全く各ペースもっと上げられると良いなっと、後たっくんとウタの掛け合いも満足のいくものではない。うーん悩ましいし、オリジナル作品の主人公が鎖使いのやつもなかなか描けないし、でも書くしかない!書かないやつは負け犬だと、○根川先生も言っている。では本編をどうぞ
東の海の風来坊記者 (1)
「みんなぁ、げんきっ、ウタだよ。今日は皆んなにサプライズがあります、みんな知ってると思うけど私、エレジアを飛び出して、今広い海で航海しているの」
ウタの自室では毎度のデンデンムシのライブ配信がされていた。元気一杯のウタの姿にファン達はイエーいっと返事を返す。
「ウタちゃーん、元気そうだね!毎度の事だけど」
「良かった元気そうで、君がいなくなったら俺たちはやばいよ。色んな意味で」
「そう言えば、聞いたよウタちゃんエレジアを飛び出したって、新聞でもすごい騒ぎになってるし」
「世界の歌姫「UTA」内密に出発!彼女の行方はいかにって、今そこも何か船っぽいし、無事だって事でいいんだよね」
うん、大丈夫‥そう頷いてみるが、ファンのみんなからのこの反応には流石に応える、エレジアをファンには伝えずにサプライズとして発表したのは、別に深いわけはない
慣れない航海で、団長として副団長と色々と叱咤した結果、Liveをしばらく延期にしてしまい、その間世界ではエレジアを出発して、行方が掴めなくなったせいでかなりの騒ぎとなってしまった。
まぁ取り敢えず海の上のお陰が、新聞を見るまではそのことを知らずに、サプライズの方法を呑気に考えていて、ニュースクーの新聞の一面を見た時、かなり焦った。
海賊に攫われたったとか、仮面のヒーローに攫われたとか、色々と傍迷惑な憶測が飛び交っていて、兎に角早めに誤解やら何やら解く為に、急遽LIVEを開く事に
「みんなごめんね、何も言わずにLiveお休みしちゃって、でも皆んなが私の事を心配してくれて嬉しい、安心して、私結構強いし、今は仲間もいるし、少し未だ慣れないけど旅を満喫してるんだ」
お馴染みのLive衣装に包み込んだウタは、可憐な笑顔で笑ってみせる。疲れは正直あるけど、みんなに心配かけすぎるのはいけない事だと、画面越しに元気を送っている。
そうだったんだっと怒る事なく安心して彼女が無事でいる事に安堵している
「今、私はホワイトミュジク号って船で旅をしてるんだ。これは交易船の人達が、私達のために直してくれたんだ。大きくてすっごいオシャレなんだ。ちょっと古いけど、とても素敵な船なの」
この船は確かに大きくて立派な船だった。
最初見た時もそうだったけど実際乗ってみると色々と部屋がいっぱい、見た感じだと10個以上の部屋、キッチンも展望台、風呂場と給水場、保管室、などなど設備は結構しっかりしている。
結構古い船だったが、交易船の船大工達の腕は職人そのもの、綺麗にリフォームされていて、不便は特になし、ウタの自室の音響設備も問題なく、映像デンデンムシも問題なく機能していて、船に対しての不満はない。
「船のなかも紹介したいけど、それは今度のお楽しみ今日は皆んなへの報告と、お詫びとして久々に私の歌を皆んなに送るよ。まず一曲目は「新時代」いくよぉ〜」
「待ってましたぁー」っとコメント欄が一気に喜びに溢れると、軽快な音楽と共に歌姫の麗しい歌声に包まれた。
《レッドライン 聖地マリージョア》
そこは四つの海を分断する様に聳り立つ巨大な壁
「レッドライン」の上に作れられた世界政府創造主の末裔「天竜人」の住む街
世界政府の役人達と護衛兵が日夜、世界貴族と世界政府のために日々、表にできない仕事を続けている。
その最高位に属する「五老生」文字通り、5人の最高幹部達は世界政府の今後のついて話し合い、世界の方向を協議し、定めていた
そんな彼らはマリジョアにある一室に集まり、
映像デンデンムシに映し出される可憐な歌姫の姿を見て、神妙な顔つきをしていた。
これが唯可愛いアイドルを見たいが為に集まっていたら良いのだが、その場の空気は決して好意的なものではなく、寧ろ重く根深いものである
「歌姫ウタ、この小娘がSSGのデンデンムシで映像を送り出して一年、その影響力が強まるばかりだ」
「あぁ、それによって民衆達は心すらも彼女に奪われ夢中になっている。今あの小娘が我々政府に牙を向けば、厄介な事になる」
