青薔薇の少女達と紡ぐ病み物語:N   作:ka-主

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どうも皆さん、ka-主です!
今回で神楽君の過去回最終回です。回想的な物は前回で完結したので、ここからバンドリのキャラが再び登場します。
それでは……どうぞ!


8話

(神楽)「これが……俺が長野県にいた時に経験した3年間の過去だ。後の約3年間は、時間はかかったものの、同じ高校に通うことになった海来と過ごして……今に至る訳だ」

 

 

自分の過去を語り終えた俺は、海来が注いでくれたお茶を飲み干して、一息ついた。

 

 

(友希那)「……………………」

 

 

一通り話終えた俺は、友希那のを見た。彼女は、途中相づちを入れるでもなく……黙って俺のの話を聞いてくれた。

しかし、話終えて尚こうして黙っている姿を見ていると……やはり話すべきでは無かったのか?とか、色々と心配してしまう。

それもそうだ。あの過去は、他人に気安く話せる様なものじゃない。幾ら幼馴染みのよしみでも……海来みたいなその場にいて、俺の傍にいてくれた人で無い限り。後は本当に、この人なら話しても大丈夫という絶対的な信頼たるものが無ければ、話す気にもなれない……そう言う内容だからだ。

そう言う内容の過去を話し終えたからそこ……友希那にかけるべき言葉が、未だに出てこない。

 

(神楽)(しかし……何時までも声をかけずには居られない。それにもし万一、無理でもしてたなら……今度こそ寄り添わなければいけない。だからこそーーーー)

 

漸く俺は、友希那にかけるべき言葉が見つかり、話すことにした。

 

 

(神楽)「友希那……俺はお前に話sーー「神楽?」ーーてえ?」

 

 

しかし……本題に入る前に友希那に名前を呼ばれて、仕方なしに友希那の話を聞くことにした。

 

 

(友希那)「私……貴方にーーーーいいえ、貴方と海来に謝らなければいけないわ」

 

(海来)「私にも……?」

 

(神楽)「……?」

 

 

しかし友希那の口からでた言葉は、予想外の言葉であり、俺と海来が揃って首を傾げるには充分だった。

 

 

(友希那)「…………」

 

 

……話しずらいのだろうか?中々話し始めない友希那を見て、俺はますます心配になった。

しかし、その心配は……友希那の叫びのような言葉で、杞憂に終わった。

 

 

(友希那)「ごめんなさいッ!!今の貴方の過去……本当はお母さんから聞いてたの!!」

 

(神楽&海来)「「…………え??」」

 

 

友希那の口から発せられた言葉は……文字通り俺達が揃って腑抜けた声で答えるのに精一杯のものだった。

 

 

(友希那)「高一の頃、リサとは疎遠の関係で、私はお父さんの為にF.W.F出場に向けてただひたすら歌を歌っていたの。そんな中……お母さんから話しておくべき事があるって言われて、その話を聞いたわ。最初は……信じられなかった。優しかった神楽が中学の頃悲惨な日々を過ごしていた事に……それと同時に、悔しかった。幼馴染みでありながら、遠距離でも、貴方に寄り添って上げられなかった自分に怒りが混み上がるくらい……悔しかった」

 

(神楽)「その点に関しては、俺にも悪い所がある。叔母さんから、友希那やリサの連絡先を落ち着いてからでもちゃんと聞くべきだった。済まなかった……」

 

(友希那)「謝らないで。それに……海来?私は貴女のあの言葉を聞いて、幼馴染みの私の方が神楽の事をよく知ってるのに……って、あの過去を知っておきながらそう思ってしまった。だから、謝らせて欲しいの」

 

(海来)「そ、そんな!謝らなくてもいいよ!私も……少し言い過ぎたかなって、思ってたし……私こそ、ごめんなさい」

 

 

リサと疎遠になっていたことに関しては別で驚いたが、その後の会話で、互いに悪い所があると言う事で、俺と海来は友希那に謝った。

 

 

(友希那)「話を戻すわね……。あの話を聞いてからの私は、お父さんの為に歌うのと同時に、貴方に少しでも元気になればと思って、貴方のためにも歌った。曲も……その時から不定期だけれども、送ったわ」

 

 

それに関しては、身に覚えがあった。高一の頃、ちゃんとして通えるようになった時だろうか?俺宛に、友希那が作ったであろう曲が入っていたCDが送られてきていた。

 

 

(神楽)「意図は掴めなかったけど、友希那が送ってくれた曲には、何時も元気を貰ってたよ。改めて礼を言わせてくれ」

 

(友希那)「ありがとう。でも……本当にごめんなさい。貴方といつ会えるか、今か今かと待って……Roseliaを結成してから、バンド活動に励むようになってから、貴方の過去を片隅に置いてしまった自分がいた。だからーーーー」

 

(神楽)「いいんだ。寧ろその方がいい。あの過去はそうした方が聞いた側の人達はなんの不自由なく過ごせる。そういうものだからね」

 

 

不本意だが、友希那のその言葉に、俺は少しほっとした。今も尚俺の過去をずっと覚えていようものなら……きっと、友希那のバンド活動や学校生活諸々に大きく支障をきたすだろうと思ったからだ。

 

 

(友希那)「怒って……ないの?」

 

(神楽)「当たり前だろ?寧ろ話を叔母さんから聞いていたのだから、再度同じ話をさせて辛い想いをしただろうに。だから……こちらこそ、ごめん。そして、二度になるが、俺の過去を聞いて理解してくれて、ありがとう」

 

(友希那)「神楽……。あのね?神楽の過去を再度聞き終えた時に、心に決めた事があるの」

 

(神楽)「心に決めたこと?」

 

 

海来の言葉を借りるなら……彼女以前に、俺の理解者になりたい……て感じだろうか?でもそれだと友希那のそのセリフに対しての重みが無いように思える。となると何なんだ?

