〜リサ&友希那side〜
(リサ&友希那)「「〜〜〜〜♪♪」」
アタシ達は……この時をずっと楽しみにしていた。
6年間……色々あったけれど、私達は互いに彼の事を忘れたりなんて……彼と私達3人で交わした『約束』を忘れたことなんてなかった。
アタシ達の両親から、昨日彼の家から1本の電話が掛かってきた。
内容は……『明日、神楽が羽丘に帰ってくる』との事だった。そして今日、朝早くから私とリサはリサの家の前にてそれはもう、舞い上がりそうなくらい高揚した気分でその時を待っていた。
(リサ)「楽しみだね、友希那♪」
(友希那)「えぇ、どんな感じで出迎えてあげようか考えすぎて眠れなかったわ♪」
(リサ)「アハハ♪アタシもアタシも!どんな服装で迎えてあげようか……考えてたらさ、いつの間にか朝になってた……なんてね♪」
等と、アタシは半分冗談交じりで友希那にそう言った。
眠れなかったのは本当だが、リサ見たく朝まで寝れなかった訳じゃないが……ドキドキが収まらなくて、寝たのが5時辺りだったのは覚えている。
でも結局…いつも着ている服装にする事にした。
彼なら……幼馴染みがどう変わろうとも、忘れる訳がないから。
(リサ)「神楽……アタシ達の事、忘れてないよね?」
(友希那)「当たり前でしょ?『約束』を忘れない限り……私達2人を忘れるなんてこと、神楽がする筈ないわ」
(リサ)「そう…だよね!ウン!早く来ないかな〜神楽♪」
アタシが心配した事は、おそらく杞憂に終わるだろう。だって、神楽は記憶力だけは誰よりも優れてる方だから。
どんな姿になっても、私達3人が交わした『約束』がある限り…絶対と言って良いくらい私とリサの事を忘れたりなんてしない。それが私とリサが知る神楽だ。
(リサ)「たまに届く写真みて思うんだけど…神楽、昔よりもとってもかっこよくなったよね!」
(友希那)「奇遇ね……私もよ?流石私達のdーー幼馴染みよね。惚れ惚れしてしまうわ…///」
今までは写真だけだったが、今日からはnーー本物を拝めれるのだ。
あぁ…早く来ないかな〜神楽♪神楽の姿をこの目で、直にみたい。早く目に焼き付けたい……。
「リサ〜!友希那ちゃ〜ん!神楽君新宿に着いたらしいから、そろそろ迎えに行くわよ〜!」
(リサ)「は〜い!」
(友希那)「分かりました……!」
そうこう考えてるうちに、アタシのお母さんから神楽が新宿に着いたと言う連絡を受けたと言う知らせを聞いた。
それを聞いた私達は、リサの家の車にのって、羽丘駅へ向かった。
(リサ&友希那)(ああ、早く会いたいな(わ)、神楽♡♡)
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〜神楽side〜
(神楽)「……あと少しだな……」
新宿につき、手筈通りにリサと友希那のお母さんに電話を一通入れて……今俺は、羽丘行きの電車に乗っている。
2、3時間の新幹線、及び電車旅が……もうすぐ終わりを迎える。
羽丘に着くまでもう少し時間がある為、俺は編入先の学校の書類の再確認をし、残りの時間を読書などに費やした。
長野にいる間、2人の親からリサと友希那の写真が送られてきたりした。2人とも……6年前よりも色々と成長していた。聞く話によると、2人共、残り3人の女子と一緒に『Roselia』と言うバンドを結成し、音楽の祭典『
(神楽)「頂点を目指すガールズバンドRoseliaか……」
これも、2人の親が言っていた事だ。Roseliaは、ただ有名なバンドと言うだけでない。圧倒的なパフォーマンス、技術力、その他諸々が本格派なバンド……。
故に……その5人が目指してるのはF.W.Fに出て有名なガールズバンドになると言う訳じゃない。あの5人が目指しているのは頂点。ガールズバンド界隈の頂点に君臨すると言うのが彼女達の掲げた目標らしい。
(神楽)「目標は違えど……形は似てるな……」
そう呟きながら俺は、2人の親からその話を聞いた時から……2人に。否、Roseliaに出会ったらやりたい事があるのを思い出した。
(神楽)「それを実現させる為にも……早く2人に会わないと、だよな……」
『まもなく〜。羽丘〜、羽丘です。降り口は〜、左側で〜す……』
車両内から、間もなく羽丘に着くアナウンスが流れた。
もうすぐだ。もうすぐで、俺の故郷に着く。
(神楽)「早く会いたいな……。リサ、友希那。そしてーーーー」
キキィィィィィーーーーー……ッ
……プシュゥゥゥゥーーーーー……ッ!!!
