ウルトラマンエクシブ  ~光を結ぶ女神たち~   作:Xナイト

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第3話後半です

それではどうぞ!


第3話 まだ名もないキモチ ―後編―

かのんは可可を連れて、自宅の喫茶店に帰ってきた。

そしてかのんと可可の机に舞斗がココアとコーヒーを渡す。

 

舞斗「どうぞ」

可可「わぁ~!ココア~……」

舞斗「やっぱり知り合いだったのか?」

かのん「今日、知り合ったの……」

舞斗「ふぅ~ん。どうぞごゆっくり……」

 

そう言って、舞斗は席を離れると可可はホットココアを飲む。

 

可可「あ……チョコ渡る沁み……」

ありあ「言葉逆……」

ユー「そうね……」

かのん「もう!うるさいな!」

 

遠くか聞いていたのか、ありあとユーがツッコミを入れたが、かのん怒られた。

そしてそのまま2人で話しを始めた。

 

かのん「あのね、やっぱり私はアイドルには向いてないと思うんだ」

可可「そんな事ないデス!スクールアイドルは誰だってなれます!」

ありあ「アイドルゥ!?」

かのんの母「アンタがぁ!?」

ユー「あらぁ~」

舞斗「応援グッズ作らなきゃかな……」

かのん「煩いなっ!! 話聞かないで!後お兄ちゃん馬鹿にしてるでしょ!」

 

聞き耳立てていたありあと、かのんの母に「嘘でしょ!?」みたいな調子で叫ばれ、ユーには微笑まれ、舞斗には遊ばれ、不機嫌に返すかのん。

 

可可「かのんさんの歌声は素晴らしいデス。朝出会った時、この人だぁぁ!! って思いました」

かのん「私を見たら分かるでしょ? アイドルって柄じゃないんだから!」

可可「そんな事ないデス!かのんさんはすっごく可愛いデス!」

かのんの母「可愛いっ!?」

ありあ「お姉ちゃんがっ!?」

舞斗「いや、その反応は流石にかのんに失礼でしょ」

ユー「確かにかのんは可愛いのは事実だし」

かのん「もおっ!! 聞かないでって言ってるでしょ!!」

 

再度家族に文句を叫んだかのんだが、すぐに神妙な顔でクゥちゃんに尋ねた。

 

かのん「1つ聞いてもいい?」

可可「ん?」

 

かのんは可可と部屋に入っていった。これ以上話しを聞かれない為だ。

それを遠目で見ていた舞斗達は先程のかのん達の会話を話していた。

 

舞斗「スクールアイドルって確か……」

ありあ「学校でやるアイドル活動だよ……よくテレビでやってるし……」

ユー「大会も開いてるみたいよ」

かのんの母「でも……大丈夫かしら?」

 

この4人はかのんのトラウマを知っている。

かのんはいざって時になると歌えなくなるのだ。

最初は小学生の頃の合唱発表会の時。

 

ユー「それからだっけ……」

舞斗「あぁ……周囲の視線を必要以上にプレッシャーとして感じて、極度の緊張から気絶するんだ」

ありあ「中学も合唱部入ってたけど、大会とかはダメで……結女の受験の時も……」

かのんの母「そんなあの子がアイドルねぇ……」

舞斗「多分断りはするけど、何かしらの手伝いはするだろうな」

 

かのんをよく知ってる3人はそう言いうが、ユーは違った。

 

ユー「でも……かのんにとってこの出会いは大事な一歩になると思う」

ありあ「大事な一歩?」

ユー「それはかのん次第だけど……」

舞斗「……」

 

舞斗は心配そうにして、視線を上に向けるのだった。

 

 

 

 

 

同じ頃、とある広い公園では……

 

教官「いいか!今回はこの公園でのサバイバル訓練を行う!」

 

現在ここではEGFの訓練生が訓練をしている状況だった。

 

教官「公園だから危険なところが無いが……訓練である以上、決して単独行動をするな!いいな!」

訓練生達「了解!!」

 

そして早々と訓練生達はサバイバルの準備を始めた。

訓練生達はそれぞれ指定された場所に向かった。

 

峻貴「ここの通りだな」

 

