ダンガンロンパ -希望しかない常識破り-   作:ガンロウ

28 / 28
俺は、人間()


俺は俺

鬼嶽「俺たちは、絶望を殲滅する兵器だ。

   だが、俺たちは『絶望』が具体的にどういう物なのか知らない。

   だって俺たちには、希望しかないのだから。」

 

 

………はい。一気にシリアス展開を発動させた鬼嶽 凱(極悪人)です。

 

 

江ノ島「なるほどねぇ。道理で滅茶苦茶してるわけだ。」

 

そしてそこにいる人の形をした喋るゴミは、江ノ島 盾子(全ての元凶)だ。

 

 

霧切「……鬼嶽君。貴方の話を聞いて、いくつか疑問が出来たのだけど。」

鬼嶽「何です?」

霧切「あなたもその兵器なら、あなたはどうして私達を殺さないの?

   あなたの話から考えると、私達も『絶望』があることになる。

   でも、あなたは私達を殺そうとする意志が見られない。それは何故なの?」

 

……流石、霧切のカシラだ。矛盾1つ見逃さないな。

 

 

鬼嶽「………。俺が、『失敗作』のクローンだったからですよ。」

霧切「クローン?」

鬼嶽「『カムクラの再臨』を目的とした『Project.Again K』。

   だが、()()()『カムクライズル』は、かつて存在した伝説です。」

不二咲「かつて存在した?」

鬼嶽「既に死んでるんです。ずいぶん昔にね。」

十神「つまり、『カムクライズル』から生前にDNAを採取して、

   後になってお前たち『生物兵器』が量産されていった、という事か。」

 

 

鬼嶽「残念。不正解。なので、後で十神先輩の眼鏡割っときます。」

十神「!?」

 

 

 

 

 

鬼嶽「俺達は()()()()()()()()()()()()

  『カムクライズル』のDNAから生まれた存在。

   造られた人間を基にして造られた人間なんです。」

桑田「な、なんかややこしいなオイ!!」

鬼嶽「例えるなら、盗作物を更に盗作した盗作物です。」

山田「一気に分かりやすくなった!?」

 

まぁ、何となく分かりやすい例えで言っただけなんだけどね。

 

大神「待て。『()()()()()()()()()()()()』だと?

   つまり、お前達の基になった存在も、何らかの『兵器』だったのか?」

鬼嶽「いいえ。俺達の基になった人は、希望ヶ峰学園の予備学科生です。」

苗木「予備……学科?」

大和田「んだそりゃ!?初耳だぞ!!?」

 

……まぁ、無理もない。正直あそこは考えたくもない場所だからな。

 

鬼嶽「予備学科。そこは、『超高校級の才能』を持たずとも、入学することができる学科です。」

舞園「才能を持たなくても入学できる!?」

朝日奈「待って?『カムクライズル』ってスゴイ才能の持ち主なんだよね?

    予備学科の人を『カムクライズル』にするなんて、そんなのできっこな」

 

 

鬼嶽「人体実験。」

朝日奈「……へ?」

 

鬼嶽「『カムクライズル』となった予備学科生は、

   希望ヶ峰学園から、世間非公式の人体実験を受けたんです。」

朝日奈「え!!?」

鬼嶽「目的は、『『希望』の研究』。

   学園は、未だ科学的に解明されてない才能である『希望』を

   解明するために、一人の予備学科生にとある話をもちかけた。」

 

 

 

 

 

「他の誰も持っていない『才能』が欲しくないか?」

 

 

 

 

 

 

鬼嶽「才能を持つ希望ヶ峰学園の生徒達に憧れを抱いていたソイツは、

   その誘いに乗り、希望ヶ峰学園の思い通りに利用されまくった。」

石丸「なんと……惨い!」

鬼嶽「その予備学科生は、周囲の目に耐えられなかったんです。

   何の才能も持たず、加えて本来なら予備学科にも入学できなかったんだから。」

葉隠「本来なら?」

鬼嶽「裏口入学ですよ。多額の入学金を支払って学園に入学した。」

十神「フン。情けない奴だ。大して力も無いくせに無理矢理入学するとは…。」

鬼嶽「それが、ソイツのコンプレックスでもあったんでしょう。

   だからこそ、どんな手段を用いてでも『才能』を得たかったんだと思う。」

 

 

鬼嶽「そんな元・一般人である人造カムクライズルのDNAから、

   俺達『対絶望殲滅兵器』という新たな人工物が生み出されたってわけです。」

 

 

霧切「『失敗作』というのは?」

鬼嶽「俺達の身体には、人造のカムクライズルのDNAが組み込まれてる。

   だが、そのDNAは元は一般人のDNA。DNAには、まだ()()()()()。」

苗木「残っていた……って何が?」

鬼嶽「『人の心』です。

   俺にはそれが、どういう訳か色濃く発現した。だから」

戦場「人を殺すことへの躊躇が生まれた…………そういう事?」

鬼嶽「……恐らく。」

 

 

………………駄目だ!どう足掻いてもシリアスになっちまう!!

どうする!?この状況、どうすれば変えられる!?

 

 

江ノ島「………なるほどね。つまりアンタは人の皮被ったバケモンだったってことね!

