竜の妖精は騎士となりて。   作:ろーたそ

2 / 10
思った以上に見てくれてる方が居て有難いです


13対6

「これで全てのギルドがそろった」

「話進めるのかよ!!!」

 

「それにしても…」

「この大掛かりな作戦にこんなお子様2人をよこすなんて…」

 

 

「むっ…失礼だね。少なくとも貴方よりはボクは速く動けるし、強いよ」

 

そう、メリュジーヌはシェリーに噛み付く。

その声音からは絶対的な自信があった。

 

「な、なんですって!?」

「それに2人だけじゃないし。ね、シャルル」

 

「……まったく、バレてたのね…」

 

 

すると、メリュジーヌの後ろから顔を出す影が1つ。

それはハッピーと同様に喋る猫であった。強いて違う所を上げるなら性別の部分と見た目だろう。

 

「シャルル ついてきたの!?」

「当然よ。メリュジーヌが居るとしても貴方たち2人だけじゃ不安だもの。」

「むっ、でも安心して。

ウェンディとシャルルはボクが守るから」

 

「あ、あの……私、戦闘は全然できないんですけど……皆さんの役に立つサポートの魔法はいっぱい使えます…だ、だから 仲間はずれにしないでくださいぃ」

 

「す、すまんな…少々、驚いたがそんなつもりは毛頭ない。

よろしく頼む ウェンディ…そしてメリュジーヌ」

 

こうしてなんやかんや騒がしいメンバーが一同全員集まったのであった。

 

「わぁ!エルザさんだ!本物だよ シャルル メリュ!」

「噂は聞いているよ”妖精女王”。その強さもね…おっとさすがにこれから共にする仲間の前で顔を見せないのは失礼だね。」

 

そう言うとメリュジーヌは覆っていたバイザーが外し、顔を顕にする。

 

「よろしく頼むよ」

 

 

「…ああ、エルザでいいさ」

 

 

一瞬、エルザですら見惚れてしまうほどに美しいと感じるその顔はまさに可憐と呼べるほどだった。

 

「あの子たち、将来美人になるぞ」

「いまでも十分可愛いよ。」

「さぁ、お嬢さん方…こちらへ」

 

「はや!?」

 

早速、ウェンディとメリュジーヌに近づく青い天魔一同にツッコミを入れるルーシィであった。

 

 

「……ふむ、あの娘 なんというパルファムだ 只者ではないな…」

「気づいたか一夜殿……

あれはわしらとは何か違う魔力だ。」

 

少なくとも一夜やジュラはウェンディの魔力がこの場に居る者たちとはまた違った独特の流れを持つ者だと感知していた。

それは2人だけでなく…

 

「エルザ殿も気づいているようだが」

「さすがだ」

 

エルザも同様に気づいていた。

 

「更にはあのメリュジーヌと呼ばれる美女……彼女のパルファムもとんでもない……」

「ああ、”アレ”で普通ならとんでもない……魔力でいうなら私以上だ」

ジュラはそう断言する。

メリュジーヌを見てまず膨れ上がるように常に放たれる魔力は正にこの場に居る誰よりも魔力量は高い。

更にはそれだけの魔力がジュラにも分かるほどに視えているが、メリュジーヌにとってはいつも通りのモノだろう。彼女が本気を出せばいまの倍は魔力は膨れ上がると断言していた。

 

そして……

 

 

 

「(やはりあのメリュジーヌという少女……とてつもないほどだ。魔力でいえばマスターマカロフにも届く…….いやもしかすると……それにしても……)」

 

 

 

 

 

”あの鎧……かっこよすぎる!!!”