舞斗と同じ高校を卒業した吉井峻貴と三沢聡はEGFの訓練生として訓練をしていた。

 

聡「もう日が落ち始めたな……」

少女「ここでキャンプする?」

青年「その方がいいかもな」

 

峻貴と聡と同じグループに所属している、黒髪を大きな赤いリボンでポニーテールの少女六車宮古(むぐるまみやこ)と峻貴と聡に比べると少し背が高い青年山城兼続(やまじょうかねつぐ)である。

この4人は同い年で、高校卒業後にそのままEGFの隊員となるため訓練生になったのだ。

4人は広い所でテントを張り、キャンプの準備をする。

 

兼続「俺は罠の設置してくる」

聡「俺も付き合う」

 

そう言って兼続と聡はキャンプ地から離れ、残った峻貴と宮古は枯れ木などを集め始めた。

 

峻貴「こうやってっと……」

 

峻貴は枯れ木と落ちてた松ぼっくりで、焚き火を始めた。

 

宮古「おぉ!峻君すごいね」

峻貴「まぁ、サバイバルやるなら、それなりの知識は入れたしね」

聡「帰ったぞ」

 

すると聡と兼続が戻ってきた。

 

峻貴「罠の方は?」

兼続「半径2メートルの範囲で仕掛けてきた。合図用の鳴子をセットした」

宮古「流石は猟師の家系だね」

聡「つい山菜とかキノコも取れたぞ」

峻貴「おい……食べれるよな……」

聡「兼続にも見せたんだから……あの時は悪かったって」

峻貴「忘れんぞ……あの腹痛の怨みは……!」

宮古「だから、ごめんって!」

 

最初の訓練で聡と宮古は山菜とキノコを取りに行ったのだが、毒キノコだったみたいで4人共腹痛で倒れたのだった。

 

兼続「だから俺が基本、山菜探しをするで落ち着いたんだから」

峻貴「本当に兼続が猟師の家系で助かった……」

 

そうして談笑しながら、明日のルートを確認して就寝するのだった。

 

 

 

 

 

場所は変わり、かのんはたこ焼き屋でバイトしてる千砂都の下を訪れていた。

目的は勿論、可可の夢の協力。その最初の一歩として、先ずは音楽科に所属する千砂都から情報収集するためだ。

 

千砂都「スクールアイドル?」

 

それで、この事をたこ焼きを焼いている千砂都に話せば、すっとんきょうに返された。

 

かのん「うん。誰か興味ありそうな子居ないかな~って……」

千砂都「探すのは全然良いけど……」

かのん「うん?」

 

引っ掛かる言い方してから、千砂都の方から続きを話してくれた。

 

千砂都「あんまり居ない気がするんだよね、音楽科には」

千砂都「だって音楽科って、歌にしても楽器にしてもダンスにしても、それ専門でずっとやってきた子ばかりだから。そっちの方が大切って言うか」

かのん「そっかぁ……」

 

スクールアイドルをやる前は、それ一筋で頑張ってるのに、そこに突然[スクールアイドルを一緒にしませんか?]と誘っても、断られる方が高いとかのんは考えた。

かのんが注文したたこ焼きを彼女に渡した千砂都は、さらに苦い事情も補足してきた。

 

千砂都「それに、スクールアイドルをあんまり好きじゃないって人も居て、時に葉月恋(はづきれん)さんなんかは、この学校には必要ないって」

かのん「葉月……もしかして、髪こうやって結んでる?」

 

そう言ってかのんは握った右拳を頭頂部に持っていく。

その仕草を見た千砂都は腹を抱えて大笑いした。

 

千砂都「知ってるの? あはははっ!! あの人、私達の学校を創った葉月(はな)って人の娘さんらしいよ?」

かのん「そうなんだ……」

 

千砂都との話した後、かのんは帰宅している途中でヘッドホンをつけようとしたが、知ってる声が聞こえてきた。

 

かのん「ん?」

 

そしてかのんが声の方に視線を向けるとアパートの最上階から可可の発声練習が聞こえてきた。

 

かのん「この声……」

 

かのんしばらく明かりの付いた部屋を見ていた。そこに……

 

舞斗「よぉっ」

かのん「あっ。お兄ちゃん……」

 

