本当は別の新作が今年最初になるはずだったんですが……諸事情により此方を初めにします!
そして第2話は、とあるお方のオリキャラとバンドリのキャラ2人が登場します。尚、本人の了承は得てますのであしからず。
場所変わり羽丘商店街ーーーー
(???)「はぁ…、はぁ…、はぁ…!」
ピンク色の髪をなびかせて、小柄な少女は走っていた。服装が春の洋服を着てる辺り、ランニングをしてる訳ではなさそうだ。
(???)「や、やばい……ち、遅刻……しちゃう……!」
理由は分からないが、彼女は何かに遅刻しそうで、今こうして走っているそうだ。そして顔色からして……既に遅刻をしてしまったか否か……、とても深刻そうな顔でかつ青ざめていた。
(???)「はぁ、はぁ……!あと少しで羽丘駅……!颯樹君に千聖ちゃん……怒ってるだろうな……」
恐らく待ち人であろう人物2人の名前を言いながら、彼女は羽丘商店街を抜け、駅まで走っていったのだった……。
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所戻って……羽丘駅。
〜リサ&友希那side〜
(リサ)「神……楽?」
(友希那)「貴方……今、なんて……」
(神楽)「済まない……2人と交した約束が……なんの事だか分からないんだ。何か、大切なことだったはずなのに……」
空いた口が塞がらないってこう言う事を言うのね……。
神楽がそう打ち明けた時から、アタシと友希那は動揺が隠せなかった。
あの記憶力に長けてた神楽が、私達と交わした約束を忘れるはずがない。
そ、そうだ。これはきっと、なにかの間違いだ。きっと……そうに違いない。
(リサ)「ね、ねぇ神楽?冗談きついよ?そんな事してアタシ達にサプライズしようとしてるんだよね?ネ?」
(友希那)「そ、そうよ……冗談きついじゃない。ほら、早く……冗談って、言って頂戴?」
だけど……現実はそう簡単に都合よく出来ていなかった。
直ぐにそれを……私達は思い知らされる事になった。
(神楽)「ごめん……ホントに、なんの約束したのか覚えてないんだ……なんの約束したのか、教えてくれ」
(リサ&友希那)「「」」
嘘……だよね?ねぇ、誰か嘘っていってよ……。
私達の幼馴染みが……神楽がそんな事言うはずがない。誰か……知ってるんでしょ?これは、冗談なんでしょ?
……あ。
そんな時、アタシはとても良い事を思いついた。
神楽はさっき、「教えてくれ」といった。なら、私達が教えればいい。
きっとこれは……アタシ達から離れた6年間、神楽に他のオンナが、何かをしたに違いない。
私達の愛しの神楽に、他のオンナが変なことしたから……神楽は私達と交わした約束を、わすれてしまったのだわ。
(リサ&友希那)(だったら……やる事は1つ♡)
同じ事を、友希那も考えていたのか……アタシと偶然目があった。
リサとアイコンタクトをとって、私達は神楽に抱きついた。
そして……
(リサ&友希那)「「んちゅ♡♡ジュルジュル♡♡……」」
(神楽)「ンンっ!?」
あぁ……懐かしい神楽の唇♡6年ぶりに、神楽とキスが出来て……アタシはとっても嬉しかった。
公共の目?そんなの……今はどうだっていいわ♡今は神楽とこうして……2人の愛を今1度神楽の忘れてしまった記憶に……『上書き』するのが先決なのだから。
(リサ)「教えてあげる。神楽、貴方はアタシと友希那と付き合ってるの」
(神楽)「付き合ってるか否か分からないけど……告白されたのは……朧けに覚えてる……///」
ハハッ♪神楽ったら、成長したのは貴方だけじゃないんだよ?
顔を赤くしてる神楽……とても可愛いわね♡見た感じ……何処とは言わないけど、女性として成長した私達の身体の一部に触れて(私達が密着させた)、神楽は男の子らしくドギマギしてる……て感じかしら?
