皆様ありがとうございます!
そして今回は原作3話です。
それではどうぞ!
舞斗は新しいエクシブキー、ライザータイプキーを手に入れた舞斗は
舞斗「zzz…」
部屋のベットのぐっすり寝ていたのだが、突如、携帯が鳴って起きざるえない状態になった。
舞斗「?……だれだよ……こんな朝から……」
そう言って電話の相手も確認せず、電話に出た舞斗。
舞斗「もしもし……?」
かのん『お兄ちゃん大変!』
舞斗「っ!かのんか?なんだよ、こんな朝から……」
かのん『私……また歌えなくなっちゃったよぉぉッ!!』
舞斗「は?」
それはかのんからの突然の電話だった。
そして同じ頃とある海底の底……
ドルバ「■■■■■……」
ドルバが中央の赤黒く点滅してる場所で、呪文を唱えてる。
そして突如目を開ける。
ドルバ「エクシブが新たな力を介抱したか……」
そう言って中央の赤黒い液体に手をかざす。
ドルバ「…………人間の情動が必要だな……」
ドルバ「現代の人間にはどれほどの情動があるか……検証せねばな……」
そう言って、右手に持っている杖に力を込め始める。そして目の前の空間が歪め始める。
ドルバは迷うこと無く、その空間に飛び込むとドルバの姿がなくっていたのだった。
《OP:
『クーカー』
そしてかのんの家の喫茶店でかのんがお店のテーブルで事の顛末を話していた。
ありあ「やっぱりダメ?!」
かのん「うん……」
舞斗「今まで大事な時以外は歌えてただろう?」
かのん「朝だし、人もいなかったから大丈夫だと思ってたのに……」
ユー「フェスのことで変に緊張したとか?」
かのん「そうかもしれない……」
突然再び歌えなくなり、嘆いてるかのん。
かのん「フェスで一位取らなくちゃいけないのに……」
ありあ「お姉ちゃん……」
舞斗「かのん……」
ユー「こればかりは……かのん次第だし……」
恋「やめた方が良いのでは無いですか?醜態を晒しては、この学校の評判も下がってしまいます」
それは昼休みの事だった。いつもの中庭でかのん、千砂都、可可の3人がミーティングしていると、突然やって来た恋が二言、三言前置きを交わすと、そんな事を言ってきた。その発言に可可が反論する。
可可「まだ歌えないと、決まった訳ではありまセン!」
恋「そうは思えませんが?」
千砂都「とにかく、やれる事をやってみようと思う。まだ時間はあるし、理事長先生が許可してくれているんだから、別に問題は無いでしょ?」
ぐうの音も出ない正論に恋は一度瞑目すると、嘆息してから厳しい流し目と共にこう言った。
恋「嵐さんの練習の邪魔にならなければ良いのですが」
そう言い残してその場を去るのだった。恋が去った後、申し訳なさそうに千砂都に謝るかのん。
かのん「ごめんね、ちぃちゃん」
千砂都「ううん!謝らないで!バッチリダンスも練習してるから!」
千砂都「そうだ!放課後時間ある?」
そして放課後となり、粉物を焼く香ばしい匂い、ソースとマヨネーズの甘酸っぱい香り、それらが周辺に漂っていた。
その匂いの正体とも言える完成品を渡されたかのんが、驚愕気味に答えた。
かのん「たこ焼きぃぃっ!?」
そう、千砂都に連れてこられた場所は、彼女がバイトをしているたこ焼き屋だった。
可可「ふわあぁ~……っ!! 美味しそうデス~~!」
ユー「そうね~」
舞斗「流石、千砂都」
千砂都「えへへ……」
かのん「これと歌えない事が……?」
当然の疑問がかのんから出たが、千砂都は確信を持って言った。
千砂都「かのんちゃんが歌えなくなるのって、決まって人前とか、大きなステージとかだったでしょ?」
舞斗「確かにそうだったな」
かのん「でも今回は……」
舞斗が肯定し、かのんが不安そうに答えれば、千砂都はビシッと人差し指を向けながら言った。
千砂都「その原因は絶対プレッシャー!!フェスで一位を取らなきゃ!って新たなプレッシャーが、かのんちゃんの中に生まれている筈。だから!」
ユー「だから?」
そこで句切った千砂都は、物凄い速度でかのんを屋台の中に連行し、物凄い速度でエプロンを着けさせ、物凄い速度でかのんの右手に粉つぎを、左手に千枚通しを持たせて窓口に立たせていた。
そして当のかのんはと言えば、
かのん「ん? いらっしゃいませ~!……って何でぇぇっ!?」
舞斗「ナイスノリツッコミ」