 

そう内心でエルザはメリュジーヌの鎧を見て同じ鎧を纏う者として同じものを感じながらも彼女のブルーの鎧を見惚れていたのであった。

 

 

「オレンジジュースでいいかな」

「おしぼりどーぞ」

 

「あ……あのぉ……」

「なんなのこのオスども!」

「まぁいいじゃないか。

……でも、ウェンディを狙ってるなら悪いけど、ウェンディはボクの生涯のパートナーでもあり、恋人でもあるんだ「め、メリュ!?」狙うのならこのボクを跳ね除けてからウェンディを奪うがいい!!」

 

 

というこの場でメリュジーヌはとんでもない発言をするのであった。

 

「なるほど……そういう関係だったんですね…」

「俺たちには眩しすぎる……」

「これもアリ……だな…」

 

「も、もうメリュー!!!」

「いた、痛い。ボクは悪いこと言ってないよ……」

 

「だから遊びに来たんじゃない。

すぐに片付けるんだ!!」

 

「「「かしこまりました!お師匠様!」」」

 

「メェーン☆」

 

「また呼び方変わってる…」

「あれだけ一貫性がないと いっそあっぱれだよな おい…」

 

 

……と、冗談はこれまでにして一夜は全員が揃ったことを確認する。

 

「さて 全然そろったようなので私の方から作戦の説明をしよう!」

「そのポーズって必要なのかしら…」

 

「まずは”六魔将軍”…オラシオンセイスが集結している場所だが……

…………と その前にトイレのパルファムを……」

「おい!?てかそこにパルファムを付けるな!」

 

「「「さすが先生!」」」

「また呼び方変わった……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、今度こそ作戦説明が行われる。

 

「ここから 北に行くと ワース樹海が広がっている。

古代人たちはその樹海にある強大な魔法を封印した…その名は”ニルヴァァァッナ”」

「だからポーズは要らねぇんだよ…」

 

「「ニルヴァーナ?」」

 

「聞かぬ魔法だ…」

「ジュラ様は?」

「いや しらんな」

 

フェアリーテイルもラミアスケイルの一同もみな、一夜が呟いたその魔法の名は聞いたことがなかった。

 

「ニルヴァーナって知ってる?ってか魚いる?」

「結構…」

 

相変わらずシャルルに相手にされないハッピーであった。

 

「メリューは聞いたことある?」

「………古代人……ニルヴァーナ……少なくとも、ボクの中では禁忌魔法という情報だけはある」

 

禁忌魔法……

かつて過去に作られた強大な魔法のことを指し、それは世界を巻き込む程の力を持つモノや果てには存在しているだけで危険だと印を付けられた魔法のことを言う。

主に、黒魔道士ゼレフが編み出した ”呪歌(ララバイ)”やかつて楽園の塔の支配者であるジェラールが行使しようとした煉獄破波(アビスブレイク)などもこの禁忌魔法の一覧に入る。

 

 

「そう…メリュジーヌちゃんの言う通り、古代人が封印するほどの破壊魔法…禁忌魔法にあたるというのは分かっているんだが…」

「その詳細は僕達もわかってないんだ…」

 

「破壊魔法…」

「なんかやな予感が…」

 

 

「オラシオンセイスが樹海に集結したのはきっと、ニルヴァーナを手に入れるためなんだ。」

「我々はそれを阻止するため……オラシオンセイスを討つ!!!」

 

「やっぱりポーズ…」

「おりゃ、もうツッコまねぇぞ…」

 

「こっちは13人…敵は6人。」

「だけど侮っちゃいけない」

「この6人がまたとんでもなく強いんだ」

 

ヒビキは自身の魔法である古文書(アーカイブ)を展開することで空中にホログラムが映される。

 

「アーカイブ…」

「これも珍しい魔法だな…」

「初めて見ましたわ」

 

 

すると、アーカイブによって検索を掛けたヒビキは全員の前にホログラムである者達の姿を写す。

 

「これは最近になってようやく手に入れたやつらの映像だ」

 

 

「毒蛇を使う魔導士 コブラ」

 

逆立った茶髪と蛇を思わせる鋭い目や牙が特徴的な青年。隣には翼を生やした紫色の蛇が写っている。

 

「悪そうな面してんなぁ。このツリ目やろう」

「「お前も似たようなモンじゃねぇか」」

 

 

「その名からして スピード系の魔法を使うと思われる レーサー」

 

高い鼻と常に顎当てと一体化したサングラスを着用している青年。

 

「ほぉ……なんだっていいが 気に食わねぇツラだ…」

「同感だな……」

 