世界政府の歴史は長い、世界の100を超える国々が加盟し、強固な組織として、それに反旗を翻す反乱分子を叩き潰してきた。
しかし今回議題に上がるのは「世界の歌姫」にどう対処すればいいかと言う事、今までであれば革命の芽を早めに摘むべく迅速に行動すべきであったが、最初の頃の彼女は然程脅威とは思えなかった。
唯画面越しのファンに歌い、会話をして、唯それを楽しんでいるだけの存在、そんな小娘が反乱や戦争を起こせる程の力を持てるのかと、彼らは否と答えた
世界を変えようと動くわけではなくて、唯小さい動きでしかない、政府の装置がどんな偶然が彼女の手元にあるのは、良くないことではあったが、別段慌てることは無いと、政府との繋がりを悟らせる訳にはいかず。
エレジア周辺の観察と監視という形で収まっていた。
しかし、その考えは甘い事を直ぐに思い知らされた。
「我々は早計過ぎた‥侮っていた。あんな小娘が短い期間で多くの市民に認知、人気を得て、政府の形すらも揺るがす存在になると誰が思うか」
真ん中の位置の座るふわっと波の様な白い髭を携える男が考えの浅はかさに呆れながら、自分達の慢心に後悔した、その場の全員同じ様に考えていたのは事実である。
「芽は小さいうちにつめば良かったが、今やあの小娘の力は大きすぎる。我々が不要に干渉すれば政府へ、矛先が向くのも必然」
「その為に我々はUTAの調査と監視を強化し、革命の動きに迅速に対応し、できれば秘密裏に始末する事さえも視野に入れていた‥しかし、我々はまんまと出し抜かれた」
それは1週間ほど前、彼女が島を飛び出したという情報が耳に入ってきた。警戒を緩めたつもりはなく、適度に対象との距離をとり、察知されない空間を維持していた。
島に出入りする船なども吟味に監視し、物流の流れも備に確認した。海賊の襲撃などのトラブルも多々あれば、対象が島を離れる動きは見受けられなかった。
「あの国王め、まんまと我々の目を出し抜き交易船の船員すら抱き込め、小娘を逃すとは‥食えない男だ」
「エレジアには自力で出発できる様な船はないと、油断していたが、何処に隠していたのか、我々の目を盗み島から脱出するとは‥‥」
現地の政府の役人に気がついていたのか、ゴードンは交易船の船員達に頼んで、別の船で誘導させたのだ。まんまと騙されて、そちらに監視を向けてた結果歌姫を逃す結果になった。
「あの島には我々が知らない秘密が多すぎる‥国王自身に彼女の行方を聞いても、知らぬを貫いている」
「追跡は直ぐに決行し、通過するであろう他の島へのルート上を見張っているが、目撃情報も入らない」
政府はすぐさま、追跡を開始し周辺の島にも監視の網を広げたのだが、一切音沙汰がない状況。
まさか、あの歌姫は自分達が知りえない海上のルートを知っているのか、それともウタウタの実の未知の能力で自分達を欺いたのか、色々な憶測が飛び交う。
「今はどんな情報でもいい、歌姫の目撃情報を出来るだけ集めろ。微小でも構わない、あの娘の行き先を突き止めろ、いいな」
憶測だけが飛び交っても、今はあの娘の行方を調べるしかない。部屋の入り口に立っている黒いハットの役人に命令を飛ばし、「あっはい」っと慌ててその場から去っていく。
「あの娘が未だ目立った行動を示さなければ、今は泳がせておけばいい、我々には未だ山積みの問題がある」
「黒髭海賊団の勢力拡大、白ひげ残党と七武海の一人との衝突、革命軍による革命運動の活発化、それと近年目立ち始めた「集団失踪事件」と「灰色の怪人」による被害の増加、全く近年我々の頭を抱える問題ばかり起きる‥」
五老生は歌姫だけに注視するわけには、いかず取り敢えず行方を掴み、追跡と監視に重きを置く事で結論した、彼女だけを特別視するわけにもいかず。
山積みの問題を解決の手段を論じなければいけなかった。
しかし、彼等は未だ知らない、この後ウタとその相棒がやらかした「事件」により悩みの種がまた増える事を知らない
「ふぅー、よし皆んなへの報告完了、今日の配信Liveはちょっと荒れちゃったけど皆んな許してくれたし、でも開けすぎてあそこまで騒ぎになるなんて」
歌の合間に今まで何をしていたのか、今どこにいるのか、行く予定の島はどこでいつ行きたいとか、凄い勢いの質問攻めに、頭がパンクしそうになりながらも、秘密だよっと無理矢理突き通して、Liveを終えた。
