死神の幻想   作:エヌラス

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この小説を書き始めてもう40話!!そしてそのタイミングでUAが3万突破しました!!

有難いことまみれのフルコースですよ!!
これからも頑張っていきます!!


41.嫌な予感___オレガマモル

「はぁ…はぁ______”月牙天衝”…!!」

 

凄まじい霊圧の奔流がキャンサー達を襲い、次々とデフレクタを破壊しそのまま消えていく。そこら辺のキャンサーであればコツを掴んだ一護にとってはかなり攻めやすい相手となっていた。だが……

 

(この数はなんなんだ…!アイツらの方から来てたみてぇだが…)

 

正直瞬歩で逃げると言う手がある、だがこのままこの数のキャンサーを後ろへ行かせる事となれば確実にドームに被害が行く事は分かりきっていた

 

月歌達の役目はドームを護り、そして世界を取り戻す事…ならばキャンサーを見掛けたら即座に殺さねば、さもなければセラフ部隊としての面目が潰れてしまう

 

「俺一人で此はいくら何でもしんどいな……畜生…」

 

手を額に当てて息を整える。力を取り戻したばかりで未だ身体の中を凄まじい量の霊圧が暴れている…その状態での虚化はかなりのリスクがあった。

 

(だけど今はそれを考えてたら先にやられちまう…セラフを持ってない分俺はアイツらより更に力を込めねぇと押し負けちまう…)

 

かなり数は減ってきた筈だ…今ならこの一撃でこの場に居るヤツらを消し飛ばす事も可能の筈だ。

 

 

 

『一瞬で決める_____月牙…天衝ォッ!!』

 

 

一瞬だけ、一護の額に虚の仮面を被せそのまま月牙天衝を放つ。身体の中の霊圧が一気に高まり…ほんの一瞬闘争本能に身が包まれかけたがそれを何とか虚化を解除し防ぐ

 

 

「はぁ……はぁ……早く馴染んでくれ、俺の身体…!」

 

 

卍解は解かずにそのまま走り始めた。周りのキャンサーは全て消し飛んだのを確認しつつ更に速度を早める

 

だが瞬歩ではなく徒歩での移動が良いと何となくだが一護も感じていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「接近戦ならまず距離を詰めないとな…」

 

「セオリー通りに時計回りに迂回して死角から突っ込んで奇襲するか?」

 

月歌達二部隊は声がした方向に着実に進んでいた。陣形は蒼井率いる31Bを前へと移動させていた、盾となる蒼井が前に入ればいざと言う時に攻撃を防ぎ後ろから月歌達31Aが奇襲を掛けれる。それが相手に通用するかどうかは本人を見なければ分からないが…

 

「こっちを識別する方法が分からないからなぁ…、もし全方位の攻撃があればそれで皆終わりだ」

 

そう言った直後だった、再び凄まじい音圧の咆哮が月歌達を襲う

 

「目標の咆哮…!!距離約5000m…!」

 

「近い…、もしかして気づかれたか!?」

 

先程よりも明らかに縮まった距離、只此方に移動して来ているのか月歌達の気配を感じ、只目標を消し飛ばさんと移動して来ているのか…だが相手が長距離砲を積んでいると言う情報の中、此処まで詰められたのなら確実に射程範囲内と言うのは此処に居る誰もが理解した

 

「いちごさんすももさん!注意を此方に向けます、その間に戦闘準備を!」

 

誰よりも早く動いたのは蒼井だった、いちご達よりも更に前に出て冷静に指示を飛ばす

 

「待て蒼井…!アイツなんか溜めてやがるぞ!!」

 

其処で初めていちご達が目にしたRedCrimsonの姿、距離が離れていてもハッキリと目にする事が出来、其れが奴がどれだけの大きさなのかを想像させた

 

「口を大きく開けてるにゃあ!!」

 

そして恐らく口が射出口なのだろう、其れ程までに大きく開けた口からは此方側からも視認が可能なくらいのモノを溜め込んでいた

 

「気をつけろ!やべぇのが来る!!」

 

「ヴァゥゥゥ…!!」

 

ユキがセラフを展開、そんな物で迎え撃とうとも明らかに消し飛ばされる。それを分かってでも無意識に前へと______

 

「皆さん伏せて…!」

 

それより先にセラフを展開したのは蒼井だった、盾型のセラフから大きなシールドが現れ月歌達全員を包んだ。そのコンマ0.1秒後

 

 

覆われている周りが見えなくなる程のエネルギーが蒼井達を襲った。

 

「蒼井っ!!」

 