「ふーん…まったくボクを差し置いてレーサーだなんて名前……」

「メ、メリューも落ち着いて…」

 

「大金を積めば 1人でも軍の一部隊をも壊滅させるほどの魔導士 ”天眼”のホットアイ」

 

六魔の中で最も大柄な男性。

顔も他の人よりもカクついており、修道士のような服を着用している

 

「お金のため…?」

「下劣な……」

 

 

「心を覗けるという女 エンジェル」

 

途轍もない露出度の服を着た白髪で頭に黒いリボンを巻いた少女

 

「なんか本能的に苦手かも…こういうタイプ」

 

「で、この男は情報がすくないのだが”ミッドナイト”と呼ばれている。」

 

髪の上半分が黒く、下が白い変わった髪型をしている男性で顔を下に向けて目元は見えず、なにやら宙を浮く絨毯の上に足を組んで座っている様子が映る。

 

「”真夜中”…妙な名前だな」

 

「そして奴らの司令塔 ブレイン」

 

色黒で、顔中に黒い文様が張っているのが特徴の男性。普段はインナーも着けずに白いロングコートを羽織っている。

その右手には骸骨を装着した杖を持っており、どこかその見た目からも含め、不気味さを感じさせる男である。

 

「それぞれがたった1人でギルドのひとつくらいは潰せるほどの魔力を持つ。

我々は数的有利を利用するんだ」

 

相手が6人であれど、その魔力量はヒビキが説明した通り一軍に表せるほどの魔力。

やろうと思えばこの6人がいれば一国すらも滅ぼせるだろう。

なら作戦でこちらが取れるなら数で押すしかないということだ。

 

「あの 私は頭数に入れないでほしいんだけど…」

「私も戦うの苦手ですぅ…」

 

「ウェンディ!弱音吐かないの!」

「大丈夫。ウェンディはボクが守るよ」

「あんたがやったらウェンディが強くなれないでしょ!?」

 

「ねぇ ねぇ どうする?おいらたちは頭数に入ってないよ」

「プイッ!」

 

 

と、まぁ実際には戦えるのはナツやグレイといった戦闘タイプだろう。

ルーシィも戦えないことはないがウェンディに関しては攻撃魔法を持ってはいないためそうなるとこちらも1人減ることになる。

だが、一夜は2人を安心させるかのように言葉を発する。

 

「安心したまえ 我々の作戦は戦闘だけにあらず!

奴らの拠点を見つけてくれればいい!」

 

「拠点?」

 

「ああ、そうだ。

今はまだ、捕捉していないが…」

「樹海には奴らの仮説拠点があると推測されるんだ。」

「もし可能なら奴ら全員をその拠点に集めて欲しい」

 

「でもどうやってだよ」

「殴ってにきまってんだろー!!!!!」

「このバカ」

「結局戦うんじゃない…」

 

「……集めた後はどうするんだ?」

 

そう、仮にその拠点に全員を集めたとしても6人が集まれば、より倒すのは難しくなる…とエルザは考えた。

 

すると、一夜は空を指すように指を立てる。

 

「我がギルドが大陸に誇る天馬…その名も”クリスティナ”で拠点諸共葬り去る!」

 

「それって魔導爆撃艇のことですの?」

 

青い天馬が所有するペガサス型空中戦艦。強力な魔力弾を放ち直下の標的を破壊することができる。

それを拠点に集めた6人をまとめて倒すという作戦である。

 

「てか、人間相手にそこまでやるの!?」

「そういう相手なのだ!」

「あ、ひゃい!!!」

 

「よいか!戦闘になっても決して1人で戦ってはいかん!

敵1人に対して必ず2人で挑むのだ!」

 

「そんな物騒なぁ〜」

「こ、困りますぅ!」

 

「情けない声出さないの!」

 

 

「よし!燃えてきたぞ!

6人まとめて俺が相手してやらぁ〜!!!!」

 

そう言い、屋敷の扉を破壊して真っ先に走り抜けるナツであった。

 

「ちょっと!ナツ!」

「まったくあいつは…」

「つか、作戦聞いてねぇだろ」

 

「それがナツです!!」




早くメリュジーヌを活躍させるためがんばるます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。