再就職先は、ホロライブのスタッフに決まりました   作:DXフルーツパフェ

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ゲームに飽きたので、YouTubeでVtuberの切り抜きやAmazonのプライムビデオで鬼平犯科帳を見ながらひたすら執筆しています。

HMS Queen Elizabeth様、綾鷹様、評価して頂きありがとうございます。



第15話 そして、1ヶ月後……

 

 

 

 あれから、1ヶ月の月日が流れた。

 

 花菱関連の会社に強制捜査が行われ、次々と事実が判明した。

 

 まずは芸能事務所スターライトの新人アイドル達が次々と失踪した件だが、その後の捜査により彼女達は覚醒剤の過剰摂取の影響で死亡してしまい、花菱商事が所有する山に埋められたことが発覚した。警察犬を投入した捜索により遺体は見つかり、その数は23体。この事件に関与していた花菱総合警備会社社長の亀沢 一を死体遺棄の容疑で逮捕した。そのほかにも性接待で使用した薬物を調達した疑いと、妨害電波を使って原宿とホロライブ事務所でテロ行為した疑いもあり厳しい取り調べがされている。

 

 そして、アメリカで逮捕された性接待の首謀者である花菱 栄一は最初は黙秘していたが、輪島重工の会長輪島 正造が潜入捜査していた柊刑事に渡したメモリーカードに、覚醒剤を使って女性と性交している花菱 栄一の姿が映し出されて、それを本人に確認させるとあっけなく罪を認めた。なぜこのような犯罪を犯したのか理由を問いただすと、薬物を使用しながら美しい女性を性交するのが趣味と嬉々として話し始め、芸能界のアイドル達とはほとんど性交したので、次はネットで活躍している女性配信者達と関係を持ちたかったと悔しさを滲ませながら取調官に告白した。

 

 そして、捜査本部で亀沢に妨害電波の装置を渡した組織を調べていた滝川管理官に電話が入ってきた。

 

「……妨害電波の装置に関する捜査は中止しろっということですか、菅原官房長官殿?」

 

『ああ。今すぐ中止してくれ』

 

 理由を話さず一方的に指示を出す相手に、流石の滝川も顔を顰めた。出世を望むなら上に逆らわず命令に従うのだが、彼にも正義感はある。この妨害電波の装置はあらゆる通信を無効にする厄介な物で、このようなものを作り出す組織を野放しにすることは国家の脅威になると判断した滝川は自分の意見を具申する。

 

「お言葉ですが、このような組織を野放しにするのは我が国の脅威になります。異世界の門を探るために、再びテロを行う可能性が極めて高いのでご再考をお願いします」

 

 淡々と話すがしっかりと自分の意見を述べた滝川だが、予想外の答えが返ってきた。

 

『その組織は内閣調査室が調べ上げて、もう取引が済んだ。これで満足したかね、滝川管理官』

 

 その言葉を聞いた滝川は思わず目を見開き、情報の共有のためにその組織を聞き出そうと口を開く。

 

「すみませんが、情報共有のためにその組織を知りたいのですが……」

 

『すまないが教えることは出来ない。だが、君は聡明だから薄々感づいているんじゃないのか? じゃあ、伝えたからな』

 

 そう一方的に電話を切られ、滝川は苦虫を噛み潰した表情で湯呑みに入っている冷めた緑茶を飲みながら考える。

 

 犯罪組織や仮想敵国ならば情報は必ず公安と共有はするだろうが、それを拒否するとなると我が国としては穏便にすませようとしている。そのような配慮するならば、アメリカしか考えられないと滝川は推測する。それならば、妨害電波を作る技術もあれば、花菱 栄一の身柄を確保して条件を出さずに日本に引き渡したことも納得できる。

 

 そう考えていたら、モデル並みの美しい女性刑事が滝川に挨拶をしようと声をかけてきた。

 

「組織犯罪対策課所属、黛 麗子巡査ただいま帰りました」

 

「黛……。ああ、初めて内偵捜査をした刑事って君のことか……」

 

「はっ、はい。遅くなってしまい、申し訳ありませんでした!」

 

「いや、怪我もなく無事に返ってきてくれたからそれでいいさ。それに、戌神さんにSDカードを渡したのは君だろう?」

 

「はい。ですが、花菱 栄一に気付かれてしまいアメリカに逃亡を許してしまいました。申し訳ありません」

 

 申し訳なさそうな表情で深々と頭を下げる黛に、滝川はため息を吐いて口を開く。

 

「だから、謝罪しなくてもいいんだよ、黛巡査。結果的に花菱を捕まえたんだから。それよりさ、手伝ってくれない?」

 

