再就職先は、ホロライブのスタッフに決まりました 作:DXフルーツパフェ
「お願いします、轟さん! 僕達に力を貸して下さい!」
鉄平の初配信が行われた次の日、鉄平の発言により反発した数人のスタッフ達が、えーちゃんの仕事を代行してる春先 のどかのサポートをしている轟 楓の仕事場を訪れると、頭を下げて懇願してきたのだ。
轟はため息をついて、呆れた様子で口を開く。
「私はあなた達と同じ平社員だから、協力することは出来ないわよ」
「轟さんも如月相談役の初配信を見たでしょう! アイドルなのに男性配信者とのコラボ配信を奨励するって前代未聞ですよっ!」
一人の若い男性スタッフが興奮して轟に詰め寄るが、彼女はジロリと彼を睨みつけ口を開く。
「唾を飛ばさないでくれるかしら……」
「すっ、すみません……。ですが、このような暴挙は許されるんですか! 相談役の独断でしょう!!!」
嗜めてもなお興奮する男性スタッフに轟は呆れつつも、一息ついて自分の考えを述べる。
「相談役が初配信を終えた日、社長は相談役の発言について批判はしてないでしょう? これは、どう説明するのかしら?」
「そ、それは……」
「それに、えーちゃんがこの質問を相談役にした理由は他にあると私は思うのよ」
「それは、どういうことですか?」
今度は若い女性スタッフが恐る恐る轟に質問するが、彼女は真面目な表情で口を開く。
「これは私の考えだけど、今後のために私達スタッフを選別するために行った質問だと思うのよ」
「選別?」
「まだ分からない? テレビ業界が弱体化した今、企業案件次第で男性配信者とのコラボが必ずあるわよ。そんな時、私達スタッフが反対すれば容赦無く排除する方向に舵を切るんじゃないかしらね……」
「排除って……」
唾を飛ばしながら鉄平を批判した若い男性スタッフは、轟の話を聞いて青ざめるが、のどかが首を傾げながら轟に質問する。
「あの優しい如月さんがそこまでするでしょうか?」
「相談役は『ホロメンファースト』を掲げて仕事をしているのよ? 彼女達の活動を妨げる人達は許さないでしょう。それに、輪島重工も口を出す可能性もあるだろうし……」
「ちょっと待って下さい! なんで、輪島重工が口を出すんですか!?」
鉄平を批判した若い男性スタッフがまたしても口を出すが、轟は冷静な表情で口を開く。
「あなたは知らないでしょうけど、輪島重工の社長と相談役は懇意の仲なのよ。それにカバー株式会社の株を10%を所有している株主だし、無視はできないでしょう?」
最初は轟を先頭に立たせ、鉄平を批判しようと息巻いてた若手スタッフ達だったが、彼女の言葉を聞いた若手スタッフは意気消沈し、特に興奮のあまりに唾を飛ばしながら鉄平を批判をしていた若手の男性スタッフは顔を青ざめて口を閉ざす有様だ。
「これで今の状況が分かったでしょう。それでも、相談役に抗議をしたければ止めたりはしないけど、クビになっても私は知らないわよ……」
「し、失礼しました……」
轟の忠告を聞いた若手スタッフ達は挨拶をすると、そそくさと部屋から出たのをのどかが確認したら不安そうな表情を浮かべながら口を開く。
「まさか、こんな事になるなんて……。これから、どうなるんでしょうか?」
「もう大丈夫よ。これで、落ち着くわ」
「えっ!? それはどういう事でしょうか?」
「一般社員は如月さんと輪島重工の社長との関係を知ってしまった以上は、もう批判はしないでしょう。それより、そろそろ仕事をしましょう」
そう轟が仕事をするように促すと、のどかは慌てながら仕事をするのだった。
一方、ラプラスは新人寮の談話室にホロックスを呼び出した。
「一体どうしたのさ! いきなり呼び出して……」
「急に呼び出して、どうしたのでござるか、ラプラス殿?」
急な呼び出しにクロヱは口を尖らせながら不平を言い、いろはは何事かと首を傾げながら質問する。
他のメンバーであるルイやこよりも口には出さず様子を伺っていると、ラプラスは不適な笑みを浮かべて口を開く。
「実はな……。吾輩の初めての生誕祭は、ライブを行うことに決定したのだっ!」
ラプラスの発表に全員が驚き、真っ先にこよりが質問する。
「ラプちゃん、こんなこと聞きたくないけどお金は大丈夫なの?」
「金ならもちろんある! 松屋の企業案件で懐は潤っているんだ!」
自信満々に胸を張りながら話すラプラスに、ルイは心配そうな顔で口を開く。
「言っておくけど、ライブを行うにはたくさんお金がかかるわよ。ライブ会場の費用やスタッフの人件費とか色々かかるのよ」
「大丈夫だ! 松屋から1000万円のギャラをもらったから安心しろっ!」
「1000万って確かに多いけど……。私としてはそのお金を貯金して、配信活動三周年ぐらいでライブを行うことをお勧めするわ」
確かに1000万円は大金だが、ラプラス達は個人事業主であり、ホロライブはスタッフを派遣することは可能だが、ライブにかかる費用は個人事業主であるタレントが負担することになるので、それを知っているルイはラプラスに助言するが当の本人は拒絶する。
「イヤだっ、イヤだっ! 吾輩は決めたんだっ! ライブはするぞっ! お前達と一緒になっ!」
ラプラスの叫びに驚く一同。
ラプラスは続けて言葉を続ける。
