再就職先は、ホロライブのスタッフに決まりました   作:DXフルーツパフェ

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今年の4月26日に紫咲 シオンさんが卒業。卒業理由は「方向性の違い」だそうです。

そして、始まる運営批判。「ウンエイガー!」「カバーは人気に胡座をかいている!」と大合唱。自分の推しが引退する気持ちは分かるんですけど、ソース無いですよね……。

そして、事実を確認せずに騒げば、アンチ達が舌なめずりをして騒ぎますよ?

アンチが騒げば、不安に陥ったリスナーをホロメン達は落ち着かせようと、必死にケアをするという光景を見るのは、私としては嫌になります……。

何が言いたいかと言うと、憶測で語るとアンチが騒ぎますよと言うお話。




さこした様、AlAzif様、評価して頂きありがとうございます。


第16話 鉄平、苦渋の決断をする

 どの組織でも、さまざまな問題を抱えているが、ホロライブでも早急に解決しなければ問題が主に二つあった。

 

 一つ目は、マネージャーの充実。

 

 現在、0期生のマネージャーを担当しているえーちゃんと、ゲーマーズ担当している長谷川 純以外はおらず、それ以外のホロメンは個人でスケジュール管理をしているが、企業案件の関係者の挨拶回り等はホロメンが負担しているのが現状だ。

 

 もちろんこのような状態などで仕事を増やすわけにはいかず、テレビ局のスポンサーだった企業の案件は丁重に断っている。

 

 そして、二つ目の問題は日本に住んでいるホロメンを一か所に住まわせるようにと、警視庁から要望があったのだ。

 

 理由は、ホロメンを警護するためにパトカーを巡回しているのだが、彼女達の住む場所は各自に任せているので、数人ならともかく30人以上もいれば警官の負担が大きく、この要望が出されたのだ。

 

 この問題を解決しようと鉄平は考え込む中、一人のホロメンが彼の部屋を訪れる。

 

「ゴメンネ、如月さん。忙しいのに、来ちゃってさ♪」

 

「いや、別に構わないよ」

 

 そのホロメンとは、1期生の現役女子高生の夏色 まつりだ。

 

 来客用のソファに座るようにまつりに促し、鉄平は冷蔵庫に開けて来客用の洋菓子をお皿に移して、フォークとペットボトルのお茶を添えて彼女に渡すと彼女はとても喜んだ。

 

「うわぁ、美味しそうなロールケーキだ。食べていいの?」

 

「もちろんだとも。そのために持ってきたんだから食べなさい」

 

 そう言うと、彼女はフォークで一口サイズに切り、口の放り込むと美味しかったのか自然と笑顔になった。

 

「おいし〜♪ このロールケーキどこで売ってるの?」

 

「確か、渋谷駅近くにある巴屋洋菓子店という店で買ったよ」

 

 鉄平がそう言うと、まつりはスマホを取り出しその洋菓子店を調べていた。

 

「へぇー、江戸時代末期からやっている老舗なんだ……。如月さんって甘いモノ好きなの?」

 

「昔は興味無かったんだが、歳を取ると疲れたら自然と甘いお菓子を食べてたよ」

 

「そうなんだよね〜。疲れたら、やっぱりあま〜いお菓子を食べちゃうよね♪」

 

 これをきっかけに二人はしばしの間は雑談を交わすが、まつりがこの部屋を訪れた理由を思い出し、本題に切り出す。

 

「あのさ、如月さん。今日ここにきたのはお願いがしたいことがあって来たの……」

 

「ああ、そうだったのかい。出来うる限り、要望には応えるよ」

 

 鉄平がそう言うと、まつりは意を決して口を開く。

 

「スタジオで働いている、あるスタッフさんを私のマネージャーにしてほしいの」

 

 聞けば、彼女が楽屋で宿題をしていたのだが、その内容が難しく頭を悩ませているところに、その姿を見ていたスタッフが話しかけられて、問題の解き方を教えてもらったのがきっかけだったという。それがきっかけとなり、暇さえあれば勉強を教えたり雑談を交わすなどして、好感を持てるようになりそのスタッフを気に入ったという。

