青薔薇の少女達と紡ぐ病み物語:N   作:ka-主

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どうも皆さん!ka-主です!
今回はいよいよ主催ライブ本番です。そして今回を区切りに次回から本編が大きく動きだします(少し大袈裟かな?)。
まぁ今回主催ライブ本番とは言ったものの序盤〜前半行くか行かない辺りまで本番前日の描写になりますのでご了承ください(メタい)。
それでは……どうぞ!


17話

(神楽)「リズム隊!各自テンポキープが厳かになってる!1曲1曲のテンポキープがメロディーパートの支えになる事を忘れるな!!」

 

(リサ、あこ、燐子)「「「ハイッ!!!」」」

 

(神楽)「メロディーパートも、リズム隊が支えてくれるのを良い事に自分を主張し過ぎるな!主張が過ぎると折角のメロディラインが台無しになるばかりか曲自体が死んでしまう!!もっと周りを見てアンサンブルする形で演奏するんだ!!」

 

(友希那、紗夜)「「ハイッ!!」」

 

 

主催ライブの予行練習が終わってから……神楽と海来の指導は、今まで以上に苛烈を極めた。

具体的に言うとーーーーいや、具体的になんて言い表せ無いくらいの物だ。

あの日……神楽と海来、そしてアタシ達Roseliaの皆と話し合ってから、神楽と海来の指導に火が付いたのだが……予行練習が終わってからは更にそれに激しさが増した。

今やってる事が、神楽達が今までやってきた事なんだと思うと……ゾッとする位。時にはまりなさんに無理言って早朝に短時間。夕方からCIRCLEが閉まるまで……時には神楽の家の地下室にて時間の許す限り練習漬けだったりとーーーー兎に角1秒1分1時間1日を無駄無く、そして一切の加減無しの練習・特訓が続いた。

今もそうだが……正直言って、今すぐにでもその場で倒れ込んで寝てしまいたい。それくらい今のアタシ達からしたらとてつもなく過酷だった。

練習前のトレーニングを着々とこなして来たアタシやあこ、紗夜なんかでも余りの苛烈さ故に気絶する事がちょくちょくあった。友希那と燐子に限っては……あまり口に出して言いたくない位グロッキーな状態だった。

 

(リサ)(アタシの場合……日々の睡眠と学校の昼休みの仮眠で、何とか疲労誤魔化そうとしたけど、正直言って焼け石に水だ。手足なんて先の先まで痙攣してた時もあったし、仮にもダンス部の身なのに全身筋肉痛になったりって感じで、可能なら神楽と海来に抗議したいくらい疲労が尋常じゃ無かった)

 

事実……今もこうして何食わぬ顔で合わせをしているけれど、とっくに身体が悲鳴を上げてる。

それでも唯一、救いなのは休憩の時はたとえ短時間だろうが長時間だろうが2人が水と差し入れを用意してくれる事だ。言ってしまえば……それがアタシ達の至福の一時だ。

 

 

(神楽)「リサッ!テンポキープがさっきより厳かになり過ぎだ!練習中雑念等は一切捨てろと言ったはずだ!!」

 

(リサ)「ご、ごめん!!」

 

 

因みに、今は本番前日の夜の6時過ぎ。神楽の家の地下室で練習中だ。本番に備えてゆっくり休めと神楽は言ってくれた……のだが、友希那の強い要望で本番前日の最終調整をする事になった。

まぁ最も、アタシも含め神楽除いて全員満場一致だったんだけどね……って、いけない。そろそろと言うよりいい加減今の状況を説明してる暇があったら練習に取り組まないと。

神楽の思いやりを踏み倒してまで今晩練習すると言い出したのはアタシ達なんだから。

 

 

(神楽)「……よし、時間的にこれが最後だ。1回通そう5分後には通せる準備をして」

 

(Roselia)「「「「「ハイッ!!!!!」」」」」

 

 

暫く合わせて、神楽は時計を確認しながらアタシ達にそう言った。

本気の指導が始まってから、アタシ達は5分じゃ正直足りない……そう思っていたが、何故だろう。今になって5分でどうこう出来るようになっていた。5分の中で再度チューニングしたり、水分補給したりと言った具合に(他にも出来ることは増やせたが、今は大まかに)。

 

 

(友希那)「神楽、準備出来たわ」

 

(神楽)「そうか……なら、始めてくれ」

 

 

神楽はそう言って……近くにあったパイプ椅子を扉の隣に置いて深く座った。

それを見た友希那は、アタシ達を一人一人見てーーーー「行くわよ」。そう言ってアタシ達Roseliaは本番前日最後の通しを始めた。

 

 

 

 

(神楽)「…………想像以上(及第点)だな。それでもよく頑張ったよ皆。今日は俺の家でゆっくり休んで、本番に備える様に。お疲れ様でした」

 

