竜の妖精は騎士となりて。   作:ろーたそ

8 / 10
ここらへんはアニメ通りの展開だけどあとちょっとしたらメリュジーヌを活躍させる予定です



スーパフリーズアロー

「リオン様……一体なんの話を……」

「作戦会議か……無駄なことを……」

 

 

「いいか……わかったな…」

「なんだと!?」

 

そう言うと、油断を突いてリオンはグレイの足元を凍らせてから更にグレイを氷ごと上へと跳ね上げていく。

 

「リオン!!てめぇ!!」

「リオン様!?なにを!!?」

 

「お前はそこで見ていろ。グレイ!!」

「仲間割れか?エグいなぁ、おい」

「勘違いされては困るな…こいつとは仲間でない。

たまたま、同じ師の下にいた。それだけだ」

 

「しかし、リオン様…」

「つべこべ言うな。今回の手柄はラミアスケイルがいただく。行くぞシェリー!」

「は、はい」

 

そう言い、なにもできないグレイは氷の中で動くことすら出来ずにその戦いを見るだけしかできなくなった。

突然の行動に理解が追いつかないシェリーだったが、リオンに呼ばれていまはそうしてる場合じゃないと切り替えて前に出る

 

「やれやれ…。

そういう思い上がりが勝機を逃すんだ……まぁ、元々テメェらに勝機なんざねぇがな」

「ほえてんじゃねぇぞ!」

 

「人形劇”ロックドール”!!」

 

そう言い、岩の巨人をシェリーは生み出して拳を放つ巨人だが当たるはずもなく…

 

「遅い遅い!!」

「見えない!」

「こんな魔法では俺を捕えられんぞ!!」

 

「こっちだぜ!ノロマ!!」

「おもしれぇこと言うじゃねぇか!!」

 

リオンの挑発に乗ったレーサーはターゲットをシェリーからリオンに変えて、走り出したリオンを追いかける。

そのまま平原から樹海の方へと走ったリオン。

 

「貴様の”弱点”はその攻撃力のなさ。どんなにスピードがあろうが決め手に欠ける!」

 

 

1度、立ち止まりリオンはレーサーがこちらに来るのを確認するとギリギリまで引きつける。

勿論、何を狙っているのかは知らないレーサーだがどんな魔法でも避ける自信を持つ彼は止まることなくリオンへと近づく……だが

 

「アイスメイク”針鼠”(ヘッジホッグ)!!」

 

自身の背中に氷の刃を無数に生やし、針鼠のハリのように造形する

 

「くっ!!」

「突っ込めば串刺しだぞ!!」

「さぁ、どうした!自慢のスピードでここまで来てみろ!!」

 

そう言い、更に挑発してレーサーから離れるリオン…

 

「甘いな……ギアチェンジ”レッドゾーン”!!」

 

すると、レーサーの周りを纏う形で赤いオーラが発生し、先程まで味わったどのスピードよりも加速してみせた。

そしてそれに勿論、リオンは反応することができず背中ではなくガラ空きの前の肉体を蹴られて吹き飛ばされる

 

「いまのが俺の”トップスピード”だ

格下相手に最初から本気でやると思ったか?」

 

「まだまだ…」

「おいおい、どこ行く気だ!!」

「ぐわぁ!!」

 

打撃を受けてもリオンは止まることなく走り続ける。

先程居た場所から……

 

「最初の威勢はどうしたぁ!!」

「くっ……」

 

気絶しそうになりながはも気を失いことを己が許さず、リオンはただ走り続ける……

 

「アイスメイク”大鷲”(イーグル)!!」

「当たらねぇのがまだわからねぇのか?ほらほら、どうした!止まってみえるぞ!!」

 

そうして何度も何度も攻撃を与え続けるレーサーはリオンは地面へと叩きつける

 

「テメェはオレに決め手に欠けると言ったな……決め手ならこんなもんでも充分だ。」

 

そう言い、リオンが放った造形魔法の氷を折り、その破片でリオンの首元へと近づける。

ただ、それだけでもリオンを殺すことができると言ってみせる。

 

「俺のスピードがあればテメェの何かの魔法を使うよりも速く動ける」

「まだそんなこと言えるのかよ……メリュジーヌにやられた奴が」

 

追い詰められても尚、リオンはレーサーを煽る

 

「よく言ってくれるぜ……アイツにはいずれ、俺の速さを再び教えてやるさ!ガキだからと今度はなめて掛からん!あいつさえ居なけりゃ俺は最速の男だからなぁ!!」

「くっ……」

 

「俺は六魔将軍……六つの魔、六つの祈り……決して崩れない六つの柱……その柱を揺らす者には、死あるのみ!!」

 

そう言い、振り上げた氷の破片でリオンの首を掻っ切ろうとするが…

 

