再就職先は、ホロライブのスタッフに決まりました   作:DXフルーツパフェ

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遅く投稿して申し訳ありません。私としてもどんどん執筆したいんですが語彙力が無いので、どうしても遅筆になるのです。申し訳ありません。

macochan様、佐藤9999様、評価して頂いてありがとうございます。


第12話 この世に悪は栄えない(後編)

 

 

 

 

 

 すいせい達と別れたえーちゃんは、休憩しようと自販機で買った缶コーヒーをラウンジで飲んでいた。

 

 早朝に霞ヶ関総合病院からの緊急連絡で呼び出され、次々と来るホロメン達に事情を説明をしてそれぞれの個室で待機中だ。

 

 ころねの無事を聞いたホロメン達は安堵したが、一方で詳しい事情を知らない彼女達はこれから自分たちがどうなるか不安を隠す事はできず、憂鬱な表情を浮かべながら個室に入った。

 

 そして、夕方にはホロックスのメンバーが轟専務と共に現れて、報告を聞いたえーちゃんは不安で表情を曇らせていた。

 

 白昼堂々、通信を遮断して銃火器を所持した闇組織の人間が襲ってくると予想は出来ず、テレビで詳しい情報を得ようとするが新宿やホロライブ事務所で起きた事件の報道はされておらず、次第に不安が募っていく。鉄平の無事を確かめるために、えーちゃんは自分のスマホを取り出し連絡しようとすると一人の老人が声をかけてきた。

 

「おお、えーちゃんじゃないか! 元気そうじゃな」

 

 声をかけてきた人物は鉄平だった。スーツにおびただしい血が付着していたのでタクシーに乗るわけにもいかず、連絡先を交換していたころね達の護衛担当になった後藤にこの病院に送ってもらったのだ。笑みを浮かべながら悠々と歩き彼女に声をかけるのだが、そのような事情を知らぬえーちゃんは、血まみれのスーツを着ていた鉄平を見て青ざめた表情で鉄平に駆け寄って来た。

 

「どうしたんですか、その血は!? まさか、大怪我したんじゃ……」

 

「ちがう、ちがう。襲って来た連中の返り血を浴びただけじゃよ」

 

 優しい口調で話す鉄平にえーちゃんは戸惑うも、これは彼が刑事時代に過ごしていた日常なのだと瞬時に理解すると表情を青ざめながらも感謝の意を述べた。

 

「いろはさんから事情は聞きました。輪島重工の会長に資金提供の交渉して下さったとか……。その上、すいせいさん達を助けてくれてありがとうございます」

 

「それは別にいいさ。ホロライブの社員として当然のことをしただけじゃよ。ところで、変わった事はなかったかね?」

 

「ああ、そうでした。一人の女性の刑事が訪れてすいせいさん達やホロックスのみなさん、そしてココさんを三階の会議室に集まるように指示がありました」

 

 その報告を聞いた鉄平は頷くと、自分のスマホを取り出して画面にアンテナが立っているのを確認すると安堵の表情を浮かべた。

 

「ほう、東京全体が通信遮断をしていたわけではなかったのか……」

 

「通信は遮断されてませんが、原宿や事務所で起こった事件は報道されてないんですよ」

 

「何じゃと!?」

 

 えーちゃんの報告に鉄平は目を見開き驚きの声を上げた。闇組織がテロまがいの事件を起こしたにも関わらず、そのことを報道しないことに異常事態と感じてしまい、鉄平は自然と険しい表情になった。

 

「他の刑事は来ていないのかね?」

 

「はい。一人だけです」

 

 えーちゃんに確認すると、鉄平は売店に向かい自分に合ったサイズのワイシャツを手に取った。

 

「すまないが、ワシも会議室に行ってくる。この格好だと星街さん達が怯えるから着替えて行くよ。それと、今のうちに体を休めたほうが良い」

 

「どうしてですか?」

 

「おそらく、今日は長い一日になる。終わり次第、連絡するよ」

 

 えーちゃんは怪訝な表情をするも鉄平は詳しい話をしようとはせず、ワイシャツを買って着替えるために試着室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、すいせい達は会議室に入るやココを見つけたみこは彼女に抱きついた。

 

「かいちょう〜、会いたかったにぇ〜」

 

「みこパイセン……」

 

