パルデアのあるポケモントレーナー達のお話   作:サバ缶みそ味

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テラパゴスがこっちに向かってきた時、ジョジョ5部のボスみたいになった。


 オレのそばに近寄るなぁぁぁ!!的な感じでした


16、マイスイートホーム

「あなたの目玉をエレキネット!なにものなんじゃ?ナンジャモでーす!皆の者ー、おはこんハロチャオー!どんなもんじゃTV、はっじまーるぞー!」

 

 

 よしよし、いいスタートはきれたぞ。3日ぶりの配信だけあってか始まるやいなやフォロワー数はねずみざん並みに増えてる。

 

「皆の者、3日も待たせてごめーんね!色々と予定があって……まだその途中だから今日は重大発表とお家で雑談配信しちゃうぞー!」

 

 ちょこっと短い配信になっちゃうけどそれでも皆の者は大盛りあがりしてくれている。

 

 

[重大発表って……まさかアレか⁉]

 

[ついにキター!]

 

[旦那と喧嘩したのか心配したぞ]

 

 

 皆の者、思い思いにコメントしてくれている。少しの間配信しなかったせいか『旦那と喧嘩別れした』とか『お前らが茶化すから拗ねた』とか『タマゴグループが一致した』とか根も葉もない噂が飛び交ってしまった。

 そのせいでユズリハくんはチリさんに迫られたようで……正直すまないとは思っている。まさか短い間でこんなことになるとは藪からハブネークだよ。

 

 

「皆の者にも心配かけちゃってごめんねっ!ぼくはいつもどーり元気バリバリさ!さてと、まずは皆の者に重大発表といこーか!」

 

 

 重大発表と聞いて皆の者がざわつきだす。いいぞいいぞー、コメント数も視聴数もフォロワー数もこの時が大量発生するんだよねぇ、ニシシ!

 

 

[ちょっと待って。部屋の様子が……]

 

 

 むむ、察しの良いリスナーもいる。これは油断できないな。皆の者が察してしまう前にもったいぶらず発表しちゃおう。

 

「実は!ぼく、ひっこry」

「おーい、ナンジャモ。俺の荷物は運び終わったんだけどさ、寝室のベッドが……おろ?」

 

 

 ちょっ、ユズリハくん!!出てくるのが早すぎるよ!!

 

 

「え、ちょっ、今配信してるのか!?」

 

 

[旦那キター!]

 

[旦那さんがいるってことは……]

 

[おいおいおいおい]

 

 

 あちゃー、ユズリハくんが出てきたことで皆の者も察しがついちゃったねー。これじゃ重大発表にはならないや……まあ仕方ない、ここでぶちかましちゃえ。

 

 

「ごほん、皆の者も察してるかもしれないけど……ボク、お引越ししてユズリハくんと同棲することになったんじゃー!」

 

 

[ナ、ナンダッテー(棒読み]

 

[やっとかよ]

 

[まだ同棲してなかったんかいな]

 

[オメデトー]

 

[そんなことより旦那を写せ¥5000]

 

 

 えぇ…皆の者が反応が薄いどころかしおづけ対応なんだけど!?

 

 

 

「配信中ならちょいっと離れておこうか?」

 

 

 ユズリハくんが配信の邪魔にならないようにとリビングから出ようとしている。ユズリハくんが登場したことでフォロワー数がたきのぼり中なんだ、バズリチャンスを逃しはしない!

 

「ダメダメダメ!リクエストに答えないと。こっちに来て!」

 

 

____

 

 出てくるタイミングを間違えたので彼女の配信の邪魔にならないように出ようとしたら逆に連れてこまれてしまった。

 

「だ、大丈夫なのか?炎上とかしないか?」

 

 

 前回、いきなり俺を写して配信したものだから変にフォロワー数とか視聴数とかが爆上がりしてて変に荒れてないか心配だった。

 

「ダイジョーブダイジョーブ!逆に大バズリしちゃってるから!」

 

 

「うわっ写ってる。ど、どーもー……」

 

 

 動画に自分が写り、更にはパルデア中のこの動画を見てる人達に見られている。慣れない感覚なんだがこれに慣れてていつも動画に出て、配信をしているナンジャモは凄いなと改めて感心するな。

 

「違う違う、ユズリハくんはここに座るの!」

 

 え、ナンジャモの隣に座ろうとしたら何故か怒られた。ナンジャモがさっきまでの座っていた場所から離れている。

 なるほど、今は俺がメインのようだから真ん中に座らないといけないのか。納得しながら大きなマルマインの形をしたソファに座る。

 

 

「はいどっこいしょ」

 

「えっ」

 

 

 俺が座った直後にナンジャモがその上から座り込んできた。いきなりのことで俺の思考が宇宙ニャオハになり停止する。

 

 

「いわゆるカップル座りってやつ?一度やってみたかったんだ」

 

 

 ナンジャモが照れながら寄りかかる。あ、ふんわりとした髪にいいかほりが……癒やされるわー

 

「ニヘヘ、ユズリハくんナデナデし過ぎだよー」

 

 ついついナンジャモの頭をナデナデしてた。でも癒やされるからやめられん。

 

「んうぅ……ニヘヘ……」

 

 

[ごはっ⁉こ、効果はばつぐんだ……]

 

[いやしのはどうwww]

 

[うらやま(血涙]

 

[旦那さん代わってください。いや代われ]

 

[ガチ恋勢生きてるかー!?]

 

 

[ナンジャモのメス顔助かる]

 

 

 いかん、リスナーそっちのけでナンジャモをナデナデしすぎた!コメント欄がいやしのはどうとしっとのほのおだらけで変なことになってる!?