俺が想像以上と書いて及第点と言ったは……そのままの意味だ。俺と海来が本気で指導し始めた時は、まぁ……酷いものだったが、ある意味で予想通りだった。気絶するは貧血で座り込むはーーーー酷い時は目眩で……いや、コレばかりは彼女達の尊厳の為言わないでおく。

しかしそれを差し置いたとしても……彼女達の演奏技術や精神面(メンタル)は今までよりもかつてない成長ぶりを見せた。

 

 

(神楽)「明日……楽しみにしてるからな、Roselia()

 

 

そう言って、俺は和室にてぐっすりと眠っている5人を見て自室に戻ったのだった……。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

〜本番当日。とあるホテルにて……

 

 

(???)「……はい。たった今チェックアウトを済ませました。……16時にCIRCLEと言うライブハウスに集合ですね?分かりました。それではまた……」

 

(???)「で、先生からなんて?」

 

(???)「16時までにはCIRCLEに集合して欲しいって」

 

(???)「それまでどうするの?折角だから2人の顔見に行く?」

 

(???)「何処にいるか目処すら経ってないのに……それは無謀という物よ?だから集合までに色んな所を巡りましょ」

 

(???&???)「「了解」」

 

 

 

 

 

〜所戻って、dabのRoselia控え室にて……

 

 

(神楽)「まさか……そこまでするとはな」

 

(海来)「差し入れ、持ってきて正解だったね」

 

(Roselia)「「「「「…………………………」」」」」

 

 

一応……目の前で起きてる事態にいたるまでの話をしよう。

朝起きたらまずRoseliaの皆が居なかった。海来に聞くと「本番直前のリハーサルを神楽達が来る前に行って仕上げたい」と5人揃って言いに来たらしく、dabのスタッフさんとまりなさんに断りを入れて朝9時から今現在……もうすぐ16時……あと30分もすればゲストバンドが集まる時間になるまで練習をしていたらしく、Poppin’Partyの皆が力尽きて気絶してる5人(Roselia)を見つけて俺と海来の元へ駆け付けてきたと言う始末。

そして、各バンドの最終セッティングの打ち合わせをdabのスタッフさんに任せて、俺と海来はRoseliaの気付け薬として持ってきた差し入れ(塩おにぎりと水)を渡して経過を待っていた。

 

 

(友希那)「ありがとう神楽……。あとごめんなさい、最後の最後にこん詰めてしまって……見苦しい姿を見せてしまったわ」

 

(神楽)「全く……開演まで時間が無いと言うのに……だからゆっくり休めと言ったんだ」

 

(Roselia)「「「「「ごめんなさい……」」」」」

 

(海来)「ま、まぁまぁ!兎にも角にも皆無事だったんだから……ね?これ以上は言わないでおこ?」

 

 

確かに……これ以上言ってしまうと彼女達の本番に障ってしまうか。

そう思った俺は、「やれやれ」とため息混じりでそう言いながら会話を続けた。

 

 

(神楽)「まぁでも……それに見合った練習が出来た。そうだろ?顔に……『昨日までの自分達と違う』って書いてあるからな」

 

 

俺はそう言って、部屋を出て行こうとした……その直前、「神楽」と友希那に呼び止められて俺はドアノブを握っていた右手はそのままで、友希那の方を向いた。

 

 

(友希那)「予行練習の時……ああは言ったけれど、改めてありがとう。そして……見ていて頂戴、Roselia(私達)のステージを」

 

(神楽)「…………間もなく最終セッティングの打ち合わせが始まる。行くぞ」

 

(Roselia)「「「「「ハイッ!!!!!」」」」」

 

 

期待の言葉、応援の言葉等は掛けなかった敢えて。

ーーーー今の彼女達は、それらの声を掛けなくても良いくらい……恰も宝石の如く輝いていたから。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

最終セッティング、リハーサルも滞りなく順調に進み……主催ライブ開演時間。チケットは紗夜と燐子の報告通りものの数十分で一般は完売となり、残りは取り置き分。今し方羽丘の1年生2人分の取り置きのチケットが売れ、残り5枚……ドタキャンとかしない限りは事実上全てのチケットが完売となる。

その時を今か今かと、海来と共に待っているとーーーー

 

 

(???)「取り置きしていたものだ。確認出来るかい?」

 

(神楽)「ありがとうございます……って、先生でしたか。来て下さりありがとうございます……ってお前ら」

 

(ヱヰ)「神楽様!見に来ましたよ!」

 

(???)「先生に誘われて見に来たわよ。元気そうね?」

 

(???)「久しぶりだね♪」

 

(???)「相変わらず、二人はいつもお揃いなのね」

 

 

最後の取り置き分は先生だった。しかし……PCを見て、取り置きの枚数丁度5枚と表示され「おや?」と思いもう一度先生の方を見た。そこにはヱヰともう三人----

 

 

