青薔薇の少女達と紡ぐ病み物語:N   作:ka-主

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どうも皆さん、ka-主です!
今回は前回の続き。そして早めの第1章ラストです。長文視野に入れて、精一杯紡がせて頂きます!
それでは……どうぞ!


15話

(神楽)「まさか……花咲川まで来てたなんて……まぁ見知らぬ土地で花音さんと出会うよりかはマシか」

 

(花音)「ふえぇ〜〜……///でも、有難う神楽君。颯樹君家まで送ってくれて……」

 

 

すっかり日が沈んで、街頭が付き出した頃……俺は偶然出会った花音さんと颯樹の家へと歩いていた。

花音さんは、バイト終わりでそのまま自分の家へ帰ろう……と思った所、颯樹から借りてた小説を返すのをすっかり忘れてたとの事で颯樹の家へ向かってたーーーー迄は良かったが、何時しか千聖さんが言ってた方向音痴が発動した模様で……俺がホントに偶然出会う迄色んな道を迷走していたらしい。

 

 

(花音)「それよりも……神楽君はどうして花咲川に?家は確か羽丘……だよね?」

 

(神楽)「えっと……お恥ずかしながら、自分の悪い癖で考え込んで歩いてたんだ。んで、気付いたら此処に」

 

(花音)「そうだったんだね……何を考え込んでたの?」

 

(神楽)「いや……大した事じゃないよ。それに、こちら側の事情に、クラスメイトを巻き込みたくないからね」

 

 

この問題は、彼女達の問題でもあり俺自身の問題でもある。だから……颯樹や花音さん、千歌や千聖さん達を巻き込む訳には行かない。

 

 

(花音)「そうなんだ……でも、クラスメイトで困ってる生徒が居たら助け合うのが……普通じゃないかな?私だったら、その人に手を差し伸べて力に成りたい。これでも……ダメかな?」

 

 

花音さん……何て優しい子なんだ。しかも小動物みたいなつぶらな瞳でそう訊ねられたら断りずらくなってしまう。

ーーーーって、いけないいけない。自我が飛びそうだった。後1押し花音さんから押されていたら俺は花音さんの問いかけに答えていたかもしれない。

 

 

(神楽)「気持ちは嬉しいよ。だけどそれでも君や颯樹達クラスメイトを巻き込む真似は、俺には出来ない」

 

(花音)「そっか……でも、忘れないでね?私は神楽君のクラスメイトで、何か相談にのれたら何時でも相談に乗るから。だから無理だけはしないでね?(……あ、でも良いこと思いついちゃった♪)」

 

 

どうやら納得してくれた様だが、それでも花音さんは優しかった。そこ迄優しくされると、ついつい悩み事を打ち明けて仕舞いそうなくらいだ。

スマホを確認して、「もう少しだよ」と伝えた。その際花音さんは、同じくスマホで何か操作をしていたのだった。

 

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(颯樹)「わざわざ返しに来てくれてありがとう花音。神楽も、花音に付き添ってくれてありがとう」

 

(花音)「どういたしまして♪この本とても面白かったよ。図書館だと、人気過ぎて借りれなかったから助かったよ♪」

 

(神楽)「俺の方はたまたま花音と出会ったってだけだから礼には及ばないよ」

 

 

無事、花音さんを颯樹の家に送り届け花音さんは目的を果たすことが出来た事を見届けた俺は……颯樹にそう言って「それじゃあまた学校で」と言いながら踵を返し自分の家へ帰ろうとした。

しかし……颯樹に「ちょっと待って」と引き留められた。

何か用があるのだろうか?時間も時間だし、海来も待ってるだろうから手短に済ませて欲しいのだが……

 

 

(神楽)「済まない、海来を家で待たせてるんだ。出来れば手短に頼む」

 

(颯樹)「そうか……なら包み隠さず言うーーーーその前に、立ち話もあれだから上がってくれ。君がその気なら直ぐに済む」

 

(神楽)「(何故……かは聞かないで置こう。大方、花音さんが颯樹の家に着く前にLINEで颯樹に何か言ったのだろうから)わかった。海来には悪いけど、お言葉に甘えさせて貰うよ」

 

(颯樹)「うん。それじゃあ上がって?花音もいいかな?こう言うのは多ければ早く解決するだろうから」

 

