WARFRAME The Ancient Great War   作:Leiren

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 皆さんこんにちは。数ある作品の中でこちらに興味を示していただきありがとうございます。
 こちらの作品はゲームのWARFRAMEと架空の現代日本のクロスオーバーです。

 WARFRAME内の知識と現代日本の知識は様々なサイトを見て近づけていますが、現在日本に関しては政治や軍事に関して筆者がほぼ知識皆無のため、所々に自己解釈とオリジナル日本が含まれております。と言う理由で『架空日本』とタグを付けていますので、現実と照らし合わさないようにお願いします。

 WARFRAMEの知識は一応ゲームはプレイ済みですが、ストーリーに関してはwikiの考察を参考にしています。
 なのでこちらも多少の自己解釈が含まれていますがご了承ください。


プロローグ

 二〇二〇年東京。

 そこは多くのコンクリートと鉄筋で組み立てられた無数の高層ビルが立ち並び、そこまで広くなくとも人口は約一五〇〇万人に登り、朝はところ狭しと多くの人々が通勤ラッシュで人集りを作る。

 どんなに快晴で気持ちの良い日があっても、喧騒と雑踏は鳴り止まず、若者から老人まで様々な思想が交わる。

 

 朝は列を作って登校する子どもたちや精一杯に身体を動かして朝を生きる老人。

 昼は若者がお洒落をしたり趣味に没頭する時間。

 夜は仕事帰りの大人たちが仲間と酒を飲み明かし、時には酔い潰れる者もいる。

 

 これが現代の日本と呼ばれる国の東京である。

 

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 打って変わりそこはかつてあった地球から数万年経ったオリジン太陽系。

 地球の合衆国から広まったあるウィルスを始まりに、最早"人間"が住まうのが難しくなり、そこにはウィルスに適応した新たな種族である『テンノ』がいた。

 

 テンノは元人間ではあるが、地球の人類がウィルスによって壊滅し、宇宙へ進出した際にさらに以前から太陽系を支配していた神秘によって、当時敵対していた軍を打倒するために強化外骨格『WARFRAME』と呼ばれる装備を作られることで人体改造されている。

 

 そしてテンノは今に至るまで、その神秘を壊滅させ、またその敵も蹂躙し、太陽系の至る所へ地球から分散した帝国や、組織を戦慄させることで、太陽系の覇者であり、調停者として『テンノ』の勢力を確立させた。

 

 最早テンノは悪魔であり、天使とも呼ばれる存在で、WARFRAMEを纏う戦士が一人いれば万軍も殲滅させられるという絶対的な脅威を轟かせていた。

 

 しかしその彼らテンノは、神秘の力VOIDによって立場や勢力の在り方を揺るがされることになる。

 

 これはテンノの故郷である太古の地球の時空が捻じ曲がり、現代日本にテンノとその全てが混ざり合った物語である。

 

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 二〇二〇年一月東京。

 俺の名前は瀧内正一(たきうち しょういち)。二十八歳で警察の捜査三課に所属している。三課は主に窃盗などの犯罪を扱う所で、もはや仕事は日常と化している。

 

 警察になった当初は一課を目指していたが、今頃思えば一課なんてきっと俺には務まらなかった。

 一課は殺人や強盗とか重犯罪を担当するから悪い奴を取っ捕まえるなんて夢を見ていた俺にとっては、あまりにもハードな仕事だ。

 

 だから三課で落ち着いている。特に窃盗。いわゆる万引きや泥棒とか昨年から何件起きているか分からない。

 二〇一九年からやっとキリの良い二〇二〇年になったというのに、クリスマスから元旦にかけても犯罪は止まることを知らない。

 

 そして元旦明けの今日も仕事だ。どこかのおばさんのカバンを奪ったとかなんとかで、現在追跡中だったんだけど、運が悪いのか疲れているのか見失ってしまった。

 

「どうせこの辺りには他の同僚が包囲してる。逃げも出来ないだろ」

 

 全くこんな日でも飽きずに窃盗なんて、警察の事も考えてほしいものだと俺は深くため息を吐く。

 そうして俺はどこに窃盗犯が逃げていったのか辺りを見回していると、急にその本人らしき叫び声が聞こえた。

 

「うわああああぁぁ!! や、止めろおおおお!!」

 

 俺はすぐに声がした方を向くと、通りの先からとても慌てた表情で向こうからこっちに捕まえられに窃盗犯が来ていた。

 

「た、助けてくれぇ!」

 

 何を助けろだ。人様に迷惑掛けやがって。

 俺は無防備に窃盗犯が走ってくるので、正面からがっしりと両肩を抑えると、体重を掛けてうつ伏せに押し倒す。

 そして両腕を後ろへ回し、抵抗しないように手錠で拘束する。

 

「この野郎……捕まえたぞー。落ち着け!」

 

「何すんだ!? 離してくれ! 来る……銃を持った変な奴が向こうから追いかけて来るんだ!!」

 

「銃? 訳の分からないことを言うな! 全くふざけやがって……? は?」

 

 銃なんてこの日本じゃ外から持ってこようとしても厳重な検問にすぐに引っ掛かる。

 じゃあどうして稀に銃を持った民間人が犯罪を起こすかなんて言ったら、警察から盗んだり、警察の犯罪者がいる。そのどちらかのケースが多い。

 

 それに銃を持った奴なんていればすぐに通報され今頃現行犯逮捕されているはずだ。

 この窃盗犯が言っているのは警察の拘束から逃れるための嘘だ。

 