 

「それにね、そのスタッフさんは先輩スタッフにイジメられていてね……。もしかしたら、私が原因なのかもしれないんだよね……」

 

「どうしてそう思うんだい?」

 

「その先輩スタッフさん、私のファンみたいで……。それで、嫉妬して……」

 

 最初は笑顔だったまつりも、責任を感じているのかだんだんと表情を曇らせてしまった。そして、鉄平はそのスタッフの名前を聞こうと口を開く。

 

「事情は分かった。それで、そのスタッフの名前はなんて言うんだい?」

 

「お願いを聞いてくれるの!?」

 

「もちろんだとも。ワシの仕事は、お前さん達の不安を出来る限り取り除くのが仕事のようなものじゃからな」

 

「そうなんだ……。良かった……」

 

 鉄平の話を聞き、まつりは安心してそのスタッフの名前を伝えた。

 

「ほう……。苗字はありすがわって言うのかい?」

 

「うん! 男の人で今年に入社したって言ってたよ。なんとか出来るかな……」

 

「まず、履歴書を見てみないとなんとも言えんな……。あとは彼の教育係をえーちゃんにすれば、なんとかなるじゃろう」

 

 鉄平がそう言うと、再び笑顔になりお礼を述べた。

 

「私のお願いを聞いてくれてありがとう、如月さん」

 

「構わないさ。これで、安心できたかい?」

 

「うん! 本当はもっとお喋りしたいけど、家でゲーム配信するからもう帰るね」

 

「ああ。暇があったらまた来なさい」

 

 まつりは立ち上がり鉄平にお礼を言って、ドアを開けてこの部屋を出た。そして、鉄平は彼女に出した洋菓子の皿を奥の部屋にある小さな流し台で洗い終わると、自分の席に座りパソコンを使って今年入社した「ありすがわ」というスタッフを調べながら思いに耽る。

 

(ワシも今年に入社して、いまや社長相談役になろうとは……。人の世は面白いものだな……)

 

 もちろん、この出世が自分の実力では無く、様々な思惑が働いての出世だと鉄平も理解している。そして、鉄平はそれを最大限に利用してホロメン達の働く環境を整えようと、輪島重工を通して様々な企業と接触している。

 

 そう考えていると、一人のスタッフが見つかる。

 

「これじゃな。名前は有栖川 俊太郎というのか……。事務やパソコンの資格を持っているから、マネージャーの仕事は務まるとは思うのだが……」

 

 何も怪しいことはないが、鉄平は念には念を入れて彼の素性を調べようと懇意にしている探偵事務所の所長に連絡を取る。

 

「もしもし、久しぶりじゃな! すまんが、調べて欲しい人物がいるんじゃが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、数日後。

 

 有栖川 俊太郎に関する情報を自分が愛用しているタブレットに送ってもらい、その情報をチェックしていたが、一つ気がかりなことがあった。

 

 それは、彼が大学2年生の頃に父親がリストラになり仕送りがストップしてしまい、最初は肉体労働で生活費と学費を稼いでいたが、肉体労働より効率の良いバイトに手を出したことだ。

 

 そのバイトとは、女性の資産家を相手にする違法な高級デートクラブで働いてしまったことだ。違法というのはデートの内容は食事やデートだけではなく、男女のいかがわしい行為もしており、いわゆる違法売春だ。

 

 だが、働いていた期間は3ヶ月であとは辞めたのだが、デートクラブの女性オーナーがよほど有栖川に気に入ったのか逃すまいとヤクザ崩れを使って連れ戻そうとしたが、逆に返り討ちにしたという経歴を持っていたのだ。

 

 そんな事情を知ってしまった鉄平は頭を抱えてしまい悩んでいると、ドアをノックする音が聞こえた。

 

「私です。部屋に入っても良いでしょうか?」

 

 声の主はえーちゃんだった。鉄平は彼女にも事情を話してみようと考え、部屋に入るように促す。

 