かのん「今、関係無いよね!てかなんでいるの!?」
舞斗「一応、かのんの為にな……」
そして千砂都のたこ焼き修行が始まったのだ。ちなみに理由としては……
千砂都「喫茶店のお手伝いはしてるだろうけど、不慣れな状況に対応できると、変われるかも!」
ユー「つまり、たこ焼きを作ってる間も見られている事が多いから、ずっとお客さんの視線を感じながら作業する事になる」
舞斗「その分、プレッシャーも感じると?」
千砂都「そうゆうこと!」
かのん「な、なるほど……」
説明聞きながらもかのんは一心不乱にたこ焼きを作ってる。その後ろでは可可がかのんの周囲を忙しなくウロチョロしていた。
舞斗「とゆうことは、そのプレッシャーの中で、たこ焼きを作れるようになれば……」
かのん「歌えるように……!」
千砂都「歌えるように!」
可可「歌えるようにっ♪」
かのん「歌えるように……っ!!」
なるわけも無く、ただかのんのたこ焼きの技術が向上しただけだった。
可可「やふぁり歌は、れすりたいれすね」
ユー「食べるか喋るかどっちかにしなさい……はしたない」
そんな光景を千砂都も苦笑しながら言った。
千砂都「そんな簡単じゃないかぁ……」
舞斗「これで歌えたら苦労しないって」
そして更に場所は変わり、とある洋服店に来ていた。
そこで次の発案者の可可から話の全容を聞いたかのんが「衣装っ!?」と叫び、可可はそんな彼女に衣装を一着持ったまま詰め寄る。
可可「かのんさんならなーんでも似合いマス!可愛い衣装を着れば、気分が上がって、歌えるようになりマス!」
ユー「確かにそうゆう話は聞いたことはあるわね」
かのん「だと良いな~」
可可「可可のオススメを試着してみまショウ!」
可可はそう言うと、半ば強引にかのんに衣装を渡し、試着室に入らせた。
カーテンが閉まり、再び開くのを今か今かと待ち構える可可。千砂都も目を輝かせて待機している。
舞斗とユーも楽しみにしてる様子だった。
しかし待てど暮らせどカーテンが開くことがなかった。
舞斗(あ、これ多分自分の中で格闘してるな……)
そして、ようやくカーテンが開いたのだが、開け方がやけに半端で、まるで体を隠すような開け方だった。
可可「どうしまシタ?」
可可が尋ねれば、かのんは重々しく口を開いた。
かのん「いや、衣装、可愛いなーって……」
可可「デショデショ!!」
千砂都「早く見たいッ!!」
しかしその口振りを歯牙にもかけない可可と千砂都はかのんを急かす。
だがかのんの次の言葉で事態はある意味で急変する。
かのん「まだ、着てない……」
可可「何故ッ!?」
千砂都「あっ!アクセサリーとかも欲しいんだ!」
千砂都が見当違いの事を言い始めた。
可可「成る程デス!」
かのん「えっ?」
舞斗「違うと思うが……」
可可は納得するのだが、かのんは目をまん丸に見開いて驚き、舞斗も否定するが、テンション爆上がりの二人がそれに気づく事はなく、
可可「可可としては、これが一番似合うかと思うのデスが!」
千砂都「こっちの色も合うと思うんだ~!」
ユー「あら、ならこれをワンポイントに使うのは?」
あーだこーだ言いながら、かのんに似合うアクセサリーを物色し始め、なぜかユーまで加わった。その度にかのんの目玉が焦燥にギョロギョロ動き、最終的には『コメくいてー』みたいな表情になって3人に声をかけた。
かのん「あのー? もしもしー?」
ユー・可可・千砂都「ん? はい、どうぞ!」
両手いっぱいにアクセサリーが乗ってる状態でかのん渡す。
舞斗が横で呆れてる中、それを受けたかのんは、顔を俯け体を震わし、
かのん「そういう事じゃなくてぇぇ……」
可可・千砂都「んん?」
ユー「?」
二人が怪訝に唸った直後、かのんは涙で潤んだ瞳で二人を見上げ、嗚咽の混じった声で叫んだ。
かのん「可愛い服過ぎて……私には無理だよぉぉおおおっ!!」
舞斗「まぁ……そうなるわな……」
しかしそれを3人が許す訳も無く。
ユー「突撃よ!」
可可・千砂都「は――――い!!」
かのん「きゃあァァァァァァ!!」
そう言って3人はかのんに突撃していった。
そしてカーテンからユーの顔が出てくると舞斗に一言。
ユー「覗かないでね♪」
舞斗「アホか!」
そう言って、舞斗は近くに来た店員に騒がしくした事を謝罪し、3人を待っていた。
