竜の妖精は騎士となりて。   作:ろーたそ

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うおおお、気づいたらUA1万行ってたり、お気に入り300超えてたり、評価数10超えてたり……しかもランキングに58位に入っていたり……ほんと読んでくれてありがとうございます!!!!!

これからも頑張っていくので楽しく読んでもらえるように書いていきます!!(文才はありませんが笑)


天空の巫女

ワースの樹海の奥、所々に残る古代人が使用していたであろう建物とその建物と土地を囲むように滝が流れている。

そしてその奥にある洞窟は村の神事の際に、巫女がこもり神の言葉を聞いたという…

 

しかし、今ではもはや誰も住めるようなところではなく、ただ建物が残った廃墟とも呼べるだろう。

そこはオラシオンセイスは隠れ場所として使用していた。

 

「「うわぁ!?」」

 

ウェンディ、ハッピー、そしてメリュジーヌはオラシオンセイスに捕らえられて現在この洞窟の中に連れてこられたのであった

 

「乱暴するな!女の子なんだぞ!」

「ハッピー…」

 

その言葉を聞いてブレインはハッピーの顔を掴み、持ち上げる。

その強く、握り締めていきハッピーはそれに抵抗するも大きさもあり何も出来ずに掴まれたまま…

 

「ふん…」

 

投げ飛ばすのであった

 

「ハッピー大丈夫…」

「うぐ…安心してウェンディ、メリュジーヌ…オイラが絶対逃がしてあげるからね」

「頼もしいね」

 

そう、安心させるようにハッピーは言うものの、3人の前にはオラシオンセイスの全員がこちらを逃がさんとばかりに見つめてくる。

 

「ブレイン。この娘はなんなんだ…ニルヴァーナと関係してんのか?」

「そんな風には見えないゾ?」

 

「そうか!売ってお金にするつもりデスネ!!」

「おめぇは他のこと考えられねぇのかよ」

「金さえあれば、愛でも手に入りますネ!!」

 

「こやつは天空魔法、治癒魔法の使い手だ…それもドラゴンスレイヤーだ」

「「「ドラゴンスレイヤー!?」」」

 

「ってことはコブラと同じなんだゾ!?」

 

「え……」

 

その言葉にウェンディも反応する

 

「はっ、そんなことぁどうでもいいさ」

「これは、金の匂いがしますネ」

 

「このウェンディを使い、”奴”を復活させる!」

 

彼らの中で共通認識でもあるその者をウェンディの天空魔法、治癒魔法を利用して復活させるのだろう。

 

「奴って誰だ!」

「よ、よくわかりませんけど…私、悪い人たちに手は貸しません!」

 

メリュジーヌでも誰かまでは推測できないが、少なくともオラシオンセイスほどのモノたちがウェンディの治癒魔法を借りなければならないほどのモノ、ということはなにかしらその者は致命傷を追っているのか、それ以上のナニカだろうと予測する。

 

「貸すさ。必ずな…

うぬは必ず、奴を復活させる」

 

「…(ウェンディが必ず復活させると、どこからそんな確信を得ている?少なくともボクらのギルド…ケット・シェルターはフェアリーテイルやラミアスケイルほど大きなモノじゃない…それこそ知られるほど活動をしている訳でもない…)」

 

初めに連合軍が集結する際に、ケット・シェルターの名前を出した時にルーシィや他のメンバーも名前に覚えがない程だ。

それにケット・シェルターの活動はそれほど広くもなく、他ギルドと交友なんてする訳でもないから関係は絞られるだろう…

 

 

 

「(ウェンディが絶対に復活させるほどの存在……まさか……)」

 

 

メリュジーヌはウェンディから”ある男”について聞かされたことがある。

だが、まだそれが本当かは分からない…その男の情報もウェンディから聞いただけに過ぎず、メリュジーヌが知り得るのは名前だけだった…

だからいまは心の内に潜めて、メリュジーヌはウェンディとハッピーの傍から離れずに守るようにしていた

 

「レーサー、動けるか?」

「ぐっ……まだそいつに受けたダメージが残っている……くそっ……この俺が…」

 

レーサーは自身のスピード以上を出せるモノなどこの世に存在しないと自負していたが、それも呆気なく目の前の少女に越されて更には反応すらできずに大打撃を与えられた。

その痛みもここで苦しむほどにまだ残っていたのだ

 

「ふむ……ウェンディ、うぬがレーサーを治せ」

「わ、わたしは!「ウェンディ、ここは言うことを聞いておこう」な、なんで…」

 

