下からドーンって
そして私情なんですけどブルアカ最終章も見終わりましたわ、めちゃくちゃいい作品に出逢えたなって思いました!
そしてブルアカ書きたくなってきた…(管理ガバガバ)
「はっ…はっ…」
仮面が罅割れ剥がれ落ちていく、一護は既に様々な枷に嵌められていた
(大型キャンサーを1人でぶっ飛ばす何て言っておいて此か…)
天鎖斬月を突き立て立ち上がる、もし此処で自らがやられ死んだとしてもこの世界の異物が消えるだけだ。次に繋ぐ為に戦う…
『____!!』
ロータリーモールが咆哮の類の声を上げ此方へ突っ込んで来る。一護は月牙天衝を放とうと片手で構える。左手はまだ痺れが
『__には、信じてくれる2人が居ますから!』
『_____!!』
ロータリーモールがアスファルトなどを砕きながら進み少し進んだ所に有ったマンションに激突する。マンションは下に空けられた穴に耐えられず崩れ落ちていき再び埃などが大量に舞う
だがロータリーモールは自身に手応えが無い事に気付いた、大量の目で先端を確認するが血など一滴も無かった…
__逃げられた、と言う事は人間は背後に立っている…
一護の行動パターンを学び再び後ろに振り向くロータリーモール。だが背後に一護の姿はおらず困惑気味に辺りを見回す
『悪ぃな…俺はまだ負けられねぇんだ』
頭上から突如聞こえた声にロータリーモールが上を向こうとする、だが其れよりも先に凄まじい剣圧がロータリーモールを襲い地面に叩きつけられる
至近距離からの虚の力が混ざった月牙天衝、ロータリーモールを形成する魂の1つ”デフレクタ”が急速に削り取られ喰われて千切られていく
『______!!!』
そして凄まじい音と共にデフレクタが爆散しロータリーモールが雄叫びを挙げる
「仮面付けてても…割れるくらいまで霊圧込めねぇと、デフレクタは割れねえってのか…クソ」
虚の仮面は今度こそ粉々に砕け散り、其れを修復させる事すら出来ないと直感で感じていた一護はそう言い放つ
「なっ…!?」
だが次の瞬間だった、一護とは真反対の方向を向いたロータリーモールが凄まじい勢いで地面を掘っていった
「逃がすか…っ!_______月牙天衝ッ!!」
一護が逃がしてなるものかと声を出し、何とか力を振り絞り握った両手で月牙天衝を放つ。だが其れが当たる前にロータリーモールは土煙に塗れながら姿を消したのだった
「はぁ……はぁ………ッ!!」
一護が肩で息をしてロータリーモールが消えた場所を見つめていると不意にポツ…ポツと雨が降り始めた。そして直ぐに其れは本降りへと変わり土砂降りの雨が一護を、壊れた街を…只管に打ち付けて行く
一護は只、叫ぶしか無かった。己の無力を…虚化すれば勝てるなどと思っていた慢心を…
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〜セラフ部隊基地〜
「…」
基地に帰って来ても雨はまだ降り続いていた、止む事を知らずに…何ならさっきよりも強いかもしれない
彼女達にはきっと気付かれていないだろうし其処まで回る仲でもない
手塚司令官からはロータリーモールを逃した事については特にお咎めはなかった。只、司令官は一護に対して「お疲れ様」とだけ伝えていた
一護の電子軍事手帳から凡ゆるロータリーモールの記録を抜いていくのを只見ていた。その時でも心の中にはモヤッとした塊が佇んでおり其れが今も続いている
大口を叩いた以上は結果を残さらなければならなかった。1人でも大型キャンサーをぶっ倒すくらいには、成長していると思ったが其れはとんだ勘違いだった。仮面を付けても精々デフレクタを破壊させる程度…セラフを持たないから仕方が無いと言われても…自分の信じていた力が通用しないのはそれなりに心に来てしまう
(こんなとこ、アイツらには見せられねぇな)