(花音)「うん。それじゃあ……上がらせて貰うね?」

 

 

花音さんに話した時点で気付くべきだったか……と思ったが、仕方ないと割り切る事にして「お邪魔します」と言って颯樹の家に上がって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯樹の家のリビングにて、颯樹に言われるがままに俺は席に着いた。対する花音さんは俺の向かい側の右側の椅子に座った。

そして、颯樹が飲み物を持ってきてそれぞれ座ってる所に置いて自分も席に着いて話始めた。

 

 

(颯樹)「花音から話は聞かせて貰ったけど……何か、Roseliaとの間で何かあったのか?」

 

 

そう聞かれて俺は少しドキッとした。花音さんには何かあって、考え込んでたとしか話していない。だからRoseliaとの間でのトラブルだなんて花音さんが察して話すことはまず無い。

毎度思うけど……颯樹は読心術か洞察力か何かを極めてるのか?そう思えるくらい颯樹のセリフには驚いていた。

 

 

(神楽)「‪(だから……ここは包み隠さず話すとしよう)実はかくかくしかじかで……」

 

 

そう言って俺は今日の出来事、事の発端諸々を1から10まで順を追って話した。

話をしている最中、颯樹と花音さんは何か質問する訳でもなく唯々真剣な顔で聞いてくれた。

その光景が不思議な事に、俺にとって居心地の良いものだった。

 

 

(颯樹)「なるほど……大体の話の内容は理解した」

(花音)「神楽君も海来ちゃんも、大変だったね……」

 

(神楽)「Roseliaのマネージャーに関しては海来も俺も、そしてRoseliaの皆も望んでそうした事だから、マネージャーとしての責務はこれからも全うして行くつもりだよ」

 

(颯樹)「それはそうだね」

 

 

一通り全て話し終えた後、颯樹と花音さんはそう言ってくれた。

何だか……さっき迄他人を巻き込みたくないと思って話そうとしなかった自分が馬鹿に思えるくらい、清々した感じだ。

 

 

(颯樹)「飴と鞭を使い分けるってのがあるんだけど……君の話を聞く限り、今のRoseliaには鞭が何個あっても足りない位ぬるい成長度合いだと僕は思ったかな?これは同じマネージャーとしての立場で言わせて貰うけど……指導者がいくら厳しい鞭を打っても、打たれた者がそれに相応しい成果を見せないと意味が無い。つまりは幾ら君が頑張っても彼女達がそれに見合った成果をだして、応えなければ意味が無い……分かるかい?」

 

(神楽)「うん……だから彼女達に今現在自分達が招いた現状を打開する為の案を委ねる事にしたいと思ってる。だけど……それでもし同じ誤ちを繰り返したらって思うと、何が正解なのか……分からないんだ」

 

 

事実……颯樹や俺が言ったように、俺自身が彼女達の為に頑張ったとしても、彼女達にその気が無ければ意味が無い。

今回の一件は詰まる話そう言う事だ。

彼女達が俺に盲目である以上……大袈裟に言ってしまえば、何も出来やしない。何かを変えようとなんて以ての外。

諸悪の根源を彼女達自身が絶たなければ……

完全に手詰まりーーーーそう思っていたら、花音さんが話しだした。

 

 

(花音)「私なら……やっぱりちゃんと皆と話し合った方がいいんじゃないかな?神楽君と海来ちゃんがRoseliaのマネージャーになってから、まだ半月しか経ってないにせよ……例え盲目でも神楽を信頼してるには変わりないんだから。今のRoseliaの皆に答えを委ねるのも確かに良い案だと思うよ?だけど……ちゃんと話し合って、これからを決めた方が良いと私は思ったかな?私が神楽君なら、Roseliaの一員として、皆とどうするか話し合うと思うから

 

(神楽)「!?」

 

(颯樹)「どうかしたのか?」

 

 

花音さんの一言で、俺は閃いた。

偶然とは言え、俺は颯樹や花音さんに相談が出来て良かったと心底思った。

ーーーー1人で抱え込む必要なんて、無かったんだと。

 

 

(神楽)「花音さんの言う通りだ。俺は……Roseliaのマネージャー、あの時からRoseliaの一員なんだ。仲間であれば……仲間の間で起きた問題なら、全員で話し合って解決すれば良かったんだ」

 

 