「えっ!?な、なんでだよ!!オイラやメリュジーヌが居ればこんなヤツらボコボコにできるよ!」

「ごめんよハッピー。

ボクもそうしたいけど、いまボクらに拒否権はないんだ……悔しいけど、いまはそこの奴の言うことを聞いた方がいい。」

「ふん、よく分かっているようだな」

 

 

「……わかったよ。メリュジーヌが言うなら…」

 

そう言い、ウェンディはレーサーに近づくと治癒魔法を掛けてレーサーの傷と痛みを治していく

 

「これが治癒魔法……天空魔法か…」

「レーサーよ。”奴”はここに連れてくるのにどれくらい時間が掛かる?」

「……遠いな。いくら俺でも1時間はかかるぞ…」

「かまわん。」

 

「なるほどな。あいつが復活すればニルヴァーナは見つかったも同然だ…」

「コブラ、エンジェル、ホットアイ…。

貴様らは引き続き、ニルヴァーナを探せ」

 

「でも、あの人が復活すればそんな必要ないと思うゾ」

 

3人を無視して話を進めるオラシオンセイス。

 

「だから、誰を復活させようとしてるんだよ!」

 

「万が一、ということもある。

私とミッドナイトはここに残ろう…」

 

「なら、競争しない?先にニルヴァーナを見つけた人が…「賞金100万ジュエル…のった!デスネ!!!!!!」…100万は高いゾ……」

 

「ねぇ、メリュジーヌ…ウェンディ…。

こいつら、さっきから何の話してるの?」

「わ、わかんない私にも…。

一体どんな魔法なの…ニルヴァーナって」

 

 

「ふっ…光と闇が入れ替わる魔法さ」

「随分と曖昧な言い方だね」

 

「お前ほどのモノならもう察しはついているんじゃないか?」

 

「………さぁね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ウェンディ達が捕らわれ、ニルヴァーナを探し始めた裏では…ナツ達一同は数組に分散してウェンディ達を探していた……。

 

 

「フェアリーテイル」のナツとグレイ、そして「ケット・シェルター」のシャルル

 

 

「ラミアスケイル」のリオン、シェリー、ジュラ

 

 

「ブルーペガサス」の一夜、レン、イヴ

 

 

 

 

「……待ってレン。一夜様の姿が見えない!」

「一夜様、どこに?」

 

 

 

 

その頃、樹海の中で……

 

 

 

 

 

 

「れぇ〜ん……いヴ〜……どこに行ったぁ……

 

 

 

メェェェェェン……」

 

 

案の定、逸れていたのであった。

 

そして毒に侵されているエルザの傍にはルーシィとヒビキが残っていた。

 

 

「みんな…急いで、お願い……」

「焦っても仕方がないさ。

僕らは、今僕らにできることをするしかない」

 

 

そう言い、ヒビキは自身の魔法のアーカイブを開く。

 

「向かう者、留まる者……。

僕達は即席の連合軍だけど、チームとして機能しなければやつらには勝てない…

いくらメリュジーヌちゃんやウェンディちゃんが居るからって、彼女らに頼ってばかりじゃいけないということさ」

 

「その魔法…ジュラさんがアーカイブって言ってたけど…」

「そうさ。これでみんなの動きを確認できるんだ。他にも僕たちの位置を彼らに知らせることもできる…ここを集合地点として、いざと言う時に誰かが迷った場合僕のアーカイブならすぐにでも教えられるからね。

……ナツくん達の場所は…ここか」

 

 

 

そういう、ナツ達一同は……。

 

 

「天空のドラゴンスレイヤーってさ、何食うの?」

「空気」

「うめぇのか?」

 

「さぁ?」

「それ……酸素と違うのか?」

「じゃあメリュジーヌは何食うんだ?」

「あの子は基本、食べることないわ。」

 

 

 

 

 

 

『まぁボクは人間と違って食事という食事をそれほど取らなくていいからね。水さえあればどうにでもなる』

 

 

 

「な〜んて、ウェンディの前で言ったら怒られてたりもしてたわ…

それに、あの子はね。あんたに会えるかもしれないってこの作戦に志願したのよ」

「俺?」

「同じドラゴンスレイヤーでしょ。聞きたいことがあるらしいの

あの子に滅竜魔法を教えたドラゴンが7年前にいなくなっちゃったんだって…あんたなら、そのドラゴンの居場所を知ってるかもって」

 

777年7月7日……。

その日をもってウェンディの親ともいえるドラゴンは彼女の前から姿を消した。

 

「そのドラゴンの名前は?」

「天竜グランディーネとか言ったかしら?」

 