「おおっ、えーちゃんか。助かったよ、お入りなさい」

 

「はぁ……。分かりました」

 

 事情を知らないえーちゃんは、曖昧な返事をして部屋に入ると、頭を抱えている鉄平の姿を見て姿を見て、心配してしまい声をかける。

 

「どうしたんですか、如月さん。体の具合でも悪くなったんですか?」

 

「いや、体は悪くないんだが……。少し、相談に乗ってもらいたいんだ……。長話になるからソファに座りなさい」

 

「わっ、分かりました。私で良ければ、話は聞いますよ」

 

「ありがとう、えーちゃん。実はな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 鉄平はえーちゃんに事情を話すと、だんだんと顔は険しくなり考え込む。そして、苦渋の表情で忌憚のない意見を述べる。

 

「正直に言いますと、多少のことは目を瞑ってでも彼をマネージャーにするべきだと思います。実を言うと、あまりにもマネージャーの数が少ないので、そのことで如月さんに相談しようとここに来たんです」

 

 聞くところによると、ホロメン全員がスケジュール管理以外の業務をこなす事が出来ず、仕事に支障が生じているのだ。

 

 そのことを聞いた鉄平は、苦虫を噛み潰した表情になりながらも口を開く。

 

「予想はしていたのだが、やはりそうなったか……。それならば、ホームページを使って大々的に求人を募るしかあるまい」

 

「私に考えがあるんですが、テレビ業界の芸能事務所のマネージャーをスカウトすることは出来ないでしょうか?」

 

 えーちゃんの話によると、テレビ業界ではスターライト頼りで制作された番組が次々と打ち切りとなり、他の芸能事務所に勤めている社員達はテレビ業界に見切りをつけて、インターネットを中心で活動している芸能事務所に転職する可能性があるのではないかと彼女は持論を展開する。

 

 良案なのだが、テレビ業界に人脈を持たない鉄平は難色を示す。

 

「えーちゃんの主張は一理あると思うが、ワシ達はテレビ業界に人脈を持ってないから引き抜きは無理だと思う」

 

「……」

 

「じゃが、今日の夜に輪島重工の社長達との会合で相談してみるよ。もしかしたら、芸能界に人脈を持っている人物を知っておるかもしれん」

 

「それなら、なんとかなるかもしれませんね! 良かった〜」

 

 最初は表情を曇らせていたえーちゃんだったが、鉄平の言葉を聞いて先の見通しが立ったことで安堵した表情になるが、有栖川をどうするか聞いていなかったので質問する。

 

「ところで、有栖川くんの件は……」

 

「ああ、そうじゃったな……。色々と気になるが、もう贅沢は言ってられん。最初は彼を夏色さんの専属マネージャーとして働いてもらおうと、ワシは考えておるんじゃ」

 

「まつりさんですか? 彼女なら社交性が高くて、接しやすいので大丈夫だと思います」

 

「そこで、教育係としてえーちゃんと長谷川くんにやってもらおうと考えておるんだが……」

 

「私は構いませんよ。それに長谷川くんも後輩ができるから喜んで引き受けると思いますよ。今から有栖川くんを呼びましょうか?」

 

「すまんが、今日の夜の会合の準備をしなければならないから、有栖川くんのことは明日にしようと思う」

 

「そうですか……。では、私はこの話を長谷川くんに話してみますね。それじゃあ、失礼します」

 

 そう言うと、えーちゃんは会釈をして部屋を出ていった。

 

 そして、鉄平は再びタブレットで有栖川の経歴に目を通す。

 

(生活苦とはいえ違法なデートクラブで働くとはな……。しかし、3ヶ月間働いた後は辞めておる……。しかも、オーナーが放ったヤクザ崩れを倒してな……。こやつに良心があると信じるしかないのぉ……)

 

 一抹の不安を感じながらも、鉄平はタブレットを置いて、今日の夜に行う会合の準備をするのだった。

 

 

 

オリキャラの設定集を書いた方が書くべきなのか迷ってます。書くべきなのでしょうか?

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