(友希那)「告白したの。でも……将来結婚して、子供を授かって、素敵な家庭を気付く為には、神楽は選ばなきゃいけないわ。私か、リサのどちらかを……」
(神楽)「う、うん……?」
何とか理解してるって感じかな?なら、あと少し……だネ♪
私達は、未だに密着させた身体を更に密着させ、お互い神楽の耳元で囁いた。
(リサ)「小学校6年生の頃……別れる前に、神楽はアタシ達に『何時か2人のうちどちらかを幸せにする為に、此処へ戻ってくる』って約束したんだよ?」
(友希那)「あと、
(神楽)「うん……でも、何となく微かに、そんな約束をしたような……そう出ないような気がする。家に帰ったら、6年間何があったのか……ちゃんと話すから、ね?」
(リサ&友希那)「「約束……だよ?(よ?)」」
それを聞いたアタシは、密着させた身体を離した。
神楽?今度こそ約束……守るのよ?私達が、許嫁である私達が、貴方の事を約束と共に……守って上げるからね?
……しかし、神楽がつい今し方約束した事が……
私達幼馴染みの絆を、大きく左右させるとは、思いもしなかった……。
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〜神楽side〜
羽丘へ戻ってきて早々に幼馴染みの2人から、とんでもない仕打ち(?)を受けた。まぁそんな事するのも頷ける。だって……2人だって、年相応の女の子だ。6年間、ずっとずっと、我慢していたのだろうから当然……そう俺は思った。
兎にも角にも……俺はさっき、2人に忘れてしまった記憶とは別に、もう1つ約束をした。
それが……『別れてから今に至るまでの約6年間の出来事を話す』と言う約束だ。
この約束に関しては……正直、するべきじゃなかった。どんなに成長した2人でも、俺の過去を知れば……2人は自分を忘れるくらい正気を保って居られないと思ったから。それがきっかけで、幼馴染みとして、彼氏として……2人の傍に居られないと思ったから。
(神楽)(だけど、俺は……2人を信じる。今は選べないけど……2人を幸せにする為にも)
恐怖する気持ちを抑え、俺はそう心の中でケツイしたのだ。
その時ーーーー。
ドンッ!
(???)「きゃあッ!?」
(神楽)「うわぁ……ッ!?」
後ろから、誰かがぶつかってきた。物凄い勢いで走ってきたのだろうか……俺と、声からして女の人は大きく体勢を崩し……女の人は尻餅をついた。
(神楽)「いつつ……だ、大丈夫君?」
(???)「いったぁ〜……、もぅ……!こうなるくらいだったら……もっと前から颯樹君と千聖ちゃんと出かける為の準備、しとくべきだった〜!」
(リサ)「あれ?誰かと思ったら、彩じゃん!」
(友希那)「そんなに急いでどうしたの?丸山さん」
(彩)「ふぇ?リサちゃんに友希那ちゃん?どうしたの、こんな所で……」
(神楽)「えっと……2人とも、この子の知り合い?」
リサと友希那に彩、丸山さんと呼ばれたピンク色の髪の女の子は、どうやら2人の知り合いらしい。と言うか……何処か懐かしいワードが聞こえたのは……気の所為かな?
(リサ)「うん!この子は、丸山彩って子で、『Pastel*Palette』って言うアイドルバンドのボーカル担当の高校三年生なんだ♪」
(彩)「初めまして♪まん丸お山に彩りを!Pastel*Paletteふわふわピンク担当、丸山彩です!イェイッ!」
(神楽)「え、えっと……大江神楽。リサと友希那とは幼馴染みなんだ。今日長野県から帰ってきたんだ。宜しく、丸山さん」
(彩)「彩でいいよ!宜しくね?神楽くん♪」
なんだか……不思議な女の子だな。
率直な感想として、俺はそう思った。しかしPastel*Paletteとと言いさっきのワードと言い……何か引っかかるな……。
そんな事を考えていると、何やら後ろから、人が来る気配を感じた。1人ではなく、2人だ。
(???)「彩ちゃん?」
(彩)「ひ、ヒィッ!?」
(???)「全く……1時間の大遅刻。それだけじゃなくて他人に当たって迷惑をかけるのセット……彩の事だからもしやと思ってちーちゃんと探し回ってたけど……何か言いたいことはあるかい?」
(彩)「ち、千聖ちゃんに颯樹君……!?こ、これは……その……」