そう思っていた矢先ーーーー

 

 

(海来)「あわわわわわ……ッ!?///」

 

 

隣から海来の慌てふためく声が聞こえたかと思うと、俺に友希那が抱き着いてきた。

羽岡駅での仕打ちが蘇る……つまり、友希那の成長した柔らかい物が、あの時見たく密着しているのだ。

だから……一瞬何をされているのか分からなかったものの、そうだと悟った直後、おれの理性が飛びそうになった。

 

 

(友希那)「私……貴方の彼女以前に未来の花嫁に相応しい女になるわ。理解者なんて目じゃない……それ以上に貴方の事を理解して愛して……貴方に一生を捧げる事を、今ここで誓うわ♡貴方を絶対に、今度こそ離さない。誰が奪いに来ようとも、そうさせないように……深く貴方を愛するわ♡」

 

(神楽)「んむッ!?」

 

(海来)「〜〜〜〜ッ///」

 

 

友希那は、そう言い終えると同時に……おれにキスをして来た。しかもただのキスじゃない。

所謂ディープキスだ。隣にいる海来なんか……声にならない声を押し殺しながら、顔が茹で上がっている始末だ。

 

 

(神楽)「んはぁ……ッ、友希那の気持ちはわかった。約束は必ず守る。だからそれに対しての答えは待ってくれ。必ず……お前にちゃんと答えて見せるかろ」

 

(友希那)「フフ♡言質とったわ♡改めて……これからも宜しくね?ダーリン(神楽)♡」

 

 

なんか最後の呼び方違和感感じたの俺だけですか!?しかもさっき迄自分で言うのもあれだけど……結構シリアス的な雰囲気だったよね?それが何故ゆえこんな甘々な感じになったんですかぁ!?

そう叫びたいくらい今のこの場の雰囲気が甘ったるくてどうしようもなかった……。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(リサ)「そう……だったんだね」

 

(神楽)「あぁ……」

 

 

「「…………」」

 

 

あれから少し落ち着いて、当初のやる事だったリサや友希那の家を始めとした挨拶回りをした。

その後の晩方……リサから「もし良ければ家に来て」と言われた為……海来に一緒に来るかと誘ったが、海来は友希那と沢山話がしたいらしく、俺1人でリサの家にお邪魔した。

 

そして……今にいたる。

 

 

(リサ)「神楽……辛かったよね?アタシ、その時から友希那とは余り合わなくなっちゃって……で、でも約束はちゃんと覚えてたんだよ!」

 

(神楽)「そうだったのか……」

 

 

リサにも、俺の過去を話した。彼女曰く俺との関係が崩れかねないと思ってしまったらしく、出ていったとの事で……晩方には俺の話を聞く覚悟が出来たらしく、俺は友希那にしたように、自分の過去を話した。

友希那もそうだったが……リサもリサで俺の目をそらさずに黙って話を聞いてくれた。しかし……話し終えた時のリサの瞳は、今にも涙が零れそうなくらい潤んでいた。

 

 

(リサ)「ン〜〜ッ!……よし!決めた!!」

 

(神楽)「リサ……?」

 

 

今にも泣きそうな自分を悟られたく無かったのか……後ろを向いて、恐らく潤んだ瞳を擦ってるのだろう。それが済んだ直後、リサがそう言いながら俺の方に再度向き直った。

 

 

(リサ)「アタシ……神楽のお嫁さんとして恥ずかしくない女になる!神楽の事をこれからも沢山理解して、沢山愛して……!神楽をアタシ無しじゃ居られない様にするんだ♡だから……ね?神楽。アタシと友希那との3人で交わした約束……ちゃんと果たしてよね?」

 

 

またこのパターンか……一瞬俺はそう思ったが、これが俺の知る今井リサなんだと思い直して、友希那に返した言葉とほとんど同じ返事をリサにした。

 

 

(神楽)「うん。必ず約束は守るよ……だからそれまで待っていてくれ。ちゃんと自分で責任持てるようになって、俺の夢と目標を達成したその日までにーーーー必ず答えを見つけるからさ」

 

(リサ)「約束……だよ?破ったら……あの約束の有無関係なく神楽をアタシだけのモノにするんだからね?」

 

 

「善処する」そう俺は答えた。

と言うか……2人とも、ほんとに変わったな。俺が転校する前は、そんな積極的で俺に対して深い愛を抱いていなかったはずなんだけど……

 

(神楽)(まあ、兎にも角にももう少しで始まる新学期までは少なくとも……出来ればその後も平和に過ごしたいものだ。俺のーーーー目標のためにも)

 

俺はリサの部屋の天井を見ながら……そう思ったのだった。

その後……リサに「良ければ泊まってかない?」と誘われて、海来に一言断ってから……その誘いを承諾したのだった……。

 

 

 

 

〜END〜




如何でしたか?
仕事終わりだと言うのに自然と指が動いて……今に至ります。そのため、少し文章に不自然な所があるかもですが、ご了承くださいm(_ _)m
兎にも角にも、これにて神楽君の過去回は完結です。
今後の序章の流れとしては、神楽と海来の編入先での出来事や、Roseliaのメンバーとの顔合わせ辺りの流れで序章を完結させたいと思っております。もうしばらく……序章にお付き合い下さい。
感想、高評価等お待ちしております。
それではまた次回お会いしましょう!
P.S:神楽君の過去回が完結しましたので、予告通り東方Projectの二次創作を手がけていきたいと思います。あと、序章内で、再びあのオリキャラ達と、馴染み深いあの人達が出てくる……かもです。
後、おいおい活動報告か、この回の後書きか前書きにて神楽のプロフィール(更新版)と海来のプロフィールを上げます。
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