そしてようやく可可が渡した私服を試着したかのんが出てきた。
上は黄色いキャミソール型のトップスで、下はフリフリの可愛いらしい水色のミニスカート、更には後頭部に紫のリボンを付け、中々に良い仕上がりだった。
可可・千砂都「ふぅうわぁ~~っ」
可可「よく似合うデス~!」
ユー「えぇ本当に良く似合ってるわ」
舞斗「かのん、とっても可愛いぞ」
かのん「あり、がとう……」
みんなに絶賛されるがかのんはどこか顔が引きつってる表情だった。
千砂都「じゃ、撮るよぉ!」
舞斗「はやっ!?」
かのん「うえ゛ええっ!?」
素早く片膝立ちになってスマホのカメラを向けた千砂都にそう言われた事で、かのんはギョッとした変顔と共に、片足立ちの回避行動を取った。
可可も何気にカメラを向け、かのんに言う。
可可「目線くだサ~イ!」
かのん「は、はい……!」
しかし律儀に対応するかのんだった。
ユー「そこは、上目遣いでね……」
かのん「こ、こう……?」
可可「そうそう!その感じデス!」
それからはもう怒涛の撮影会だった。
ユーと千砂都と可可はやりたい放題の言葉が当てはまる程に好き勝手にかのんに指示を出し、かのんもそれに律儀に従った。ちなみに舞斗も何枚か写真を撮っていた。
千砂都「可愛い可愛い!」
可可「う~~~ん……!」
千砂都「可愛い可愛いッ!!」
ユー「いいわよかのん。一番可愛いわ」
可可・千砂都「オオーーッ!!」
可可・千砂都「堪んねぇ~~~~っ!! ふわぁぁ~~っ!!」
そうして二人が揃って昇天しそうな吐息を漏らした時だ。
かのん「消して?」
唐突に、何の脈絡もなく素に戻ったかのんが二人を見下ろしながら、一段と低い声音でそう言えば、千砂都と可可は「あっ…」と息を呑んだ。
千砂都が今まで撮ったかのんの画像を見ながら言う。
千砂都「大丈夫だよ。ちょっとネット上にあげて、『いいね』をたくさん集めるだけだから!」
かのん「それは全然大丈夫じゃなぁいいいっ!!」
そう言ってかのんは舞斗にも視線を向けて。
かのん「お兄ちゃんも消してよね!」
舞斗「えぇ……せっかくありあ達にも可愛いかのんを見せようとしたのに……」
かのん「絶対いや!!」
そして舞斗は渋々削除では無く保存をしたのだった。
かのん「やっぱり無理だよぉぉおおおっ!!」
場所は変わってかのんの部屋。
そこでベットに座ってそう嘆いたかのんの姿があった。
ちなみに舞斗とユーは喫茶店でバイトをしてるため、この場にはいない。
かのん「そう簡単に歌えるなら、今までだって苦労してないよぉぉ……!!」
可可「かのんさんは、絶対歌えマス!その瞬間を可可は見てまシタ!」
かのん「偶々だよ……。今の姿が本当の私なんだよっ……きっと」
可可が励まそうとするがネガティブモードのかのんはなかなか手ごわかった。
可可「くよくよしないでくだサイっ!!」
可可の言葉に、かのんは可可の方に顔を向いた。
千砂都は、彼女の言葉を黙って聞いた。
可可「かのんさんが居てくれたから、可可は今、頑張れているんデス!」
かのん「……可可ちゃん」
可可は今、現在進行形で日本という慣れない国で一人暮らししている身。
日本語が喋れるとはいえ、母国語を話しても理解してもらえないストレスや、慣れない環境に置ける疲労はある筈。それでも彼女がいつでも明るく振る舞えるのは、かのんという存在との出会いがあって、かのんが味方してくれたから。だからかのんを助けたいと思ってるのだ。
かのん「でも、一度は歌えたのに、また戻ったんだよ? どうしたら良いか……」
かのんは今にも涙を溢しそうな、悲痛な顔でそう言った。
それを見た可可はしばらく無言になり、そして何かを決意したような表情でかのんに告げた。
可可「分かりました。では今は無理に歌おうとするのはやめまショウ。今回のライブは、可可が一人で歌いマス!」
かのん・千砂都「えっ……!?」
可可のその言葉は、少なからず2人に動揺の波紋を呼んだ。
可可「かのんさん程の歌唱力はありませんが。だからかのんさんはステージに立つだけで良いんデス!一緒に全力のライブをしましょう!それが終わったら、再び歌えるよう、頑張れば良いんデス!可可、約束しました!かのんさんが歌えるようになるまで、諦めないって……」
そんな可可の姿を見て、かのんが自分がなせけなくなったのか、暗い表情をする。