ベットにどかっと横たわると、ぼぉーと何もない天井を眺める‥本当に自分はあの島を出たんだ、自分が決意して実行する筈だった計画を、辞めて今未だ見た事ない場所へと飛び出した。
それは裏切りではないのか、今まで見てきた恐ろしい幻がそれを告げて迫ってきたら、自分はなんと答えられるだろう‥飛び出した事には後悔はない、でも未だ拭いきれない影は自分に付き纏ってくる。
行き先は言うなよお前のファンが、押しかけてきて面倒になるだろう。そう言い聞かせてきた口が悪い相棒と言い聞かせられていた。
ウタの名前は世界に知れ渡っている。そんな彼女が自分の国に来るかもしれない、隣の島に来るかもしれない。何て思われたて、行き先を告げた途端無数のファンが押しかけてくるのは目に見えている。
そんな事は彼は望んでいない、UTAの仕事にも信念にも侮辱する気も非難する気もない、しかし彼女の発言一つ一つが色々と面倒ごとを起こす要因が含まれているのは、確実だ。
別にいいじゃん。世間知らずなウタは彼に抗議するが、旅をしたいなら妙な追っかけに付き纏われて、面倒を起こしたいのかと、そう言い放たれ言い返せず、しぶしぶ「分かった」っと頷いた。
「皆んなには悪いけど、確かに一斉に来られたら困っちゃうしな。今は唯世界を見て回りたい」
今までのLIVEは継続してするつもりだし、島に降りてダンスや楽器で盛り上がりたいし、仲間を集めてバンドを組んで、一緒に旅をしたい。
願いと自分のポリシーの為に、ファンの皆んなには悪いと思いつつ、今まで諦めていた夢の為に頑張るつもりだ。
「あちーな」
船の舵輪を手に持ちながら、空を見上げて燦々と照りつける太陽と青空を見上げながら、そう苦言を漏らした。
熱い、兎に角暑い日中は頭の真上にある陽の光はギラギラと照り付け海風は微小に流れてくるが、光の方が遥かに強く、帽子を被り日差しを避けている。
島を出発して数日巧は一人旅していた時の常識を考え直さなければいけないと、この海で痛感していた。船の操縦は早い段階で慣れたが、風の動きをよんだり、磁石を使った、自地点の確認など面倒な仕事が多すぎるのだ。
航海士‥‥早めに雇うか、取り敢えず交代で船番を二人で交互に交代して進んでいるが、専門外の仕事の二人とも疲弊している。
「ねぇ、島見えた?それか人が乗ってる船でもいいけど」
背後から歩いてきたのはピンクのフード付きのジャンパを羽織り、白いショートパンツを着込むウタが、ゴードンから教わって自分で作った、クリームパンを食べている。
その姿を確認すると「別に‥」っとあっさり返す。この質問をするのもお互い数え切れない程やっている。
「言わなかったか、お前のファンに俺達が目的地が言えない理由」
「言えるわけないじゃん。みんなの前で言ったら恥ずかしいし、絶対また大騒ぎになっちゃうし、めちゃくちゃ恥ずかしすぎて、暫く顔を出せない」
「2回も言うのかよ‥別に恥ずかしくねえだろう、俺はな」
そう二人は海上の上に漂流している‥正確には遭難している方が正しいであろう。島を出立する際此処らの海図の地形と照らし合わせて、3日ほど掛かる島を目的地にした。
しかし、彼等は油断していた。海というのは海流と言われる海の流れが天候にも左右される事を
エレジアを出発して数日後、天気が荒れ始め大雨がこの船に襲い掛かり、勢いのある海流に舵を取られ、本来行くべき航路を大幅に外れてしまった。
急いで貰い受けた地図とコンパスを照らし合わせて、修正しようとしたが、海の旅に関してはど素人な二人が、的確な海の座標を掴み、海風を従える事などできるわけがなく。
こっちの方角から来たと思う、いやこっちだろう。っと適当に舵輪を掴み、思い当たる方角へ船の進行方向を模索するが、結局本来の航路に戻るどころか、更に迷子になるという失態を犯した。
世界政府の上層部が彼等を捜索して見つけられなかったのは、秘密の航路を知っているわけではなく、純粋な迷子になって、島にすら辿り着けていなかっただけの話であった。
政府の追跡の目を、偶然と自分らの未熟さゆえに、避けられた事をこの二人が知るわけがなく。頭を抱える事態に困り果てていた。
でも副団長である彼は、数日前はお気楽だったが、流石にこの危機的状況に慌て始める彼女を一瞥しながら、自分の休憩時間を確認すると、舵輪の横に設置しら椅子に横になっていた。