そう言って俺は、颯樹から貰った飲み物を飲み干して、帰り支度をしながら話した。

 

 

(神楽)「颯樹、花音さん。今晩はありがとう、俺の相談に乗ってくれて。颯樹の家に着く前に花音さんが言ってくれた通りだ。俺は、1人なんかじゃない。1人で答えが見つからなければ、2人でも、3人でも……話し合って解決するべきなんだってね」

 

(颯樹)「そうか……お役に立てれて此方も嬉しいよ。だけど神楽、これだけは忘れるな。君がそうすると決めたのなら僕はこれ以上とやかくいわないけど、君に盲目な今の彼女達と話し合って解決させるのは

はそう簡単じゃない」

 

(神楽)「あぁ、分かってる。だけどさっきも言ったけど俺は1人じゃないんだ。1人で無理ならもう1人(・・)と……解決して行けばいい。俺には幼馴染みやメンバーだけじゃない。クラスメイトや親友が居るんだから」

 

 

颯樹の言った事に対して、俺はそう応えた。確かに、普通のメンバーならば1人で話し合って解決は俺だったら容易い。

しかし……これは余りにも逆に彼女達が可哀想だから言わないで置きたかったが、彼女達は普通じゃない。幼馴染み然りクラスメイト然り……唯一まともなのが後輩ってーーーー普通じゃない。

しかし、それでも彼女達はRoseliaと言う有名なバンドのメンバーで、俺と海来はそのマネージャーとして一員に加わっている。

一員ならば……確りと支え合うのが筋と言うものだから。

 

 

ピロリン♪

 

 

(海来)『友希那ちゃん達Roseliaの皆が家に来てるから、早く帰ってきてね♪』

 

(神楽)「だから……俺は行ってくるよ。そんな普通じゃない彼女達の元へ」

 

 

そう言い残して、俺は「お邪魔しました」と挨拶をし、彼女達の元へ向かった。

 

 

(花音)「神楽君、頑張ってね♪」

 

(颯樹)「そうだね。ご武運を祈ってるよ、神楽」

 

(花音)「ねぇ颯樹君……もし良かったら、今晩ーーーー」

 

(颯樹)「はぁ……仕方ないな。一応、ご両親に一言伝えておくよ」

 

(花音)「ありがとう♪颯樹君♡」

 

 

俺が家に向かってる最中……そんな会話のやり取りがされていたのは、また別の話だ……。

 

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颯樹の家を出て家に着いた時には19時を過ぎていた。友希那達Roseliaが家に来ていると知って、足取りが多少重くはなったが、颯樹と花音さんに相談したからだろうか?家に近くなるに連れてその足取りは何時も通りの感じになっていた。

 

 

(神楽)「ただいま」

 

(海来)「おかえり、皆神楽君が来るまで待ってるって聞かなくて……リビングで待たせてるから、好きなだけ話てきなよ。事情はちゃんと、伝えてあるから」

 

(神楽)「済まない、感謝する。海来も出来れば話し合いに参加してくれ」

 

(海来)「……うん、分かった」

 

 

海来からある程度の事情を聞いて、俺は荷物を部屋に置いてから友希那達が待つリビングへと海来と共に向かった。

 

 

(神楽)「遅くなって済まない。少し野暮用でね、寄り道してしまった」

 

(友希那)「大丈夫よ、神楽。その間……私達5人で貴方に話したい事を話し合っていたから」

 

(神楽)「そうか……」

 

 

恐らくは……今回までの自分達の誤ちを懺悔し、改めた後、どうすれば俺に許して貰えるかを話していたのだろうか?仮にもしそうだとしたら……申し訳ないが即刻帰らして、予行練習当日は本気でRoselia抜きでやろうと思った。

 

しかし……その心配は無かった。

 

 

(友希那)「私は……私達は、神楽と海来の指導に甘えていた。アナタ達の指導に従いそれを実行していれば主催ライブも成功して、その先のライブ……もっと言えばF.W.Fのステージに恥じなく立って、最高の演奏が出来る。そう思ってしまった自分達がいた……」

 

そこまで言うと、友希那は何故かあこの方をちらっと見た。

 

 

(友希那)「あこに……私達は気付かされたの。今の私達は昔の私達と良く似てる状態だって」

 

 