声をかけたのは舞斗だった。

 

かのん「帰り?」

舞斗「それもあるけどな……」

かのん「?」

舞斗「どうすんだ?」

 

舞斗にいきなり問われて戸惑ったが、すぐに内容は理解できた。

 

かのん「スクールアイドルの手伝いはするよ」

舞斗「かのんはやらないのか?」

かのん「知ってるでしょ?私は……」

舞斗「あの子と一緒なら、大丈夫だと思うけどな」

かのん「え?」

舞斗「あの時、かのんは1人だったから誰かと一緒なら歌えるんじゃないかなと……」

かのん「誰かと一緒……」

 

かのんは少し考えたがすぐに考えるのやめた。

 

かのん「ありがとう。でも私は大丈夫だから」

 

そう言って舞斗の横を通り過ぎるとそのまま帰っていった。

それの後ろ姿を眺めながら、舞斗も帰宅するのだった。

 

舞斗「ただいま……」

ユー「おかえり」

楓夏「兄さん!おかえり!」

 

出迎えたのはユーと楓夏だった。

 

舞斗「なんだ楓夏。また来たのか?」

楓夏「うん!」

 

楓夏は受験生だが、たまに舞斗のアパートに泊まりに来るのだ。

 

舞斗「来るのはいいが……ちゃんと勉強してるのか?」

楓夏「それは大丈夫だよ!兄さんと同じ大学行きたいもん!」

舞斗「義母さん達はって……それはほぼ連絡来るから大丈夫か」

 

乙葉と凪沙からはほぼ毎日電話が来るし、凪沙もたまに遊びに来たりする。

 

ユー「たまには乙葉さんにも顔を見せたら?」

舞斗「長期休みの時は行くつもりだ」

楓夏「待ってるよ!兄さん!」

ユー「楓夏。そこ違う」

楓夏「あぅ……」

 

ユーが楓夏の勉強を見ていたのか、楓夏の回答の間違いを指摘した。

そして舞斗キッチンで珈琲を作ってると、ユーがかのんの事を聞いてきた。

 

ユー「ところでかのんの様子はどう?」

楓夏「かのんがどうかしたの?」

舞斗「もうちょっとで新しい一歩を踏み出せるかな」

ユー「そう」

楓夏「新しい一歩?」

舞斗「それは時期にわかるよ。ほらコーヒーだ」

ユー「ありがとう」

楓夏「わーい!」

 

そして翌日を迎えた結女ではかのんと可可は中庭で並んで木が植えられた円形ベンチに座っていた。

 

かのん「……全滅、だった…」

可可「…そう、デスか…私もダメ…でした」

 

2人はスクールアイドルの勧誘をしていたが結果は散々だったようだ。

 

かのん「で、でも!まだ他のクラス回れてないしっ!音楽科にも興味持ってくれる子がいるかもしれないし……!」

可可「デスが……」

かのん「……ん??」

可可「いえ……」

かのん「……あっ」

 

するとかのんはの視界に綺麗な金髪を靡かせる少女平安名すみれが映った。それを見て素早く彼女に向かって行き背後から声をかけた。

 

かのん「あ、あのっ!」

すみれ「…なんでしょう?」

かのん「…へ、平安名すみれちゃん……だよねっ?同じクラスの……え、えーっと突然なんだけど、ス、スクールアイドルに興味無いかな~って!……も、もし良かったら~……」

すみれ「…あったしを誰だと思ってるのぉっ!?」

かのん「ひいぃいいいぃ~……っ!!!」

 

すみれが去った後、可可がかのんに近づき謝った。

 

可可「す、すみまセン…」

かのん「あ、全然…っ!!!」

 

その後も勧誘を頑張るが手応えは無し。何やら見回りしていたのか、恋が巡回しに来た事で一時中断する事もあった。かのんとは可可は柵の陰に隠れてやり過ごした。

 

かのん「葉月さん……」

可可「見張っていマス……」

かのん「音楽好きな人が多いから、何とかなるかもって思ってたけど……アイドルは、中々厳しそうだね……」

 

そう思い悩んでる2人の日常を崩された。

突如校舎中、否、街中のスピーカーから避難指示を告げる警報が流れ出す。

 