ナツを育てたイグニールもガジルを育てたメタリカーナもその日に姿を消したと言われている。

これは偶然にしてはあまりにも出来すぎているとナツの中で考える。

そんな同じ日にドラゴンが突然姿を消すものなのか……

 

 

「そうだ!ラクサスは!?」

「じいさん言ってたろ。あいつはドラゴンスレイヤーじゃねぇ」

 

ラクサスは幼い頃、身体が弱く魔法という魔法を覚えられるほどではなかった。

だから生みの親であるイワンは彼の肉体に雷の滅竜魔法の魔結晶を埋め込んだことによってラクサスは雷竜の力を扱うことができている。

だから彼らの育て親はドラゴンでもなんでもないのだ。

 

「メリュジーヌの親もグランディーネなのか?」

「………いいえ、彼女は別よ。言ったでしょ…ホンモノのドラゴンに限りなく近い存在」

 

「その限りなく近い存在ってのがどういうことかイマイチ、俺にはよくわかんねぇんだが」

 

グレイは疑問を口にする。

それはつまり、ドラゴンなのか…そうじゃないのか……ナツたち同様に滅竜魔導士なのか…

それが掴みきれなかった。だがあの強さは少なくとも、あの小さな少女が出せる力ではないと言い切れるだろう。

 

「私も詳しくは分からないわ。でもメリュジーヌは私とウェンディの前で1度、自分のことを話したことがある……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かつて、神竜と呼ばれたドラゴンが居た。

そのドラゴンはかつて魔法と呼ばれるモノが生まれるよりも前、あらゆる種の頂点に立っていたドラゴン……竜種における「冠位」。

 

ドラゴンからも恐れられていたそのドラゴンの名は「アルビオン」と呼ばれていた。

メリュジーヌの話だと、地球が誕生した時から居たとか……。

 

神竜アルビオンは神秘がまだこの世の大地に輝き続けていた時代よりも前から存在していた。

だがある時代から人間は魔法という手段を得たことで、世界にあった神秘はゆっくりと消えていった。

 

「ここはもう人間の世界だ」とやがて受け容れ、世界の裏側…星の内海へ移動しようとした時には既に裏側へ移動するための孔を穿ちようがないほどに神秘は衰退しており、転移のしようなどなくなっていた。 それでもアルビオンが諦めることはなく、『神秘による転移ができないのなら、物理的に移動する』と神秘の残る地底へと潜っていき、最期は地中で力尽きた。

最後まで諦めず、アルビオンは自身の左腕を切り捨ててまで進もうとしたがそれは叶わなかった。

 

切り離された左腕は湖の中で動くことすらないままのただの肉塊でしかなかった。

ソレに興味を持つものは居らず、ただ不気味がる奴しか居なかった……

 

だがそんな中、そんなものに興味を抱いて唯一肉塊に近づいた少女が居た。

 

 

 

 

 

『…大丈夫?』

 

 

その時にメリュジーヌはウェンディとシャルルと出会ったのだ

ウェンディのその一言で命は救いあげられた

 

 

「……どういうことだ?」

「ちゃんと聞けばかが「んだとぉ〜!?」

つまり、神竜……神の竜か……メリュジーヌはそのアルビオンの左腕……ってことで合ってるのか?」

「そういうこと……らしいわ。

メリュジーヌが語る限りではね…」

 

 

その話が本当なのかどうかは分からないが少なくとも、それが本当ならメリュジーヌはドラゴンの部類に入るだろう。

ナツもメリュジーヌを匂った時からドラゴンの匂いがしたと感じていた。

 

「もしかすると、メリュジーヌに聞いたらイグニールやグランディーネのことも知ってんじゃねーのか?」

「確かに!グレイ頭いいな!!」

「ウェンディが聞いてたけど知らない…もしくは覚えてないって言ってたわ。」

「そうなのか…」

「わかるくらいションボリすんな」

「…それよりも……ってなによこれ!?」

 

話しながら走り、前を見れば樹海が黒く染まり、自分たちが立っている場所とはまるで違う異世界が目の前に広がっているのでないかと思ってしまうくらいに木々が、大地が全て漆黒に染まっていた。

 

「木が……黒い……」

「気持ち悪ぃ…」

 

すると、ナツ達の背後から足音が聞こえてくる。

 

 

「ニルヴァーナの影響だって言ってたよな。ザトー兄さん」

「ぶわぁっほぉ〜。あまりにも強い魔法で大地が死んでいくってなぁ…ガトー兄さん」

 

 

 

 

辺りを見ればいつの間にか、無数の男たちにナツ達は囲まれていた。

 

「ちょ、ちょっと囲まれてるわよ!?」

「ニルヴァーナの影響だってなぁ」

「さっき言ったぜ☆ガトー兄さん」

「そうだったかい?ザトー兄さん」

 

 

目の前の兄弟?含めて囲んでいる男たち全員がどこか猿を思わせるような顔をした者達だ

 

「うほほぉ!!

