WARFRAME The Ancient Great War   作:Leiren

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Episode.4 Extermination

 二〇二〇年東京上空。

 Excaliburは地上で一人の人間を救ってから他の人間にバレる前にオービターに乗り込み、グリニアがもうこの場所の侵略を始めているのかと。観光気分ではなく深刻さを感じていた。

 

「Ordis、Lotus支援とナビゲートを頼む。此処が今の所どこか分からないが、俺が救ったのはどこからどう見ても、特別な装備をしていない人間だった。

 人間は地球でも貴重な人種だ。もしここがあの人間の開拓地なら俺はここの敵勢力を殲滅する」

 

『了解しましタ。オペレーター。ワタクシはグリニアのクソ共を血祭りに上げるのなら大歓迎デス!

 とても楽しみですヨ。オペレーター』

 

『私は現在位置の特定に必要な情報を探ります。何か新たな情報が有ればテンノに調査することを勧めます』

 

「オーケー。じゃあ早速グリニアがどこに集まっているか探すとしますか。

 ここで暮らす人間は防具は無かったが、恐らく護身用だろうか。簡単な銃の武装はしていた。だから見つかればきっと面倒になる。

 いつかは交流はしたいけど、今じゃない。すぐに終わらせるぞ」

 

 Excaliburの目的はこの場所の人間を脅かすグリニア兵の殲滅であった。

 グリニア兵は太陽系でも地球、水星、火星、土星、セドナ、天王星の六つを占領しながら、帝国を築き上げている。数の面では最も巨大な組織。

 それに足らずに地球にとても似たこの場所までも侵略しようとするのはExcaliburは許せなかった。

 

 侵略しようとする全ての敵勢力を潰す。これが最初の目的となった。

 

 そうしてオービターでしばらく上空を飛んでいるとOrdisが反応を示した。

 

『オペレーター。発見しましタ! ですがこれは何と言いましょうか。もう手遅れのようです。無数の人間の死体が……』

 

 ふとExcaliburはOrdisの発言にオービターの大きくガラス張りされた船首に移動し、真下の状況を確認する。

 するとそこには街中のど真ん中にある子供の遊具らしきものが並ぶ狭い場所に、老若男女の無数のおびただしい人間の死体が転がっていた。そしてすぐそこには何やらさまざまな機械と、荷物を運ぶグリニア兵の数々。Excaliburはその光景に小さく舌打ちする。

 

 グリニアはやはり問答無用の武力行使が得意だなと。

 

「もういい。それで? グリニアの奴らは何をしている?」

 

『まだ小さいですが拠点を作り始めていマスネ。せっかくだから木っ端微塵にぶっ壊してあげましょう。ワタクシも手伝いますヨ?』

 

 目視できるグリニア兵の数はざっと三十程に見え、Ordisの参戦。言わば空爆支援もすると言う発言にExcaliburは首を横に振る。

 確かにOrdisの空爆があればグリニア兵とその物資ごとまとめて破壊できるかも知れないが、一人の人間を救ってから隠れている現状、爆破跡地などを残すのは良くないと判断する。

 

「いやいい。Ordisまで参戦すると地面まで抉れかねない」

 

『そうデスカ……了解しました。それではいってらっしゃいマセ。オペレーター』

 

 そうするとExcaliburはオービターの腹面にある搭乗口に移動し、いつでも降下可能な姿勢に移る。

 

「攻撃開始だ」

 

 その合図でオービターはグリニア兵の拠点真上を滞空始める。

 そしてExcaliburは勢いよく拠点の中央に降り立つ。

 

「テンノ!? クソ! ここまで来やがったか! 全員撃て!」

 

「この雑魚共がぁ!」

 

 グリニア兵の編成は、アサルトライフルを装備するランサーを中心に、腕っ節が自慢のパワーファストがランサーの半数。

 そして重装兵としてライトマシンガンを持つヘビーガンナーが拠点を守るように三体の構成だった。

 