『昔の私達』……以前友希那とリサから、聞いた事がある。SMSと呼ばれる音楽イベントに出場した事をきっかけに起きた、友希那達Roseliaにとって忘れてはいけない過去(誤ち)があったと。

曰く、それを乗り越えたから今の自分達が……Roseliaがあるんだと。

 

 

(あこ)「神兄や海来姉に頼りきっちゃてたって、気付いた時……うんん、神兄に怒られた時……昔のあこ達に、Roseliaの音を取り戻す為に、皆の想いが散り散りになったあの時に似てるって思ったの。上手く言えないけど……このまま神兄や海来姉に甘えて頼りきった練習してたら、昔のあこ達に逆戻りしちゃうんじゃ無いかって……」

 

(紗夜)「事実……私達の技術面や、基礎体力等、大江さんや蒼導さんの指導があったからそこ上達出来ました。しかしそれをいい事に……本来私達がやるべき事、進むべき道を忘れてしまっていた。そうなった結果、知らずうちに大江さんや蒼導さんに頼り甘えてしまう形となってしまった。宇田川さんは、そう私達に指摘してくれたんです」

 

 

なるほど……友希那だけでは正直言って見えて来る話しも見えてこない、つまりは話の内容が遠回し過ぎて歯痒さすら感じた。

最も……その後のあこと紗夜の話を聞いた時点で、此方が言う事は決まってるのだが。

 

 

(神楽)「つまり……あこや他の者達が何か指摘しなきゃお前達はこれからも盲目のままでい続ける。そう言うことだよな?先の話を聞く限り、そう聞こえるし何よりーーーー俺はお前達が今までどうあったかを聞きに戻ってきたんじゃない。お前達が今後どうしたいか、何を捨てて変わっていきたいかを知る為に戻って来たんだ。それを明確にしてないなら……予行練習だけじゃない、主催ライブもF.W.Fも、今後のライブも全て諦める事だ」

 

(Roselia)『ッッッッッ……!!!!!?????』

 

 

なんだろう……もしかしたらと言う淡い期待を抱いて戻って来た自分が、彼女達と話し合おうと思った自分が馬鹿らしく思えてきた。

これ以上時間の無駄だ。結局……彼女達は今後何も変えることは出来ないんだろう。そう思って席を立ち上がった時だった。

 

 

(友希那)「待ってッ!!」

 

 

友希那がバンッと勢いよく席を立ち大きな声で、俺を強く引き止めた。

 

 

(神楽)「何故待つ必要がある?もう話すことは無いんだろ?所詮……お前達は俺達の指導や指示を持ってしてもその程度だった。そう言う事だろ?」

 

(友希那)「それは違うわ。私達はアナタ達の指導で確かに上達した。アナタ達のお掛けで、今までの私達じゃ経験し得ない事を経験できた。これは私にとっては紛れもない事実で、感謝してもしきれない。だから……私は選ぶわ。今日この時をもって、私はライブと練習の時にアナタ達から貰う恩を捨て、全身全霊で……Roseliaの湊友希那としてのプライド、誇りをかけてアナタ達の理想に応え、そしてーーーー頂点のその先へ、Roselia()と共に狂い咲く。これが、アナタ達に伝えたかった私の……いいえ、私達の答えよ」

 

 

その言葉を言い放った友希那を見た。

その目線は、確かに俺を見てとらえている。だけどその瞳の眼光には、今後の……未来のRoseliaの在るべき姿を見てる様に見えた。

無論それは、他の4人もそうだった。

全く……話し合い始める前からそういった目で、態度でいて欲しかったよ。ホント……彼女達に甘いな、俺は。

 

 

(神楽)「いいのか?言ったからには俺と海来も全力でやらせて貰うぞ?今まではお前達の為にお前達の実力にあった容量でやってた。お前達がその気なら、練習中の飴は一切与えん。寧ろ俺達が体験した特訓(レッスン)を味合わせてやるから覚悟しろ?弱音泣き言言った奴は即刻その日の特訓から離脱させるからな、いいな?あと最後に……今後練習中に俺に盲目な態度行動言動とってみろ、次はないからな!!」

 

(Roselia)『はいッ!!!!!』

 

 

これが……恐らくは彼女達からして、俺と海来からしても最善の選択だと思う。

他のマネージャーや外部指導者等から見たら、恐らくまだぬるい選択だと思う。実際、過去の俺……海来達とバンドをしてた時はこれよりも厳しくやっていた。

全くもって……人とは矛盾だらけの生き物だと心底思う。

ーーーーそれはさておき。

 