どうやら今度は、彩さんの知り合いらしいこの2人は。1人は金髪の髪を背中まで伸ばした女の人。スラッとした見た目で、女優さんか何かの仕事をやってるのではと思わせる程。もう1人は、黒髪黒目で、見た感じ俺と同い年……に見えなくもないが、容姿が大人っぽいというか、落ち着いてると言うか……。
(神楽)(てか……ちょっと待て。彩、颯樹、千聖、Pastel*Palette……)
心の中でそのワードを数回繰り返して……俺は漸く、さっきまでの懐かしさ反面と、謎の引っかかりの正体が分かった。
(リサ)「?……どうかしたの、神楽?」
(神楽)「人違いじゃなければ……上田城の観光ロケ以来かな?久しぶり、颯樹」
(友希那)「え?」
(颯樹)「あの日のロケの出来事を覚えてたなんてな……こちらこそ、久しぶり神楽」
友希那に至っては口をポカンと開けた状態だ。
まぁ此処で取り繕っても仕方ないから、答え合わせとして、彼の紹介をした。
(神楽)「彼の名前は盛谷颯樹。Pastel*Paletteのマネージャーで……去年の夏頃かな?上田城にパスパレが観光ロケに来ててね。その際にたまたま散歩でそこを歩いてたら、ロケを手伝って欲しいって頼まれてね……」
(颯樹)「あの時は、ホントに助かったよ。まさかのその日当日になって担当のタレントが体調不良でドタキャンするとは思わなかったから……」
そう……あれは高校2年の夏の頃だ。音楽関連で少し行き詰まったと思い気分転換にと上田城へ散歩に行った。散歩の最中、何やらロケの準備か何かをしている人達とタレント……と言うよりかはアイドルが何やら困った表情で話し合っているのを見かけた。それが颯樹と彼女達Pastel*Paletteだったのだ。
(颯樹)「それよりも、君は長野県出身じゃなかったのかい?」
(神楽)「いえ、故郷は此処です。俺が彼処に居たのは、両親の仕事の都合だったので」
(颯樹)「そうか、なら……これも何かの縁ってやつだ。何処かでまた会えるといいな」
(神楽)「はい。まぁその時はアシスト以外で御願いしたいものですね……」
そう言いながら何気ない会話を2人でしていた。
そして、颯樹が「さて……」と言って、彩さんの方に向き直った。
(颯樹)「彩?遅刻した件といい、神楽に迷惑をかけたことといい……何か、言いたいことはあるかな?」
(彩)「だって……まさか服選びとかで寝坊するなんて思わなかったし……人に当たるとは思わなかっtーー」
(千聖)「見苦しいわよ彩ちゃん?多少の遅刻はまだしも、1時間。目的地へ行くための電車も既に発車したのよ?オマケに……私達やダーリンを助けてくれた神楽君にも迷惑かけるなんて……それでも何か、言い訳がしたいと言うのかしら?」
(彩)「ひ、ヒィ……ッ!?」
あ……これ、多分彩さん終わったな。何処ぞのドラマやアニメで見たことある。何かしらの不祥事を犯した人が罰を受ける前のそれだ。
(颯樹)「彩、次のレッスンの日……練習量2倍ね」
(彩)「は、ハイ……」
(神楽)「アハハ……。さて、2人とも、そろそろ行こっか?」
(リサ)「そおだね」
(友希那)「リサのお母さんがまってるわ。行きましょう」
彩さんの処罰(?)を見届けた俺達は、リサのお母さんが待つ駐車場へと向かっていった……。
その際、ボストンバッグとキャリーケースを2人が持ちたいと言い有無言う前に取り上げられ、空いた腕で俺の両腕に抱きついて……皮肉ながら、所謂両手に花という物を帰省早々にされたのだった……。
〜END〜
如何でしたか?
今回は、咲野皐月さん作の「新日常はパステルカラーの病みと共に…」に登場する、オリキャラ「盛谷颯樹」君と、新パス病みのPastel*Paletteの2人に登場して頂きました。
前置きにも記しましたが、皐月さん本人からのご了承は得ていますので、彼、彼女達を本編にて大切に採用させていただきます。
尚、この3人が登場する作品のリンクを貼っておきます。とても良い作品ですので、興味のある方は是非ご覧下さい。
「新日常はパステルカラーの病みと共に…」リンク
→https://syosetu.org/novel/249478/
そして次回……神楽君の過去を紐解く回になります。
あと、自分事になりますがとある企画の作品の執筆を手がけるため、更新が遅くなりますのでご了承ください。
それではまた次回お会いしましょう!
感想、高評価等お待ちしております。