「はぁ、何を手伝えばいいんですか?」

 

「政府からの命令でね、妨害電波の装置に関する捜査は打ち切られたから、それらに関する書類をシュレッダーにかけるから手伝ってほしいんだよ」

 

「シュレッダーにかけるんですか!? あの、念の為に残しておくべきだと思いますが……」

 

「俺も君と同じ考えだけど、誰かに見つかってしまったら色々と面倒だからね……。そう言う事情だから手伝ってくれるかな?」

 

「わっ、分かりました」

 

 そう言うと彼女は真剣な表情で妨害電波に関する書類を纏めて、滝川はシュレッダーを探しに捜査本部を出るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、ホロライブプロダクションでも動きはあった。

 

 まずは轟専務の処遇だが、最初は本人は責任を取って辞表を提出したが、谷郷社長と鉄平が粘り強く慰留を求めて辞表を撤回させる事に成功した。だが専務という役職に留めることは重役達が反対するだろうと考え、責任を取る形で平社員となりえーちゃんの部下になることが決まった。

 

 そして、緊急役員会議で鉄平の社長相談役に就任することが決まった。最初は役員達が反対するだろうと予想していたが、そんなことはなくすんなりと決まった。

 

 理由は、前日に輪島重工の社長がホロライブの事務所を訪れ、正式にホロライブのスポンサーになることを谷郷社長に打診してきたのだ。そして、輪島重工の社長は役員達に挨拶をするのだが「会長の命の恩人である如月さんが、どうして平社員なのか?」と疑問を呈したのだ。鉄平が輪島重工の会長と親密だったことが分かった重役達は、もし鉄平の社長相談役就任に反対したら輪島重工を敵に回すことになり、仕方なく賛成したのが実情だ。

 

 一方、霞ヶ関総合病院で保護をしていたホロメン達は薬物検査を受けて、全員陽性反応が出なかったのを確認して、自宅に送り届けそれぞれの日常に戻りつつあった。

 

 そして、社長相談役に就任した鉄平はホロライブ事務所のエントランスホールである人物達と待ち合わせしていた。

 

 その人物とは……。

 

「如月さーん、遅くなってごめんなさい!」

 

「おじいたん、待ったー?」

 

 鉄平に元気良く声をかけるのは、星街 すいせいとさくら みこの二人だった。

 

「いや、ワシも今さっき来たばかりじゃよ。二人共、もう仕事は終わったのかね?」

 

「ええ、スタジオ収録も終わったんで、今日の仕事はもう終わりましたよ」

 

「みこ、もうお腹ペコペコだよ〜」

 

「そうか、ならさっそく食事に行こうか」

 

 すいせいとみこは原宿で怖い思いをさせたので、責任を感じた鉄平は二人を接待したいと言い出したのがきっかけだった。最初は丁重に断ったのだが、どうしても接待を受けてほしいと懇願する鉄平の姿を見て、二人は断ることができず承諾したのだ。

 

「本当は戌神さんと猫又さんも招待したかったんじゃがな……」

 

「あの二人は今日の夜にコラボでゲーム配信するって言っていたから仕方無いにぇ」

 

 鉄平もころね達も誘ったのだが、ころねは長く配信を休んでいたので不安になっていたリスナーを安心させるために配信活動に集中したいので丁重に断ったのだ。そして、おかゆもころねのコラボ配信を優先したため鉄平の接待を断った。

 

「話題が変わるけどあの物々しい警備なんとかならないですか、如月さん?」

 

 すいせいが指を差す方向には、事務所の入り口に警視庁から派遣された防弾チョッキを着た警官が二人が配置され、駐車場にもパトカーが三台も常駐しているのだ。

 

 これには理由があり、警視庁の発表でテロリストが天界・魔界・異世界の(ゲート)を特定するためにホロライブのタレント達を拉致しようと、原宿とホロライブ事務所を襲ったと発表したのだ。

 

 これは、大金を貰うために良心を捨ててまで銃火器で人を殺す若者達を危険視した政府が、彼らを厳罰にするための処置だった。

 

 少年達をテロリストとして扱ったために、ホロライブ事務所に警官を派遣した警視庁の対応に理解を示している鉄平は、複雑そうな表情で答える。

 

「まぁ、あの様な事件が起きてしまえば仕方あるまいよ。それより、予約したタクシーがそろそろ来るだろうから事務所を出ようか」

 

 そう言うと、予約していたタクシーが事務所前に止まったので、三人は慌ててタクシーに乗り込み鉄平の予約したレストランに向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

オリキャラの設定集を書いた方が書くべきなのか迷ってます。書くべきなのでしょうか?

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