『御乗車〜ありがとうございます〜。羽丘〜、羽丘で〜す。降り口は〜左側で〜す。お荷物のお忘れのないよう、お願いします』
(神楽)「よし……行くか!」
本をボストンバッグに仕舞い、荷物をもって……俺は電車をおり、約3時間程に及んだ新幹線・電車での移動に……幕を下ろしたのだった……。
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〜リサ&友希那side〜
(リサ)「いよいよだね、友希那……」
(友希那)「えぇ、早く会いたいわ……神楽……」
今しがた、駅のホームの下り線から電車が来て、アナウンスが流れた。
時間的にも、あの電車に神楽が乗ってるに違いないと思った私達は、偶然にもそう思ったリサのお母さんと一緒に車から降りて、駅の入口前で彼が来るのを待った。
(リサ)「ねぇねぇ友希那!神楽……アタシ達見て、どんな反応するかな?」
(友希那)「そうね……私達が来る事は神楽は知らないから……当然驚くと思うわ」
そう、実を言うと先の電話でアタシのお母さんは、「2人はバンドの練習で来られない」と返してくれた為、神楽はアタシ達も迎えに来てる事を知らない。
だからきっと……居ないはずの私達を見て、ドギマギしながら驚くと思う。だって、あれから6年前……自分で言うのもあれだけれど、大人びたから。きっと、色んな意味で驚くと思う。
アタシ達がそう思っていた最中だった……その時が訪れたのは。
(神楽)「……ッ!?」
(リサ&友希那)「「ッ!!!!」」
予想通り、彼はアタシ達の姿をみて驚いていた。
でも、私達も同じくらい驚いていた。いいえ、驚いた……というより、やっと再会出来た……の方が適切かもしれない。
例えるなら、結婚が約束された主人公とヒロインが、周期感覚で漸く再会できたそれだ。
それくらい……私達3人がこうして巡り会えたこの瞬間が儚く、尊く……
愛おしく、懐かしい。今か今かと待ち遠しかった。
だからーーーーー
(リサ&友希那)「「神楽ッ!!!!」」
(神楽)「うぉ……ッ!?」
アタシと友希那は、これでもかと言うくらいの力で神楽を抱き締めた。
6年前の面影何て既になかったが……写真を見ていたお陰で彼が私達の幼馴染み、大江神楽である事に間違いなかった。
(リサ)「神楽ッ!神楽ァ…ッ!」
(友希那)「会いたかった!……ずっとずっと、貴方に会いたくて……この時がいつ来るのか待どうしかった!」
(神楽)「リサ、友希那……ただいま。6年ーーーーー長かったけど、戻って来れたよ。故郷に、2人と過ごした……思い出の地に」
そう言って神楽は、アタシ達を抱き締め返してくれた。
力が強かったのか、少し息苦しさを感じたが……神楽を直に、より濃く感じれるから、私達はそれでも良いと思った。
それと同時に……確かめたいことがあった。
本当に、彼が神楽なら……
6年前の『約束』を……
覚えているだろうからーーーーー
(リサ)「ねぇ神楽?アタシ達と交わした『約束』……覚えてる?」
(神楽)「約束……?」
(友希那)「そうよ。『私達2人を幸せにする』って約束……それを果たす為に、私達の元へ戻ってきたのでしょ?神楽?」
誰よりも記憶力に優れた神楽だもん。
ましてや未来のーーでもある私達との約束を忘れるなんて有り得ない。
この瞬間までーーーーーそう疑わなかった……。
(神楽)「…………ごめん、何の事だか分かんないや……」
(リサ&友希那)「「……………………え????」」
神楽の口からそう告げられた瞬間ーーーーー
私達の頭の中は、真っ白になった……。
〜END〜
次回、少しカオス?になるかも……?そして、オリキャラと『花女』の生徒2人が登場します。
お楽しみに!
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