再就職先は、ホロライブのスタッフに決まりました 作:DXフルーツパフェ
桜の部屋様、評価して頂きありがとうございます。
「ところで、ソーリ。質問がある」
桐生 ココが神妙な面持ちで質問する姿を見て、東郷はある程度予想していたのか落ち着いた様子で口を開く。
「如月くんのことで、質問があるのかな?」
「ああ。結局のところ、テッペーは何者なんだ? 本当に刑事なのか?」
「……」
「あの事件の時に一緒に戦ったことがあるが、武装していたとはいえ逃げ惑うガキ相手に、容赦なく腕や足をへし折りやがった……。昔は、軍隊にいたんじゃないのか?」
「私の知る限り、如月君は軍隊にいた経歴は無い。だが、彼は何より弱者を痛めつける連中が嫌いでね。特にヤクザを憎んでいて、危険を顧みずに奴らを駆逐しようと躍起になっていたな……。だから、ヤクザ崩れの走狗に成り下がった少年達を、如月さんは許すことはなかったんだろうよ……。これで理解したかね、桐生さん。それと、博衣さんも……」
「えっ!?」
東郷の言葉を聞き、こよりは思わず声を上げてしまい全員の注目を浴びるなか、東郷は再び口を開く。
「博衣さん。如月君のことを知ろうと、何度も警視庁にハッキングを試みるも失敗に終わっているね。そこまでして、彼の情報が知りたかったのかい?」
「いっ、いえ……。なっ、何を言っているのかさっぱり……」
こよりは弁明するが、誰が見ても明らかに目が泳いでいた。だが、容赦なく東郷が目を鋭くして追及する。
「とぼけようとしても無駄だよ。証拠もある。今ここで、警察を呼んでも……」
「すっ、すみませんでした! おっ、お許し下さい!! 如月さんのことを知りたくて、つい……」
観念したこよりはとうとう涙目で土下座をしてしまい、ホロックスの総帥であるラプラスは彼女に呆れつつも東郷に許しを請う。
「吾輩の仲間が迷惑をかけてすまなかった。二度とこんなことをしないと誓わせるから、今回のことは許してくれないか?」
「博衣さんは騒乱事件で活躍した一人だから、今回のことは目を瞑ろう……。だが、二度目は無いからね……」
そう東郷は笑顔で話し終えると、準備していた感謝状を持って立ち上がる。
「では、これより原宿・ホロライブ事務所騒乱事件で活躍した者達に、感謝状を渡そうと思う。名前を呼ばれたら前に出なさい……」
その頃、鉄平は菅原に案内されて総理達がいる離れ個室の近くの個室に案内された。
その個室にはすでに懐石料理が用意されていて、二人はお酒の代わりに濃茶が入った湯呑みで乾杯した。
「ところで、如月さん。相変わらずお酒は飲まないのかい?」
「ああ。これから先、飲むつもりはないよ」
先に話しかけてきたのは、菅原だった。このような席で鉄平がお酒を頼まないので、菅原が疑問に思って質問したのだ。続けて、鉄平はお酒を飲まない理由を話し出す。
「ワシはヤクザや闇社会の連中の怨みを背負って生きている。もし、ワシが油断して酒を飲めば、連中は牙を剥いて襲ってくるだろうよ……」
「……」
「ワシだけならいいが、ワシの巻き添えで
寂しそうに笑う鉄平に、その姿を見たくなかった菅原は話題を変えようと口を開く。
「その割には、原宿・ホロライブ事務所騒乱事件では活躍してたね」
「いやあ、緊急を要してたとはいえ、年甲斐もなく暴れ回ったよ……。過剰防衛で逮捕されるんじゃないかと覚悟していたが……」
そう照れながら話す鉄平に、菅原は落ち着いた声色で説明する。
「如月さんのおかげで、武装化した闇バイトの少年達とそれを指揮していたヤクザ崩れの暴走を阻止できたのだから、私と総理が特別に
「やはり、総理とお前さんが動いていたか。ありがとうな……」
そう言って鉄平は頭を下げようとするが、菅原に止められる。
「もし、如月さんがいなければ確実に死人が出ていた事件だよ……。それに、ホロライブのタレントもどうなっていたか……。だから、如月さんが頭を下げる必要はないんだよ」
「そうか……。さて、冷めぬうちに料理を食べようか」
そう言って鉄平は懐石料理を食べようと箸を取ろうとするが、菅原が神妙な面持ちで話し出す。
