知識無くして魔術を理解する事は難しいです。
説明くさい内容で退屈するかもしれません。
勇者レティーの下で修行を続けていたケンジ。
今日は本格的に魔法について勉強するらしい。
「今日は魔法についての基礎知識を付けていくわよ。まずは魔力について。魔力とはこの世のあらゆる生物が持つエネルギーの事ね。魔法を使えば当然体内の魔力は減少し、魔力を使い切ると魔法が使えなくなる。魔力は使い切っても適度な休憩で回復させることが出来る。ここまでで質問はある?」
「はい!持ってる魔力の量ってみんな同じなんすか?」
「生まれつき持っている魔力の量は人それぞれ差があるわ。でも常日頃から魔力を消費している場合、自然と最大魔力量は増加していく。筋トレで筋肉を鍛えるように魔力もトレーニングで増やせるって事ね。」
「なるほど、わかりました。」
「よし、それじゃ次は魔力の属性について説明するわよ。魔力には属性が存在する。属性を付与していない魔力は無属性魔力と呼ばれる。そして属性には基本属性と特殊属性が存在する。」
「例えばどんな属性があるんすか?」
「そうね、じゃあまずは基本属性から説明しようか。基本属性は火・水・風・土・雷・闇・光の七属性存在する。そして基本属性に含まれない属性は全て特殊属性というのに分類させるわ。その中でも基礎属性を原型とした派生属性と特定の人物だけが扱える固有属性の二つに分けることが出来る。まあ、ややこしいから最初は基本属性だけ覚えておけば問題は無いでしょう。」
「その属性ってのは、確か人によって向き不向きがあるんですよね?」
「お、知ってるなら話が早いわ。人によってそれぞれ適正属性というものがあるの。適正属性は一人につき一属性から多くて三属性まで持ってる物なんだけど、実際の所は世の中の魔法使いの殆どは一属性しか使えないわ。二属性以上の適正を持ってる人はそう多くないの。」
「四つ以上適正を持ってる人っていないんすか?」
「うーん、まあいないこともないわね。聞いた話だと過去に四属性持ちが数名いたらしいわ。才能があったって言うよりそういう能力を持っていたって感じだったらしいけどね。」
「なるほどなぁ……そういえば俺って何属性なんだろうか……。」
「見てあげようか?」
「え、分かるんすか!?」
「ええ、私の目なら適正属性も判別できるわよ。」
「マジか!俺何属性かな!炎とかかな?雷も良いなぁ。」
「えーっとどれどれ?……闇属性と……ん?赤?何それ?」
「どうしたんすか?」
「あんた二属性持ちだったっぽいんだけどね?片方は基本属性の闇なんだけど、もう片方は恐らく固有属性の一種だと思う。私の目には赤としか映らなかったからそれ以上は何も分からないけどね。」
「赤?いや確かに赤い服来てるけど、全然想像つかないな赤属性って。」
「うーん、固有属性に対してはアドバイスのしようがないのよねぇ。まあ適正属性って頭の中で今から使うぞ!って思えば勝手に属性が変化してくれる物だし、そのうち使えるようになるわよ。因みにだけど闇属性は強化系の魔法が多いわ。肉体硬質化とか筋力増強とかね。」
「要するにイメージ湧かせればそのうち使えるって事でいいんすか?」
「まあそういう事ね。何なら無属性の魔力放出だけでも身体能力は底上げできるし、無属性の魔法弾だけでも遠距離攻撃の手段としては十分なんだけどね。」
「なるほど……そういえばこの前師匠が使ってた魔力を具現化させて剣を作るのってどうやるんすか?」
「アレは難しいから今は無理よ。まずは今日教えた分だけでも習得しなさい。」
「わかりました!」
そう言うと早速魔力操作や属性変化等を練習し始めた。
闇属性はその日のうちに習得したが、赤属性の方は結局どんな能力なのか分からなかった。
レティー「固有属性持ちか……やっぱりアタリ引いたっぽいわね。」
貴重な固有属性も使い方が分からなかったら宝の持ち腐れだけどね。
次回 会敵