再就職先は、ホロライブのスタッフに決まりました 作:DXフルーツパフェ
突然だが、読者の皆様は「転生者」と言うものをご存知だろうか?
現世で不慮の事故で死んでしまった人間を神様が不憫に思い、特典をもらって異世界に転生させる者を転生者というのだが、どうやらこの世界にも転生者が現れたのだ。
ー都内某所ー
ホロライブ事務所の面接を終えた長身体躯の好青年は、コーヒーを飲もうとカフェに立ち寄った。
青年は中性的に整った顔立ちで微笑みながら女性店員に注文し、その店員はおろか彼の立ち振る舞いに女性客も魅了していた。
彼の名は神村 神威。彼の正体は転生者だ。
彼の生前は中学校の頃にイジメが原因で部屋に引きこもってしまい、アニメ・ゲーム・Vtuberが彼の癒しになっていた。
そして今、彼が18歳の誕生日に両親からバイトでもいいから働くように言われてこれが原因で口論となり、父親から殴られて運悪く彼は家の柱に後頭部を強く打ってしまい、これが原因で呆気なく死んでしまったのだ。
本来ならば彼の人生はここで終了するのだが、彼に同情してしまった神様は転生させようと彼の魂を天界に呼び出し、転生先をVtuberが実際に存在している世界に決定し、転生特典で彼はイケメンにしてもらい前世の記憶を引き継いで生まれ変わった。
(くっくっくっ……。それにしても、ホロライブ事務所の試験は簡単だったし、面接も好感触だったから確実に合格しただろう……)
神威は注文したコーヒーを啜りながら、そう心の中で呟いた。
ホロライブの事務所がテロリストに襲われてたとニュースで知った時は、神威をはじめとしたホロリス*1は半狂乱になったが無事に事件は解決して胸を撫で下ろした。
(ああっ。早く合格通知が来ないかな……。早くホロメン達に出会って関係を持ちたいのに……。くそっ、特典がもう一つあれば大ファンの白上 フブキの幼馴染になって、それが縁で早く就職できたかもしれないのにっ!!)
邪な思いを心の中でぶち撒けながら、コーヒーを飲み終えて暇潰しにスマホでホロライブ関連の情報を見ていた。
彼がホロライブ事務所のマネージャーになる理由は、彼女達をトップアイドルにしようとする考えは無く、彼女達とハーレムを構築するためなのだ。
(それにしても面接官だったリアルえーちゃん、可愛かったな……。ああっ、早くホロメン達に会いたい……。そして、ヤリまくりたいっ!!)
うっとりした表情をしながら、いかがわしい妄想で股間を膨らませる神威だった。
その頃、面接を終えたえーちゃんは自販機近くのベンチに座り、缶コーヒーを飲みながら神村 神威の履歴書を渋い表情で見ていた。
「どうした、えーちゃん? 履歴書なんか食い入るように見て」
「ぶふっ!?」
急に声をかけられたえーちゃんはビックリしてしまい、コーヒーが気管に入ってしまいむせてしまった。
「いやあ、すまんすまん。驚かせるつもりはなかったんだが……」
「如月さん。いえっ、私も気付かなくてすみません」
声の主は鉄平だった。足音を立てず、鉄平に声をかけられたものだからえーちゃんが驚くのは仕方なかった。
「ところで、履歴書を見て何をそんなに悩んでいたんだい?」
「実は、彼のことなんです」
えーちゃんはそう言うと、履歴書を鉄平に渡した。
「ほう。なかなかのイケメンじゃのう……。学歴も申し分はないし、大学は東大の経済学部とはな……」
「はい……。我が社のタレントのマネージャーに採用するより、彼は一流企業か官僚になるべきだと思うんです。採用して良いのか迷ってしまって……」
「なるほど。学歴が良すぎて採用するかどうか迷ったのじゃな?」
鉄平がそう言うと、えーちゃんは頷いた。
「えーちゃんは彼を面接したのだろう? 率直に聞くが、どう思った?」
「そうですね……。特に問題は無かったので……」
「なら、採用しても良いじゃないか」
「いいんでしょうか……」
「いいも何も、彼は自分の意思で我が社のタレントのマネージャーになることを決めたのだろう? もしかしたら幹部候補になるかもしれないだろうし、採用しても良いとワシは思うよ」
鉄平のアドバイスを聞き、えーちゃんは納得した表情になり口を開く。
「そうですね……。なら、彼を採用しようと思います」
「そうか……。ところで、えーちゃんに聞きたいことがあって探していたんだよ」
一週間前から、テレビ業界で働いていた経験豊富なマネージャー三人がホロライブ事務所に移籍して、彼らと上手くいっているのか鉄平は心配になり、えーちゃんに聞こうと探していたのだ。
「そうでしたか……。彼らとは問題無く、上手くやっていますよ」
えーちゃんも最初は彼らと上手くやっていけるかどうか心配だったが、三人はテレビ業界で働いていた経歴を鼻にかけることなく、新人マネージャーの有栖川 俊太郎に指導するなど次第に親しくなった。
その報告を聞いた鉄平は素直に喜んだ。
「そうか。彼等と仲良くなって安心したよ。未来の幹部候補生も見つかったし、順風満帆じゃな!」
そう言って、鉄平はえーちゃんに挨拶をして家路についた。
だが、未来の幹部候補生の正体は転生者であることを知らず、ホロメン達に邪な気持ちを抱いていることも気付かず、混乱をもたらすことになるのだが今の鉄平は知る由もなかった。
オリキャラの設定集を書いた方が書くべきなのか迷ってます。書くべきなのでしょうか?
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はい。お願いします。
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いいえ。結構です。
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それよりも、小説を優先して投稿してくれ