しかし、ここで千砂都が入ってくる。
千砂都「かのんちゃん、可可ちゃんがここまで言ってくれてるんだよ?」
二人を後押しするように、かのんに言葉をかける。
かのん「……そうだよね」
そう言ったかのんから一先ずの迷いは消えた。
かのん「先ずは、二人で一位取らなきゃだもん!良いライブが出来るように頑張るっ!!」
可可「はいデス!そうと決まったら、可可、2人に見せたい物があります!」
可可「じゃっ、じゃーんッ!!」
可可に見せたい物があると言われ、連れてこられたのは、今度のライブが行われる会場となる場所、代々木公園。その入り口辺りに、ファンシーに彩られた手作りと思わしきデカい看板があった。
『KuuKaa』という文字がデカデカと書かれ、可可とかのんのデフォルメされたイラストが隣に描かれ、多種多様なバルーンも設置されている。その看板の前では、白いハチマキを巻き、水色とオレンジに光る2本のブレードを両手に持って軽いオタ芸を打つ可可がいた。
可可「どうデスかぁ……ッ!?」
かのん「何、これ……?」
可可「初ライブはこんな風に当たって用意した、グループ名付きの看板とブレードデスぅぅッ!!」
千砂都「ブレードってファンが持つ物だよね?」
可可「配りたいと思いマス!私達を応援してくれそうな人達に!」
そしてかのんが引き気味に、パネルに付いてる名前に付いて尋ねた。
「この、『KuuKaa』って言うのは……?」
それに間髪入れずウインク付きドヤ顔で答える可可。
可可「可可が考えたグループ名デス!可可の『クー』と、かのんさんの『カー』を合わせて、『クーカー』ぁぁッ!!」
かのん「どうだろ……」
どこか疲れた感じに呟くかのん。隣で苦笑していた千砂都が感心したように言う。
千砂都「でも、トレーニングの合間にこんな物作るなんて」
可可「好きデスので!あと、舞斗さんとユーさんにも手伝ってもらいマシタ!」
千砂都「え?2人も!?」
実は舞斗とユーも密かに手伝ったっていたのである。
しかしかのんが苦笑しながら現実的な事を言った。
かのん「看板は、ちょっと考えようか……」
かのん「ん?」
そこでかのんはふとっして視線を後方に向けるそこには……代々木公園内にあるステージが見えた。
かのん・千砂都・可可「ふわあぁぁ~~……っ!!」
そして近くまで来た3人は、その造形に感嘆の吐息を漏らした。
トンネルの断面図のような、奥深いホールに似たステージ。別に代々木スクールアイドルフェスの為だけに作られた特設ステージな訳じゃない。ここに前からある建物。しかし、今まで事細かく観察してた訳じゃない。こういうイベント事でしか目を惹けない建築物。
桜の花弁が舞い散る中、かのんが口を開いた。
かのん「ここで、ライブするんだ……」
可可「全部で十グループくらい参加するみたいデス!」
かのん「その中で、一位…か……」
実感が湧かない、そんな調子でかのんは呟くが、その瞳はしっかりステージを見据えていた。
しかしここでも彼女達には更なる試練が来る。
舞斗「はい。コーヒーできたよ」
ありあ「は~い」
舞斗達が仕事している頃、ユーがスマホを見てると、あるニュースが話題になっていた。
ユー「舞斗、大変よ……!」
舞斗「仕事中にスマホ見るなよ……」
ユー「そうじゃなくてこれ見て……!」
そこに映るのは、二人のスクールアイドルらしき少女達。一人は金髪ポニーテールで、もう一人は大人っぽい雰囲気の紫髪ロング。
舞斗はその下に書かれている文字を見る。
舞斗「なになに……『サニーパッションが、代々木スクールアイドルフェスに急遽参加』?」
かのんの母「あら、そのフェスって……」
ありあ「お姉ちゃん達がでるフェスじゃん」
舞斗「それがどうかしたのか?」
ユー「貴方ねぇ……少しはかのんの為にも調べなさいよ……いい、」
そう言ってユーの説明を聞いた舞斗達は、その2人の実力を聞いた瞬間に顔を強張らせる。
最後まで聞いた舞斗は一言呟く。
舞斗「かのん達……まずくね……」
ユー「正直に言って……絶望的ね……」
ユーもそう返したのだった。
いかがでしょうか?
かのんと可可の運命はいかに……
それではまた次回!
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