今頃ライブの練習で頑張っているであろう月歌達の顔を思い浮かべる、蒼井のその中に混じったお陰で更に蒼井には笑顔が似合う様になった。前みたいなネガティブ発言も消えつつある…
「一護さん…!」「一護…っ!」
「お前ら…!何で…」
よりにもよって1番会いたくない2人に会ってしまった、蒼井と茅森だ。他のメンバーはおらずこの2人だけが一護の元に駆け寄って来た
「何で一人で行ったんだよ!」
月歌が一護の襟首を掴む勢いで詰め寄り声を出す。蒼井もそっと歩み寄って口を開いた
「…聞いたのか?」
「はい、帰りが遅いなと思ってたんです。だったら司令官がロータリーモールがって…」
「…」
「あたしら仲間だろ!?何でそんな1人で行くんだよ、行くなら皆でだろ!」
「俺は只、お前達の時間を奪いたく無かったんだ…飯も…風呂も…バンドも、少しでもこの世界から自分達の世界に入り込める時間を……逃しちまったけどな」
2人から目を逸らしてしまいながらも言葉を連ねる一護、だがその言葉を遮ったのは___蒼井だった
「黒崎さん、其れは違うと思います」
「…?」
「黒崎さん、蒼井達の目を良く見て下さい」
そう言われるがまま、蒼井達の目を見る。2人は一切嫌な顔一つもして無かった
「黒崎さんの気持ちも凄く有難いです。蒼井達が楽しい時間を過ごして…其れをキャンサー達に奪われたくないって…蒼井も黒崎さんの立場ならそう考えていたかもしれません」
「…蒼井」
「でも、蒼井は前に黒崎さんと茅森さんを信じる事にしました。黒崎さんも言ってくれましたよね?__俺を信じろって 」
「…ああ」
「なのに黒崎さんは蒼井達の事を信じてくれないんですか?」
「そんなつもりで言ったんじゃ…」
少し後ろに下がった一護に、詰めるように月歌が来る。2人の目はやはり一護を責めたりする様な眼差しでは無かった
「一護って前に言ってたよな、俺は別の世界だからあーだのこーだのって。でもあたしらにとっては関係無いんだよそんなの、だって今こうして話してるし、仲間だろ?」
「そうです、蒼井に仲間の大切さ、人を信じる事を教えてくれたのは…黒崎さんじゃないですか…!」
其処で漸く気付く事が出来た
「…」
俺は、黒崎一護は大きな思い違いをしていたのかもしれない。俺は只キャンサーが居なくなり彼女達が笑顔で暮らせる世界が在れば良いと思っていた。其れさえ叶えられれば他はどうでも良い…自らを顧みず戦いに応じていたかもしれない…
だが彼女達は一護の事を別世界の住人だとは思ってなかった、大切な1人の人間、大切な仲間だと…
頼る頼られるでは無く、1人のセラフ部隊隊員として信じるか信じないか…
彼女達は自らを不幸だなんて考えて無かった。黒崎一護が勝手に悲劇のヒロインに仕立て上げていただけだった
「すまねぇ…俺はお前達の事を勘違いしてたみてぇだ」
頭を下げてそう言う一護
「何をどう勘違いしたのかは聞かないでおくけど…次彼奴と戦う時はあたしらを頼れ」
「ああ」
「蒼井も、部隊は違えど仲間ですので!」
「ああ…」
「其れに黒崎さんなら、蒼井ももっと頑張れます!」
蒼井が天使の様な笑顔でそう言い、横に居た月歌と一護の動きが止まった
「ああ…______ん?」
「えっ、あっ…!__忘れて下さい…」
自らの発言の爆弾加減に気付いたのか蒼井が顔を真っ赤にして縮こまる
「お〜…」
手をワキワキしながら蒼井をニヤニヤと見つめる月歌に蒼井が更に丸まりながら言葉を発した
「茅森さん…!揶揄わないで下さい…!」
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〜現世・空座町〜
「へっくし!」
「井上、大丈夫か?」
「え、あ…風邪かな?」
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〜虚圏〜
「ぶぇぇあっっくしょぉい!!!」
「ネル様!?!?」
「オイラに鼻水とかその他諸々が…」
「あぇ…風邪…??」