可可「この警報ハ?」

かのん「怪獣……!」

可可「!?」

 

それは近くの公園で訓練していた峻貴達にも聞こえた。

 

峻貴「怪獣か!」

兼続「情報は?!」

宮古「待って!」

 

そう言って宮古は支給された端末で情報を見た。

 

宮古「空から何か来てる!」

聡「空!?」

 

そしてそれはEGFの本部では情報を収集していた。

 

美緒「クラウディア。至急に自衛隊に出撃命令を!」

クラウディア「了解!」

 

すると扉が開かれ、一郎とアズズが入ってくる。

 

クラウディア「司令、アズズ」

アズズ「これを見ろ」

 

そう言ってアズズが持ってる端末を操作すると、モニターに地球の大気圏を突っ切る物体が撮された。

 

アズズ「反応からして怪獣……しかも宇宙怪獣だろうな」

美緒「宇宙怪獣……」

一郎「自衛隊への出撃は?」

クラウディア「既に手配してます」

一郎「駒込、落下予想地点は?」

アズズ「今計算してっ……よし!ここだ!」

 

場所はとある公園が撮されていた。

 

クラウディア「ここは……」

アズズ「佐々木公園じゃねぇか!」

美緒「しかもここは……訓練生が訓練しる場所だ!」

一郎「急いで連絡を!」

 

そして場所は戻り佐々木公園で訓練してる峻貴達にも一報が来る。

 

宮古「大変!宇宙怪獣がここに落下してくるって!!」

聡「この公園にか!?」

峻貴「避難するぞ!!」

 

そう言って峻貴達は走って移動したが、上空から火の玉の様なものが来た。

そしてどんどん地上に近づき、激突した。

 

かのん「きゃぁっ!」

可可「あわあわ!?」

 

そして激突した土煙が晴れると、巨大な影が咆哮を上げた。

 

?「グギャ――――!!」

 

全身を覆う青いウロコ、長大な尻尾と極端に長く鋭い爪、鉈のような巨大な一角といった、魔物を思わせる攻撃的な外観で般若の面から黒目だけを取り去ったような凶悪にすぎる険しい顔つきでが特徴の怪獣「宇宙凶険怪獣(うちゅうきょうけんかいじゅう)ケルビム」が咆哮を上げた。

 

峻貴「げほっげほっ。あれが宇宙怪獣か!」

兼続「見る限り、凶惑そうな顔だな!」

 

咆哮を上げたケルビムは口から火球を放ち、攻撃をした。

 

聡「まずい!」

宮古「牽制しないと!」

 

宮古はそう言って背負ってる銃を構えるが、峻貴達が抑える。

 

峻貴「俺達が今行ったって、踏み潰されるのがオチだ!」

宮古「でも!」

兼続「安心しろ!援軍が来た!」

 

そして、自衛隊の戦闘機がやってきた。

攻撃を開始するが、ケルビムにはビクともせず、口から火球を放って応戦したり、更に近づいてきた戦闘機には長大な先端に鋭い棘が何本も生えたモーニングスターのようなコブの付いた尻尾が猛威を振るう。

 

聡「なんだよ!あのバランスに優れた攻撃!」

兼続「遠距離に火球、中・近距離に尻尾か……」

宮古「それにあの爪と頭部の角もあるし……」

峻貴「まさに攻撃は最大の防御を体現した怪獣だな……」

 

 

そしてそれは大学で授業を受けてた舞斗も外に出て、外の様子を見た。

 

舞斗「ユーが言ってたのってあいつか!」

 

そして舞斗は辺りを確認して、誰もいないのを確認した。

 

舞斗「夜な夜な使い方の練習をしたかいがあったぜ!」

舞斗「エクシブランサー!」

 

そう言って、左腕を掲げると……

左腕のブレスレットが光、エクシブランサーに変わる。

舞斗はエクシブランサーを掴み、持ち手のボタンが付いてる部分を上げ、中心部から鍵穴の様な物が現れる。懐からエクシブキーを取り出し、真ん中のレリーフを押し、キーを展開して、鍵穴に挿し込んで回す。そして、上げた持ち手を下げる。

すると円弧上に翼の様な形が展開され、クリスタルの剣先が現れる。

 

『チェンジ・ウルトラマンエクシブ・ストライクタイプ』

 

中央のクリスタルが点滅する中、舞斗は両腕を左右に開き、頭上に上げる構えを取りながら口上を挙げた。

 

舞斗「輝き(かがやき)掴め(つかめ)(ひかり)(あらし)

 

頭上に挙げたエクシブランサーを両腕で掴む。

 

舞斗「エクシブ!

