by鬼嶽 凱
〈希望ヶ峰学園・倉庫〉
鬼嶽「………やっべ。寝過ごした。」
おはようございます。皆さん。鬼嶽 凱です。現在朝8時。
起床時間は恐らく過ぎてますが、クソクマアラームが作動しなかったので不問です。
いや、不問に
さて、俺のごはんじゃ満足できない雛鳥ちゃん達のために朝食でも作っt
バリン!!!
バッシャァァァァァァ!!!!!
………食堂に入ったその瞬間、俺の視界は綺麗なロイヤルミルクティー色に包まれた。
〈数分前。希望ヶ峰学園・食堂〉
石丸「なぁ、兄弟よ。彼の弱点を探ってみないか?」
大和田「……。いや、アイツに弱点とか無ぇだろ?」
石丸「いや!分からんぞ!!掃除、勉学、読書、将棋……色々あるかもしれんぞ!」
大和田「なるほど……。そんじゃバイクとかどうだ!?」
石丸「いや、兄弟。彼の年齢では、まだ免許は取れないだろう。」
苗木「…………。」
……あ。皆さんお久しぶりです。苗木 誠です。
昨日は鬼嶽君にビンタされるし、怒鳴られるしで散々な一日でした。
あの後、三人は大丈夫かなと思っていたんですが…………。
何故だか一番仲が悪かった二人が仲良くなって、何か話し込んでいます。
舞園「苗木君!?どうしたんですかその頬っぺた!!?」
苗木「!? ま、舞園さん!?」
舞園「あぁ!!何てこと!!苗木君のぷにぷにキューティーほっぺが
紅葉型にくっきりと……!!誰がこんなことしたんですか!!」
苗木「え、えっと。鬼嶽君をちょっと面倒事に巻き込んで、それで……。」
舞園「…………。大変でしたね。」
苗木「…………うん。」
………あれ?そういえば……。
苗木「みんな、まだ朝ご飯食べてないの?」
舞園「はい。てっきり鬼嶽君が作っていると全員が思い込んでて………。
今は、朝日奈さんと大神さんと不二咲さんが朝食を作ってるんです。」
……何だろう。鬼嶽君に、僕ら全員の胃袋を掴まされている気がする。
桑田「死ぬ。腹減って死ぬ。」
江ノ島「死なんわ。アホか。」
セレス「やれやれ。まだ出来ませんのね?……ちょっと。そこの貴方。」
山田「…………。え?僕の事ですかな!?」
セレス「丁度そこにいらしたので。
貴方、ミルクティーを淹れてきてくださいませんこと?」
山田「え…。ですが私めは、鬼嶽 凱殿のような力量は…。」
セレス「多少の範囲であれば許容しますわ。早く淹れてきなさい?」
山田「は、はい!!ただいまぁ~~~!!!!」スタコラサー
自分で淹れてくればいいのに……。
葉隠「苗木っち!今、紅茶くらい自分で淹れろって思っただろ!?」
苗木「うわぁ!!?葉隠君!!?」
葉隠「おいおい!そんなびっくりすんなよ!人をお化けみたいにさ!!」
いきなり現れたのにはびっくりしたけど、
それ以上に僕の考えてる事をシレっと当てた君にびっくりしてるよ。
舞園「……。苗木君。葉隠君に心読まれた!って思ったでしょ?」
苗木「え!?なんで分かったの!?」
葉隠「え!?俺、当ててたの!!?」
なんで葉隠君が僕より驚いてるんだよ。
舞園「フフッ♪エスパーですから♪」
朝日奈「みんなぁ~!朝ごはん出来たよ~!!」
山田「セレス殿!!お待たせ致しましたァァーーーッッ!!!!」
セレス「あら。ありがとうございます。………あら?」
どうやら、朝ご飯が出来たようだ。早く食べてここから抜け出す方法を
舞園「苗木君!!危ない!!!」
苗木「え?」ピタッ
ブォン!!!
…………え?今、何か飛んできた?何が?
舞園「苗木君!!大丈夫ですか!?さっき苗木君にティーカップが」
バリン!!!
バッシャァァァァァァ!!!!!