「ところで、如月さんに聞きたい事がある。潤羽さんのことだ」
「潤羽さん? ああ、るしあさんのことか……。彼女がどうかしたのかね?」
「魔界の貴族院から連絡があった。彼女の祖母が危篤状態なので、魔界に帰ってほしいとね」
「確かに事務所にそのような連絡はあったな。じゃが、るしあさんが行方不明と伝えたが、相手は納得せずに憤慨しておったのう」
「如月さんでも、潤羽さんの行方が分からないのかな?」
菅原がそう尋ねると、鉄平は両腕を組んで考え込みながら彼の問いに答える。
「はっきり言うが現段階では分からん! ネットの環境さえ整えばどんな場所でも配信活動を行えるし、今は芸能人でもネット配信を行う時代じゃ! その上、個人で様々な配信活動を行なっておる。そんな中で、るしあさんを見つけるのは困難じゃよ……」
「その上、魔法で姿形も変えられる……。もう、打つ手なしか……」
菅原がそう言うと、鉄平はこれ以上話す必要は無いと思ったのか箸を取り、かぼちゃの天ぷらを食べ始めた。その姿を見た菅原も箸を取り出し、お椀に入っている味噌汁を啜るのだった
二人とも食事を終えて、濃茶を飲み干した菅原は無理を承知と分かっていても鉄平にある頼みことを口にする。
「なぁ、如月さん……。総理の護衛になる気はないかい?」
「何を馬鹿なことを……。便宜を図ってもらったことは感謝しているが、この歳で宮仕えをする気はないぞ」
「すまなかったね。今の言葉は忘れてくれ……」
最近の総理は危うい。
「原宿・ホロライブ事務所騒乱事件」の時に使われた妨害電波の装置がアメリカの仕掛けたのだと知るや、それを公表しない条件に尖閣諸島に軍事基地を作ることを黙認するように東郷総理はアメリカ大統領に要求したのだ。台湾以外の日本周辺は軍事的緊張は極めて高く、尖閣諸島に基地を作るのは中国を牽制するためだ。そして、アメリカは表面上は同盟を結んでいるが、今度の騒乱事件の裏で暗躍しており油断はできない。そのような背景もあり、いつかは総理は暗殺されるのではと菅原は感じており、無理を承知で鉄平にあのようなことを言ったのだ。
そのような事情を知らない鉄平は、これからのスケジュールを嬉しそうに話し出す。
「来月には音楽活動を中心に行うReGLOOS(リグロス)が発足するし、タレント専用マンションの店舗の選定をそろそろ行わないと……。まぁ、こちらも忙しいんじゃよ」
鉄平がそう言うと、菅原は何も言わず頷いていると、ドアをノックする音が聞こえた。
菅原は仲居だと思いドアを開けるように促すと、相手は東郷総理だった。
「やあ二人とも。食事を終えたかね?」
二人は総理だと知り、慌てて佇まいを正して挨拶をする。
「これは総理自ら、挨拶とは……。痛み入ります」
「総理……。せめてSPを付けてください」
「大丈夫さ、菅原君。ここには如月君もいるし桐生さんもいる。私を襲う馬鹿な連中はいないよ」
菅原の心配をよそに、東郷は笑顔で話し始める。
「私も彼女達と共に食事を摂ったよ……。本当は君と二人で語りたいが、そろそろ帰らなければならない。また近いうちに会いたいが、それで良いかな?」
「もちろん、構いません。すぐにお伺いいたします」
そう鉄平がかしこまって頷くと、東郷は微笑み口を開く。
「ありがとうな、如月君……。また、会おう」
「如月さん。私も、首相と一緒に帰るよ」
「ああ、元気でな!」
鉄平がそう言うと、東郷と菅原の二人は帰り、鉄平は彼女達がいる部屋に向かった。
オリキャラの設定集を書いた方が書くべきなのか迷ってます。書くべきなのでしょうか?
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はい。お願いします。
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いいえ。結構です。
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それよりも、小説を優先して投稿してくれ