 

そしてエクシブランサーを胸元まで下ろす。

 

舞斗「招来(しょうらい)!!

 

そして持ち手についているボタンを押すと、舞斗の周囲に赤と青の光に包まれる。

赤と青の光の嵐の中からエクシブが飛び出していく

 

 

エクシブ「ジュアァ!!」

 

 

空が赤と青に光ったと思ったのもつかの間、エクシブが大きな土煙を上げながら、着地した。

そしてゆっくりと立ち上がり、その勇姿を人々に見える。

それは結女にいたかのん達にも見た。

 

可可「あれは!?」

かのん「ウルトラマンエクシブ!!」

 

1年ぶりに姿を現れたエクシブの姿に人々は歓喜の声を上げた。

 

 

エクシブ「ジュア!」

 

ケルビム「グギャ――――!!」

 

 

エクシブとケルビムが睨み合いをして間合いを作るが……

 

 

ケルビム「グギャ――――!!」

 

 

ケルビムが火球を放ち先手を取るが、エクシブは腕で火球を防ぐ。

防いだエクシブはケルビムに向かって行くが、ケルビムが尻尾で攻撃する。

エクシブは飛び込み前転で避け更に懐に入り込みケルビムの腹にパンチを叩き込む。

 

 

ケルビム「グギャ――――!?」

 

エクシブ「ジュア!」

 

 

怯んだケルビムにすかさず追撃するエクシブだが、ケルビムも負けずに両腕の爪で攻撃をする。

エクシブは両腕の攻撃を防ぎながら、攻撃を続ける。

攻撃を受け続けるケルビムがいきなり体を仰け反ると、勢いよく頭を振り下ろすと頭部の角がエクシブを捉える。

 

 

エクシブ「グァア!?」

 

ケルビム「グギャ――――!!」

 

エクシブ「デァア!?」

 

 

ケルビムの突然の攻撃に対応できず直撃を受けたエクシブは、攻撃を停めてしまい。

そしてチャンスとばかりにケルビムが畳掛ける。

両腕の爪でエクシブの体を切り裂き、体から火花が散る。

 

峻貴「やっぱりあの角で!」

宮古「エクシブ頑張って!」

 

しかし、ダメージが大きいのかエクシブが攻撃に移れないでいた。

すかさずケルビムは至近距離から火球を放ち、エクシブを吹き飛ばす。

 

 

エクシブ「グハッ!?」

 

 

可可「エクシブさん!?」

かのん「あぁ!」

 

 

後方に吹き飛ばされたエクシブは立ち上がろうとするが、ケルビムのコブの付いた尻尾が倒れてるエクシブを襲う。

 

 

エクシブ「グゥッ!グァッ!ガハッ!?」

 

 

何度も来る攻撃にエクシブは立ち上げれず、尻尾の攻撃によって地面を転がされ続けた。

そしてケルビムも器用に尻尾を操り、アッパーの様な振り向きで、エクシブを攻撃する。

攻撃を受けたエクシブのカラータイマーも点滅を開始した。

 

 

舞斗『くっ!このままじゃ……!』

 

 

インナースペース内の舞斗は多彩な攻撃を持つケルビムに考えを巡らせていた。

すると舞斗の頭にあるビジョン流れ始める。

 

 

舞斗『っ!』

 

 

それはエクシブの両手に片手剣の様な物が握られ、それを振りますエクシブの姿だった。

 

 

舞斗『今のは…………っ!』

 

 

そして舞斗は水面に写ってるエクシブの頭部の異変に気づく。

それは周りにも……

 

かのん「角が光ってる?」

 

それは映像で見ている一郎達も目撃する。

 

美緒「なんだ……?」

アズズ「頭部が光ってる?」

 