「くっ……!!」

 

いちご達が蒼井に近付こうとするが、展開しても尚襲う爆風が近付けさせてはくれない

 

「っ…!!」

 

蒼井の盾が割れるのと同時にRedCrimsonの攻撃も止み、一先ず攻撃が止んだ事を理解する

 

「皆さん無事ですか!?」

 

直ぐ様蒼井が自らの身体よりも月歌達に安否を確認する

 

「31A、全員無事だ!助かったよ…!」

 

「どんな威力しとんねん…」

 

「蒼井さんなら何とか防げるみたい…でも」

 

「…あの蒼井さんの消耗を見て、連発で来たら流石に…」

 

 

 

「いいえ…」

 

 

 

蒼井の消耗具合を考えて、明らかにあんな物が連発で…しかもあれ以上の威力が無いとも言い難い。そんな物を食らい続ければ蒼井が潰れるのなんか誰でも分かっていた

 

だが蒼井は首を横に振り、其れを否定した

 

「私が何度でも、何回でも防ぎ続けます!」

 

「蒼井…」

 

分かっていた、蒼井自身にもきっと連発で来れば持たない事なんて…

 

だが蒼井に自然と不安と言う感情なんて存在していなかった、

 

_茅森月歌達なら

 

__自らを信じてくれていた水瀬いちごやすもも

 

___こんな自分自身に着いて来てくれていた同じ部隊の仲間達なら

 

 

きっと倒してくれる。必ず犠牲なんて出ないって…

 

そして蒼井自身が、基地で待つ彼と約束しているから

 

だからこそ倒れる訳にはいかないし仲間を死なせる訳には行かない。

 

 

 

「デフレクタが続く限り防ぎ続けます、その隙に皆さんで懐に忍び込み…倒して下さい!」

 

 

「もし、そのデフレクタが尽きたら…?」

 

月歌の口から無意識に、そんな言葉が漏れ出る。蒼井は何処か内心笑ってしまう、決して悪い意味では無い

 

茅森さんも、蒼井を心配してくれるんだな…

 

普段は何処か部隊長とは言えないオーラを纏っていた筈の彼女から…本気で人の命を心配する言葉が出た

 

(本当に茅森さんは…優しい人です。でも…)

 

「蒼井は、大丈夫です。お互いの得意分野を合わせてチームとして強くなる…さんざん一緒に学んで来たじゃないですか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嫌な予感がする。

 

 

ふと蒼井の言葉を聞いた茅森月歌が最初に思ったのはそんな言葉だった。

 

今まで良い予感ばかり感じて来た茅森月歌自身に嫌な予感がするなど初めてだった

 

此処で蒼井に行かせれば確実に蒼井は死んでしまう…、蒼井の事を信じている。だがこれはどうも変えられようの無い事実、そんな感じに思ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蒼井、ダメだ…」

 

「茅森さん…?」

 

人間と言うのは1度最悪な考えまで達してしまえば、例え相手が拒むだろうと分かっていてもその考えから遠ざけようと最善の事を考えてしまう物だ

 

「嫌な予感がするんだ、今まで良い予感しかしなかったのに…なんか____」

 

 

「___らしくないですよ、茅森さん」

 

「……」

 

やはりそうだ、蒼井が此処まで来て後ろに下がるなんて…そんな事無い。分かっていた、なのになんで、こんな事を言ってしまったんだろう

 

「今は敵を撃破して、皆で生き残る。其れだけを考えましょう」

 

その”皆で”には、蒼井自身が含まれているのだろうか…

 

 

「蒼井が先行します、敵の攻撃を何とか耐え切るので私には構わず進んで下さい……良いですね?」

 

最早、蒼井の目からは有無を言わさない気迫が溢れていた。半ばそれに押される様に月歌も頷く

 

 

 

 

 

 

「有難う御座います!茅森さん、皆さん、行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「何だよ今の爆発…、んで何だよこの嫌な予感…」

 

茅森月歌が感じた背筋が凍るような最悪の予感、其れを黒崎一護も感じていた

 

その嫌な予感を感じた直後、再び雑魚キャンサーの集まりが一護を襲う。

 

 

「どけ、どけ…!!どけどけどけどけぇぇっっ!!!」

 

斬り倒す、斬り倒していく、ひたすら、ひたすら、ひたすら、ひたすら、

 

左からも、右からも、上からも、後ろからも前からも何処からでも

 

 

「俺が皆を護るんだよォッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____俺が護らなければ、蒼井達を…

 

 

 

 

 

 

”””””オレガ……マモラナケレバ…

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