「やはり……さっき、遠くの鳥がものすごい速さで飛んでいるのを見て貴様の魔法の正体がわかった気がした。」

「んっ……」

 

「貴様の魔法は自分自身の速度を上げる魔法じゃない。

相手のいや、正確には一定範囲内の体感を下げる魔法……つまりは…俺が”遅くされていた”だけ……はなから、メリュジーヌの速さにはお前は追いつけねぇんだよ……アイツがスピードの魔法なのかは知らねぇがな…」

 

リオンは本当の意味でレーサーの魔法を暴いてみせた

遅速魔法。それが彼の本来の魔法であった

 

「そしてその魔法が一定範囲にしか効果がない以上、その範囲外から貴様を見た時…」

 

「まさか!?」

 

何かを察したレーサーは先程上へと上げられた氷を見る。

そこにはてっぺんの氷が割れて、凍らされていたグレイが立っており、その手には造形された氷の弓と矢を構えていた。

それも今レーサーが居る直線上に…

 

「貴様のスピードは奪われる!!」

「こ、このために奴から俺を遠ざけて!?」

 

「なるほどな。よぉく見えるぜ!」

「しかしあれ程の距離だ!!当てれるはずがない!!」

 

レーサーとリオンが居る場所と氷の塔からだと結構の距離があり、レーサーでもグレイの視認はしずらい。

それはまた逆にグレイも同じだとレーサーは語る。

 

「当てるさ。

何かをなし得ようと強い”想い”持っている時のフェアリーテイルは【最強】なんだ!!」

 

 

彼らの強さ、想いの強さ、ギルドの強さは一度戦いを交えたリオンだからこそ分かる。

グレイの兄弟子だからではない……【フェアリーテイル】のグレイだからこそ、必ず当てれると…

 

「スーパーフリーズアロー!!!!」

 

 

そうしてグレイは渾身の魔力を込めた氷の大矢をレーサーに向かって放つ

 

「は、はやい……」

 

魔力の余波によって割れるグラス。一直線にこちらへと放たれた氷の矢が当たるはずがないと心の中で思いながらも避けることができなかった……

 

 

 

俺の”祈り”……それは、誰よりも”速く”………速く……

 

 

 

 

 

氷の光が強く周りへと放たれると共にその矢はレーサーを確実に貫いた。

そして見事、レーサーを倒してみせた2人であった

 

 

「やったなリオン!!」

「こんなのがあと5人も居ると思うとゾッとするな……」

「もう、本当に仲間割れしたかと思いましたわ」

 

「さすが俺の兄弟子だ」

「ふん」

 

そうして2人は拳を合わせて勝利を味わう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだだぁぁぁぁああぁぁあ!!!!」

「「「っ!!??」」」

 

「オラシオンセイスの名にかけて、ただの敗北は許されねぇ!!」

 

そう言い、レーサーは上着を脱ぐと上半身になにやら赤い点滅が5つあるラクリマを装着していた。

 

「あれは!?」

「爆弾のラクリマ……」

「野郎。まさか!?」

 

「一人一殺!!」

「このっ……なっ!?」

 

グレイは造形魔法で止めようとするが、先程の渾身の一撃にほぼ全ての魔力を使い果たしたことで魔法を使うことができなかった

 

「はっはっはっはっ!!お前らもお終いだぁ!!」

 

そう言い、爆弾を抱えて近づいてくるレーサーはもはやこちら側もダメージが大きく魔力もない。

今から逃げたところで爆弾の爆破を防げない……

ならばと、グレイはリオンとシェリーの前に立ち庇おうとするが……

 

走り出したのは……

 

「「リオン(様)!!??」」

 

リオンは誰よりも先にレーサーへと走り出し、その身を犠牲にレーサーを崖から共に突き落とす。

 

 

「(まったく……世話の掛かる弟弟子だ……)」

 

 

レーサーの爆発に巻き込まれる

 

 

 

 

「いやぁぁぁぁああぁあぁあああ!!??」

 

「リオォォォオオォォォォン!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ウェンディ達が捕えられた洞窟では…

 

「ぐぅっ!?レーサーが…やられた…。

六魔の一角が崩れたというのか!?」

 

ブレインの顔にある黒い紋様の一つが消え失せた。

それが何を意味するのかは連合軍には分からないが、ブレインにとって…それはオラシオンセイスの1人が欠けたことを意味した。

ありえない……レーサーはそこはへんの魔導士とは違う…だというのにやられた…

 

「私は敵を侮っていた……くそっ…

こいつを起こす羽目になるとはな……」

 

ブレインが見つめる先に居るのは連合軍との顔合わせの時から今までずっと眠りについている男……

 

「ミッドナイト」

 

ブレインの呼び声でようやくその瞳を開くミッドナイト…

 

「んっ……んぅ……」

「目覚めたか。…奴らを1人残さず消せ!!」

「わかったよ……”父上”……」

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