そして再びケルビムの尻尾が迫って来て、咄嗟に左右角に両手をやったエクシブ。

すると……角からふた振りの片手剣型の武器を引き抜き、迫るケルビムの尻尾を叩き切った。

 

 

エクシブ「デャア!!」

 

ケルビム「グギャ――――!?」

 

尻尾を切り裂いたエクシブは膝立ちをして持ってる双剣に目を向ける。

 

 

舞斗『これが……あのビジョンであった…………っエクシブスラッガーか!』

 

 

新たな武器『エクシブスラッガー』手にエクシブは立ち上がり、双剣を手に構える。

 

可可「すごいデス!角から武器ガ!!」

聡「武器なんて持ってたのか!?」

宮古「カッコイイ!!」

 

エクシブが武器を手にしたことで人々は驚いていたが、別の場所で見ていたユーは嬉しそうな表情をしていた。

 

ユー「新しい力を解放したんだね……」

 

尻尾を切られて怒り狂ったケルビムは火球を連発するが、エクシブはエクシブスラッガーで迫る火球を切り裂きながら、ケルビムに向かって駆け出す。

そして間近に迫った時、ケルビムは再び頭部の角を振り下ろすが、エクシブも交差した腕を駆け抜ける際に広げる。

 

 

エクシブ「シュア!!」

 

ケルビム「グギャ――――!?」

 

 

ケルビムを駆け抜ける際、振り抜いたエクシブスラッガーでケルビムの頭部の角も切り裂いた。

 

兼続「なんて切れ味だ!」

 

 

舞斗『これで決める!』

 

 

エクシブスラッガーの片方の柄の部分にエクシブキーをスロットに装填した。

 

 

[Attack Boot UP! Strike Sword FINISH]

 

 

その音声が流れ瞬間に、エクシブが全力でエクシブスラッガーを振り下ろす。

 

 

 

エクシブ『ストライクツインスライサー!!』

 

 

振り下ろされたエクシブスラッガーからふた振りの斬撃が並行して飛んでいく。

 

 

ケルビム「グギャ――――!?」

 

ケルビムに貫通し、ばったりと倒れ爆散して消滅した。

 

かのん「やった――!!」

可可「ウルトラマンが勝ちマシタ!!」

宮古「すごーい!!」

峻貴「あれがエクシブか……」

聡「カッコいいじゃん……!」

兼続「……」

 

消滅したのを確認したエクシブはエクシブスラッガーを左右の角に戻した。

すると……

 

「わああぁぁぁぁ―――――!」

「ありがとー!」

 

振り返ったエクシブは人々の歓声をもらい。それを一身に受け、エクシブは頷いて答えた。

そして上空に視線を向けて、地を蹴って急速に大空へ舞い上がっていく。

 

 

エクシブ「シュワッ!」

 

 

エクシブが現場から飛び去っていくのを映像で見たアズズ達は驚愕した。

 

アズズ「あいつ飛べたのか!?」

クラウディア「すごいな……」

 

舞斗は深夜にこっそりエクシブに変身して能力等の特訓をしていた時に、飛べる事を知ったので実行したのだ。

ケルビムとの戦いが終わった後の結女では、夕暮れ時に染まる放課後。

校舎の玄関で可可が嘆くようにため息をついた。

1年ぶりに再発した怪獣災害のせいで、勧誘はおろか、生徒の安否確認の為にこの時間まで自由行動すら制限されたのだから。

それでもその範囲で勧誘活動したものの、結果は全敗だったのだ。

その中でかのんが可可を励ます。かのんに気分を無理やり切り替えさせるように言ったかのんは、そのまま走り出し、帰ろうとする。

そんな彼女の足を、可可の大声が呼び止めた。

 

可可「かのんさんッ!!」

かのん「ッ?」

 

ピタリと止まり振り返ったかのんに、可可は最初迷うような素振りを見せ、しかし意を決してその言葉を口にした。

 

可可「やっぱり……やっぱりやってみませんか!? スクールアイドル!」

かのん「え?」

可可「迷惑かと思って、言うかどうか迷っていたのデスが……可可、どうしても…………どうしてもかのんさんと一緒にスクールアイドルがシタイッ!!!」

かのん「ッッ!?」

 

