
「大丈夫か?きな子」
きな子「え?」
顔を上げると舞斗とマルガレーテが立っていた。
きな子「のわぁぁぁぁ!」
マルガレーテ「うるさいわね」
舞斗「落ち着けって、何があったんだ?」
きな子「うぅぅ、実は……」
そしてきな子は2人に先程の事を話した。
場所を変えて話を聞いた舞斗とマルガレーテは
マルガレーテ「なるほどね」
舞斗「きな子的にはどうなんだ?」
きな子「恋先輩の力にはなりたいんっすけど、作詞もまだ全然出来てないうえに、生徒会長なんて……」
舞斗「そうかな?」
尻込みしているきな子に舞斗が助言をする。
舞斗「きな子なら生徒会長向いてると思うぞ。恋が言っていた事も理解できるし。それに何よりきな子はどんなことでも諦めない心があると思うぞ」
マルガレーテ「私も貴方の言うことなら聞こうかなって思えるし……」
マルガレーテは地区大会での事、きな子がマルガレーテに真っ直ぐ向き合う姿勢にマルガレーテはカッコイイと思っていたようだ。
マルガレーテ「私もきな子先輩のために力になりたいと思った」
きな子「マルガレーテちゃん……」
マルガレーテ「っ!と、とにかく。自分で自分を低く決めつけちゃだめ」
そう言って去ろうとするマルガレーテにきな子が声をかける。
きな子「マルガレーテちゃん!」
マルガレーテ「なによ?」
きな子「ありがとう」
マルガレーテ「っ!べ、別に!」
舞斗「そういうのは素直に受け取っておきなさいよ」
マルガレーテ「う、うるさい。早く行くわよ、舞斗!」
舞斗「はいはい。あと、きな子。誰に聞いてもきな子が生徒会長に向いてるって言うと思うぞ。後はきな子自身が勇気を振り絞ればいいだけだ」
きな子「舞斗さん」
2人の背中を見送りながらきな子の中で何かを決まった感覚をした。
きな子「早く来ないかな~夢葉ちゃん」
そう言ってこれから来る友人の事を思うのだった。
その頃、北海道の地では夢葉が東京行くための荷物を纏めていた。
夢葉「楽しみだね」
夢葉がそう話かけるとベットの上でもぞもぞしてる何かが反応した。
いかがでしょうか?
今回はきな子をピックアップしてみようと考えていたので、主人公が出番が少ない感じになります。
次回は怪獣との戦闘になります。
それではまた次回!