 そう俺は決めつけながら怪訝な表情で一瞬だけ窃盗犯から視線を外し通りの先を見る。

 だがそこには窃盗犯が言う通りの武装した人間がいた。

 

「おいおい、冗談は良してくれよ」

 

「早くこの手錠を外せええぇ! 死にたく無いいいぃ!」

 

「ちょっと黙れこのクソ野郎ッ! おとなしくしていろ! おいそこ! 今すぐその銃を下ろせ!」

 

 相手の見た目はまさかの超重装備。日本の特殊部隊であるSATですらこんな装備は見たことが無い。

 全身鉄の様な重そうなプレートを身に纏い、まるでSFに出てきそうな機械仕掛けの頭全体を覆うヘルメット。

 そして両手に持つのは一丁の銃で、凸凹した形と緑色の迷彩柄を持つ恐らくLMGか。

 歩く度にアスファルトの地面からガシャガシャと鉄の擦れる音が静かに響く。

 

 歩幅はゆっくりと、ヘルメットのせいで表情は分からないが、今隣で拘束されている窃盗犯を確かに狙っていた。

 俺はすぐに相手に銃を下ろすことを命令するが聞く耳は全く持たない。

 

「おいそれ以上近づくな!!」

 

 俺はもう一度警告として腰に携えていたホルスターから拳銃を引き抜き、銃口を相手に向ける。

 こんなの三課の仕事じゃ無い。早く応援を呼ばなくては。

 

「こちら三課の瀧内。例の窃盗犯は捕らえたが現在武装した者と対峙中。直ちに応援を要請する」

 

『了解。今すぐ向かう』

 

 無線の相手はこの窃盗犯を捕まえるために周囲の地域を包囲していた他の三課の警官だ。

 きっとすぐに一課の警官に応援を要請してくれる筈だ。

 

 俺の持つ拳銃の銃口はしっかりと相手を向いている。しかし、相手は銃を突きつけられても全く足を止める気配が無かった。

 

「……」

 

「近づくなと言っているだろ!!」

 

 俺は再度警告としてこの銃は本物だと証明するために、真上空に向かって発砲する。

 日本の警官は本来何があっても発砲は滅多に許可されない。

 だが、銃を持つことを許可されているのはあくまでも護身用であり、普通ならあり得ないが完全武装した相手に対する威嚇射撃はやむを得ないとして許してほしい物だ。

 

 俺は銃を発砲した。だがそれでもピクリとすら相手が止まらないことに俺はどっと冷や汗を掻き始める。

 この相手は。いや、こいつは撃たれることに対して慣れすぎていると。そう察した。

 

 だが俺は決して相手を撃たない。なんせこんな完全武装した相手に威嚇は良くても、一発撃ったところで意味がないことは分かりきっているからだ。

 だから俺はただ叫ぶことしか出来なかった。

 

「来るなと言ってるだろおおおぉ!」

 

 すると相手の背後から俺の銃声を聞いてやってきたのか。仲間の警官がゆっくりと警棒を持って近づいていることを知る。

 俺は警官のことを一瞬だけ目で見るが、気づかれないように叫び続けて注意を引く。

 

「うおおおおぉ!」

 

 そして十分に近づいた警官は武装した者の背後から本気で警棒を振り下ろす。

 だが……ガンッという硬そうな金属音が響くだけで警棒はいとも容易く弾かれてしまう。

 

「アァ?」

 

「あ……あ……!」

 

「止めろ!!」

 

 武装した者は「なんだ?」と言っているような反応で警官に振り向けば、一切の躊躇い無く銃を発砲。

 まるで邪魔な虫を殺すかのように警官の頭を一撃で撃ち抜き、警官の頭は無惨にも吹き飛ぶ。

 

「あ……ぁ……あああああぁぁぉあ!!」

 

 目の前で警官が殺された。つい今さっきまで協力して武装した者を倒そうと真剣な顔をしていた同じ警官が殺された。

 それもあまりにも酷く、ゴミのような扱いで消されたことに俺は混乱する。

 

 それと異常な程の死の恐怖。俺は武装した者に向けていた拳銃を次は躊躇うことなく発砲する。一発ではなく弾が切れるまで。

 

 だが、カチカチと拳銃から弾切れの音しても尚、武装した者は一切ダメージを受けている気配は無く。

 武装した者は静かに俺に向かって銃を向ける。

 

 死にたく無い、死にたく無い、死にたく無い! 

 きっとこれを見た窃盗犯もさっきまで同じ反応をしていたのだろう。俺はただ死にたく無い一心で弾切れの拳銃の引き金を何度も引く。

 もう弾が出ないことは分かっているのに、引き金を引くたびに死から逃れられるのではと思ってしまい、リロードすることなど一切頭に無かった。

 

「来るな来るな来るな来るな来るなぁ……!」

 

 最早拳銃を構える手は恐怖でガタガタと震えて、引き金を引く指もがっちりと固まり、拳銃を握り潰すのでは無いかと思うほどに強く握り締め、完全に俺の思考は固まってしまう。

 

 すると武装した者の手に乗る銃の引き金が、俺の目の前で引かれようとするその瞬間だった。

 視界で一瞬だけ銃の火が吹かれたのかと思う閃光が走ると、武装した者は突然真っ二つに身体を一刀両断され、大量の血が噴水のように噴き上がっていた。

 

「あぁ……? 助かった……のか?」

 

 全く何が起きたのか分からない。だけどきっと間一発の所で応援が到着したのだろう。

 そう考えればあまりの安心さに俺の視界は暗転した。




 文字数が足らなかったので途中からプロローグと1話を混ぜています。
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