 最初に攻撃を開始するのは最も多くいるランサーで、数十人程の弾幕による制圧射撃を開始する。

 

「遅い!」

 

 そこにExcaliburは真正面から突っ込み、全ての銃弾の軌道を正確に読み取りながら、被弾する弾だけを片手に持つ刀で弾きながら突進する。

 

「させるかゴラァァ!」

 

 弾幕を突き進むExcaliburに横から攻撃を仕掛けるのはパワーフィスト。

 味方の弾幕に一切動じることなく拳で近接攻撃を仕掛けてくるその様は流石にExcaliburも反応が遅れ、防ぎはするが突進を遮られる。

 

「邪魔だ!」

 

 Excaliburは弾幕を弾く姿勢からランサーの方面にスライディングしながら低姿勢で回避を続け、後方へ通りすぎるパワーフィストに対して素早くハンドガンに切り替えると片手撃ちでその頭を確実に破壊する。

 

「これで終わりだ」

 

 Excaliburはランサー集団に十分な距離まで近づけば、刀を瞬時に納刀すると片手から青く光る清らかな光剣を召喚し、一歩の踏み込みからランサー集団の間を高速で駆け抜けながら、光剣でランサーの身体を次々と切り裂く。

 その速さはランサーの弾幕が乱れることも知らない程の速さで、その場には綺麗な赤い血飛沫が上がる。

 

「まだ私たちがいる! うおおぉ!」

 

 だがまだ殲滅は終わっていない。

 次はパワーフィストが先頭の後方にヘビーガンナーが三体という構成で、内の一体が最初に地面を殴ることで物を吹き飛ばすショックウェーブを広範囲に発動させる。

 

「どりゃああっ!」

 

 そのショックウェーブに合わせて同時に拳を振るってくるのは約五体ほどいるパワーフィスト。

 しかしこれでもExcaliburの猛攻は止まらない。ショックウェーブは地面を通して衝撃波を発生させる物なので、これを軽くジャンプして避け、空中で刀を抜刀して切っ先を地面に向けると、急速落下。

 

 Excaliburの刀がパワーフィストの目の前の地面に突き刺さると、ヘビーガンナーのショックウェーブよりもさらに巨大な衝撃波を発生させる。

 地面を揺らした後、即座に地面を真下から突き上げるエネルギーが発生する。

 これによって全てのパワーフィストは空中へ吹き飛び、これを一体一体確実に切り裂く。

 

「クソ! 撃て! 撃てえええ!」

 

「お前らの攻撃はもう見飽きたよ!」

 

 ヘビーガンナーの撃つライトマシンガンは引き金を引けば最初は遅いが、だんだんとスピンアップしていき、発射速度を上げていく。

 これに対してExcaliburはヘビーガンナーの射撃が定まらない程の速さで間を駆け抜けると、即ターンからスライディングで足の間を通り抜け、スライディング中に刀を振るうことで、ヘビーガンナーの全員の足を切り払う。

 

「ぐおぉあ……!」

 

「これで、本当に終わりだな」

 

 Excaliburは足を崩すヘビーガンナーを見下ろしながら、三体同時に身体を切り裂く。

 

「よし、全部片付いたな。後は物資を回収して帰るか」

 

 Excaliburはほうと息をついて一旦落ち着くと、グリニアが拠点に持ってきた物資の捜索を始める。

 こんな小さな拠点にあるかは分からないが、この場所を侵略するに至った手がかりがあるはずだと探り始める。

 しかしそこでLotusからの通信で不穏なことを聞く。

 

『殲滅完了お疲れ様でした。……テンノ。近くに生命体の接近を確認。注意してください』

 

「増援か?」

 

『いえ、一人です』

 

 その生命体との対峙は通信が途切れた直後だった。

 真っ黒な服に包んだ大柄の男がExcaliburと出会う。

 

「そこで手を止めた方がいいぞ? ロボット」

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