WARFRAME The Ancient Great War   作:Leiren

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Episode.2 機械人間

 二〇二〇年、東京。瀧内正一視点。

 俺は目を覚ますとそこはすぐに病院のベッドだと分かった。

 そうだ。俺は謎の武装したやつに殺されそうになって、突然そいつが真っ二つになったからあまりのショックで気絶したんだっけ。

 あの光景は忘れられない。一体何が起きたんだろう?

 

 目を開けてベッドの周りを見回すと、すぐに黒服を来た警官が病室の入り口に立っていたことを知る。

 俺が目を覚ますや否や、かなり険しい表情で俺のベッドの所まで来た。

 この感じ恐らく。いや確実に一課の人だ。なんだかとても怒られそうな気がしてならない。

 

「お前が三課の瀧内正一か?」

 

「あ、はい……」

 

 俺は正直言って内心めちゃくちゃ震えていた。一課の人達から感じるベテラン感もそうだが、そこから伝わる威圧感が何をされるか、何を言われるかとただならぬ緊張が俺の声を小さくする。

 

「意識ははっきりしているか? 自分が倒れる前に何を見たか覚えているか?」

 

「は、はい! おぼろげですが、一応覚えてはいます」

 

「良し。じゃあ単刀直入に聞こう。

 倒れる直前、出来る限り詳しく何を見たのかを教えてくれ。うろ覚えでも構わない。

 あぁ、あと言い忘れた。俺は捜査一課に所属している阿藤隆太郎(あとう りゅうたろう)だ。」

 

 阿藤隆太郎と名乗る一課の警官は大柄の男で声も低く、質問から察するに悪いことでないと分かってもその佇まいだけでとてつもない威圧感を感じるのは事実。

 

「は……はい」

 

 たが別に俺が銃を発砲したことに関してはお咎め無しか。なら安心だ。落ち着いて話をしよう。

 俺は阿藤の質問に深呼吸をしてから答える。

 

「そうですね。この質問をするということは、例の真っ二つに切り裂かれた遺体に関しては調査済みということでよろしいでしょうか?」

 

「あぁそうだ」

 

「じゃあ聞きたいのは切り裂かれる瞬間ってことか……。えーっと本当におぼろげなんですが、アレが切り裂かれる瞬間一瞬だけ眩しく何かが光ったんです。

 なんというか鏡から反射した太陽の光と言いますか……その直後にアレが切り裂かれて……そのあと……は」

 

 そう、俺は気絶するその瞬間見てしまったものがある。

 だがそれをなんて説明したらいいか分からない。まじめに答えたら精神異常と診断されかねない。でも信じてもらう他ない。

 

「全身鋼鉄の鎧を纏った……そう。SFでいうアンドロイドのような物が見えました。

 えーっと正にこれです」

 

 俺はすぐにベットの横に置かれていた自分のスマホを取り、自分が見たそれと酷似した姿のロボットのイラストを阿藤に見せる。

 

「ほう……ロボットがいたと?」

 

「は……はい。し、信じられないっすよね! ハハハ……」

 

「いや、こんなのが目の前でアレを切り裂いたのなら遺体の様子からして辻褄が合う。

 別に三課に話すことでも無いんだが、お前はあくまでも被害者だ。聞きたいか?」

 

「はい。出来れば聞きたいです。自分が気絶した理由もその遺体のせいですし……ハハハ」

 

「良いだろう。だがこれは他言無用だ。いいな? と言っても先のお前が言った通りこれも信じがたい事実なんだがな」

 

 俺は阿藤の少し言い淀む姿勢から予想する。まさか遺体までロボットだったなんて言わないよな?と。

 もしそんなことが有れば、俺は普通ならCGであるべき物を現実で見たことになる。

 まさかそんな馬鹿なことあるかと思いたいが、そんなものが世に広まれば一気にSNSの奴らが話題にすること間違いなしだ。

 

「あの遺体を検死に掛けた所、人間の肉体と精密な機械の部品が混ざり合ったサイボーグ。若しくはお前の言うアンドロイドであることが判明した。

 最初聞いた時は俺も冗談だと思ったさ。だが渡された写真を見れば、全身の内臓も骨も全部に人口物が混ざり合っているんだ。

 

 お前はこのスマホにあるようなロボットを見たと言ったな?

 検死の結果を精密機器に詳しい奴に渡せば、まさかの俺らの技術では再現不可能な物で作られていたと言う。

 以上だ。何か思うことはあるか?」

 

「全く持って信じられないっすね。だって今阿藤さんが話したそれってどう考えてもSF映画の感想じゃないですか」

 

「あぁそうだな。全く持って馬鹿らしい。

 じゃあ答えてくれてありがとう。それと言い忘れたが、お前はしばらく退院出来ない。謹慎処分ってやつだ」

 

「え!?」

 

 俺はここで冷や汗を掻く。やっぱりあのことは忘れてくれないのかと。

 

「あぁ、街中で銃を何発もぶっ放したんだろ? 当たり前だ。じゃあな」

 

 そうして阿藤とは分かれた。が、俺はあの時は仕方がなかったろという悔しさと、やっぱりそうかという後悔で布団の中へ潜る。

 

「マジかよぉ……」

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