「あぁ〜もう、折角船も貰っていい気分だったのに何で迷子になるわけ、かっこ悪すぎて、格好の笑いもんじゃないっ、どうしよう、このまま誰にも会わずに干からびちゃうよ〜」
「そんなに狼狽えんなよ。たっくこの船のリーダーのお前がそんなに慌ててどうすんだよ」
「人が頭を抱えている横で、昼寝しようとしている、呑気なアンタに言われたくない、なんでこんな時に「俺、関係ない」って出来るの考えられないぃー」
リーダーの自分が頭を抱えて、問題の解決方法を考える中、目の前で気怠そうにしている副団長にツッコミを加える。
確かに聞き的状況ではある、エレジアから持ってきた食料も後3日分しかもたず、ランプなどの油も切れてきて、船のデンデンムシの電波も反応せず。
正直かなりヤバい状況ではある。
だが、彼女の目の前の男は人の前で慌てたり、はしゃいだりするのを避ける人種であった。
キャラではない為目の前でブンブン腕を振って、大声で泣きべそかきそうになってる様な女性のようにはなりたくないのだ
「お前が考えたところで思いつく事なんて、たかがしれてんだし、耳の近くでぎゃーぎゃー喚くな、響くんだよお前の声は」
「何、団長の私ばっかりが悩んで副団長であるアンタがそんなに、余裕な顔でいられるわけ、良い加減ちゃんと起きて、考えろて、馬鹿寝坊助っ」
流石にムカっとしたウタは巧みに背後に回ると、椅子に手をかけて思いっきり、上げた。ちょ、辞めろっと言い終わる前に足で踏ん張れずに、顔から船板に激突し、衝撃で晴れたデコを摩りながら、ジロッと怒りに震えるウタの方を向いた。
「イッテなー、何すんだよ」
「もう巧も考えて、いい私たち他に人と島とか見つけられないと終わりなんだよ。食料だってあと少しだし、取り敢えずこの最悪を回避する方法を考えて、いいぃ」
「あ‥‥たく、分かったよ」
全くっと一向に真剣にならない男を腕を組んで、見下ろす、彼もやれやれと首を振りながらも立ち上がり舵輪を持って、移動を再開する。
ふっと横に向くと「島はどこだぁ‥‥」「人はどこだぁ‥」っとウタは船の上を歩きながら、全方向を必死に見渡して、僅かな希望を見つけようとしていた。
自分も周りを見渡して、不自然に動く影や物を細目にして探してみるが、見えるのはどこまでも続く海の水平線と青空と白い雲程度、たまに通り過ぎる魚の群れを一瞥しながら、二人は周辺を見渡していく。
どうしたもんか、これ以上元気の有り余るリーダーがストレスを溜めて、目標がを見つけられないと、大音量で歌を歌い始めて無理やりストレス発散しかけない。
その余りの大音量に暫く睡眠不足になりかけた際の出来事が脳裏を通り過ぎて、少し眉が上下する。早く見つかれよっと、彼は操縦しながら内心願っていた。
「ん‥‥あれ、船じゃねえか」
その願いは少ししてあっさり叶う事になる。船の進行方向に白い帆を掲げる中くらいの大きさの民間船を見つけた。
「えっ、ホント」っと急いで駆け寄ってきたウタは、巧の肩に手を置くと背伸びをして、遠くの方に見える船を見ると嬉しそうにやったーっとジャンプし始めた。
そこまでは良かっただが、二人は船の様子がおかしい事に気がつく。船の上の人の流れが激しく、皆何かの襲撃に備えようと、慌ただしく動いている。
何事かと疑問に思った時に「あれっ、海賊船」っと民間船に接近する海賊船が見えた。お約束通り大きな髑髏を掲げて、柄の悪い笑い声と共に、獲物を仕留めようと剣を抜いている。
「どうするだ、団長このままだとあの船襲われるぞ」
「決まってるじゃん。悪い海賊はバンバン倒しちゃおう、漸く見つけた人達を傷つけさせない、巧戦えるよね」
もう戦闘する気満々のウタはストレス発散と共に、人助けと悪い海賊退治という自分の行動理念を実行する気満々で、急いで船の階段をジャンプで降りると船内へ駆けていく。
やれやれっと思いつつも、巧も彼女に続き自室の向かって走る。それぞれの武器を自室から持ち出すと戦闘態勢に入り、前方の船へ進攻していく
漸く「東の海編」に突入できる。前回は文字数が多過ぎて長くなりすぎた事を反省して、少し短くしました。ウタと巧の冒険に、新たな出会いと敵と仲間ができます。
最初の仲間はオリキャラだけど、一癖ある奴なので楽しみにして下さい。不満などがありましたらドシドシコメントして下さい。