「きょ、今日、仕事ですいちゃんと一緒に原宿のスタジオに行ったら、怖い人達に襲われそうになって……。怖かった……。こわかったよぉ……」

 

 あの時のことを思い出し、恐怖で震えるみこの体をココは優しく抱きしめて彼女に謝罪した。

 

「そうだったのか……。助けに行けなくてゴメンな……」

 

 もし、二人がその場にいたのを知っていたら迷うことなく二人を救出していただろう。だが、今の彼女はホロライブを辞めて自分の会社を立ち上げ、成功を収めるために必死になっていた。ココは悔しさを滲ませながら二人に謝罪するが、すいせいは首を横に振って否定する。

 

「謝らなくても良いのよ、ココちゃん。私とみこちは風真さん達に助けられて、この病院に避難できたから心配しなくても良いよ。それより、ココちゃんはあの時どうしていたの?」

 

「そうだな……。ビラ配りをしている時に、大きな爆発音が聞こえた後に警官達が逃げ出したんだ。その後、ハヤシっていう刑事に市民の避難誘導するように頼まれて協力してたんだ。最初は協力してたんだけど、どうしても嫌な予感がして私だけ爆発音が聞こえたところにあのビルに向かったんだ」

 

 あの時のことを思い出しながらココが語ると、突然轟専務が彼女に対して頭を下げて謝罪を述べた。

 

「みんな、危険な目にあわせてごめんなさいっ! 私が、あんな男を信じたばかりに……」

 

 肩を震わせて謝罪する轟専務に、事情を知らないみこ・すいせい・ココの三人は困惑の表情を浮かべ、それとは対照的にホロックスのメンバーは轟専務を慰めようと戸惑っていたが、会議室の扉をノックする音が聞こえてきた。

 

 各方面に連絡をしていた女性刑事はスマホの電話を切り、目を細めて応対する。

 

「どなたでしょうか? 関係者以外は……」

 

「すまんが、失礼するよ」

 

 女性刑事を無視して会議室に入ってきたのは鉄平だった。

 

 彼が入室すると、いろはが今にも泣きそうな表情を浮かべて真っ先に彼に駆け寄った。

 

「如月殿、大丈夫でござるか? ケガはしていないでござるか?」

 

「大丈夫だよ、風真さん。ワシは、火の粉を払うのが得意と言っただろう?」

 

 笑みを浮かべながら話す鉄平に、いろはは安心したのか気が抜けてしまい座り込んでしまった。

 

「おっ、おい、どうした!?」

 

「ほっ、本当なら……。先輩達を車に乗せた時点で、如月殿と合流して共に戦わないといけないのに……。に……逃げ出して……。ごめんなさい……。ごべんなざい……」

 

 いろはが泣くのも無理がなかった。

 

 彼女の言う通りすいせい達を車に乗せて、鉄平達と合流し戦う選択もあった。だが、その選択を放棄したのは己の実力不足で鉄平の足を引っ張ることを恐れたためだ。確かに彼女には実力はある。だが、銃弾が飛び交う血生臭い戦いの経験は一度も無く、鉄平の足手纏いになるだろうと思い、考えた末に逃げることを選択したのだ。鉄平の護衛をやり遂げようとしたが、現実は厳しく逃げ出す選択をとった己を恥じて号泣したのだ。

 

 そんな、いろはを見た鉄平は優しく語りかける。

 

「風真さん、あなたがケガも無く、無事に逃げられて安心したんじゃよ。ワシのせいで怖い思いをさせてすまなかったな……」

 

「あ、頭を上げてくだされ、如月殿……。そのようなことをされたら私は……」

 

「それと、星街さんにさくらさん。あなた方にも怖い思いをさせて申し訳なかった」

 

 いろはに謝罪しつつ、二人に対して頭を下げる鉄平に、二人は戸惑いながらも驚きの声をあげる。

 

「ちょ、ちょと待ってよ、おじいたん。おじいたんのせいじゃないでしょ?」

 

「みこちの言う通りだよ。別に如月さんのせいじゃ……」

 

 二人はなぜ鉄平が謝るのか理由が分からなかったが、ココが複雑な表情を浮かべながら口を開いた。

 

「いいや。テッペーの言っていることはあながち間違ってないぞ」

 

「どう言うことなの、ココちゃん?」

 

「私を襲ってきた連中が、テッペーを殺せば一千万円が貰えるって言ってたんだよ……」

 