可可の必死の願いにかのんは一瞬戸惑った。

しかしかのんは、

 

かのん「だからそれは……昨日言ったでしょ? 私歌えないから。一緒に歌えないんじゃ、居るだけ迷惑になっちゃうよ……」

 

それを自分への自信の無さから拒んだ。だが可可は引き下がらなかった。

 

可可「かのんさんは歌が好きデス!歌が好きな人を心から応援してくれマス!可可はそんな人とスクールアイドルをシタイ!」

かのん「無理だよ!」

可可「お願いします!」

かのん「無理だって!」

可可「そんな事ありません!!」

かのん「あるよッ!!」

 

お互いヒートアップした結果、可可はかのんの右手をチラシを持ったまま握り、それをかのんは拒絶するように強く振り払った。

結果、可可が持ってたチラシは全て地面へと散らかった。

 

かのん「ご、ごめん……っ!」

 

慌てて謝罪したかのんだが、次の瞬間には歯噛みし、堰を切ったように叫んだ。

開き直るように、八つ当たりするように、何より罪悪感から逃れるように、自分の中にわだかまっていた全てを吐き出した。

 

かのん「ガッカリするんだよッ! いざって時に歌えないと……周りの皆もガッカリさせちゃうし……何より、自分にガッカリする! そう言うの、もう嫌なのッ!!」

 

 

そこまで本音をぶちまけたかのんの目尻から、光るものが流れた。

それがかのんが流した今まで経験した悔しさから流した涙だ。

そんなかのんに可可が再び声を掛ける。

 

可可「応援しマス」

可可「かのんさんが歌えるようになるまで!諦めないって、約束しマス!だから試してくれまセンか! 可可と、もう1度だけ、始めてくれまセンか!!」

 

その言葉が、どれだけかのんの心を楽にしたのかは分からない。どれだけかのんの心に染み渡ったのかは分からない。

それでも、かのんはヘッドホンで外界の音を遮断し、踵を返してします。

かのんは校門までの道のりを足重く歩き続ける。

そして校門に近づいた時……

 

「それでいいのか?」

 

突然声を掛けられて視線を上げると、舞斗が立っていた。

 

舞斗「お前の歌が好きって言ってくれたんだろ?」

かのん「…………」

舞斗「かのん」

かのん「?」

舞斗「今度は1人じゃないだろう?」

かのん「……っ」

舞斗「俺はずっとそばにいる……それに自分でも分かってるんだろ?」

かのん「…………」

舞斗「かのん。もう一度言うぞ?…………このままでいいのか?」

 

それを聞いたかのんは校舎に向かって駆け出す。その背中を嬉しいそうに眺める舞斗。

そしてチラシを拾ってる可可の元に戻ったかのんは変わらぬ思いを決意表明した。

 

かのん「やっぱり私……」

 

 

 

♪大好きって~い~ま~叫ぼう~~♪

 

 

 

かのん「歌が好きだッ!!!

 

 

 

 

 

 

《ED:未来予報ハレルヤ!》

 

 

 

 

 

 

街中で歌い、それを終えた時に、通りすがりの人達から拍手喝采される。

 

可可「かのんさん!素晴らしいデスッ!!」

かのん「ッッッ??!! もしかして私……歌えたッ!?」

 

それを遠巻きに見ていた舞斗と途中で合流したユーが見ていた。

 

舞斗「良かったな……かのん」

ユー「これからがかのん達の新しい物語の始まり」

 

 

 

 

舞斗

[可可と共にスクールアイドルを始めたかのん。

 

だけどスクールアイドルはやることなすこと色々あって大変だぜ。

 

しかし、ドルバの脅威が、地底の怪獣の力が牙を向く。

 

だったら燃える炎の力で対抗だ!

 

次回……『スクールアイドル禁止!?』……光の絆が嵐を呼ぶぜ!]




いかがでしょうか?

新たなアイテムエクシブスラッガーは後日設定に載せます。

それではまた次回!

次回作の原作アニメは?

  • ラブライブ!ニジガク
  • ラブライブ!蓮ノ空
  • アサルトリリィ
  • リコリス・リコイル(本編終了後)
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