 

(神楽)「海来、少し買い物に行ってくる。その間に友希那達と協力して、晩御飯の支度と泊まれる(・・・・)準備をしてくれ」

 

(海来)「りょ〜かい♪いつ頃戻って来れそう?」

 

(神楽)「多分あれはホームセンターに揃ってると思うから多分1時間掛かるかどうかだと思う。出来る範囲でいいから、頼めるかい?」

 

(海来)「勿論♪行ってらっしゃい」

 

 

海来に見送られ、未だに唐突過ぎる出来事にポカンとしてる5人をよそに、俺はガレージに停めておいた原付バイクにのり、ホームセンターへ向かった。(尚、原付免許は高二の頃に取得済みで、もしもの為にと母さんに頼んで自宅に愛用してた原付バイクを置いおいた)

 

 

(友希那)「ねぇ海来?どうしてお泊まりを?」

 

(海来)「どうしてって……皆今何時だと思ってるの?こんな夜遅くに女子高生を出歩かせるなんて危ないよ?ほら、分かったら神楽君に言われたことしないと……って、その前に、皆ご両親に一言泊まる旨を伝えて置いてね?」

 

(Roselia)『は、はい……』

 

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(神楽)「…………」

 

 

Roseliaの今後の方針が明確となり、急遽行うことになったお泊まりも無事に終わり……スマホ時計はもう直ぐ0:00になろうとしていた。

そんな中俺は、アイスコーヒーが入ったコップ片手に自宅のリビングにて考え事をしていた。

 

(神楽)(皆と共に……か)

 

話し合いで友希那が言っていた単語……。皆、と言うのは恐らく俺と海来も含まれる。

あの友希那が、俺達の事をそう思っていただなんて思いもしなかった。

とても嬉しい……正直な気持ちそう思ったのだが、俺の脳裏には2つの事がちらついて気が気じゃなかった。

 

(神楽)(仮に主催ライブが成功し、先生の満足いくライブが出来たとしよう。そうなれば俺と海来は先生が言ってた事務所に入社し、俺はプロデューサーとなり……入社して直ぐ結成されるであろうバンドの指揮を執る事になる。となれば彼女達Roseliaにさく指導の時間が必然的に減る事になる)

 

そうなった場合俺は……俺と海来は、彼女達が見せる頂点のその先の景色へと無事導くことは出来るのだろうか?

考えるだけ損……それは分かっている事だが、どうしても考えずには居られない。

そしてもう1つーーーー

 

(神楽)(これ迄の2人……紗夜と燐子の態度を見て確信した。それにあこも……。ああ見えて正直者で、何らかの要因が重なって4人と同じ感情を抱くのは明白。つまりは……)

 

友希那とリサ……この2人と交わした約束の選択肢に、彼女達3人が新たに加わるのだ。

 

 

(神楽)「加えて彩さん……彩と交わした約束ーーーーと言うよりかはお願い事もこなさなきゃいけない。全く……一体全体誰がこんな濃厚で忙しい1年を過ごす事を予想出来たんだよ」

 

 

ほんとに……心底そう思う。普通の学生ならばこんな1年送る事はまず無い。

そう思いながらコーヒーを飲んで、今日の所は一旦それに関した考えを棚に置いておく事にした。

明日は幸いにも休み。朝は彼女達を見送って、その後午後に練習をする手筈。出来れば主催ライブの進捗含めた会議たるものも出来れば理想的だ。

 

 

(神楽)「手加減なんかしない。その程度のバンドと再び解釈するような事があれば今度こそ見捨てる。だから……友希那達、そう言ったからには全力で……俺と海来の指導に応えてくれよ」

 

 

そう言った俺はコップに入っている残りのアイスコーヒーを飲み干して、自室へもどって行ったのだった……。

 

 

 

 

 

〜第1章・END〜

 

 

 

 




如何でしたか?これにて早めですが、第1章完結です。次章からは第1章よりも更に忙しく神楽君達は動きます。そして更に……新たなオリジナルキャラも登場し、忙しさもですが賑やかになることでしょう。
それではまた次回お会いしましょう!感想、高評価等お待ちしております!
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