「一千万円? そっ、そんな嘘でしょう会長!? ただのおじいたんに……」

 

「ウソでしょ……」

 

 ココの予想にもしていない発言に、みこやすいせいだけではなくこの場にいた者達が驚くが、鉄平は反応することなく世間話をするかのように女性刑事に話しかける。

 

「ところで、お前さん。いったいどこに所属している刑事なのかね?」

 

 鉄平に話しかけられた女性刑事は立ち上がり、緊張の面持ちで自己紹介を始める。

 

「私は公安部外事第四課*1に所属している鈴木という者です。おっ、お会いできて光栄です!」

 

「ワシのような老人に世辞を言うをする必要はあるまい」

 

「お世辞だなんて……。とっ、取り敢えずお座りになって話をしませんか?」

 

 鈴木刑事に促されて鉄兵がイスに座ると、一呼吸おいて彼女が口を開く前に鉄平が疑問を呈してきた。

 

「今日、原宿とホロライブの事務所で事件があったんだが、いまだに報道されておらん。お前さん達が報道を止めているのかね?」

 

「「「「……」」」」

 

 鉄平の爆弾発言で聞いていた者達は最初は唖然としたが、次第に言葉の意味が分かると轟専務が信じられず彼に食って掛かる。

 

「バカなことを言わないで頂戴っ! 事務所にはトラックで突っ込んで来て、銃撃戦まであったのよっ! それなのに、報道はしてないって……」

 

「如月さんの言う通り報道は止めてあります」

 

「なっ!!」

 

 だが、鈴木刑事が肯定したことで轟専務の驚きのあまり目を見開き、危険な目にあったすいせいやみこも納得できず疑問を呈しようとするが彼女が口を開く。

 

「今から説明しますので、質問は後からにしてもらえますか?」

 

 丁寧な口調だが高圧的な態度になり、普段は強気の轟専務やすいせいも口を開くことが出来なかった。

 

「今から話すことは他言無用でお願いします。もし、口外したら……」

 

「前置きはいい……。ワシが言い聞かせるから、さっさと話しなさい!」

 

 ホロメン達を恫喝しようとする鈴木刑事に、不快に思った鉄平が怒気を孕ませた声色で牽制すると彼女は大人しくなり素直に説明する。

 

「実は原宿とホロライブ事務所で事件が起きた時に、内閣府と総務省でサイバーテロが発生してしまい、現在も解決に至っていません……」

 

「「「「なっ、なんだって!!!」」」」

 

 みんなが驚くなか、鉄平だけは動揺することなく目を細めて口を開いた。

 

「サイバーテロに、妨害電波を使ったテロ紛いの襲撃があれば、警察が混乱するのも無理がなかろう。だが、それが原因で報道を止めているわけではあるまい。おそらく、暴動に少年達が加担していたのが問題なのかね?」

 

「はい……。少年だと刑が軽くなり世間も同情しますので、彼らを厳罰に処すためにテロリストとして扱おうと考えています。そこで、情報統制を行いますのであなた方に協力をお願いしに参りました」

 

「協力? 具体的には……」

 

「この事件のことを他人には口外しないでください。それだけで構いません」

 

「それは構わないが、原宿にいた野次馬達はどう対処する? 連中がネットに書き込めば情報統制なんぞ出来んぞ?」

 

「それについては大丈夫です。そろそろニュース速報が……」

 

 すると、鉄平のスマホの着信音が鳴り始め、何事かとディスプレイを見るとニュース速報が出てきた。

 

「どうぞ、ご覧ください」

 

 鈴木刑事に促され、そのニュースの内容と見るとそれは車椅子に座っている里中 舞が外国人記者クラブで会見を開き、彼女が所属する芸能事務所スターライトが経済界・政界の有力者達、そしてテレビ局の社長達に性接待を行っていたこと。さらには、その性接待のスポンサーである花菱商事の花菱 栄一社長が覚醒剤を使用していたことを告発し、警視庁に全面協力をすると宣言したのだ。

 

 鉄平だけでなくその場にいる者達が驚くなか、鈴木刑事が説明する。彼女の話によると、自殺未遂を起こし意識不明となった里中は公安が極秘に保護を行い、三ヶ月前に意識が回復したという。そして、公安は里中とその家族の安全を保証することを条件に捜査の協力を求めて、彼女はそれを承諾して覚悟を決めて会見を行ったのだ。

