例えば、そう。『死ななそうな奴が死ぬ』とかね。
by鬼嶽 凱
ザシュッ!!!
鬼嶽「!! ガッ……」
ドサッ…
〈翌日……〉
〈希望ヶ峰学園・食堂〉
石丸「………遅いな。」
大和田「あぁ。………遅ぇ。」
葉隠「『遅い』って……、何がだべ?」
石丸「鬼嶽君だ!!ここの所、朝食会に遅刻してばかりじゃないか!!」
江ノ島「確かに。鬼嶽のご飯美味しいのにね。」
………嫌な予感がする。
……あれ?今は僕?えっと、はい。苗木です。
舞園「苗木君?どうかしました?」
苗木「舞園さん!いや、ただ鬼嶽君が遅いなぁって思って……。」
「放っておけ。あんな奴は。」
声がした方を向くと、顔を包帯でぐるぐる巻きになっている十神君がいた。
苗木「十神君!顔の痛みはもう平気なの?」
十神「………。平気に見えるか?」
苗木「あ…。ご、ごめん。」
十神君は、昨日まで激辛ソースを受けた顔面の療養をしていたので、
十神君の様子をこうして見ることが出来るのは、少しだけ安心する。
十神「……おい。あの狂人はどうした。」
苗木「狂人?………あぁ、鬼嶽君のこと?」
十神「他に誰がいる。」
確かに。それはそうかもしれない。
苗木「鬼嶽君は、今日はまだ見てないよ。」
十神「……フゥ。そうか。」
………?今、ホッとしたような顔した?
バンッッ!!!
朝日奈「みんな!!!大変!!!大変なの!!!!」
桑田「ぅお!!?どした!?大声出してよ!?」
石丸「朝日奈君!!乱暴に扉を開けてはいかんぞ!!」
大神「石丸よ。今は、そのような事を指摘している場合ではないのだ。」
朝日奈さんと大神さん……焦ってる?
朝日奈「さっき、鬼嶽の部屋……というか倉庫に行ったんだけど……そしたら!!!」
大神「…………とにかく、全員鬼嶽の部屋に来てくれ。」
……まさか…………ね?
〈希望ヶ峰学園・倉庫の一部(鬼嶽の部屋)〉
不二咲「…………倉庫が、改築されてる?」
山田「これも、モノクマがやったんでしょうかね?」
霧切「いいえ。これは鬼嶽君本人の手で作られたはずよ。」
江ノ島「え?分かんの?」
霧切「ここまで凝ったデザインを、モノクマが作るわけないわ。
おまけに立派な表札まで、外れないように打ち付けられてる。」
そして、霧切さんはガラクタを継ぎ接ぎした扉を開けた。
そこには…………………。
「うわああァァァァァあぁぁぁぁぁアあぁあああぁぁぁあ!!!!?」
ピンポンパンポーン!
モノクマ『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を行います!』
……………………………………
…………………………
…………………
………
…
………………ここは、どこ?
「やぁ。」
…………誰?
「ちょっとちょっと!僕を忘れたんですか?苗木センパイ!」
……鬼嶽君?
「なんかシケた面してますね!まるで知り合いが誰かに殺されたみたいな顔っすね!!」
なんでそんな他人事なの!!?君が殺されたんだよ!!?
「え?殺された?ぼくが?」
そうだよ!!首を刃物で掻き切られて!!
………………ウッ!
「ちょっ、ちょっと!ここで吐かないでよ?」
………………
「………いいですか?センパイ。よく聞いてください。」
…な、何?
「苗木センパイ。アンタは黒幕の手のひらの上で転がされてる。
アンタだけじゃない。霧切センパイも、舞園センパイも、みんな。」
それはそうでしょ?現に閉じ込められてるんだし…。
「そんな簡単な話じゃない。アンタは…………、いや、
…………?
「それに、僕は……。」
…………なに?
「苗木センパイ。この先、何が起きても『仲間』を、『希望』を見失わないで。」
…………?どういう……?
「『希望は前に進むんだ』。」
???
「アンタの言葉ですよ。苗木センパイ。
…いや、アンタであってアンタじゃないアンタの言葉。」
………何を、言っているの?
「そうだ。僕の名前を言っていなかったや。」
………え?
「僕は………、俺は日向。学級裁判で会いましょう。」