サルだ!サルが2匹いんぞ!おい!!」

 

「オラシオンセイス 傘下…ネイキッドマミー」

「ぎゃっほぉー!遊ぼうぜぇ」

 

「闇ギルドの1つか…」

「やられた……。

敵は6人だけじゃなかったのね!!」

 

 

「ああ……だが、こいつは丁度いい!!」

「ウホホホホ〜♪ちょうどいいウホ〜」

「何言ってんのあんた達!?早く突破して逃げないと!!」

 

「逃げるだァ?何言ってんだ

せっかく向こうから出てきてくれたんだ……奴らの拠点の居場所を聞き出す!!!」

「待ってろよ!ハッピー!ウェンディにメリュジーヌ!!!」

 

「フフン、終わりだぞ!てめぇら!!」

 

囲われて、数も圧倒的に向こうの方が多い。

だと言うのにシャルルは目の前の2人の男、ナツとグレイは堂々と敵の目の前で倒すと高らかに宣言しては、魔法を使う構えを取ってみせた。

 

「なんなのよ…フェアリーテイルの魔導士は……こんな大勢に勝てると思ってるの!?」

 

 

 

 

その頃、ナツ達がネイキッドマミーに襲われていた直後、他の別チームも別の傘下闇ギルドに奇襲を受けていた。

新たな敵に囲まれながらも、それぞれは捕らわれたウェンディ達のために止まれないと邪魔をしてくる敵を倒していくのであった。

 

そして…この男もまた襲われていた。

 

 

 

「メ、メェ〜ン。

ちょ、私、みんなとはぐれて1人になっちゃって…だから決して怪しいものじゃ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

メェーーーーーーーーーン!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、闇ギルドとの戦闘が樹海で行われている間にレーサーはブレインに言われた通り戻ってきた。

 

 

「まいったぜ……。

思ったより時間かかっちまった…。こんなに重いとスピードも思うように出ねぇ」

「なにを言うか。ぬしより速い男など存在せぬわ」

 

「目の前のやつにやられたけどな」

 

そう言い、レーサーは睨むようにメリュジーヌを見る。

 

「あやつはもはや人間の枠にすらならんさ」

「ふん……」

 

そう言い、帰ってきたレーサーが連れてきたのは人ではなく巨大な紫の棺桶だった。

鎖で厳重に縛られており、中からも外からもそう簡単に開けることはできないだろう

 

「あれは……」

「棺桶?」

 

「ウェンディよ。お前にはこの男を治してもらう」

「私!そんなことしません!」

「そうだそうだ!!」

 

「いや、お前は治すさ。治さねばならんのだ……」

 

 

そう言い、ブレインは魔杖を棺桶へと向けると鎖が全て解除される。

そうしてゆっくりと棺桶の蓋が消えていき、中身が顕になる……

そして中に捕らわれているのは……

 

 

 

「え………」

 

「この男はジェラール。

かつて評議員に潜入していた男だ」

「そんな……そんな…」

 

「…やっぱりか」

 

メリュジーヌは横目でウェンディを見ると口を開けて驚いている姿を見る。

 

「つまり、ニルヴァーナを知る者だ」

「…ジェラール……」

「えっ、知り合いなの!?」

 

「エーテルナノを浴びてこのような姿になってしまったのだ。

だが、死んでしまったわけではない。」

 

ジェラールはかつて楽園の塔の支配者であり、評議員にジークレインとして潜入していた男。

ゼレフ復活を計画していたが、エルザやナツ…フェアリーテイルの活躍でその計画は失敗に終わり、楽園の塔が崩壊した後に行方不明になっていた。

その後、どういう風に捕らわれたのかは分からないが今こうしてハッピーにとって強敵だった男がいま目の前で縛られて生きていることを知る。

 

「元に戻せるのはうぬだけだ。

この男はお前の恩人なのだろう?」

「えぇ!?」

「……っ………」

 




一応、メリュジーヌの竜化……とかは考えたりしてます。(まぁほぼもっと先の話になりますが)
この世界のアルビオンは神竜、純血竜、境界竜とか呼ばれてたりしてたけどいまの時代では昔過ぎて情報がほぼないって設定です(評議員の上の人ですらその名前があることしか知らない)のでウェンディとシャルルはこの時点でとんでもないことをメリュジーヌから聞いてることになってるけど……まぁそれを知るのはもっと先の話ってこと!
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