 

 これは鉄平達の預かり知らぬことだが、ネットの掲示板では一部の原宿の野次馬達がココと見知らぬ老人が暴れていたことを書き込むが、里中の会見で祭り状態になり野次馬達は相手にもされず、それでもしつこく書き込んでいたら荒らしと認定されてしまいアクセス禁止になったという。

 

「そんな……。こんなの嘘だ……」

 

 だが、みこはこのニュースを信じられず、立ち上がり思いの丈をぶつける。

 

「こんなの……。こんなの嘘だにぇ! アイドルがそんなことをするなんて……」

 

 さくら みこはテレビを通じて様々なアイドルを見て、自分も彼女達のようなアイドルになりたいと思いホロライブに所属したのだ。だが、現実は醜悪な大人達の欲望を満たすために汚されていたのだと知ると、彼女は悲しみを堪えることが出来ず小さな子供のように声を上げて泣きじゃくるがココが慰めようと彼女を抱き締めた。

 

 他のホロメンもどうやってみこを慰めようかと考えるが、空気を読まずに鈴木刑事がココに話しかける。

 

「誠に申し上げにくいんですが、新宿を襲った主犯である谷川と同じ西城会に所属していた人達が桐生さんの社員として所属しているんです。任意で良いので、良ければ事情聴取をしたいんですが……」

 

「その必要はあるまい」

 

 ココがどう答えるべきかと迷っていたが、代わりに鉄平が答えた。続けて鈴木刑事に理由を話し始める。

 

「お前さんが言っているのは朝比奈達のことを言っているのだろう? 彼らは西城会が解散した後、警察の指導を受けて堅気として真面目に働いておる。その証拠に警察のデータベースから、彼らの情報は外されているのは確認すればわかるはずじゃ」

 

「でっ、ですが……」

 

「だいたい、大谷と繋がっていたら桐生さんをワシと合流させる事は絶対にせんぞっ! あやつはワシを殺そうと躍起になっていたからな……」

 

 鉄平の無理難題な要求に、鈴木刑事は思わず渋顔になり当惑の眉をひそませる。だが、鉄平の言い分には筋が通ってるし、何よりいつまでもここに留まるわけもいかず悩んだ末に口を開く。

 

「如月さんの言い分はわかりました……。ですが、私の一存では決められないので上司に事情を話してみます。それでよろしいでしょうか?」

 

「ワシとしては納得できんが、そこが落とし所だろうな……。分かった。それで良かろう……」

 

「出来る限り上司を説得してみます。それでは……」

 

 そう言うと、鈴木刑事は鉄平に一礼して足早に会議室から立ち去った。

 

 鉄平は鈴木刑事が立ち去るのを見るや、さっそくホロメン達に今日の出来事を他の者に話さないように釘を刺す。

 

「さて、今日の出来事は他の者や家族にも絶対に言ってはならぬぞっ! 言ってしまったら、お前さん達に災難が降りかかるからな」

 

「あの……。具体的には……。まさか、逮捕されるって事はないですよね?」

 

 こよりがおそるおそる聞くと、鉄平は険しい顔で答える。

 

「逮捕は間違いなくされるだろうな……。最悪の場合は死ぬこともありえる」

 

 鉄平の答えにホロメンは信じられずざわつくなか、轟専務が苦虫を噛み潰した表情で口を開く。

 

「公安はそこまでの権限を持っているの?」

 

「ああ。連中は、口を塞ぐためならそれくらいの事はやってのけるさ。なんと言っても国家権力の側にいるのだからな……」

 

「あと気になることがあるんだけど、情報統制って可能なの? 誰もがスマホを持っているのに、不可能だと思うのだけど……」

 

「襲って来た連中は通信妨害の電波で行われた事件だから、スマホでリアルタイムに発信が出来ぬだろうし、公安もSNSやネットの掲示板に何らかの工作をするじゃろう。そして、里中さんの会見でマスコミも混乱しているから、今回の情報統制は容易に出来る……。それにしても、真実を伝えるマスコミも悪党に加担するとは世も末じゃな……」

 

 轟専務の疑問に鉄平は答えていると、すいせいは表情を曇らせてこちらに近づいて来た。

 

「あの……。明日はテレビ局で歌の収録があるんですけど……」

 