 

 

「ほ、ほらナンジャモ!ひ、引っ越した経緯とかさ、話したほうがいいんじゃないのかな!?」

 

「んうー……あっ!!そ、そうだったね!え、えーとユズリハくん!」

 

 

 俺にふるんかい。仕方ないなぁ…

 

 説明すると……俺がパルデアに帰ってきた時に一緒に同棲することは決まってあった。しかしながらお互いお仕事が忙しかったので中々お部屋探しする時間がなくて決まるまでにしばらくかかった。

 

 それから数ヶ月後、ようやく一緒になれる時間が増えてきたのでいざお部屋探し。セキュリティとか室内にポケモンを出せる部屋とか条件に合う物件を探してようやく見つけた。

 

 ハッコウシティからちょっと離れることになるけど、セキュリティも万全で室内にポケモンを出せる事ができる広いところだったのでヨシとした。

 

 引っ越しの準備をしつつ、両親にはあの時の放送事故から紹介してなかったのでナンジャモを連れて紹介した。

 

 母さんは『こんな素敵な人がいるなら早く紹介しなさいよー』って嬉しそうに茶化してたが、父さんは『放送事故のことは兎も角、大事な人を泣かすな』って叱られた。あの時はナンジャモにも両親にも迷惑をかけたから本当にすまないと思っている。

 

「その後は引っ越しするまで両親宅で過ごして一緒にごはんを食べたりした……ってところかな」

 

 

[で、いつ教会に行くの?]

 

[はあーイチャつきやがって]

 

[つぎナンジャモ泣かしたら…おまえをころす(デデン!]

 

[ハッコウシティから離れてるってことはテーブルシティかチャンプルタウン?]

 

 

「コラ、特定は禁止だぞ?とまぁ、引っ越しも終えてユズリハくんとの同棲生活がスタートしたのさ!」

 

 

[部屋はどれくらい広いの?]

 

 

「ボクのハラバリーとユズリハくんのヨノワールとカイリキーがいても狭くない広さだよ!」

 

 

 耐火性、耐水性に優れどのタイプの手持ちのポケモンを出せる広さとは言うが暴れん坊のパッチラゴンは出せないけど。

 

 

「こうして一緒にユズリハくんといられるなんて……ボクは幸せものだぁ」

 

 

 ナンジャモが照れ笑いしながら俺の手を軽く握ってきた。

 

 

[あああああ手をニギニギしてやがるうううう]

 

[ナンジャモが幸せそうならオッケーです!]

 

[見てるこっちが赤くなりそうやわ]

 

 

 ナンジャモの行動ひとつでコメント欄が天国と地獄と化してる……ナンジャモ、恐ろしい子。

 

 

[エレキン:ところで、寝室のベッドがなんだって?¥10000]

 

 

 いつもナンジャモの動画を見て応援してくれてるエレキンさんからのコメントが。

 いつもありがとうございます。確かスパチャにはちゃんと答えてあげないといけないんだっけか?

 

 

「ああ、実は寝室のベッドがry」

「おーっと、まだ荷物の整理をしないといけないんだった!!エレキン氏、皆の者、ごめんネ!今日の配信はここまで!あなたの目玉をエレキネット!なにものなんじゃ?ナンジャモでしたー!まったねー!」

 

 

 ナンジャモがこうそくいどうするが如くの早口と速さでスマホロトムの配信を切った。

 

 

「……えっと、ナンジャモ……?」

 

「……ユズリハくん、寝室のベッドがなんだって?」

 

 

 あ、なんかヤバイな。ナンジャモがこっちに顔を向けてくれない。き、気にしたらいけなかったやつかこれ……

 

 

「あ、あのー……寝室のベッドが大きいサイズのベッドだけだったんですけど……」

 

 

 寝具を置こうと寝室に入ってみれば、カビゴンがどっしり寝られるくらいのサイズのベッドがひとつ。

 2人分のベッドが無かったので、もしかして俺は別の部屋で寝なきゃいけないのかなーってナンジャモに聞こうとしたのであった。

 

 

「ユズリハくん……相変わらずきみはバトル好きのそれ以外は察しの悪いどんかんマイペースヤドランマンなんだから」

 

 ナンジャモが大きなため息をつく。ああ、やっぱり別の部屋か?

 

 しかしその直後こちらに振り向いた顔は怒った様子は全く無く、寧ろ顔と耳を赤くして恥ずかしそうな照れた顔であった。

 

 

「それ……ボクに言わせちゃう?」

 

 

「……ま、まさか……」

 

 

 彼女の照れながら頷いたことでどんかんな俺でも察することができた。つまり、そういうことか。

 

 

「……ユズリハくん、ダメ?」

 

 

 つぶらなひとみでこちらを見つめる。据え膳食わぬは男の恥だ、全力で答えてあげなくては。

 

 

「ダメなもんか。一緒にいられなかった分を巻き返さないとな」

 

 ギュッと抱きしめて彼女の期待に答えた。

 

 

「……エヘヘッ、だいすきっ」

 

 

 今日は荷物の整理はひとまず置いといて、一日中一緒にじゃれつくことにした。

 

 

_______

 

 

 

で、寝室のベッドがなんだって?

 

 

 

 次の日、こわいかおをしたアマモがリーグ本部の入口でスタンバっていた。おまえ動画見てたのかよ……

 

 

「そ、そんなことあったっけか?アハハハ……」

 

 

 

ユズリハぁ、ゆうべはおたのしみだったようやなぁ?

 

 

 ひぃっ!?チリさんもか!?二人ともめっっっっちゃこわいんだが!?

 

 

 

 オモダカさんはニコニコしてたのだがアマモとチリさんに1日中こわいかおで見られたので生きた心地がしなかった……

 

 

 

 

 




 やっぱりイチャラブを書くのは難しい……
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