朝日奈「…………あ。」
苗木「へ?」
音のした方を向くとそこには…………。
紅茶でぐしょ濡れになった鬼嶽君が立っていた。
苗木「!!!!!」サーーッ…
朝日奈「ちょ、ちょっと!!謝んなよ!!セレスちゃん!!」
セレス「…………お断りします。」
朝日奈「ハァ!!?」
セレス「あんな所でボーっとしてるのが悪いのです。
それに、彼が早く起きて朝食を作れば、悲劇は起きなかったのです。」
江ノ島「何言ってんの?それとこれとは話は別じゃん!!」
セレス「何と言おうと、私は謝りませんわ。
寧ろ、『寝坊してすみません』と謝って頂かないと。」
ま、不味いですよ!!クォレは!!?こんなの鬼嶽君の粛清案件だy
鬼嶽「……ウッ。」
苗木「??」
他生徒「???」
セレス「何ですか?言いたいことがあるならさっさt」
ポタッ。ポタッ…。
鬼嶽「ウゥ……。ヒッグ…。えぐ…。グスッ。」
食堂内生徒「!!!!?」
な、なななな泣いちゃったっ!!!?(ちぃかわ感)
鬼嶽「ワァ……。アァ……。」
朝日奈「き、鬼嶽君!!」ダッ!!
不二咲「鬼嶽君!大丈夫ぅ!?」アワアワ
大神「怪我はしてはいない。が、心の方はどうだろうか…?」
そ、そっか。同じ高校生でも鬼嶽君は僕らよりも年下。
年上の人にこんな仕打ちを受けたら、心が傷つくに決まってる!
石丸「せ、セレス君!!流石にこれは良くないぞ!!」
大和田「アイツには痛い目遭わせてやりてぇとは思ってたがよぉ…。
こんなやり方は、俺の主義にも合わねぇぞコラァ!!! 」
葉隠「うへぇ~。流石にそりゃ無ぇ~べ?」
江ノ島「いやいやいや年下平気で泣かすとかナイわ。」
桑田「な、泣ーかした!泣ーかした!!いーけねんだ!いけねぇんだ!!」
セレス「な、何よ…。揃いも揃って!!」ピキッ
ガチャッ!
霧切「何を騒いでいる……の…。」
シーーー……ン………。
霧切「…………。なるほど。事情は何となく分かったわ。」
食堂内生徒(マジで!!?)
カツカツカツ……。
霧切「……セレスさん。彼に謝りなさい。」
セレス「な、あなたまであの男に」
霧切「現状、事が早く済む方法はこれしかないわ。」
セレス「…………クッ!!」
霧切「謝る前に、覚悟は決めておきなさい。」
セレス「? フン!!」
カツカツカツカツカツ
セレス「き、鬼嶽君?そ、その……、私も言い過ぎましたわ。
紅茶の件と言い、本当に、も、も、申し訳ありませんでした。」
セレスさんが謝罪の言葉を述べた瞬間、鬼嶽君はおもむろに立ち上がり、
スクッ
朝日奈「? 鬼嶽君?」
セレス「?? あの」
次の瞬間!!
ガッ!!!!
セレス「み°ぎゅっ!!!?」
食堂内生徒(霧切除く)「!!!?」
セレスさんの口部分を片手で鷲掴みし!!
バキャァァァァ!!!!!!
机をぶち破り、床に叩きつけた!!!
しかし、机がクッション的役割になったおかげもあってか、
セレスさんの頭が潰れるなんていう恐ろしいことにはならなかった。
鬼嶽「ガキが。
セレス「!!!!!」ガタガタガタガタガタガタガタ
しょわぁぁ………
鬼嶽「Ne vous mettez pas en forme!!」
セレス「」ガクッ
鬼嶽君の一言を受け、セレスさんは動かなくなってしまった。
鬼嶽「…………。ねぇ、皆さん。」
「!!」
鬼嶽「野球できるように、モノクマ脅しに行きませんか?」
この朝の惨劇を、
『希望ヶ峰学園式・ボストン茶会事件』と
後世に延々と受け継がれていったとかいかなかったとか……。