「言いにくいけど、テレビの収録はキャンセルだと思うわ。しばらくの間は、テレビ局の仕事は無いと考えた方がいいわよ」

 

「そう、ですよね……」

 

 すいせいが落ち込むのも無理がなかった。今年は今にも増して歌に力を入れていたのは、年末に国営テレビ局が行う歌合戦に出場を決めたいからだ。だが、今回の里中の会見の後に、ニュース速報で国営テレビ局の社長が警察に任意同行されたと報道されたのを見て、すいせいは今年の歌合戦は中止になるのだろうと考え、今までの活動は水泡に帰してしまい彼女はガックリと項垂(うなだ)れた。

 

 普段は強気な性格で、合同ライブではみんなを笑顔で励まし相談にも乗るすいせいだが、今は落胆してしまい今にも泣きそうな彼女を見ていられなかった鉄平はどうにか慰めようと優しく声をかける。

 

「すいせいさん、あなたの活動は決して無駄にはならないさ。今はゆっくりと休みなさい。幸いこの病院は、エステ・温水プールと娯楽施設も充実しとるからみんなと遊ぶと良い」

 

「あの……。ここって、本当に病院ですか?」

 

「病院だとも。金持ちが飽きないように色々と贅を尽くした病院じゃよ!」

 

 最後は笑いながら答える鉄平に、ただただすいせいは困惑するしかなかった。そんななか、今度はココが真面目な表情で鉄平に話しかける。

 

「テッペー。その……ありがとな。あたしの社員を庇ってくれて……」

 

「庇うも何も事実を話しただけじゃよ。ところで桐生さんもこの病院に宿泊するかい?」

 

「本当なら泊まってみんなと色々話したいけど、私はもう桐生会の社長だ……。明日から仕事だからもう帰るよ」

 

 社長になった以上、従業員を食わせるために自由な行動ができなくなったココは、困ったような笑みを浮かべながら鉄平の申し出を断ると、最後にホロックスの方に向けてに声をかける。

 

「おめーら、困ったことがあれば遠慮せずに、私や先輩達に相談しろよ!」

 

「「「「はいっ!」」」」

 

 ホロックスの四人はしっかりと返事をするが、総帥であるラプラスだけは机に突っ伏して寝息を立てていた。

 

「すっ、すみません、総帥が寝てしまって……」

 

 失礼と思ったのか、ルイがラプラスを起こそうとするがココが手で制止する。

 

「いや、寝かせておけ。今日は色々とあったからな……。じゃあ、パイセン達も元気でなっ!」

 

 最後にみこめっとに声をかけて、ココが会議室から出て行った。何気なく鉄平は自分の腕時計を見たら確認したら、もう九時を過ぎてた。

 

「さて、もう夜九時か……。すまんが、今後のことを轟専務達と話し合うから君達は自分達の部屋に戻りなさい」

 

「えっ!? おじいたんも疲れているんじゃないの?」

 

「疲れているが、今後のことを考えねばならぬ……。さあさあ、君達は身体を休ませなさい」

 

 鉄平は優しい声色でみこ達を諭すと、ラプラスを背中におぶったルイが鉄平に会釈して自室に戻ると、それを皮切りに他のホロメン達もそれぞれの自室へと戻った。

 

(まさか、内閣府と総務省にサイバーテロとはな……。一体どうなっておる……)

 

 自分やホロライブ事務所の襲撃となんらかの関与は有るだろうと鉄平は推察しようとするが、今は頭を振り払い考えるのを止めた。なぜなら、今の自分はホロライブのスタッフであり、大川のことをマスコミや暴露系配信者に知られて対応を誤れば、最悪の場合はホロライブの解散もありえるのだ。

 

 今後のことを話し合うために、鉄平はスマホを取り出しえーちゃんに電話をする。

 

「えーちゃんか? 話し合いは終わったから……。ああ、ニュース速報はワシも見たよ。それよりも今後のことを協議をしたいから、会議室に来てくれるかね?」

 

 

 

 

*1
外国勢力によるテロ・スパイ活動、破壊工作などを取り締まるエリート集団。首都・東京でテロを起こさないことが使命で、機密性が高く、違法捜査も行う場合もある。

オリキャラの設定集を書いた方が書くべきなのか迷ってます。書くべきなのでしょうか?

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