「吾輩はな、お前達と初めてのライブを一緒にするのは夢なんだ! だから、止めることなんかできない! それに、初めての生誕祭でグループでライブをやった先輩達はいないだろう? みんなをさ、驚かせたいんだよ!!」
なぜラプラスが初の生誕祭でホロックスのライブを行うのか理由は分からなかったが、その意気込みを見て止めるように説得しようとしたルイは諦めるも真剣な表情で口を開く。
「分かったわよ。もし、お金が足りなくなったら私に相談して頂戴。多少はお金は持っているから」
「ありがとう、ルイ。持つべきものは幹部だなっ! でも、部下からお金なんて借りることはしないから、安心してくれっ!」
「ところで、ラプちゃん。ライブ会場は決めているの?」
「ライブ会場は柏木マネージャーに探してもらっているんだ! 吾輩としては、大きなライブ会場でみんなとしたいんだけどなぁ……」
そう言うと、今度はクロヱが話しかける。
「ところでさぁ、ライブをするって如月さんに話したの?」
「じーちゃんにはビックリさせようとまだ話してないぞ」
「いやっ、話しなよ! ライブをするのにスタッフを借りないといけないから、それに関する手続きをしないといけないでしょう!」
「あっ! そうだった。すっかり忘れてた……」
ラプラスはスマホを取り出し、鉄平に急いで電話をかけるのだった。
「有栖川先輩の行動は、明らかに怪しいです! 調査するべきですよ、岩田さん!」
「一体なんだって言うんだ、神村」
いきなり大きな声で話をする神村に、岩田は命じられた雑用を済ませたのかと聞こうとしたが、彼は構わず話を進める。
「有栖川先輩は、まつりさんと個室の楽屋で二人っきりになっているんですよ!」
その楽屋とは防音室になっておりシャワー室もあるので、神村は二人はいかがわしい事をしているのではと怪しんでいるのだ。目を血走らせて進言する彼に、岩田はため息を吐きながらも自分の考えを述べる。
「夏色さんは高校生だ。有栖川が彼女に勉強を教えているかもしれないし、仕事の打ち合わせをしているんだろう……」
岩田がそう言っても、神村は納得することが出来なかった。
理由は、勉強や仕事の打ち合わせならば、わざわざ防音やシャワー室を備えた楽屋でする必要は無いのだ。神村は、有栖川とまつりは肉体関係があるのだろうと確信していた。
神村はそれを許すこともが出来ず、再び岩田に進言しようとするがマネージャー室の扉をノックする音が聞こえた。
「誰だろうな、こんな夜遅くに……。どうぞ……」
そう岩田が促すと、入って来たのは鉄平だった。
「相談役でしたか……。お疲れ様です!」
鉄平がマネージャー室であるこの部屋を訪れる事を想定しなかったか、岩田が慌てて頭を下げて挨拶をした。一方の神村はチャンスとばかりに鉄平に直訴する。
「相談役にお願いがあります! 有栖川先輩の調査を僕にさせて下さい!」
「あっ、おいっ!」
岩田は止めようとしたが、神村は血走っている目を見開き鉄平を見つめながら言葉を続ける。
「有栖川先輩は防音やシャワー室を備えた楽屋の個室で、夏色 まつりさんと二人っきりでいることが多いんですよ! こんな事を言いたくありませんけど、いかがわしい行為をしている可能性が極めて高いです! 相談役、お願いです! 僕に調査をさせて下さい!!」
そう言いながら神村は懇願するが、鉄平は意外な事を口にする。
「言っておくが、夏色さんの成績を上げるために、ワシが許可を出したんだよ」
「へっ!? 一体どういう……」
神村は間の抜けた声を出すが、鉄平は構わず言葉を続ける。
「夏色さんが中間テストで成績が悪かったから、集中できる場所で勉強したいと有栖川君に頼まれて、あの楽屋を貸す事を許可したのだよ」
「それで、まつりさんが成績が上がった証拠がありますか?」
「ああ。夏色さんに期末テストを見せてもらったが、中間テストより上がっててビックリしたよ」
鉄平の言葉を信じられず、なおも食い下がろうとする神村に岩田が止める。
「もういいだろう……。相談役も疲れている。お前は帰っていいぞ。ご苦労だったな……」
「し、しかし……」
「オレは帰れと言ったはずだぞ……。二度も同じ事を言わせるな……」
岩田に凄まれた神村はこれ以上言うことが出来ず、諦めて帰り支度を済ませて「お疲れ様でした」と言葉短く挨拶を済ませてこの部屋を出て行ったが、納得している表情では無かった。
(だとしても、普通は自宅や静かな場所で勉強するはずなのに、シャワー室を備えた場所で二人っきりで勉強するのは怪しすぎる! あの二人、絶対肉体関係があるはずだっ! くそッ、美味しい思いをしやがって!! 絶対証拠を見つけてやる!!!)
そう怒りを燃やしつつも、二人の性交を思い浮かべてしまい股間を膨らませる神村だった。
オリキャラの設定集を書いた方が書くべきなのか迷ってます。書くべきなのでしょうか?
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はい。お願いします。
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いいえ。結構です。
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それよりも、小説を優先して投稿してくれ