    道理でモノクマ爆弾もロンギヌスの槍もまるで効かないわけね!納得納得!!」

鬼嶽「!」

江ノ島「それに、アンタ達はこの世から『絶望』を消す為に生まれた。

    それにも関わらず、アンタ達は逆に人を『絶望』に貶めている。」

鬼嶽「………何が言いてぇ?」

江ノ島「アンタ達は『絶望』を滅ぼすために人を殺してるんじゃないのよ!

    人を殺して、新たな『絶望』を生み出し、自分たちの存在意義を保とうとしてるのよ!」

 

 

………『存在意義』か。

 

 

霧切「なるほど……。存在意義の保持。鬼嶽君の話も合わせると、

   その『対絶望殲滅兵器』達は、それほど『化け物』じゃないのかもね。」

鬼嶽「え?」

江ノ島「………はぁ?」

十神「なるほど。元の人間となったソイツも、自分自身の存在に大きなコンプレックスが

   あったように思う。そのコンプレックスが『兵器』達にも発現していた、と考えると。」

山田「確かに『兵器』と言う割には、人間味がありますなぁ…。」

 

 

苗木「………そうだね。うん!きっとそうだ!」

舞園「苗木君?」

苗木「鬼嶽君!鬼嶽君は、自分の事を『兵器』だって、『失敗作』だって言ってるけど…。」

 

 

苗木それは違うよ!!

 

鬼嶽「!!」

苗木「君と一緒に過ごして分かったことがあるんだ!

   君は『兵器』とか『失敗作』以前に『人間』だ!

   確かに君の身体は、とんでもない身体だけど、それ以外は何も変わらない!

   僕らと会話が弾むし、ご飯も食べるし、眠ったりもする。僕らと同じだよ!」

鬼嶽「苗木先輩………。」

 

舞園「苗木君が言うなら間違いないです!時々外道染みた事はしますが!!」

 

不二咲「………確かに、そうだね!!

    僕の悩みもしっかり聞いてくれて、鬼嶽君は絶対に悪者なんかじゃないよ!」

 

セレス「鬼嶽様が悪者なわけねェーだろォーがァーーッッ!!!

    当たり前の事言ってんじゃあねェぞこのビチグソがァーーーッッッ!!!」

 

大神「鬼嶽と拳を交えて、我は鬼嶽が悪と感じなかった。

   それに、我との組手を真剣にやってくれたのはアイツくらいだからな。」

 

朝日奈「そうだね!鬼嶽君は悪者じゃない!上手く説明できないけど………

    うん!きっとそう!!大丈夫!こういう時の私の勘ってよく当たるから!」

 

石丸「うむ!彼は悪党などではない!!時々、こっちの調子が狂う時はあるがな!!」

 

大和田「兄弟の言う通りだ。と言うか、大体兄弟が言ってくれたな!」

 

霧切「………ちょっと気に食わないところはある。

   けど、悪い人ではない。それこそ、『人殺し』ではないことは分かる。

   何故かしらね?今まで、素性も知れない相手にここまで肩入れしたことは無いのにね。」

 

葉隠「………よく分かんねぇけど、鬼嶽っちは俺達を殺さねぇんだろ?

   そんなら別にいいべ!!人間だろうがバケモンだろうが構わねぇべ!!」

 

桑田「俺も、別にコイツがナニモンなのかはどうでもいいんだけど………。

   まぁ、俺達をどうこうする気が無いってんなら、別にいいんじゃね?」

 

山田「僕的には、ヴィランでもヒーローでも構いませんぞ!創作意欲が湧きますからなぁ!」

 

十神「………鬼嶽が何者だろうと関係ない。

   ただ、俺を殺すつもりなら、逆に俺が鬼嶽を返り討ちにしてやる。」

 

腐川「わ、私は、白夜様が良いというならそれで!」

 

戦場「…………。」

 

 

………なるほどね。俺が思ってる以上に、この人たちは、『希望』に満ちてる。

奴らが望んだ『超高校級の希望』は、こんなにも近くに、それもこんなにいたんだな。

 

江ノ島「な、何なのよ!アンタ達、状況分かってんの!?

    ここにいても、外に出ても絶望しかないのよ!!?

    それなのに、どうしてそんな目をしてられんのよ!!?」

苗木「………。確かに、外の世界は絶望に満ちてるかもしれない。

   もしかすると、生き延びれずに死んでしまうかもしれない。

   でも!僕たちは負けない!!僕たちは前へ進む!!

   だから、飽きたりしない!!絶望なんかしたりしない!!!

   希望は、前に進むんだ!!!              」

 

 

強い。(確信)

苗木先輩、マジで強い。この人無敵だろ。

 

 

江ノ島「………ッ!!!クソ!!!

    ならもう、今ここで全員ぶっ殺しt」

 

 

ドグシャアァァ!!!!

 

 

江ノ島が何か言おうとしたその瞬間、天井を突き抜けて何かが飛来し、

江ノ島はそのまま、そのナニカに文字通り押し潰された。

 

朝日奈「キャアアアァァァァァ!!!!!」

 

朝日奈先輩が悲鳴を上げたあと、粉塵からナニカが朝日奈先輩に向かって飛んできた。

そして、

 

 

ガッ!!!

 

朝日奈「さ、さくらちゃん!!」

大神「ッグ!!貴様、何者だ!?」

 

大神先輩がそれを受け止めた。そして、その姿を見て全員が驚愕した。

なぜなら、その正体が

 

 

 

()()()()()()()()()()()()

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。