(神楽)「ヱヰはRoseliaーーーー元い友希那の弟子みたいな物だからまだしも……お前ら揃いも揃ってどうした?」

 

(オーナー)「そう言ってやるもんじゃないよ、あの4人は教え子として私が招待したんだ。それに久しぶりに逢えて嬉しいんじゃないのか?」

 

(神楽)「まぁ……多少は。けど今日はRoselia(彼女達)の勇姿を確り自分の目で見届けたいと決めたので」

 

 

 本心は今日の所(・・・・)は聞かないでおこう。

 今此処で聞き出してしまったら……面白味----と言うより自分自身の気が緩みそうだから。

 例えるなら……始めから勝利が約束された戦い程、つまらないこの上ないというものだ。

 

 

(オーナー)「そうかい。なら楽しみにしてるよ……お前達二人が指導したRoseliaのライブを」

 

 

 そう言って先生は4人を引き連れて、ステージへと歩いていったのだった。

 

 

(海来)「あの3人……相変わらずだったね」

 

(神楽)「全くだよ……先生も先生で人が悪いというか……」

 

 

 先も言ったがこの際ヱヰはともかくあの3人がなぜ来たのかはどうでも良い。どんな不祥事でさえも見逃さず、この主催ライブを成功させる。裏方として、マネージャーとして。

 再度そう心に強く決めた俺は、海来に後を任せて友希那たちRoseliaがいる控室へと向かったのだった……。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

時間が過ぎるのはあっという間だ。主催ライブが始まり、ゲストバンド達のライブーーーー所謂前座が着々と終わり、今はPoppin’Partyがステージに立って演奏している。

次はいよいよ……Roseliaの出番だ。

 

(神楽)(やれるだけの事はやった。半月彼女達の基礎体力、メンタルを可能な限り現段階で高めれるだけ高め、残り約半月ばかしを彼女達の要望に応えるべく、俺と海来が経験した事をこれも同じく可能な限り叩き込んだ)

 

それでも、多少のーーーーコンマレベルの荒さは解消出来なかった。それだけがただ1つ、唯一の不安要素だが……

 

 

(神楽)「自分達を信じろ。どんな如何なる状況でも、最終的に信じられるのは各々の実力、そして……仲間達との絆だ。だからーーーー」

 

(Poppin’Party)「「「「「ありがとうございました〜〜〜〜!!!!!」」」」」

 

 

言葉が途切れると同時に、Poppin’Partyのライブが終わり、拍手喝采が響き渡った。観客の拍手の音、歓声で分かる。オーディエンスの熱は最高潮寸前。彼女達(Roselia)が何時来るのか、何時ライブするのか今か今かと待ちわびてる証拠……。

 

 

(神楽)「迷うな。自分達の実力を、仲間を信じろ。自分達が獲てきたものを胸に、思いっ切りーーーー行ってこい(狂い咲いてこい)

 

(Roselia)「「「「「ハイッ!!!!!」」」」」

 

 

(友希那)「行きましょう、Roselia。頂点へと続く道を探しにそしてーーーー狂い咲く為に。神楽……見ていて頂戴。私達のライブを」

 

 

友希那の声に、俺と4人は静かに頷き……友希那が先陣を切り紗夜、リサ、あこ、燐子と……蒼く幼き不死鳥の雛達(青薔薇の少女達)未来の道(頂点へと続く軌跡)を探す為に演奏しにステージへと歩みを進めた。

 

 

(友希那)「Roseliaです。……早速いくわよ、『BLACK SHOUT』」

 

 

 

ーーーー演奏をしている彼女達は、本当に輝いていた。

 

紫、青、緋、紅、白と……それぞれが違う輝きを放つ宝石見たく。

 

一人一人が互いを信じ……軌跡()を照らし歩んでいる様に見えて……その姿に、俺は思わず瞳からッー、と涙をこぼしていた。

 

 

 

 

〜END〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ヱヰ)「友希那様、とても素敵でした!」

 

(???)「これ程とは……流石『音楽の革命家』を謳うくらいはあるわね」

 

(???)「でも……それでも彼処まで出来なきゃ所詮この程度。やっぱり、流石と言うべきね」

 

(オーナー)「4人とも、今夜はとても良い演奏をみれた。そう言う顔してるね……私はあの2人に用があるから。気をつけてかえるんだよ」

 

(???)‎「了解です♪」




如何でしたか?そして今回で幕間含めて20話更新致しました!まだまだこれからも頑張って参りますので、応援の方宜しくお願いします!!
さて次回は主催ライブが終わった次の日のお話です!名前は今回限りで伏せて起きましたが、オリキャラ達満を持して次回から本格的に登場します!お楽しみに!
それではまた次回お会いしましょう!
感想、高評価等お待ちしております!!
P.S:今日は朝日六花の誕生日です!おめでとう六花!!
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